赤い彷徨 part II

★★★★☆★☆★★☆
こんにちは、アジア王者です。↑お星さまが増えました。

寒空の下で

2007-12-23 03:01:50 | Football
FIFA Club World Cup, Japan 2007 Match 7 (Final)
Boca Juniors 2 x 4 AC Milan @ International Stadium Yokohama

大掃除の手を休めて天皇杯の準々決勝をぼんやりとテレビで眺めていたが、寒空に加えて雨まで降ってものすごく寒そう・・・。ヒマだから明日は埼スタに川崎×愛媛でも見に行こうかと思っていたけど、ちょっと心が折れちまいました。しかしにっくき鹿島までホンダFCに食われそうになるとは。喰われて欲しいような欲しくないような不思議な気分だった。

で、今更ながらCWC決勝の話など。当日地下鉄乗り換えのため表参道駅構内を歩いていると、前から歩いてきたイタ公が、我々が赤いマフラーをしてたため和製ミラニスタ(笑)と間違えたのか、すれ違い様に我々にウインクしながら手を振ってていったらしい。これがまた絵に描いたようなイタリア製イケメンだったらしく、連れがすっかりメロメロに。いや、連れは32歳のおっさんなんですけどね。

3決での浦和の劇的勝利、そしてワシントンとネネとの別離にしばし感傷的になって呆然としていたが、何せ寒い。そして決勝まで間があったのでコンコースに避難するが、売店もトイレも長蛇の列だし、そもそもコンコース自体も避難民でごった返していてとてもじゃないが休んで暖を取るようなこともできない。ゴール裏にもぐりこんでいた仲間との合流もあきらめ、仕方なく売店の行列に並び、ようやく順番が来たと思ったら食い物は何とシウマイしか残っておらず、温かい飲み物も売り切れ。半ばヤケクソでシウマイだけ買ったが、これも自分のがラス1。かなり貧相な食生活だったが、安いもので何となく得した気分にさせられる。しかし本当に酷い食料事情だった。来年は何とかしろ川淵。

それで肝心の試合だが、

カカすげー

と素人レベルの感想なのですが(まあ素人なんだが)、サッカーをメインの話題のひとつにしているブログとしてこれでいいのかと。しかし負けはしたけど、勝ちに行って見事に散ったボカもお見事。ここぞの時のスピード感、試合運びの上手さ、狭いところでのパス回しやトラップなどなど、どれをとってもまだまだ浦和の及ばないところにいる両クラブだなぁと、高い金払ってまざまざと彼我の歴然たる差を見せ付けられた思い。近くにいた伊製ミラニスタも大喜びでしたわ。ボケンセは3決んときから騒いでてうるせー馬鹿という感じだったがw

今回、愛する浦和がトヨタカップというかCWCに出場して初めてわかったような気がすることがひとつある。以前のトヨタカップでは、1発勝負で決まる勝者を「世界一」などと呼ぶのについて違和感を覚える人も多く、加えて欧州勢が金銭面、実力面で圧倒的な地位に立っていて歴然たる差がある状況において、南米勢がなにゆえにあそこまでテンパって「トヨタカップ獲るぞ!!」と息巻いてくるのか、ということ。

そう、彼ら南米にしてみても、コッパリベルタドーレスを獲ってトヨタカップに出場することこそが、自分たちより「格上」とされる欧州クラブとガチでやってぶっ潰せる唯一の機会だったわけで、ああそりゃ燃えるよなと、ようやく自分の感情で理解できた。我々アジアのクラブからすれば南米も、下手すりゃ中米もアフリカも現状では格上と見ることもできるわけで、そうしたクラブとガチでやれるんだからそりゃテンパるよなあ。正直大会前はCWCは「お祭り」みたいなものだろうという気持ちもあったのだが、いやいやどうしてこれはたまりませんな。

長嶋信者で野球大好き、「サッカーは点が入らんからつまらん」と言って憚らなかった実家の両親。それでもここの最近は息子の異常なまでの浦和への入れ込みっぷりに感化されてか、テレビでレッズの試合がやっていれば見るようにはなっていたのだが、その両親が「浦和に勝ったヤツらの試合だから」と言って、浦和とは直接関係ないCWC決勝もテレビで観戦したらしく驚いた。日本人は「世界で戦う日本人」というのが好きというのもあるし、また地上波効果もあいまってのことだろうが、そんなわけで、この大会に浦和が出場して一定の戦果をあげたことは結構大きな意味があったんじゃないかと思う。

しかしその副作用で来年はまたチケット争奪戦が激化しそうな気がするので、恐ろしくなって埼スタシーチケは更新しときましたが・・・w