友人に誘われて、ステーションホテルの一室で行われたランチ付演奏会に参加。
友人は「モンゴルの楽器・馬頭琴は広い草原で、自然の中で、聞くのが一番」と話していました。観光でモンゴルに行った時、結婚して家を出ていく花嫁さんを送るため演奏する馬頭琴演奏を聴いてきた・・・という友人です。
演奏者のトウさんという青年(27歳)は、小さい時から馬頭琴を習い始め、10代の時はモンゴルで演奏活動をしていたそうです。現在、九州国際大学に入学し日本語や経済学を学びながら、馬頭琴演奏も励んでいるという青年です。
初めに馬頭琴演奏をバックに「スーホーの白い馬」という絵本の朗読がありました。『スーホーという少年が助けた白い馬が、王様が呼びかけた競馬で一等なるのですが、王様はスーホーが貧乏な少年なので約束を破って白い馬を取り上げてしまいます。白い馬は王様を蹴落として逃げ帰る途中、追手の矢をたくさん受けてスーホーの家にたどり着いた時、死んでしまうのです。白い馬とずーっと一緒にいられるようにと、この馬の骨や皮で楽器を作った。この楽器が馬頭琴なのです』・・・という馬頭琴の出生悲話のお話です。
朗読のくわづか先生の声・読み方がとっても素敵で、白い馬の亡くなる場面など涙が出るほどで、馬頭琴とも良くあったコラボレーションでした。
1時間のうち10曲ちょっとを演奏されたのですが、その中の「ノンジャ」という曲は、遠いところにお嫁に行く花嫁のことを演奏した曲で、私はこの曲を聞きながら、行ったことのないモンゴルの草原を思い浮かべながら、哀愁を帯びた心に染みいる馬頭琴の演奏を聞いていました。
「荒城の月」や「なだそうそう」など日本の歌も演奏されていましたが、やはりモンゴルの曲が馬頭琴には一番です。当たり前のことですが・・・
短い時間でしたが、楽しいひと時でした。
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