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写真ソース:ベストカーweb
https://bestcarweb.jp/news/newcar/50721
新型ニューデリカが予約販売開始ということで、方々から新型車の写真が公開され、車好きの話題を独占?しています。
特に、大巾変更になったフロントマスクに意見が集中していますが、このデザインを良しとしている人も大勢いると思いますので、この場でデザインを論じるのはやめておきたいと思います。
個人的に納得いかないのは、このデザインではなく
最低地上高です。
新型ニューデリカは、最低地上高が185mmであり、マイナー前モデルは210mmであったことから、実に25mmもダウンしています。個人的には、最低地上高が200mm以下のSUVや4WD車は、SUVや4WDなどと名乗って欲しくないので、気に入りません。
まあそんな個人の主観はどうでもいいのですが、なぜこんなにも下がってしまったのか?三菱は公式見解で、「測定位置が変わった、走破性はマイナー前と同等。」と弁解。
なんでも、エンジンマウントが下がったとのことで、実際に地上高は下がったと思われますが、「マイナー前はエンジンカバーを外した状態で測定しているので、それを今回改めただけ」としています。
写真に注目してみると、マイナー前(向かって右)に比べて、マイナー後(左)はエンジンルーム下部に、一直線に出っ張りがあるのが確認できます。また、アプローチアングルを考慮したと思われるマイナー前のバンパ形状と比較し、明らかにマイナー後はバンパの下部(あご)が出っ張っています。
そして何より、
ボディルーフ部は変更されていないのに、全高の数値が5mm上がっています。ボディは5mm上げたのに、最低地上高は25mm下がってる、すなわち実質30mmもの地上高ダウンが生じているのです。
いったいどうしてこうなってしまったのか?乗降性向上のために低床化したとか、やっぱり測定位置が変わっただけなのかとか、いろいろ考えたのですが、
おそらく新採用の8ATのミッションハウジングが大きすぎて、仕方なく下がったのでは?と結論付けました。
これならエンジンマウントが下がる理由も、バンパのアゴが出っ張ったのも、最低地上高が下がったのも一緒くたに説明できると思うのです。
高級乗用車等のFR車を中心に8ATは増えていますが、横置きFFベースで8ATというのは、この顔のモデル?になった某車兄弟を思わせます。少なくとも、新型ニューデリカに採用すれば、性能向上とともに話題にもなり、なおかつライバルと対等に戦えると判断したのでしょう。
ただ、別にマイナー前の6ATも、変速時に一瞬ギア抜けする欠陥があること以外は悪くないと思ったので、8速になってメリットがあるのかな?とも思います。8ATったって、いつでも8段全部使うように走るわけではないんでしょうし。
というわけで、最低地上高の件は8ATが原因だと思うのですが、得るものよりも失うものの方が多いような印象を受けます。測定位置が変わったのなら、現行型のまま
継続生産されるガソリン車の最低地上高、継続生産後のカタログで確認すっからな、三菱自動車さん!そのままだったら、カルロスメンバーと同じだぞ!!
なお、新型のDターボは尿素対応なので、尿素不要の現行型は、リセールが跳ね上がる可能性があります。この新型が気に入らない人は、今すぐ在庫かラストオーダーを狙って買っておいた方が良いです。たぶん、売る時ソンしないです、さすがに投資には使えないでしょうけど。