俺はずっと、新型コペンが気になってたんだ。でも、ダイハツ店の定休日と自分の休日が同じなもんだから、まだ見に行けなかった。今日は早番だ。ダイハツが、俺を呼んでいる。退社後、ハンドルは自然とダイハツ店へと向かう。まるで吸い寄せられるかのごとく…
と、くさい文章はここまでにしておき、新型コペンに試乗してきました。行ったダイハツ店では、CVT車(黄色)と誤植マニュアル車(グレーM)の試乗車が準備されていました。当然、ここは5速マニュアル車をチョイス。試乗コースは、ほんの短距離で右折ナシでしたが、まあだいたい分かりました。雨天でルーフの開閉ができなかったのがヒジョーに残念。
○
・素晴らしいボディ剛性だ。サスペンションの動きがダイレクトに体感できる。
・タイトなコクピットでムード満点
・ターボの効き出しはマイルドだが、2000回転あたりからのトルクは十分。力があるって、いいですね。
・やや硬めながら、硬すぎない足回りは良い印象だ。
・エンジン音の静粛性は高く、踏めばそれなりにエンジン音が透過。良い躾(しつけ)だ。
・ダイアトーンのオーディオ(オプション品)は、良い音だと思います。
・クローズド時のトランク容量は、なかなか広いと言えるだろう。
・賛否両論ありますが、このスタイルは個人的には好きです。
・5MTのシフトフィーリングは良好
・ワイパの払拭エリアが広く、拭き残しがほとんどナシなのには驚いた
・樹脂パネルが話題になっていますが、ボンネット軽いです。
・ドアの開閉音が萌えます。
N
・総プラスチックの内装は、仕方ないかな。質感自体は悪くありません。
・ドアミラーが小さいので、見づらいわけではありませんが、大きい方いいなあ。
・2人乗ると狭いです。しかし、サイズ的には仕方ありませんね。
・まあ軽だから仕方ないんですが、セルモータの音がねぇ…
×
・明らかに先代コペンより(見た目の)品質が落ちており、コストダウンを感じざるを得ない。
・間欠の無段調整ができないワイパ。価格を考えれば、これは付けるべきだ。
・電制スロットルのフィーリングが最悪です。
・ペダル配置や電スロが邪魔して、ヒールアンドトウが難しい。
・エンジン音は静かなのに、ドーロノイズの透過はやや大きめ
・視界がかなり悪い。まるで水中ゴーグルを付けて走ってるみたいだ。
・クローズド時の後方視界はゼロに等しい。バックはドアミラー頼みです。
・ボンネットの裏地が、見ちゃ行けないような仕上がり。樹脂パネルの泣き所か。
・エンジン音が、ごく普通の「ダイハツの音」。3気筒化の弊害ですね。
・クラッチが、ストローク短くて個人的には嫌いです。
・発進時のクラッチミートに注意。2000以下はトルク全然ない感じです。
・ださいメータ。タコメータは小さすぎるし、良い所ナシ。ショーモデルのデジパネを激しく熱望。
・運転席からボンネットは目視できません(左端だけ見えない)。
・センタコンソール上にあるパワーウインドウのスイッチ。スターワゴンじゃないんだから。
全体的に見て、車自体の出来は悪くありません。悪くはないんですが、今回のコペンは、ダイハツ側も自信ないのかなぁ?といった感じでした。
個性的なクラシカルなデザインも手伝って、見た目の質感の良さからも先代モデルは人気でしたが、結論から言って、今回のモデルは未完成だと思います。なんというか、後味悪いんですよ。運転してて面白くないと言ったら言い過ぎですが、「ふ~ん」って感じで。今のご時勢、こういう車を出してきたこと自体歓迎すべきなんですが、刺激が足りません。5速マニュアルも、出来自体は悪くないんですが、はっきり言って「作業」であり、面白いとは思いませんでした。これ、絶対CVTでのんびり走った方が良い車です。
新型コペンにはかなり期待していたんですが、残念ながら、ニ餅の偏屈欲は満たせない車だったと言わざるを得ません。こりゃホンダのS660も、ちょっと不安になってきましたね。とにかく、電制スロットルが嫌、嫌、嫌。現行国産車から、MT車がことごとく消滅したのは、しかるべき理由があるもんだと痛感。
とりあえず、マイナチェンジに大いに期待します。
カタログは、立派なスリーブに入ったもので凝っています。凝ってはいますが、中身は結構淡白です。やっぱり、ダイハツは今回のコペンにかなり弱腰です。今後展開される着せ替えモデルは、もっと胸張って出してほしい。
突然ですが、ここは藤沢市辻堂です。昨日行ってきました。目的は、こちらの車屋さんで2代目のシャレードをストックしているとのことなので、アポを取って見学に行ってきました。
辻堂駅から現場までは歩いて行けるんですが、神奈中のバスに乗ってみました。神奈中といえば、バスマニアから定評の規模の大きい民間バス会社ですが、やっぱ都会のバス会社は凄いですね。運賃表や広告などがフルカラー液晶の電光表示でビックリしました。天気予報やニュースなんかも映るんですよ。宮城のバスは遅れてるな~と痛感。
ありました!こちらは2代目シャレードの後期型、5ドアCSです。赤いボディが眩しいですね、色あせのないオリジナル塗装です。
懐かしいな~。この後期型に昔親父が乗っていたので、僕は2代目シャレードを心の底から愛しています。
シャシを含め、サビひとつないコンディションは、年式を考えたら驚異的と言わざるを得ません。
内装も実に綺麗です。こちらの個体は2速オートマチック車となります。スティアリングは、後期型のターボや上級グレードなんかが採用していた3本スポークスティアリングを装着しています。親父のディーゼルターボもこのスティアリングだったので、ほんと懐かしいです。
そうそう、ドアにCHARADEってエンボス入ってるんですよ~懐かしい。ドアトリムは全てビニールレザーで、シート柄の部分もプリントレザーです。
泥除けにもいちいち車名が入っていたりと、芸が細かいです。
残念ながらこちらの個体は売約済みでした。でも、東北の方が手に入れたそうなので、地元の旧車イベントで再び見ることができるかもしれませんね。
もう1台は前期型の3ドアTS。店主さんの愛車です。店主さんもかなりのシャレードマニアだそうで、きれいなコンディションを維持しています。
こちらもシャシを含めサビは一切なく、驚愕に値します。塗装もオリジナルです。いったい今まで、どのような使われ方、保管方法をしていたのかが気になります。
ドコドコというアイドリング音が特徴的な1000cc3気筒エンジン。トルクも十分で、軽量な車体を軽快に走らせます。シャレードにはターボ車もありますが、個人的にはこのエンジンでも十分だと感じました。
こちらは5MT車で、多少はスポーティな位置づけのグレードのようでタコメータも装着されます。4本スポークスティアリングは前期型専用品。パワステは付いていませんが、車体が軽いので全く必要ありません。うちのスターワゴンのパワステとほとんど重さが変わらないのが笑えます、やっぱ車体が軽いって良いことだと思います。
車名の入ったお洒落コーデなフロントシート。フカフカ系でした。シートも割りと大きめで、軽自動車とは造りの違いを感じますね。
ルーフ形状に注目。これはオプションのハイルーフ仕様「ドルフィン・トップ」です。さすがにサンルーフまでは付いていませんでしたが。座高の高さで定評のあるニ餅でも、余裕のヘッドクリアランス。もっとも、標準ルーフでも、ヘッドクリアランスには余裕があります。
こちらはリアデザイン。さっきの赤の後期型と比べ、ナンバーポッケのプレスなんかが違いますね。マフラは腐ってしまい、ワンオフの社外品が入ってました。リアーワイパはありません。
サイズの割りに、トランクが広くてビックリしました。無論、シートは可倒式ですゆえ、ラゲッジスペースは十分な広さと言えます。
純正のスチール・ウィールもサビ一つありません。本当に驚異的コンディションです。同じくサビが一つもないインナフェンダ内部にも注目。
先述の通り、私は心の底から2代目シャレードを愛しています。もう何年も探してきました。それが今、目の前にあるのです。もう夢にまで見た光景です。
2代目のシャレード自体は、もうほとんどの個体が現存していません。特にディーゼルなどは、数十台程度しか現存しないと言われています。ターボ車などは、おそらく実動車は数台だと思います。最近、ご高齢の持ち主が何らかの理由で放出したと思われる個体がチョコチョコ出てくるのが見られますが、おそらく、ここ2~3年が手に入れる最期のチャンスかと思われます。私は基本的にグレード不問なので何でもいいんですが、できれば後期型がいいですね。
実際に運転席に座ってみて、自分にピッタリの車だと直感しました。なんというか、手ごろなサイズもそうですし、低廉な維持費(燃料代や税金という意味で、部品代や修理代のことではありません)も魅力的。スタイルも好きですし、動力性能も文句ありません。長年追い求めていただけあります、期待通りの車です。同時に、うちの親父がシャレードを気に入ってリピーターだった理由も分かりました。ほんと良い車だと思います。
ただ、さすがにシャレード1台でカーライフを全うできるかといえば、ちょっと厳しい面もあります。当初、ランサーだけを残して全て手放し、シャレードと2台体勢を目論んでいました。今回こちらを訪問したのも、それを真剣に考えてのことです。
でも、今乗ってるスターワゴンもめちゃくちゃ気に入っているので、そうなると、従来通り3台体勢なのかな…と思います。3台体勢が厳しくなってきたのはご承知の通りですので、結論を言うと「手が出せないな」ということになります。スターワゴンとシャレードという組み合わせもありますが、うちのランサーをスクラップにするのは実にもったいないです。
本当は欲しいんですよ、またとないチャンスですから。1秒でも早く、
もう少し考えてみますが、なんとなく、理想のシャレードがもう少し待てば出てきそうな予感もあります。あくなきシャレード入手への道は、まだまだ続きます…
三菱ふそうが、路線バス「エアロスター」の新型を発表しました。96年に現行型が登場して以来、メカニズムは逐次マイナーチェンジされていましたが、目に見える外装だけはずっと同じままだったのが、今回初めて顔つきが変更されました。
同社は、自社のファミリーフェイスを採用して統一感が出たと自信満々のようですが、個人的には改悪にしか見えません。いすゞのエルガを、盗作が得意な某国で真似て作ったような醜悪さです。
このエアロスターは、ノーステップ車とツーステップ車が当初は別ボディで、ノーステップ車は他社にはない平べったい車体だったのが特徴でしたが、どういうわけか、現在はツーステップのボディを使ってノーステップにしているので、窓の天地が中扉を境に変なことになっています。これがそもそも変に見える要因なのに、露骨な顔面整形が余計に浮いています。
本当は新型ボディにしたかったのに、採算が取れないからとマイナチェンジで済ませたフシが見受けられます。
まあ見慣れてきたらこれも良く見えてくるんでしょうけど、現場サイドからは、どういった意見が出るんでしょうかね。
ヘッドランプはHIDが標準装備となったようで、これは喜ばしいことですが、同時に専用の異型ヘッドライトとなっています。今までの路線バスは、下手するとシールドビームだったりするので汎用の角目や丸目4灯(2灯のやつもありますけど)で統一されており、それによって電球交換やライトユニットそのものの交換も容易でした。交換やストックが容易にできなくなる異型ヘッドライトが、現場サイドで受け入れられるのかが気になる点として挙げられます。ガードとしての機能すら疑わしいバンパのデザインも、私は現場から不評を買うと思いますけどね。
エアロスターはニ餅が小学生のころから車体が変わっていないのでモデルチェンジには期待していたんですが、正直ガッカリです。