ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

いよいよブッデンブロークハウスへ

2005年09月04日 | 旅行
聖マリーエン教会の向かい側には、いよいよメング通りの家、ブッデンブロークハウスがあります。が、メング通り側の扉は締め切りなので、一度ブライテ通りに出てからメング通りに向かいます。
メング通りに差し掛かると、もうすぐに白亜の正面が見えています。
このメング通りの家も、第二次大戦の時の空爆で破壊されたのだそうですが、この正面は残っていたのだそうです。丈夫だったんだなー(笑)
扉の上には、ちゃんとAnno Dominus Providebitの文字も!

正面が破壊されなかったとは言え、結構新しそうな字でした。記念館になる前は銀行だったといいますし、後から書き加えたのかもしれません。
しかし、メング通りの家ってこんなに小さかったのか・・・? という疑問も。(いや一般的には全然小さくないですが、もっと大きなイメージなんですよね・・・)
まあ、その疑問は次回におくとして、とにかく中に入ります。
入ってすぐの玄関ホールの向こうに売店があり、そこで入場券も購入します。そして、売店の奥のガラスの扉を通って中へ。
なのですが、ここであることに気付いてしまいました。
売店に入る前に、地下に下りる階段があって、地下にコインロッカーとトイレがあるんですが・・・ここのトイレ、もしかして入り放題では(汗)
ということに気づいた為、貴重なトイレポイントとして使わせていただきました・・・とこっそりご報告(汗)

さて、中に入ると、1階には写真と説明文の展示があります。トーマス・マンと兄のハインリッヒ・マン、その一族の歴史が、トーマス&ハインリヒ兄弟の祖父母の代から、子、孫の代に渡るまで展示されています。
英語の説明文もありましたが、何しろ大量なのと、結構たくさん人がいて、皆熱心に読みふけっていたので、あまり説明文は読みませんでした(汗)
でも、貴重な写真がたくさんあって「ほほう」でしたねえ。
「ブッデンブローク家の人々」のハンノの祖父母のモデルの、トーマス・マンの祖父母の写真、そしてトーマスのモデルの父親の写真には思わず見入ってしまいました。
コンズルは本当に頬髯を生やしていて、想像通りのルックスでびっくりでした! エリーザベト夫人のモデルの方は、思ったよりも田舎っぽい感じだったかな・・・なんだか勝手にフランス風な容姿を思い浮かべていたみたいで(汗)
トーマス・マンの母親、ユリア・ダ・ブルーンスの写真がなかったのが残念でした。どんな人なのかすごく興味あったのですが・・・
あと、「ブッデンブローク」ファンとしては、トーニやクリスチアンのモデルの方の写真も見たかったなあ。
トーマス・マンの子供時代のリューベックの写真もとても興味深かったですね。
その後のミュンヘン時代やアメリカ時代などは、不勉強でよく知らないのですが(汗)トーマス・マンの家族の写真がたくさん見られて面白かったです。
マン家の家系図なんかもあって、これも面白かったですねえ。
充実した展示を見た後、階段で中二階へ。ここはなぜかアンデルセンの展示と、シュールな似顔絵の展示がありました。
そしてさらに上に上がって二階です。後ろ3分の2くらいは真ん中あたりに事務所らしきスペースが囲ってあってちょっと狭くなっていますが、両脇に色々と展示がありました。各国語の本とか(岩波文庫の「ブッデンブローク家の人々」もありました。なぜかとても真新しいのが(笑))、マン家で使われていた銀器や食器などが。
メング通りの家の見取り図?と思われるものもありましたが、これについては次回で。
そして、メング通りに面した部分は、風景の間を模したインテリアで飾られた2部屋になっていたのですが・・・こんなに狭いわけないよなあ・・・(汗)
窓際では、馬車が通り過ぎる音なんかが効果音で流されていたりしましたが(笑)
それでも、ちゃんと格子の後の暖炉(の絵(汗))があったり、ハンノがクリスマスプレゼントにもらったフィデリオの舞台装置があったり(紙芝居みたいなちゃちいやつでしたが(汗))、オルガンがあったりしたのはちょっと嬉しかったですね。
オルガンの上の楽譜は「トリスタンとイゾルデ」になっているという芸の細かさ(笑)まあ、「トリスタンとイゾルデ」はハンノが弾いたんじゃないですが・・・
さらに上に3階もあるのですが、残念ながら入れないようになっていました。

というわけで、じっくりと楽しんだ後は再び1階の売店へ。
なんだか朗読CDなんだかドラマCDなんだか、なものがたくさんあって、「これ日本じゃ買えないよなあ・・・」と理性が狂いそうになりましたが、ドイツ語わかるわけないし、何が入ってるかも今ひとつわからんし、というわけで断念しました(笑)
「ブッデンブローク家の人々」と「魔の山」の原書にもかなり惹かれたのですが、ドイツ語全然読めないし、だいたいこんな重いもの持って帰るの面倒だしなあ、とこれも断念しました。
・・・が、最終的に現金が余ったので、理性が狂ってハンブルクで買っちゃったんですけどね、結局は(笑)
まあ、岩波文庫版で、トーニが「熊さんとか八っさんとかおっしゃるのよりはずっといいですわ」と言っていたのが一体なんて言っていたのか、という疑問は解けましたけど(笑)「HinzとかKunzとか」と言ってたんですね~。
トーニの綴りがTonyだったのもびっくりでしたし。Toniだと信じてました・・・

次回はブッデンブロークハウスの間取りの謎について、です。いや大したことは書きませんけど・・・(汗)
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サントラ テーマの話

2005年09月04日 | 指輪物語&トールキン
指輪サイトの今月のアンケート(なんとなく毎月1日ごろ更新となりました(笑))で、映画のサントラに出てくるテーマでどれが好きか、というのをやらせていただいてます。
それも、メインの4テーマ-ホビット庄のテーマ、旅の仲間のテーマ、ローハンのテーマ、ゴンドールのテーマを除いたテーマという、かなりマニアックな内容になっております(笑)
実は自分でもどれに入れたものやらまだ悩んでいるところで(汗)、果たして投票があるだろうかと危ぶんでいたのですが、ぼちぼちと票が入り始めてますね。投票してくださった方、どうもありがとうございます。
今回選んだのは、メイン4つ以外で、3作、2作に渡って登場しているもの、という基準でした。
しかし、数あるテーマ、モチーフ(70以上あるとショア自身が言ってました)の中には、非常にマイナーで、数回映画を観たくらいでは覚えていないようなテーマ、モチーフもたくさんあるのでした。
実は、選択肢があまり多くてもというのもあり、私が好きなテーマが今回ことごとく入っておりません(汗)それで悩んでたりもして・・・
私が一番好きなのは、サントラ考察のところでも熱く語ってますが(笑)FotRでフロドとサムが二人で歩き始めた時に流れたメロディです。
これがガラドリエルの水鏡の場面でも登場し、RotKではサムの「帰りの分です」の後、歩いていく二人のバックに流れて、もう感動もの、なのですが、そもそも私自身も、FotRでこのメロディが2回出て来ているのに気がついたのは、5回目くらいじゃなかったでしょうか・・・もっと後だったかも(汗)
そのくらいなので、このメロディのことを知らない方もいらっしゃるでしょうし、だいたい名前の付けようがあんまりなかったりするので、今回のアンケートで選択しに入れるのは断念しました。
もうひとつ、とても好きなのに入れなかったテーマがあります。「メリーとピピンのテーマ」です。
なぜ入れなかったかと言うと、「え、そんなのあった?」というくらい登場していることに気付かれないテーマだからです・・・
TTT SEEで、エント水の場面やアイゼンガルドの場面で流れていた曲、と言えばたいていの方がおわかりにはなると思います。
が、このテーマがRotKにも変奏として登場していることに気付かれた方はあまりいらっしゃらないのでは・・・私も気付かなかったですから(汗)ショアのコメントを読むまでは。
Music from the MOVIESという雑誌のLotR特集号で、RotK冒頭のメリピピの別れの場面の「望みと思い」で、「メリーとピピンの(テーマの)断片が使われている」とショアが言っていたのです。
ええ? と思ってよくよく聴いてみたら、もしかすると、メリーとピピンが歩きながら話している場面のメロディ、TTT SEEに出てきたあのメリピピの場面の曲の変奏かも・・・!?
そのことに気がついてから気付いたのですが、ピピンが烽火台に登る場面で流れているメロディーは、「望みと思い」のメリピピの場面のメロディと同じですよね。そうか、やっぱりこれはメリピピのテーマなんだ! と思ったものの、今ひとつ確証がなかったりして。
そんなわけで、このテーマも選択肢には入れられなかったのでした。
あと二つ、入れるのを断念したテーマがあります。
まずは「白の乗り手のテーマ」と私は呼んでいるのですが、ガンダルフがファンゴルンを出て飛蔭に乗って走っていく場面や、ヘルム峡谷を駆け下りる場面で劇的に流れた、感動的なテーマがあります。CMでも使われていましたね。
このテーマ、TTTにしか出ていないようですが、実は多分RotKにも出ています。TTTでガンダルフがエドラスから飛蔭に乗って出発する場面で流れたメロディが「白の乗り手のテーマ」の変奏じゃないかと思うんですよね。これと同じメロディ、ガンダルフがデネソールを昏倒させた後(汗)「守りを固めよ!」とか言って飛蔭で駆けて行く場面でも流れてましたね。
でもこれも今イチわかりづらいので断念・・・
最後のひとつは、FotRでドワローデルフの大広間が出てきた場面で流れた感動的なテーマなのですが、これも1作しか出てこなかったので断念しました。これも好きなんですけどねえ。
逆に、迷ったけど入れちゃったのは、ゴラムのテーマ1&2です。両方ともあんまり出番なかったし、特に1の方はTTT以降の変奏があんまり良くなかったと思うんですが、比較的認知されやすい?テーマかなと思って・・・。1のオリジナルのメロディはとても好きなんですよね。
「アルウェンのテーマ」「夕星姫」も、使われ方にはインパクトないんですが(アルウェンが出てくるってだけ・・・(汗))両方とも美しい曲なので、入れてしまいました。
というわけで、自分で設定しておきながら選びづらいという妙なアンケートになってしまったのですが・・・(汗)
今迷っているのは、「ゴラムのテーマ1」「指輪の誘惑」「銀のトランペットのテーマ」「夕星姫」です。
「ゴラムのテーマ1」はオリジナルのメロディがとても良く出来てると思うのですが、その後の変奏や使われ方が今イチで・・・これは脚本のせいもかなりあると思うんですけどね~(汗)
「指輪の誘惑」は、とても美しくて神秘的なメロディで、誘惑の声としても絶妙なのですが、何の変化もなく、ほとんど効果音的に使われているのが微妙かなあと・・・
「銀のトランペットのテーマ」は、使われ方がすごく効果的で感動的なのですが、メロディラインがそんなに好きじゃないという(爆)
そして「夕星姫」は、前にも書きましたが、テーマの使われ方としては面白くないのですが、とにかく美しい曲なんですよねえ。メロディだけだったらこの中ではダントツで好きなんですけど・・・
というわけで出題者自ら悩んでますが(笑)皆さんがどのように思ってらっしゃるのかはとても興味あり、です。良かったら投票してみてくださいませ。分かりづらいですけど・・・(汗)
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