ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

聖マリーエン教会 その1

2005年09月01日 | 旅行
マルクト広場の左手には、巨大な聖マリーエン教会があります。「ブッデンブローク家の人々」にも、メング通りの家の向かいにあったこともあり、よく登場します。
が、小説を読んでいて、こんなに巨大な教会だとは思いませんでした・・・(汗)
上の写真は、2ブロック先のケーニヒ通りから撮ったものです。多分この教会の全体像を地上から撮影できるのはここだけだと思います(汗)

だいたい、駅から歩いて行くと、ホルステン門をくぐるずっと前から、もうこの教会の尖塔が見えてます。(左の写真の左側の二つの塔。右もでかすぎで展望台になっている聖ペトリ教会の塔)あまりに巨大すぎて、いっそSFのようです(汗)
右の写真で大きさを感じていただけるでしょうか。なんか塔の屋根の部分とか無駄なんじゃないか、と思ってしまいますね(汗)
ケルンの大聖堂なんかに比べたらかわいいものなんでしょうが、街の規模を考えると、ちょっとでかすぎなんじゃないかと・・・(汗)
やはり商人の街、財力を示すために巨大な教会を建てたのでしょうか。内部もハンブルクに比べるとずっと立派でしたし・・・
内部の話は次回で。
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ダンス・オブ・ヴァンパイア日本版キャスト

2005年09月01日 | ミュージカル・演劇
全然知らなかったのですが、日本のダンス・オブ・ヴァンパイア、もうあらかたキャスト決まってたんですねえ。伯爵と教授なんか昨年から決まってたんですね~。もう疎いもんで(汗)
ドイツ行く前に結構検索したんだけどなあ・・・そうか、Tanz der Vampireで検索してたから出てこなかったのかな?
しかし、メインキャストのうち3人見事に予想通りだったので大笑いでした(笑)
伯爵はもうあの人しかおらんだろ、と思ってたし、ヘルベルトは見た瞬間に「吉野圭吾・・・」と思ったんですが、ホントにそうだったのでかなり笑えました(笑)
レベッカも、あれだけ歌えるおばさん(失礼(汗))は阿知波さんくらいだろうなあ、と思ってましたが、出るかどうかはわからないなあと思ってたので、本当に阿知波さんでこれまたびっくりでした。レベッカは安心して見られそうです。
しかし、教授が市村さんかぁ。ちらっと思わなくもないですが、むしろ演って欲しくなかったんですよね。市村さんが演るのは勿体ないというか・・・
教授って本当にただの笑わせ役で、何の深みもないんですよね。本当にギャグあるのみの役。まあ、市村さんがやれば、間違いなく笑えるという点では安心できるんですが、なんかやっぱり勿体無いよなあ・・・
それに、やっぱり市村さんもあのカツラになるんでしょーか・・・(汗)ちょっとやだなぁ・・・(笑)
あと、歌唱力的に市村さんでは足りないんではないかという心配も(汗)あの高音ファルセット無理なんじゃあ・・・(汗)あそこは歌の上手さで笑わせるところなんだけど、どうすんでしょうか。まあ市村さんだから、なんらかの方法で必ず笑わせてくれるとは思いますが。
実は教授は駒田一さんとかどうかなあと思ってたんですよね。まあ、市村さん以上にあのカツラには抵抗あるけど・・・(笑)
それが、なんとクーコルですか・・・(汗)なんかヴァイオリン弾きに戻ったような扱いだ(汗)いや、踊れない分もっとひどいかも。勿体なさすぎでございます・・・
シャガールは・・・佐藤正宏さんのテナルディエ見たんだけど、記憶にないっす(汗)歌上手かったですかねえ? 忘れちゃった・・・(汗)
アルフレート(ちゃんとドイツ語読みなんですねえ・・・2ちゃんによるとSarahは英語読みでサラになるらしいですが・・・いや英語読みだとセイラじゃないか?)は、いい男揃えちゃいましたね。カッコイイ役ではないと思うんですが・・・
うーん、この人たち果たしてメリーのカツラ被ってくれるんでしょうか。アルフレートはメリーじゃなきゃやだよー(笑)泉見洋平の方が身長の分メリーっぽく見えるかもしれませんねえ。ああでもカツラ被ってくんないかも~(ヘンなところにこだわりができてしまった・・・)
サラはキャスト発表になってなくて、話題になってるようですが、私的にはサラはどーでもいいや(笑)それよりもナイトメアーソロが誰だかの方が気になります~。こんなにアンサンブルが気になるミュージカルもないのでは(笑)
しかし、一番がっかりしたのは実は演出家だったりして・・・この方の演出作品で面白いと思ったことが一度もないんですが・・・(「オケピ」は面白かったけど・・・)
この作品、演出と装置とダンスと歌が命だと思うので、なんだかかなり期待が薄れて参った次第でございます・・・
うーん、なんでミヒャエル・クンツェに演出させないんでしょーか。別にそれでもいいのにねえ。
妹は既に行く気なくしております(大汗)私もドイツで見てなかったら見に行かないところかもしれませんが・・・いや市村さん出てるから一応見に行くかな、やっぱり。
まあ、どんな成れの果てになっているのかを見届けるためにも、一度は行くと思います。終わりくらいの日程で・・・
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「指輪物語」は児童文学?

2005年09月01日 | 指輪物語&トールキン
今朝朝日新聞を読んでいて、「児童文学の映画化がブーム」みたいなことが書いてあって、その背景には「ハリポタ」とLotRのヒットの影響が大きい、みたいなことが書かれていて、なんとなく違和感でした。
以前から気になってはいたのですが、果たして「指輪物語」は児童文学なんでしょうか・・・
内容的には、全然児童文学ではないと思うんですが、ジャンル分けとしてはなんとなく児童文学ですよね。日本では。
これには「ホビット」が完全に児童文学の範疇に入るということや、トールキンと関係が深かったルイスの「ナルニア」が児童文学だったりすることの影響が大きいと思います。もしかしたら「ナルニア」の影響が一番大きいかもしれませんね。
というわけで、「指輪物語」は、日本の書店ではコーナー分けされていると、まず間違いなく「ハリーポッター」と同じコーナーに置いてあるわけです。
ところが、欧米だとちょっと事情が変わってきます。私が見たアメリカ、イギリス、ドイツでは、LotRが置いてあるコーナーというのは「Sience Fiction」の棚になりました。
大きな書店だと更に隣に「Fantasy」という棚があってそちらにありましたが、少し小さい書店だと、SFとファンタジーは一緒になってますので、そこにあります。
トールキンの著作は皆まとめてそこになるので、「ホビット」もSFの棚に置いてあるということになります。
が、私が見た限りでは、SFのコーナーで「ハリポタ」を見たことはないですね。「ハリポタ」は「ファンタジー」というよりは、子供の読み物という扱いになっているんですね。
「ホビット」も子供向けのコーナーに置いてあるかどうかはチェックしたことがないですが・・・今度欧米の本屋に行くことがあったら、そのあたりに気をつけて見てみたいと思います。
で、気がつくことなのですが、どうも欧米の本屋で「ファンタジー」というのと、日本の本屋で「ファンタジー」というのが違うジャンルらしいのですね。
欧米でいう「ファンタジー」とは、日本でもハヤカワ文庫のコーナーでやはりSFと一緒にお目にかかれる、所謂「ヒロイックファンタジー」を指すようです。「コナンシリーズ」とか、「時の車輪」あたりもそうでしょうね。
ところが、日本で「ファンタジー」というと、どうも児童文学っぽいイメージが・・・これは「ハリポタ」の影響のような気もしますが・・・ハリポタが流行る前ってどうだったかなあ(汗)
まあ少なくとも、ハリポタが出てくるずっと前から「指輪物語」が児童文学にジャンル分けされていたのは確かですね。
この違いがどこから来るのか、ちょっと考えてみました。
厳密に言うと、「指輪物語」は、ヒロイックファンタジーとも違うし、児童文学でもないと思います。そもそも書いたトールキン自身がそういったジャンル分けなど考えてもいなかったのですから、当然かもしれません。いわば孤高の存在とも言えます。
それが、欧米ではヒロイックファンタジーと同じ棚にあるというのは、多分、「指輪物語」のヒットのおかけで、似たような魔法と剣の異世界を舞台にしたヒロイックファンタジーというジャンルが脚光を浴び、流行したことによるのだと思います。実際に「指輪物語」に影響を受けたり、あからさまに真似た作品も、このヒロイックファンタジーのジャンルの中の作品として生まれたようですから。
日本では、欧米のヒロイックファンタジーは、SFと同じように一部のマニアックな人たちの読み物だったと思います。そこに登場した「指輪物語」がなんとなく児童文学のジャンルになってしまったのは、前にも書きましたが、「ホビット」や「ナルニア」の存在があったように思います。
しかし、もうひとつ不思議に思うのは、「ゲド戦記」も児童文学になっているということなんですね。欧米ではファンタジーの棚にあったか確認してないんですが、たぶん児童文学よりはSFだと思うんですが・・・ル=グィンはSFも書きますしね。
単に岩波書店から出たから、というだけなのかもしれませんが、どうもそうでもないような気がします。そこには「指輪」との共通点も感じたりして。
「指輪」や「ゲド」には、他のヒロイックファンタジーと一線を画している面があります。それは、どこか道徳的、教育的な面がある、ということのように思います。
トールキンはそんな意図はないというでしょうが(笑)作者の意図はともかく、そういう風に読み取れる作品ではありますよね。
そのあたりが、SFではなく児童文学に入れられた-もしかしたらハヤカワ文庫ではなく岩波書店なり評論社なりから出版された、という理由のような気もします。
そのあたりの欧米と日本の事情の違いが、もしかしたら「指輪物語」という作品の読み取り方の違いになっているかもしれませんね。
どちらにしても、文学だろうと音楽だろうと、無理やりどこかのジャンルに入れようとすることの不毛さを感じてしまいますね。
しかし、どこかのジャンルに入っていないと、売るのが難しいのも確かでしょうね・・・
そういう意味では、欧米でも日本でも、或る程度的確な判断のもとジャンル分けされたのかな、という気もしないでもないですが。
最終的に、どのジャンルから入ろうと、同じ作品を読んだり聴いたりしたら、同じ感動を味わうことになるでしょうから。要はどのくらい的確に、その作品にめぐり合うべき人を呼び寄せられる?かということになるのでしょうか。
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