ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

モモ

2006年04月30日 | 読書

昨年、文庫が出ていて何気なく買ったのですが、なんと初の文庫化だったんですね。ちょっと意外。
しかし買うだけ買って放置してありまして(汗)やっと最近読みました。
この本、昔読んだことがあったつもりだったのですが、本当に読んだのか怪しいくらい、全然覚えてませんでした・・・(汗)
映画も観てたんですが、それでもかなり忘れてましたね。うーん。
昔読んだ時もいい話だと思った記憶はうっすらとあるのですが、改めて読んでみて、こんなに素晴らしい話だったかなあと。
「星の王子さま」なんかもそうですが、大人になって経験をつんでから読むとまた違った感じ方をする作品なのかもしれないなあとも思いました。
時間に追われる世知辛い世の中で生きていると、なんだか心に染みとおるように思いました。
冒頭に出てくる、子供たちの「ごっこ遊び」の場面が圧巻でした。こんな場面あったなんて覚えてなかった・・・
私も子供のころはごっこ遊びが好きな子でしたが、こんなに大勢で心を一つにして壮大な冒険物語を遊べたらすごいよなあ・・・と、なんだか感動してしまいました。
一人ひとりに重要な役が振られているのがまたいいんですよね。
そして、モモの友達の道路掃除夫ベッポの話がまた心に染みました。
真実しか話さないようにしているから、口が重いベッポ。そんなベッポが、「昔壁に光る石を二人で埋めた」なんて話をするところに、モモへの深い愛情を感じます。
長い道路の掃除をする時、「道路の先を見ていたらダメだ。今自分が掃いているところだけを一生懸命やっていればいつの間にか終わっている」なんて話していた言葉も印象的でした。
しかし、なんと言ってもいいのは、亀のカシオペイアですね。
30分先の未来が見えるという亀。この、何でもわかるわけではなく、30分だけ見えるというのがまたいいなあと思います。
歩くのがとても遅いのに、モモをさがして走り回る灰色の男たちをまいてしまう不思議さ。30分しか見えないのに、はぐれてしまったモモと見事なタイミングで再会できたり。
カシオペイアも自分で言っていましたが、彼(?)は未来を見てもその未来を変えることができるわけではなく、ただその未来に向かって導くことができるだけ、なんですよね。
そのためか、マイスター・ホラにすら「お前のやることは時々わたしにもわからないよ!」と驚かれてしまう、その不思議さ。
灰色の男たちと単身戦うモモに、「大丈夫、追いつけます」と言ったり、「あなたはそうします!」と言ったりして不思議な道を指し示すカシオペイアの存在は、モモだけでなく、読んでいる人にまで勇気を与えてくれたように思いました。
そして最後の方、時間の花と一緒に飛んでいくモモに、「とんでおかえり、モモ、とんでおかえり!」と言うカシオペイアがなんだかもう・・・
「これがモモがカシオペイアを見た最後でした」なんて書いてあるのがまたいいんですよね。
マイスター・ホラとの別れ方も良かったな・・・
最後のシーン、映画ではホラがカシオペイアに「時間はたっぷりあるのだから」と言うのですが、実はホラ役の人は映画のクランクアップを待たずに他界されていて、ホラ役が遺作になったんですよね。これを知っていてみていると思わず泣けたものでした。
また映画観たくなってしまって、DVD注文してしまいました(笑)
話がまとまりませんが(汗)とにかく、時間に追われる現代人にとってとても大切なことが書いてあるなあと、改めて実感しました。
うつ病で苦しんでいるあの娘に読んでもらいたいなあ・・・彼女が悩んでいることの答えが皆書いてあるように思いました。
でも、苦しんでいるうちはこの物語の語っている言葉が素直には心に入って行かないものなのかもしれません。
いつか彼女の心にこの物語が届くことを祈って、一応勧めてみようかな、と思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トールキンアンサンブルの4枚組みCD!

2006年04月30日 | 指輪物語&トールキン
夏の旅行、決め手がないままサンディエゴかなー、という感じなのですが、そう言えば去年はトールキンアンサンブルのコンサートとニアミスだったんだよなあと思い出し、トールキンアンサンブルの公式サイトを見てみました。
そうしたら、なんと4枚組みのCDセット、もう出てたんですね~。いつのまにやらという感じ・・・
いつ出たのかさっぱり書いてないところがなんとも・・・(笑)
で、amazonで探してみたら、マーケットプレイスで2点ほど出てました。ありゃりゃ、もう売り切れてしまったのか?
でも、Leaving Rivendellがまだ普通に入荷できるみたいなんで、まだ日本のamazonでは取り扱ってないってことなのかな。
マーケットプレイスでも新品だし、値段もかなりお得になっているので、早速注文してしまいました。
いやだって、私トールキンアンサンブルの1枚目、2枚目持ってないんですよね。これで聴けるかと思うともう嬉しいですよ~!
ちなみに1枚目2枚目がセットになっている24Songsというのもマーケットプレイスに出てましたが、こちらは13000円まで上がっております(汗)それを考えても今のうちに買いかなーと。
しかしいつ発売したのかなあ。どうもトールキンアンサンブルの情報ってTORnでもWOTRでも今イチ出てこないので・・・未だにどちらにもLeaving Rivendell発売の情報出てないもんなあ。
あ、肝心のコンサートですが、なんでも次は6月18日にデンマーク国内であるみたいです。うーん6月じゃ無理だな・・・夏にはやらないのかしら。
でも、夏にやるとしても情報は直前にならないと出てこなさそうだし、やっぱり今年は無理かなーという感じです。いつかトールキン・アンサンブルも生で聴きたいんですけどねえ・・・
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガラスのエレベーター宇宙にとびだす

2006年04月28日 | 読書
「チョコレート工場の秘密」の続編ということで読んでみました。
う、うーん、「チョコレート工場・・・」はメルヘンというか児童文学らしいなあ・・・なんて思っていたのですが、これはかなりぶっ飛んだ話ですね~(汗)
これを読んだ後だと、もしかして「チョコレート工場」も実はナンセンスでブラックな話なのかな、と思ってしまいます。だとすると、感動的にまとめたティム・バートンの映画は間違いだったのでは・・・?(笑)
でもまあ、寝たきりだった3人のじいさんばあさんの活躍ぶりが微笑ましかったです(笑)
そしてパパとママの影が思いっきり薄かったなあ・・・
しかし、誰も知らなかった宇宙の怪物クニドのことをなぜかよく知っているワンカさんが怪しいなあ。実はワンカさんの作り話ではないかと思ってしまったのですが。
「チョコレート工場」でも思いましたが、ワンカさんは冷たいというか意地悪というか・・・ですが、ある意味子供のような純真なものの見方をしているとも思えますね。
そのあたりにちょこっと風刺めいたものを感じないでもないですが。この作品では、馬鹿だから政治家になって大統領になった、とか。
でも、基本的には子供むけのナンセンスファンタジー?なんでしょうが。
しかし、この話、なぜかロンドンが舞台だと思ってたんですが、アメリカの話だったんですねえ。それがちょっと意外でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LotRキャスト映画・ドラマのはなし

2006年04月28日 | 指輪物語&トールキン
ネタがないのでちょっと反則な指輪日記です(笑)
もともと映画は年に1本見るかどうか、くらいだった私ですが、LotRのおかげで映画館に通う習性ができ(笑)LotR公開後映画を見る機会が増えました。
と言ってもLotRをやっていた頃はそんなに見ていなかったのですが、RotK公開が終了した昨年からなんだかかなり映画を見に行くようになってしまいました。
昨年は21本の映画を見ましたが(LotRは別カウント(笑))、うちLotRキャスト映画は14本。ちょうど3分の2ですねえ。
しかし、今年は9本見ていますが、LotRキャストが出ていないのは「ハリポタ」と「PROMISE」の2本だけ。(ナルニアもキラン・シャーが出てたので一応キャスト映画ということで(笑))
だいたいこの時期にすでに9本って昨年をしのぐペースなんですが・・・(汗)
キャストのみ目当てでも、「この人ならとりあえず行く」という人と、「この人ならおもしろそうだったら行く」という人に分かれますね。
ショーン・ビーンはとりあえず観に行ってしまうのですが、なんか作品選ばない人ですよね(汗)あたりハズレが激しくて・・・「ナショナル・トレジャー」は私が今まで見た映画の中でもワースト1に輝いてますね(笑)
でも、彼は出てくるとそこそこ出番も見せ場もあるので、なんとなく観に行ってしまうみたいです。
ヴィゴ・モーテンセンは、特に好きなキャストでなく(汗)ヒダルゴも観に行かなかったのですが、機内で見て意外に良かったので考えを改めました。ショーン・ビーンと違って(笑)出演作をかなり選んでいるようなので、作品的なハズレはなさそうかなと。そういう意味では彼の出演作も観に行くと思います。
イライジャ・ウッドも出演作選んでるようですよね。「エターナル・サンシャイン」は役どころは面白くはなかったですが、作品が素晴らしかった。「僕の大事なコレクション」もとても楽しみです! 「フーリガンズ」も面白いかな? 一応観に行くと思います。
あと、最近ではカール・アーバンですね~。いやDOOMのカール・アーバンがえらく気に入ってしまったのですよ(笑)「ボーン・スプレマシー」も機内で見たら、出番は少なかったけどカッコ良かったし。
彼の出演作は今後必ず観に行くであろうと思われます。なんかまた主演作が待機中なんですね。日本公開未定みたいですが。TORnにアメリカのテレビドラマ出演の話も出ていたな。これも機会があったら見てみたいです。
あ、ディヴィッド・ウェナムも日本で公開されたら見たいですよ。でもなかなかやらないんですね。「ヴァン・ヘルシング」はウェナムさん的には良かったけど作品はちょっと・・・だったなあ(汗)
あ、忘れてはならないのはイアン・マッケラン様! 彼もある意味ショーン・ビーンと同じく、出ればある程は度重要な役なので、まず観に行くと思います。とりあえずは「ダ・ヴィンチ・コード」ですね。予告でずっとガンダルフの声が聞えるのが嬉しいのでした(笑)
あと、出てたら必ず観に行く、けど公開されない(笑)というのは、ドミニク・モナハンとビリー・ボイドかな。実は「マスター・アンド・コマンダー」見てなくて、どこかでやらないかなあと思っているのですが・・・(当時はキャスト映画にほとんど興味がなかったもんで。LotR見るだけで手一杯だったし(笑))
これ以外の方たちは、作品によったり、出番がどのくらいかによったり、ですね。
でも、LotR公開が終わって寂しい分、「このくらいなら観に行く」という線がかなり緩くなって来ることも予想されますが・・・(笑)

そうそう、ドミニク・モナハン出演のドラマLOST、BS-iで始まりましたねー。昨日3話だったのかな。
まだ見られない方が多いと思いますが、BSデジタルなら実家で見られるもので、2話までみてます。ちょうどLOST本放送の木曜に妹が別のBSデジタルの番組を見ているので、私は土曜22時の再放送で見てます。明日3話なんですね。
2話がなかなか面白くなって来てたので、今後も楽しみです。ドムもこれから出番多いらしいし。2話の演技はなかなかでした。
しかし、吹き替えなのが残念。吹き替えでも村治学さんだったら良かったんだけどなあ・・・
まあ、こんなに早く見られることになるとは思ってなかったので、それだけでも楽しみかな。
しかし、ケイトを見るたびに「いい女ゲットしたなあ・・・」と思ってしまいます(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライフ・イン・ザ・シアター(ネタバレ)

2006年04月26日 | ミュージカル・演劇
土曜日に見てきました。私は市村正親さん目当てなんですが(笑)
最初はいちいち小技を効かせて笑わせる市村さんが一人で舞台をさらっているかのような印象でしたが、若いジョンとベテランのロバートの関係が変化して行くにつれて、藤原竜也さんの存在感がどんどん強くなって行って、最後には二人が見事なバランスになっていたと思いました。
最初はベテランのロバートに合わせて気を使っていたジョンが、だんだん熱く語るロバートを鬱陶しく思うようになり、態度もぞんざいになって行く様が、同時にジョンの役者としての成長と自信もうかがわせました。
実際に舞台の場面を演じる藤原竜也さんが上手いのも説得力がありましたね。まさに躍進中の若手、という感じがぴったりでした。
そして、最後の方になると、ロバートに対して哀れみのような感情を見せていたところが良かったなあと。
哀れみと言っても、心から同情しているとかではなく、どこか見下した哀れみのように見えるのですが、それでいて、演劇を愛する者同士という理解があるように思えました。
と言っても、若いジョンには、ロバートに将来の自分の姿を重ねるなんてことはまだ全く考えられなかったでしょうが・・・
そんな、見下したような同情でありながら、どこか暖かいような感じもある、複雑なジョンの感情を見事に表現していたなあと思いました。とても良かったです。
正直、ロバートを演じることのできる役者は結構いると思いますが、ジョンを演じられる若くてよい役者はなかなかいないのではないかと思います。もう少し上の年代の役者さんになってしまうのではないでしょうか。
一方のロバートの市村正親さんは、くだを巻くかのようなくどい話しぶりがまた上手かったですね(笑)ホントに鬱陶しかった(笑)
市村さんらしいかなと思ったのは、ジョンが謙虚な時も、だんだんロバートに対してぞんざいになって行った時も、何か貸してと言われるとどこか優しく貸してあげるんですね。ちょっとかわいかった。
まあウェットティッュ1枚とかもあったけど・・・(笑)
批評家やエージェントを「あの吸血鬼ども」とののしるようになり、次第に精神も不安定になって行くのですが、そのあたりはさすがでしたね。
二人ともすごいなあと思ったのは、本読みの場面ではくさすぎるロバート、やる気なさすぎなジョン、だったのに、本番の場面ではもっとずっと上手い演技になっていたことですね。劇中劇って演技する演技という難しさがあると思いますが、こういうの見ると上手いなあと思いますね。
舞台の場面が、全てステージの後ろからの視点なのも面白かったです。セットの裏にちゃんとタバコ棄てるところがついてたりとか(笑)
しかし、この二人は多分同じ劇団か何かにいるのでしょうが、それにしても二人一緒の出番が多すぎではないかと・・・(汗)劇団ふたりってことはないでしょう、とか思ってしまいました(笑)
演目も支離滅裂で。最後の方の医療演劇???にはびっくりしましたよ(笑)
そんなわけでなかなか良くできていた舞台でしたが、演劇にそれほど深い愛情のない私には、そんなに心に深く入り込んで来る話ではありませんでした(汗)
まあ、二人の組み合わせは予想どおり面白かった、とは言えますね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホビットの冒険再読1 思いがけないパーティー

2006年04月26日 | 指輪物語&トールキン
なんとなく「ホビット」を読み返し始めました。ホビットが終わったらそのまま指輪本編をまた読み始める予定です。さて今度は何ヶ月かかるでしょうか・・・(笑)
私にとっての「ホビット」の魅力は、なんと言ってもわがまま勝手なドワーフたちと傍若無人なガンダルフなので(笑)冒頭のくだりは早速楽しませてもらいました(笑)
しかし何度読んでもドワーフたちの頭巾の色が覚えられない私(汗)読み始める前にドワーフ13人思い出そうとしてどうしても一人足りなかったし(汗)(ドーリが抜けてました・・・ビルボ背負ってくれた優しいドワーフなのに!)
ドワーフたちが来る順番も覚えられないし(汗)晩御飯のあと楽器を弾き出す時、誰がどの楽器だかも覚えられなくて、ジョン・ハウの原画展の時も「どれが誰だか・・・」と思ったんですよね。
今回は楽器に注意して読んでいたのですが(そのわりにはトーリンがハープというのしか覚えてないけど(汗))ちょっとびっくりしたのですが、オインとグローインは楽器弾いてないんですね・・・なんだか寂しいような。歌担当なんでしょうか。
ジョン・ハウのイラストも確認してみたら、ちゃんと2人楽器持ってない人がいました。さすが。うーんどっちがグローインなのかな。
ここで歌われるドワーフの歌、ハープのイメージのせいか、トールキン・アンサンブルのLeaving Rivendellのドゥリンの歌が頭の中を流れました。あの曲、やっぱりドワーフらしい曲だったんだなあなんて思いました。ハープをバックにして神秘的で。
でも、この詩は「指輪」でメリーとピピンが堀窪の家で歌った旅立ちの歌と同じメロディなはずなんですよね。
そうするとトールキンアンサンブルではまさにこのメリピピの歌も作られているので、あのメロディが本当なのかなと思うのですが・・・うーんイメージちょっと違うなあ。
でも考えてみると、この2曲、曲調は違うながら、最初のフレーズのメロディがちょっと似てるなあ。アレンジが変わったら大分違うイメージになるのでしょうか。そこまで考えて作ってたらすごいんですが。
トールキンアンサンブルは、「指輪」に出てくる詩に全て曲をつけるというコンセプトで始まったらしいですが、(3枚目あたりからナレーションというズルイ手も使うようになりましたが(笑))ホビットの詩には曲つけてくれないのかなあ、なんて思ってしまいました。
というわけで、読み始めたと言ってもまだこのあたりまでしか進んでません。まだグローインの八百屋発言も出てきてませんし(笑)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DOOM(ネタバレ)

2006年04月25日 | 映画
先週銀座で見てきました。
基本的にネタバレですが、重度なネタバレには伏字を使います。
カール・アーバン主演だけどなんだかつまらなそう・・・ということで行くかどうか迷ってましたが、行ってみました。
全然期待してなかったせいか、意外に悪くなかったんですよー。
少なくともナショナル・トレジャーとかアイランドよりはずっと良かったです(笑)
ゲームの映画化ということで、確かにありがちなところはありました。火星の研究所でヤバイ研究をやっていて、被験者が暴走して・・・という、「エイリアン」と「バイオハザード」を混ぜたような展開のお話しでした。
まあ、ゲームとしては「バイオハザード」よりも古いらしいですが・・・
「エイリアン」もかなり髣髴とさせるものがありましたが、エイリアンほど怖くはなかったかな。怖いの嫌いなのでまあ良かったですが。
だいたい、火星が舞台なのに宇宙船出てこないので、SFという雰囲気ではなかったですね。特殊部隊も銃で戦うのが基本でそんなにすごい装備ではなかったし。こういうところがゲームっぽかったですかね。
ただ、ゲームの映画化としてはなかなか良かったのではないかと思いました。
ゲーム由来のありがちな設定を向こうに、意外な展開もあってなかなか面白いかなと思いました。
ヒロインが主人公の元恋人、ではなくて姉だとか。(しかしこんなに似てない双子があり得るだろうか・・・(汗))おかげで不必要なラブシーンが一切なくて良かったです(笑)
あと、頼れるリーダーだと思われたサージェントが最後の敵になるところとか。
こういう展開はCUBEなんかでもありましたが、CUBEの場合は悪人が善人面していたという感じでしたが、こちらはもっと善悪の境があいまいな感じで、面白いかなあと思いました。
特殊部隊のメンバーもキャラクターが結構面白かったし。神にすがっている?ゴートがモンスターになって自殺する前に十字を切ったりという場面も印象的でした。まあ自殺だと知ったのは後で台詞で出てきてからでしたが(汗)ガラス頭で破ろうとしてるのかと思った・・・(汗)
隔離房の中でモンスターと肉弾戦を繰り広げたデストロイヤーはカッコ良かった。あのシーン結構面白かったです。負けちゃったのが衝撃的でしたが・・・
最後の方、少しゲーム目線の画面になるのもなかなか上手かったです。ずっとあれではつまらないけど、あの場面はむしろああいう画面になることでメリハリが利いていたように思います。
というか、モンスターを撃ちまくるなんて、普通の映画の画面で見たらとっても妙だと思うし・・・
しかし、ゲーム風の画面だとそういうのが違和感なく見られてしまうあたり、自分も結構ゲームに毒されてるのかなあと思いました・・・ほとんどやらないんですけどね。(一時期ゲーセンでタイピングゲームの「Type or Die」にハマってたことはありますが(笑))
一度気を失って、気がついたらゲーム視点に、というのもなかなか上手かったです。時々カール・アーバンの姿が映ると喜んだりして(笑)
ラストも、二人だけ生き残るというありがちな展開?でありながら、ご都合主義のハッピーエンドという感じでもなく、悲劇を強調するでもなく、どこか淡々としていたのがなかなかよかったように思いました。
ジョンとサマンサの両親の事故死という設定も、必要以上に掘り下げられず、さらっと描かれていたのは良かったかな。ラストにも効いていたように思います。
このあたりの抑えた感じは、カール・アーバンのクールな演技のせいもあるかなと思いました。激せず、どこか淡々として、ヒーロー然とはしていなくて、かといっていかにもアンチヒーローでもなく。
このあたり、主人公にしては印象が薄いという意見もあるようですが(汗)私はいいなあと思いましたよ。
カール・アーバンは全編通してカッコ良かったと思いましたよ! 彼だけでも見る価値あったと思いました。
あまりキャスト萌えはしない性質なのですが、今回見ていて、ヴィゴやショーン・ビーンのファンの方たちの気持ちがちょっぴりわかったような気がしました(笑)

というわけで今年見た映画の順位。
1.ナルニア国物語第一章ライオンと魔女/2.ロード・オブ・ウォー / 3.スタンドアップ / 4. ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス /5.キングコング / 6.ハリーポッターと炎のゴブレット / 7.PROMISE / 8.DOOM / 9.フライトプラン
迷った末にPROMISEより下に・・・いや実はPROMISEを最下位に移動させるかどうか迷ってるのですが(汗)フライトプランよりは面白かったですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンディエゴかバーミンガムかウェリントンか

2006年04月25日 | 指輪物語&トールキン
連休明けたらそろそろ夏休みの予定決めないとなあ・・・と思いながら、今年はどうも決め手に欠いて決断できません。
ショア指揮だったらサンディエゴで決まりだったのですが、ショアじゃなくなったら一気に微妙に・・・(汗)会場はコンベンションセンターのアリーナみたいなところらしいし、オケはCクラスだしで。
ちょうど同じ時期にOne Man LotRのチャールズ・ロスがショーをやってるのですが、残念ながらスターウォーズなんですよね。LotRだったら決め手になったのに。
でも、夏シーズンには他のコンサート情報も出てきていないし、このままだとサンディエゴ行かないとコンサートは聴けないのかなあ・・・
昨年はいつくらいからコンサートの情報が出てきてたのかなあと調べようと思ったら、自分で作ってるコンサート情報ではそのあたりが全く拾えず、我ながら「使えん!」と思いつつ(汗)TORnの過去記事を見てみたのですが、もしかしてアテネとかは5月下旬に発表になってる?? ノルウェーとかは4月半ばには発表になってるのですが。
うーん、もう少し待つと情報出てくるのかなあ・・・でも昨年と比べても情報量も一気に少なくなってるし、下手すると夏はサンディエゴだけ、とかあり得るかなあ・・・うーん。
ちょっと前までは、クリーブランドを最後のいい思い出に・・・なんて思っていたのですが、新文芸座で映画観てたらやっぱり聴きたくなってしまいまして(汗)
でもサンディエゴは本当に微妙なんですよね~。ついでにメキシコとN.Y.も行ってやれ、とも思うのですが、どうせメキシコ行くならもっとゆっくり回りたいよなあとか思うし・・・
でもシンフォニーも聴きたいような。うーむ。ああ、グラスゴーが1ヶ月遅かったらよかったのに・・・

サンディエゴやめるなら、昨年行くつもりだったバーミンガム・リーズあたりのトールキンめぐりをやるかな、という案もあるのですが、こちらはとても行きたいコースではあるのですが、別に今年じゃなくても、というのがありまして・・・
来年、上手くすると指輪ミュージカルの上演が夏と被らないかなあと期待しているのですが。そうしたらちょうどいいんですよね・・・というわけで今年行くのにはどうも決め手を欠くんですよね。

指輪がらみでは、ウェリントンでLotR展があるんですよね。
どうせ前にボストンで観たのと同じでしょ、と思っていたら、展示物増えるんですね。
ちょっと「おっ」と思ったのですが、どうも増えるのはミナス・ティリス、海賊船、戴冠式のアルウェンのドレス、アラゴルンの王冠、白のガンダルフのローブ、くらいのものらしく、これも微妙・・・以前アメリカでやった衣装展くらいたくさん衣装があったら絶対行きたいのですが。
ミナス・ティリスは見たいけどなあ・・・でもそれ一つではいまひとつ決め手にならないです。
NZなら映画のロケ地めぐりでも、と思うところですが、なかなか自力で回れるものではないですよね(汗)車がないと・・・。私免許ないし。
ホビット庄跡はツアーがあるそうで、このくらいは行きたいような気もしますが、真冬ってどうなんだろう・・・
エミン・ムイルのあたりも、すっかりスキー場になってるんでしょうね(笑)エミン・ムイルでスキーするのも一興かもしれませんが(笑)
それに、NZは一人でふらふら回るのはなんだか寂しいような気が・・・
まあ、指輪グッズはいろいろあるような気もしますが。

そんな訳で、どうも決め手に欠いている今日この頃です(汗)
今のところウェリントンは一番可能性が低いかな。イギリスにするか、サンディエゴにするか・・・うーん、やっぱり決め手に欠くな~(汗)
どうするか、しばらく悩んでいたいと思います。連休明けくらいにどこかいいところのコンサート情報出てきたりしないかしら。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新文芸座SEE連続上映

2006年04月24日 | 指輪物語&トールキン
昨日は朝から晩まで(笑)池袋でLotR観てました。
普通はイペントつきの22日のオールナイトに行くところなのでしょうが、22日用事があったんで昼間上映に・・・
朝はオールナイト明けのMさんたちと少しだけ合流してお話しを聞かせていただきました。長いこと待ってていただいてありがとうございました~。
そしてわたしに付き合って昼にしてくれたYさん、長時間お付き合いいただいてありがとうございました(笑)

昼上映の方は、スタンプラリーはなかったものの、グッズ類はオールナイトに引き続き売ってました。NZのロケーションガイドブックを購入(笑)あとカンバッジセットの中にメリピピがあるのがあったので買ってしまいました~。

チケットは直前まで「残りわずか」にはなってたものの、結局売り切れだったんですね。オールナイトは立ち見の方までいたとか・・・
オールナイトは新文芸座の常連さんらしき年配の男性がやけに多かったそうですが、昼間はそれほどでもありませんでした。
でも結構初めてとか少なくともSEEは初めて、という人がいたみたいです。私だったらよほど好きな映画じゃないと12時間以上も見続ける気はしないですが・・・(汗)すごいなあと思いました。
でも、ボロミアの最期のあたりではすすり泣きが全く聞えず(笑)多くの方が、もういちいち泣いてられないくらいたくさん鑑賞している方と見ました、やはり(笑)

昼間なのでオールナイトよりは寝ないかなと思ってたんですが、結構眠かったです(汗)まあ、時々一瞬だけ寝ちゃうという感じで、オールナイトみたいに「今日はハルディア出てこなかったなあ」とかいう事態にはならなかったですが・・・(笑)
しかしTTT終盤からRotK中盤にかけてやけに目がさえていた時間帯が。時間にすると4時半から9時半くらいでしょうか。ちょうど仕事終わる間際から夜まで・・・なんかダメダメ人間ですね、これでは・・・(汗)

しかし、今回はいつになく淡々と観てしまいました。ちょうど2年前にお台場で初めて連続上映見た時のようだったかな。
RotKまで観ていると、FotRのホビット庄のあたりを見ると懐かしいような気分になったものですが、久々なせいかフツーに見てしまいました・・・
ほとんど涙も出ず。最後の灰色港でようやくちょっと泣けました。なんかガンダルフとフロドが「行ってしまう」ことが急に悲しくなりまして。何を今さらなんですが・・・
そして、今回はしあわせそうなサムがなんかひっかかってしまった・・・(汗)もう少し悲しみを含んでいてもいいのになあと・・・あれでいいと思うときもあるんですけどね。

先週DOOMを観て、カール・アーバンかっこいいなあと思ってエオメルを楽しみにしていたのですが、いやーホント出番少ないっすね~(汗)SEEだと余計に。なんかDOOMの方がカッコ良かったかも・・・(汗)
しかしTTT SEEは長すぎる! いつも見るたびの思うのですが(笑)好きな追加シーンは多いんですけどね、続けてみるにはなあ・・・
しかし、TTTも前半はいいよなあとは思いました。今回はFotRよりもTTT前半がなんかいいなあと思いました。なんでかなあ。
RotKは、やはりTTTよりもいいシーンは多いですね。しかし、良くないシーンも結構あるんだなあ・・・というのを改めて実感してしまいました。
久々なせいか、レンバス事件とかデネソールを殴るガンダルフとか、「うわー」と思ってしまいました(汗)

そうそう、今さら気づいたことも。カラズラスで雪に埋まったフロドとサムを掘り起こす?時に、アラゴルンが「フロド、サム」とつぶやきながら(ささやきながら?)掘り起こしているということ(笑)
それから、アラゴルンが角笛城に到着した時、ブレゴにいつの間にか鞍がありますよね。今さら気がついた・・・河原では鞍なかったですよね。鞍付けたまま放してたんだったら極道だし(汗)うーん、アラゴルンどこかで鞍拾ったのかな・・・(笑)

新文芸座、音響は悪くはないのですが、すごく良くもないので(汗)サントラが物足りないなーとか思ってしまいました。というか、生演奏と比べるのがいけないのか・・・(汗)
なんだかLotRシンフォニーがとても聴きたくなってしまいました(汗)うーんサンディエゴ行こうかなあ・・・あまりいい演奏が聴けそうにはないのですが、そろそろコンサートも少なくなって来たし・・・
なんてこと考えてたりしたから余計に気が散っていたのかも・・・

しかし、抽選で行ける連続上映にハズレまくっていた頃には、まさかこんなに何回も連続上映を観に行くことになるとは思いませんでしたねえ。
また夏ごろには六本木とかでイッキミやりそうな予感がしつつ、またその時は観に行ってしまうんだろうなあ・・・(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フロドとゴラム

2006年04月20日 | 指輪物語&トールキン
ラジオドラマの進みがまた鈍くなってまして(汗)ようやくファラミアとキリス・ウンゴルの話をしているあたりです。
ここを聴いていて(というかスクリプト読んでいて、ですが(汗))ふと気がついたことが。
ラジオドラマのファラミアはほぼ原作どおりの、洞察力も高く高潔な人柄ですが(って書くと映画のファラミアって・・・という感じですが(汗))、そのファラミアもゴラムのことを邪悪だ、信じるな、とかなり手厳しく言っているのですよね。
いままでそんなに気にかけていなかったこのシーンですが、ふと思い出したのですよね、そういえばアラゴルンもゴラムのこと毛嫌いしていたなあと・・・まあそれだけ大変な経験したわけではありますが。
エレンディルの血を引くアラゴルンですらそうなのですから、ヌメノールの血を受け継いでいるとは言え、言わんやファラミアをや、というところですねえ。
ガンダルフも、ゴラムの中に残る可能性を信じてはいましたが、イライラはしてましたよね。
それを思うと、フロドのゴラムに対する態度ってすごいなあ、と思いますね。というか、ファラミアの態度を見たら(聴いたら)改めて思いました。
サムもゴラムにはいらいらし通しでしたが、サムに我慢が足りないのではなくて、フロドがすごい、のでしょうね。
このフロドの態度は、フロドの高潔さを示しているとも言えるでしょうが、それだけでは説明できないようにも思います。
ガンダルフからゴラムの話を最初に聞いた時には「ビルボが殺してしまえばよかったのに」と言っていたフロドが、実際にゴラムに相対した時に、哀れと感じたということ。
なぜフロドだけそんな風に感じたのか・・・
フロドが指輪所持者同士としての共感をゴラムに感じていた、というPJ映画の設定、私は結構いいところついてるなあと思ったんですよね。
映画では、共感に重点が置かれてしまって、慈悲というものが忘れ去られてしまったのが問題だったと思いますが・・・
なんにしろ、映画を離れて原作(というかラジオドラマですが)に触れていると、色々と新しいことに気がついたりしますね。
映画は各30回くらい見てますが(笑)原作はまだ5回しか読んでませんから、まだまだ気がついていないところはたくさんあると思います。
またそろそろ読み始めようかな。まずはホビットから。
なーんていいつつも、今週末にはひさびさの連続上映が(笑)また映画の鑑賞回数が引き離して行きますね・・・(笑)
まあ久々の映画も楽しみですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする