ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

コララインとボタンの魔女(ネタバレ)

2010年03月28日 | 映画
やっと3月分の感想に入ってきた・・・(汗)
ストップモーションアニメで、ナイトメア・ビフォア・クリスマスのヘンリー・セリックが監督というのと、原作が良いという評判を聞いて、行ってみようかなーと行くことにしました。
字幕版六本木でしかやってないのでわざわざ六本木まで行きました。ダコタ・ファニングちゃんはやっぱり上手かったですよ。
3D上映しかないので有無を言わさず3Dで観たんですが、3Dでおおっ、という映像のシーンが、冒頭の人形を作っているシーンと、向こうの世界?に行く時のネズミのひらひらが出てきて・・・というシーンくらいでちょっと拍子抜け。
うーん、「ベオウルフ」を見た時はもっと3Dってすごいなーと思ったものでしたが・・・ただ立体的に見えるだけなら、高いお金払って行くほどのことでもないよなあと・・・
ナイトメアー・ビフォア・クリスマスの3Dバージョンを観た時も同様の感想だったのですが、あれはまあ後から3Dにしただけだからかな・・・と思ってたんですが、そうでもなかったのかな・・・
実はアリス・イン・ワンダーランドの予告も3Dで観ましたが、これもチェシャ猫の顔が出てくるシーン以外は同様な感想でして・・・うーんちょっと不安。まあ前売り買っちゃったし3Dで観ますけど・・・
なんだか3D全盛の時代になりつつあるけど、何でもかんでも3Dってのはどうなんだろうと思ってしまいますね。ホビットはどうなるのかなあ・・・なんかあんまり3Dにはして欲しくない気がするんですが・・・

本編の感想ですが、ストーリー的にもちゃんとした?児童文学が原作なせいか、子ども向けではあるんだけど、ディズニーとかにありがちな「なんだかなあ」という感じがなく(わかりづらいたとえですが(汗))、なかなか面白かったです。
色んなことに不満だらけで反抗的だった主人公が、魔女の罠にかかって戦うことで、今ある幸せに気づく・・・という、これだけ書くとありがちな大筋なんですが、なんというか説教臭いところがなく、素直に主人公の気持ちに共感できる感じだったかな。
子どもをほったらかしの親も悪いんだけど、その親を逆に気遣えるようにまで成長した、というあたりは「かいじゅうたちのいるところ」とも似ていたかな。
引越し先で放っておかれてる子どもが空想の異世界を冒険して・・・というあたりは「パンズ・ラビリンス」とも似てたような・・・。
思ってたよりも結構怖い状況だったのでびっくりしましたが・・・(汗)
途中に出てくる奇妙な人々と奇妙な世界、特に「向こうの世界」の様子が面白かったですね。テリアのコウモリとか(笑)
地下に住む老姉妹はなぜコララインを助けるアイテムを持っていたのか、とか、現実と「向こうの世界」が交錯している部分もなかなか面白かったです。
アニー賞を獲った上杉忠弘さんのコンセプトアートも怖かわいくて、ナイトメアー-に通じるものもあって良かったです。
しかし、鍵の始末の仕方はあんなんでいいのか? そのうちまた復活する日が来そうな気がしますが・・・(汗)

てな訳で今年見た映画の順位。
1.復讐者に憐れみを / 2.Dr.パルナサスの鏡 / 3.コララインとボタンの魔女 / 4.ラブリーボーン / 5.かいじゅうたちのいるところ

あと今年これから観に行く予定の映画。
公開中「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」「ニューヨーク、アイラブユー」「プリンセスと魔法のキス」(鑑賞済み)「NINE ナイン」「誰かが私にキスをした」
4月17日公開「のだめカンタービレ最終楽章 後編」「アリス・イン・ワンダーランド」
4月23日公開「ウルフマン」
5月8日公開「9ナイン~9番目の奇妙な人形~」
6月4日公開「マイ・ブラザー」
11月公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 前編」
12月公開「ノルウェイの森」
パーシー・ジャクソンは見られないかもなあ。ショーン・ビーンのゼウスちょっと観たかったんだけど。
コメント (2)
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ラブリーボーン(ネタバレ)

2010年03月22日 | 映画
PJ監督作品ということで観に行った作品です。いやPJそんなに好きではないんだけど一応LotRファンとしては・・・ね。キングコングも観に行ったし。
事前情報では、結構好き嫌い別れるとか、受け付けない人は受け付けない・・・と聞いていたので自分はどうかなーと思っていたのですが。
うーん、受け付けない人の気持ちもわかるなあと思うのですが、結構描かれていることには共感するなあ・・・という部分もありました。
でも映画の出来としては今ひとつかなあ・・・ただ、見終わった後にすごく強く心に残るものがあって、しばらくずーっと考えさせられました。見ごたえはあった、ということかな。
この映画が受け付けない、という人たちの感想をいくつか見てみた中で、実際に犯罪被害にあった遺族の人たちが見たらどう思うだろう、というのがありました。
確かにそうなんだけど、きっとそういう人たちはそもそもこの映画を観るということ自体できないと思うので、そのあたりは心配しすぎだな、と思いました。たとえば身内にガン患者がいるってだけでその手の映画とかドラマとか見られなくなるものですからね。
・・・でも、そういう人たちを勇気づけるために見せられるような映画でないことは確かですが・・・(汗)
この作品は、結局は大切な家族の死をどうやって乗り越えて行くか、という話なのですが、それが病気だとか事故で亡くなったのではなく、変質者によって殺害されてしまった、しかも遺体は出てこないまま・・・というのがかなり特殊な状況だと思います。
これが病気だとか事故だとかの話だと、確かに単なるメロドラマになってしまってありきたりかな、と思うし、PJが監督することにもならなかったでしょうが・・・でもちょっと「悪趣味」という感がなきにしもあらず・・・
そしてもうひとつ特殊なのは、残された家族だけでなく、命を奪われた本人も自分の死を乗り越える、という過程が描かれていることでしょうか。
結局は人の死を残された人が乗り越えるには、この映画が描かれているように、忘れて開放されること、になるのですが・・・病気や事故で亡くしたって辛いのに、ましてや殺されたとあってはどれだけ辛いことか・・・
遺体が出てこないというのも、かなり辛い状況でしょう。「おくりびと」でも描かれてましたが、遺体と最後のお別れをする、というのは、区切りをつけるためにはかなり大切な儀式だと思います。それができないというのは、それだけ乗り越えるのに時間がかかるということでしょう。
そんな、究極の状況での「死の乗り越え方」が描かれていた、ということなのだと思います。
結局犯人はわかったのに捕まらないまま・・・というのも、前に進むには犯人を恨んでも意味がないのだ、ということを究極の形で表していたな、と。
このあたりにはかなり共感するものがあったのです。
ちょっと話が逸れますが、菅家さんの冤罪事件が取り沙汰されてた時、気になっていたのが、「遺族の人たちはどう思っているんだろう」ということでした。
もし菅家さんが犯人だと信じて恨み続けていたのだとしたらいたたまれないよなあと・・・
この映画を観て、スージーの家族のように、乗り越えていてくれたのならいいな、と思いました。
犯人を恨む気持ちは当然だけれど、復讐には何の意味もない、というのは少し前に見た「復讐者に憐れみを」でまた究極の形で描かれてました。
それでもあの映画では、犯人側にも不幸な理由があって・・・というものでしたけど、この映画の犯人は同情の余地のない変質者ですから、こっちの方が究極かな・・・
復讐はしないまでも、たとえ法で裁かれたとしても、亡くなった人は帰ってこないし、それで気持ちが晴れるかと言えば、多分晴れることはないでしょう・・・
それなら、復讐したり恨んだりすることよりも、自分たちの未来を大切にして前に進んで行こう、そういうことを描いた映画だったんだと思います。
その点には非常に共感する部分があったのですが。
犯人が捕まらないまま・・・というのも、前にも書きましたが、その究極の形なのかなと。後味は悪いですが・・・
しかし、最後に犯人が無残に死に方をする、というのは、その趣旨からいくとむしろ余計な気がしたんですけど・・・かえって中途半端だよなあ。いらなかったと思います。
途中のちょっとサスペンス仕立てなところも、見ているうちはちょっと引きこまれたけど、映画全体の流れとしてはどうかなあ。結末を知ってもう一度見た時にどう思うか微妙なところです。
あと、霊感の強い女の子(名前忘れちゃった)の扱いも、「え、使い道ここだけですか・・・」という感じでちょっと肩すかしでした。スージーの死に最初に気づいたところとかはちょっと良くて、どう絡んでくるか楽しみにしていたのですが・・・がっかりでした。
あと、いろいろとPJらしい悪趣味なシーンもあったかなあ。特に、スージーの遺体が入った金庫が転がされていくシーンと、スージーが思いを遂げようとしているシーンが交互に映されるのは、ちょっと悪趣味と思えましたね・・・シニカルなアイロニーと捉えるべきシーンかもしけないけれど、私には悪趣味に思えました。
天国のシーンのCGも、WETAにしてはいかにもCGって感じがして(まあ現実世界じゃないのでああいうものかもしれないけど)そんなにすごいとは思わなかったかな。
ただ、天国での殺された少女たちの様子にはちょっと涙を誘われてしまいました。無残な最期を遂げた少女たちだけれど、天国では穢れのないまま、美しいままでいるんだよ、というのは、少しだけ救われる気持ちになりました。
それでも、それはスノードームの中の世界にいるのと同じで、美しいけれどそのまま時が止まってしまっているのですが・・・
ラストのスージーのモノローグの、「私の名前はサーモン。・・・ほんの少しだけ生きた・・・」という件を聞いてたらだーっと泣けてしまいました。
自分の死を認め、自分を置いて先に進む家族を認め、天国に行くことができるようになるまでの物語、でもあるんですよね。
そのスージーの、キラキラ輝いていたけれどほんの短い間で終わってしまったはかない生を思ったら、切なかったです。
全体的に表現方法などで疑問に思う部分もいろいろありましたが、死と残された人たちの再生について考えさせられる作品でした。
原作とどの程度違うのか気になるところですが、ちょっと内容がヘヴィなので原作読む気がしないなあ・・・
あ、PJのカメオ出演はすぐにわかりましが、エンドロール見てたらショッピングモールの客のところにBilly Jacksonって名前があったけど、あのビリーくんでしょうか?
ケイティちゃんの名前は見つけられなかったのですが、今回は出てなかったのかな。大きくなってるだろうなあ。
そういやPJは自身もかわいい娘がいるのによくこういう映画撮ろうと思ったな・・・なんてこともふと思いました。いやだからこそ撮ったのかな・・・

てな訳で今年見た映画の順位。
1.復讐者に憐れみを / 2.Dr.パルナサスの鏡 / 3.ラブリーボーン / 4.かいじゅうたちのいるところ
色々考えさせられましたが、全体的な出来を考えるとこの順位かなあ。

あと今年これから観に行く予定の映画。
公開中「コララインとボタンの魔女」(鑑賞済み)「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」「ニューヨーク、アイラブユー」「プリンセスと魔法のキス」(鑑賞済み)「NINE ナイン」
3月27日公開「誰かが私にキスをした」
4月17日公開「のだめカンタービレ最終楽章 後編」「アリス・イン・ワンダーランド」
4月23日公開「ウルフマン」
5月8日公開「9ナイン~9番目の奇妙な人形~」
11月公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 前編」
12月公開「ノルウェイの森」
うわー溜まって来たなあ。消化できるでしょうか・・・(汗)
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さかもとえいぞう@江古田マーキー 10.2.6

2010年03月21日 | 音楽(主に日本のHR?)
ブログ書くのも久々で、もう1ヶ月半前の話ですが・・・(汗)
今回は江古田では初めてという、ゲストもサポートもなしの英三さん全くひとり。永野さんは目黒でライヴやってたんですよね・・・
このところ江古田ではどんどんゲストが増えて練馬化が進んでたのでちょっと寂しかったですが。
新曲では「異邦人ぐるぐる」1曲だけをやりました。この曲未だに本当の長さ?を知らないので、「いつ終わるんだろう・・・」とドキドキしてしまいました(笑)
あと、最後の方で「永野くんに捧げます」と言って「ハローワーク99」をやったのですが(笑)、ギターソロのところで、突然「ギター!」と叫んで、エア「リードギターの人がいる状態」???になってたのが爆笑でした。
そういやこのギターソロ、今まで一度も英三さんが弾いたことなかったんだよな。大久保さんがいる時はスキャットとかマウスシンセとかでやってたなあ(笑)
最後にやった「紅茶の美味しい床屋さん」のタイトルが対バンの関口誠人さんのファンの人にウケてました(笑)

対バンの関口誠人さん、江古田では英三さんとは2回目で、私は以前本田修司さんの対バンでも見ていたので3回目でしたが、今までで一番良かったかも。
ご本人もMCで「今日は調子いい」と言ってましたね。なんでも、その時によって調子にすごく波があって、(それも歌いだしてみないとわからないらしい)よくない時に当たったお客さんには申し訳ないとともにすごく自分でも残念、と言ってました。そういや前回英三さんと一緒だった時も、英三さんがかなり客席を沸かせていた(笑いを取って)せいか、かなり緊張してる感じだったもんなあ。
「ナタリー」という曲を歌った後、「この歌詞気持ち悪いけど、僕が作った歌詞じゃないですから!」と言ってたのがおかしかったなあ。

次の英三さんの江古田ライヴは5月29日に決まってますが(なぜかまだHPに出てないんだけどもうチケット売ってます)、次はどんなライヴになるのか、そして対バンも楽しみですねー。
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リー様のCharlemagne発売間近!

2010年03月04日 | 指輪物語&トールキン

以前ちょっと書いた、クリストファー・リー様のメタルアルバム(というかシンフォニックメタルというかプログレというか)Charlemagne: By the Sword and the Crossの発売日が近づいてきてます。3月15日発売ですよー。
インディーズらしいので日本で買えるかな・・・と思っていたら、ちゃんと)日本のamazonでも取り扱ってました。もう予約できますよ。
YouTubeでPVがupされていて、MySpaceとかでも観られます。
PVというよりはPVのメイキング? なんか微笑ましいなあリー様(笑)
このMySpaceだとHMVでも取り扱ってるようですが、日本のではなかったですね、今のところは。
しかしamazon.comを観てみたら、発売予定が4月20日になってる・・・日本はちゃんと3月15日で偉いなあ。ってホントに発売日に入るかどうかわからないけど。
というわけで発売日が楽しみになって来ましたよ
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