ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

紙風船

2011年05月30日 | 映画
東京芸大の学生が作ったオムニバス短編映画、なのですが、役者はプロだし制作にアミューズが入っていたりとかなり本格的。というか知らなければ学生さんが作ったなんて全然わからないレベルです。さすが芸大ですね。
4編のうち1つに大後寿々花ちゃんが出てるので観に言ったのですが。
全然知らずに観に行ってエンドロールで4作とも原作が岸田國士だと知りました。って名前聞いたことあるけど作家だっけ? と調べたら、岸田今日子さんのお父さんて・・・そういや岸田國士戯曲賞とかあるよね・・・
でも、映画の話は現代の話になっていて、年代的に原作そのままじゃないようでした。ちょっとネットで調べてたら、岸田國士の戯曲をデータベース化してるサイトがあって、「あの星はいつ現はれるか」があったので読んでみました。やっぱりかなり話変わってました。設定が現代なだけでなく、父親と母親の意見が逆、というところだけ原作どおりであとはかな違いました。映画観てるとタイトルが謎でしたが、原作ではちゃんと星出てきてたんですね・・・(映画で幼ななじみの役どころが天文学の学生で彗星の話が出てくる)他のエピソードもかなり原作とは変わっていると思われます。

あの星はいつ現はれるか
仲の良い幼ななじみに対する恋愛なのかどうか・・・という微妙な感情を丹念に追った話。18歳にしては幼いような気がしましたが・・・原作の主人公の年齢が18歳なのでそこだけ合わせた?
大後寿々花ちゃんが主人公でしたが、さすが微妙な演技が素晴らしかったです。普通の女の子演じさせたら右に出る者がない・・・と個人的には思ってます(笑)
寿々花ちゃんがかわいかったので満足です(笑)あ、江ノ島の風景もきれいでした。(とってつけたように・・・(汗))

生命を弄ぶ男二人
だんだん面倒くさくなって行く二人のいい加減ぶりがおかしかった。水橋研二さんのやさぐれっぷりがすごいな・・・と思ったんですがもしかして髪型普段からあんななんですね・・・(汗)

秘密の代償
なんか古めかしい設定の話だな・・・と思いましたが、後で岸田國士の戯曲が原作と知って納得。前の2作に比べて古めかしさが前面に出てた気がしました。どの程度原作と変わってるかはわかりませんが。
ダンスホールなんて今時・・・あるのかな・・・
ダンスホールの真ん中で大喧嘩、でも音楽で声は一切聞こえない・・・なんてのは映画らしくて面白い演出でした。

紙風船
新婚から少し時間が経った夫婦が休日を持て余す・・・という、現代にも通じそうな話。と言っても奥さん今時ちょっと古風だな・・・と思って観てましたが、なるほど原作が古いからなんですね。これも設定は現代に変えてますが、意外と原作とはあまり変わっていないのではないかという気が。(お風呂の中で雑誌読むとかは原作にはないだろうけど(笑))
微妙な夫婦関係を紙風船を投げ合うやりとりに例えたのは上手いなーと思いましたがこれまさに原作どおりですよね、きっと。
鎌倉のホテルに来たごっこは、さすがに役者さん同士なので上手すぎだろ、というのがありましたが・・・(笑)
舞台が部屋の中のみで登場人物も二人だけ、というまさに戯曲的なシチュエーションを、淡々と、でも丹念に映し出していて、さすが表題作、という感じでした。

全体を通して、不思議な味わいの小品オムニバス、という印象でした。その不思議さは岸田國士の古い戯曲を現代にアレンジしたためだったのかな。
江ノ島、鎌倉あたりを舞台にしたのも雰囲気良かったですね。


てな訳で今年見た映画の順位。
1.エンジェルウォーズ / 2.アレクサンドリア / 3.ナルニア国物語第三章 アスラン王と魔法の島 / 4.紙風船 / 5.グリーンホーネット / 6.GANTZ PART1

あと今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」「抱きたいカンケイ」「GANTZ PERFECT ANSWER」
公開中「ブラックスワン」「マイ・バック・ページ」
6月20日公開「赤ずきん」
6月25日公開「メタルヘッド」
7月2日公開「マイティ・ソー」「水曜日のエミリア」
7月15日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」
7月29日公開「トランスフォーマー3」
8月20日公開「うさぎドロップ」
8月27日公開「ハンナ」
10月29日公開「ステキな金縛り」
10月公開「三銃士」
秋公開「プリースト」
12月1日公開「タンタンの冒険」
公開時期未定「ハッピーフィート2」
感想が追いつかない・・・そしてこんな時に限ってみたい映画が多いという(汗)
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エンジェル・ウォーズ(ネタバレ)

2011年05月13日 | 映画
300のザック・スナイダーが美少女アクション物を、というだけで気になるのに、主演が「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」のエミリー・ブラウニングちゃんだというから楽しみにしてました♪
なんかいつのまにやら妙な邦題になってたけど気にしない気にしない(笑)
ザック・スナイダー作品、今まで映像はいいけど話がなあ・・・ということが多かったので、初のオリジナル作品どうなんだろう、と思ってましたが、いや今まで観た中で一番ちゃんとしてました。
少女が辛い現実を逃れるために空想の世界に逃避する、というテーマは「パンズ・ラビリンス」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク」につながりますね。もっともこの2作品の影響を受けてるとかは特になさそうですけど。
この手の話でハッピーエンドなためしがない・・・のですが、それでも先に挙げた2作品と敢えて同系統の話、と捉えれば、一番救いがあったかもしれません。
ベイビードールは現実では救われなかったけれど、空想の世界では自由を掴み取ったんじゃないか、と思いました。パンズ・ラビリンスのラストが受動的な代償としての救いだとしたら、こちらのラストは能動的に掴み取った救い、といったところでしょうか。
空想と現実が交錯してどこか符合したりするのも好きな感じですが、空想世界の賢者が現実世界に登場した時はほろっと来てしまいました。空想世界と現実がつながっていたのか、空想世界の中でこの出会いを予見していたのか・・・。
ちょっと気になるのは、空想世界では死んでた子たち、現実ではどうなっていたのかな、ということですが・・・

思わずストーリーについて先に語ってしまいましたが、やはりこの映画のキモはビジュアルですよねー。この物語自体、ザック・スナイダーの頭の中のイメージから生み出されたものですから。
少女たちの衣装は、ベイビードールのセーラー服はカッコイイと思いましたが、後の4人は似たようなボンデージ風の衣装でちょっと残念だったかなあ。まあ5人セーラー服だとちょっと問題あると思いますが・・・(汗)そういやエミリー・ブラウニングちゃんプログラムで、あの衣装を初めて来た時おもわずセーラームーンの決めボーズをやっちゃった、と言っていたなあ(笑)オーストラリアでもやってたんですね~
プラチナブロンドの女の子が二つゆわきにしてるのもなんかセーラームーンぽいような・・・(汗)エミリー・ブラウニングちゃんはブロンドではないはずだけどわざわざ染めたんですね。ウィキペディアによるとベイビードールは最初はアマンダ・セイフライトにしたかったらしいので、そういうイメージなんだろうなー。
アクション的には、思ったより肉弾戦が少なくて、火器の戦いが多かったのが期待はずれだったかなー。ついつい300っぽいアクションを期待してしまって。ベイビードールと鎧武者の戦いなんかはなかなか良かったのですが。ああいうの他の娘にもやって欲しかったなあ。
しかし日本刀最強というのがさすが空想世界というか(笑)あのベイビードールの日本刀も柄から刃から細かい模様がびっしり入っていて、どこか洋風というかガーリーなデザインなのがカッコ良かったですねー。エミリー・ブラウニングちゃんは小柄なので、刀身は脇差にして柄だけ日本刀にしたとかプログラムに書いてありました。なるほど~。
ジェイミー・チャン以外は皆アクション初めてだったそうですが、頑張りましたね。そして唯一アクションができたジェイミー・チャンだけアクションシーンがない役だという不思議・・・(汗)
女性が全員メイク濃すぎ・・・と思いましたが、あれも独特のビジュアルのうちなんでしょうね。なんかつけまつげ3枚重ねてるとかプログラムに書いてあったなあ。(マダム・ゴルスキーの話ですが)
全体的な色調とか、現実世界も空想の娼館も戦いの場面も、独特の暗さがあってきれいでした。
そういや、ドラゴンの喉には強力な火打石があるから火を吹くって設定は斬新に思えましたが、そういう説もあるのかな? ドラゴンの赤ちゃんちょっとかわいそうだった・・・
とにかく、300とはまた少し違う(いややっぱ似てるかも・・・)独特の世界観で、観る価値あり、でしたねー。
そうそう、ブルー役のオスカー・アイザック、どこかで観たような・・・と思ったら、アレクサンドリアでオレステスやってたあの人か~。しかし悪役顔だなあ・・・オレステスも悪役に見えたもん(笑)
エンドロールがいきなりクラブのショーみたいな感じで、しかもオスカー・アイザックとマダム・ゴルスキーの人が歌っててすごいびっくり・・・しかもオスカー・アイザック歌めちゃくちゃ上手い(笑)
女の子たちもエンドロールに登場してたっぽいんですが、メイクが濃すぎて誰が誰やらわからず・・・かろうじてジェイミー・チャンだけ判別できましたが(汗)

あと、音楽が印象的でしたねー。ベイビードールが空想世界で戦う場面を中心にヴォーカル曲が多かったのですが、映像ともマッチしてるようなミスマッチなような・・・な感じがすごく印象強くて。
サントラ買おうかな・・・と思ってたことをこれ書いてて思い出して、買っちゃいました(笑)9曲入りで、全てヴォーカル曲です。
クレジット見てびっくりしたのはエミリー・ブラウニングちゃんが結構歌ってたこと(汗)あと、Gollum's Songのエミリアナ・トリーニが歌ってる曲もありましたねー。そして1曲目のエミリー・ブラウニングちゃんが歌ってた曲は元曲アニー・レノックスの曲みたい。そういやダンサー・イン・ザ・ダークの話を出しましたが、ビョークも歌ってましたね。
ヴォーカル曲は既成の曲をアレンジ変えたりミックスしたりしてるんですね。歌ってるのもエミリー・ブラウニングちゃんはじめ原曲とは違う人が多いですが、ビョークだけは本人が歌ってるのかな。
アレンジはサントラを手がけているタイラー・ベイツとマリウス・デブリース(ムーラン・ルージュの音楽の人と知って納得・・・クラブのシーンの音楽のハマり方とか)がやってるようで、そのサウンドの統一感があの印象深さを生み出していたのかなと。
トラック2なんかベイビー・ドールの最初の戦いの場面の音楽まるまる(多分)なんですが、ビョークの曲に途中スコア曲的な部分もつけて、ヴォーカル曲メインに1シーンまるごとを音楽で表現してて、いいですねー。単に既成のヴォーカル曲をバックで流してるだけじゃなくて、ちゃんと場面に合わせて作ったサントラなんだなあと思いました。
クイーンやビートルズの曲も使っててびっくり(汗)いやでもさすがにWe will Rock Youくらいは流れたら気付いたと思うけど・・・忘れてたのかなあ?
クイーンの2曲のミックスは、フレディ・マーキュリーのヴォーカルやコーラスがそのまま使われているようで、面白いことするなあと思いました。
一方でビートルズの曲は、アレンジが全然違う(原曲しらないけど明らかに(笑))上に、ヴォーカルが女性になってたので本当に全くビートルズとは気がつきませんでしたねー。
サントラは1回見ただけでは印象に残らないことが多いけれど(FotRすら1回目に見た時はサントラの記憶がまったくなかった(汗))かなり印象的なサントラでした。

というわけで、ストーリーもビジュアルも音楽もかなり満足でした。久々にDVD買うかも。オフィシャルガイドブックはどうしようかなあ・・・


てな訳で今年見た映画の順位。
1.エンジェルウォーズ / 2.アレクサンドリア / 3.ナルニア国物語第三章 アスラン王と魔法の島 / 4.グリーンホーネット / 5.GANTZ PART1

あと今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「紙風船」「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」
公開中「抱きたいカンケイ」「GANTZ PERFECT ANSWER」「ブラックスワン」
5月28日公開「マイ・バック・ページ」
6月20日公開「赤ずきん」
6月25日公開「メタルヘッド」
7月2日公開「マイティ・ソー」「水曜日のエミリア」
7月15日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」
7月29日公開「トランスフォーマー3」
8月20日公開「うさぎドロップ」
10月29日公開「ステキな金縛り」
10月公開「三銃士」
秋公開「プリースト」
12月1日公開「タンタンの冒険」
公開時期未定「ハッピーフィート2」
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ナルニア国物語第三章 アスラン王と魔法の島(ネタバレ)

2011年05月08日 | 映画
これも当初3月12日に行く予定にしていたのですが、震災のせいで一緒に行くRちゃんが職場から帰れずひとまず延期に・・・
そうこうしているうちに映画館自体が点検のため営業中止になったり、地元のシネコンは計画停電にひっかかるかもでタイムテーブルが確定しなかったりとかで、果たして見にいけるのか・・・と思いましたが、逆に待ったおかげで豊島園で2D字幕が見られました。地元だと字幕は3Dしかなかったので、かえってラッキーだったかも。
まだ電車の運行も不安定な時期でしたが、なんとか動いてくれて、無事見ることができました。

さて、予告やチラシを見た時点では、心を惑わす霧だの剣を7本集めるだの、原作にない妙な設定が出てきていて、どうなることやらと思っていたのですが・・・見てみたら、意外と原作どおりでした。いやかなりアレンジはされていたんですが、思ったよりも原作を尊重しての変更だったので、許せました。2作目よりはずっとマシだったかも(汗)監督が変わるのが心配でしたが、むしろいい結果になっていたような。
だいたい、エンドロールにボーリン・ベインズの挿絵を持ってくるだけでも原作への敬意を感じましたね。
全体的にエピソードの積み重ねでちょっと間延びした感じになってしまうのは、原作がそれ以上にでしたから、上手くまとめたと言えるかもしれません。
結構アレンジはしてましたが、奴隷商人の話や海蛇の話もちゃんと原作に出ていたんですよね。奴隷商人の話はきれいさっぱり忘れていましたが(汗)海蛇は、そういやぐるぐる巻きにされた話があったな、と思い出しました。
ラマンドゥの娘のエピソードは、どれだけロマンスが強調されるのか・・・と心配してたら、むしろ原作よりあっさりでびっくり。その後カスピアンの王妃になったってエピソードすら入らなかった・・・(汗)
ユースチスがなかなか人間に戻らないので「あれ?」と思いましたが、あの戻り方もありかな、と思いました。皆のために傷ついて・・・というのは良かったかも。
でも人間のユースチスの出番が少なくてちょっとかわいそうでした・・・このままで4作目の主演大丈夫か!?(まだ制作も決まってませんが・・・)
ドラゴンのユースチスの表情なんか自然でよかったですね。この技術スマウグに活かせないか・・・と思いましたがまたちょっと違うからなあ。
ドラゴンのユースチスがびびってる時の寄り目の顔がうちの黒白(猫)に似てました・・・(笑)
リーピチープのキャラクターが良かったですねー。ユースチスとの友情は原作以上に描かれていたのでは。2作目でちょっとかわいいところばかり強調されていた面もあったので、今回のリーピチープには本当に満足です。とか言って2作目も結構喜んでましたけど(汗)
エドマンドが2作目のピーターみたいだったのも、まあありかな。なんで今更、とは思うけど、ピーターほどひっぱらなかったし。
ルーシーのスーザンみたいになりたいというコンプレックスも、まあいいんじゃないかと。おかげでスーザンとピーターも登場したのでちょっと嬉しかったな。4人揃ってじゃなかったのが残念だけど。
あの親子が船に乗るの、何の意味が・・・とおもったら、あの子にルーシーに「あなたみたいになりたい」と言わせるためだったのね・・・。あのシーンは良かったので納得しましたが、逆にそれ以外であの親子がいる意味あんまりなかったなあ。
アスランの国にリーピチープが旅立つ場面は原作で読んだ時と同じように泣けてしまいましたね~。「もうこれは必要ない」って剣を捨てるところも原作どおりで・・・。ユースチスが泣きそうになってるのとか、原作にプラスアルファな感じでよかったですね。リーピチープとユースチスが原作以上に仲良くなってたから。カスピアンと子どもたちの別れ方も良かったし。
なんか、あのラストが原作同様に思えたら、そこまでがどうだろうともう満足だったかな、と思いました。(いやそこまでも別に悪くなかったですし)
全体的にはちょっと間延びした感もありましたが、監督が変わったせいかどうかはなんとも・・・確かにアダムソン監督は盛り上げるのは上手かったかもしれないですね。でも原作を大事にしている姿勢が感じられたのが良かったです。
「銀のいす」はやるのかな~。実は「馬と少年」が見たいんですよね・・・このご時勢難しいとは思うけど。

てな訳で今年見た映画の順位。
1.アレクサンドリア / 2.ナルニア国物語第三章 アスラン王と魔法の島 / 3.グリーンホーネット / 4.GANTZ PART1

あと今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「紙風船」「エンジェル・ウォーズ」「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」
公開中「抱きたいカンケイ」「GANTZ PERFECT ANSWER」
5月11日公開「ブラックスワン」
5月28日公開「マイ・バック・ページ」
6月20日公開「赤ずきん」
6月25日公開「メタルヘッド」
7月2日公開「マイティ・ソー」「水曜日のエミリア」
7月15日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」
7月29日公開「トランスフォーマー3」
8月20日公開「うさぎドロップ」
10月29日公開「ステキな金縛り」
10月公開「三銃士」
秋公開「プリースト」
12月1日公開「タンタンの冒険」
公開時期未定「ハッピーフィート2」
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夏への扉

2011年05月06日 | ミュージカル・演劇
ハインラインの古典SF?の演劇集団キャラメルボックスによる舞台化です。畑中くんが主演なので行ってみました。
もともと3月13日に行く予定でしたが、震災の影響で公演中止になり、払い戻しか日程変更か・・・という状況でしたが、日程変更で行って見ました。当時は電車が動くかどうかもわからず、ちょっと賭けだったのですが・・・
まだ電車の本数も少なく、都心に出るまでは週末と思えない混みようで、都心に出ると今度は地下鉄が週末と思えないほどガラガラだったりと、いつもと違う感じでした。
銀座も、そこそこ人はいましたがいつもの人波ではなく、始まる前に食事しようとしてもやってなかったり閉店が早かったりという店が多く、危うく晩ごはん難民になりかけましたが、なんとか空いているお店を見つけて美味しい食事ができました。
いつもだったらもっと混んでるんだろうなあ、というお店に並ばずにすぐ入れましたね・・・
劇場も、週末だったので空席はあったもののそこそこ埋まっていましたが、平日は座席に寝転がれるくらい空いていたようで(汗)
開演前、加藤プロデューサーの前説の直前に地震があったりと、まだ日常に戻れていない感じはありましたが、それでも無事に舞台を観ることができました。
なんだか作品の内容以上に印象深い観劇になったなあ・・・と思います。

原作は読んだことなかったのですが、一緒に行ったRちゃんが読んだことがあって曰くキャラメル向きな話、と言ってましたが、なるほどな、という感じ。
ただ展開がキャラメルオリジナルの作品と違うなーと思ったのは、キャラメルだと話の前段よりも過去に戻ってからの話が長いパターンが多いですが、こちらは過去に戻るまでの過程の話が長く、過去に戻ったあとはかなり急ぎ足で話が進んだ印象でした。
エピソードを省略したせいかな、と思ったのですが、後で原作を読み直してみたRちゃん曰く、エピソード省略されつつも原作もだいたい同じような印象だったそうです。
一度過去に戻ってまた未来に戻る方法はなるほどな・・・と思いました。さすが古典SF?
ただ、ヒロインが追いかけてくるのは本人の意思なのかと思ったら、なんだよ指示してたのかよ! というのがちょっと笑っちゃいましたが・・・(汗)
畑中くんは主演じゃないほうがいいよな・・・とトリツカレ男の時にも思ったのにまた見てしまったのですが、やっぱり主演じゃないほうがいいなあ~。前回の「サンタクロースが歌ってくれた」の巡査とかすごく良かったのにな~。
とまあ内容についてはこんな感じの感想です(汗)やっぱり作品の内容よりも当時の状況の方が印象深いなあ・・・

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アレクサンドリア(ネタバレ)

2011年05月04日 | 映画
ようやく3月分の感想に入りました・・・(汗)
古代エジプトのアレクサンドリアに実在した女性科学者ヒュパティアの映画・・・と聞いて「これは見なければ」と行ってきました。
ヒュパティアと言えば、岡野玲子さんの「陰陽師」で晴明の前世のひとつとして描かれていたんですが(博雅はオレステスの生まれ変わり)、女性ながら学問に秀で、学問に一生を捧げたという人物像に「こんな人がいたんだ」と印象的だったので、映画でやるときいてぜひ見たかったんですね。
岡野玲子さん、プログラムに寄稿してたんですね。買わなかったので読んでませんが・・・
で、映画を観て、ちょっと意外だったのは、ヒュパティアを主人公として描くというよりは、ヒュパティアが生きた時代を描いた映画だった、ということでしょうか。意外とヒュパティアが中心には思えなかったんですね。ヒュパティアもまたあの時代を描くための一つの要素に思えたというか。
キリスト教徒とエジプトの神々を信仰する人々が、ある時は迫害され、ある時は迫害する側になり・・・とどちらも正義でも悪でもない、平等な描き方が良かったなあと思いました。
自分と異なる考え方の人々を憎み攻撃する・・・それは今現在も世界中で起こっていることで(戦争や紛争にこそなっていないけれど日本でだって)、人類って案外進歩してないよなあ・・・とつくづく考えさせられて、なんだかそのあたりが一番印象的でした。
だから、映画館で配ってたフリーペーパーで「女性の品格」の坂東眞理子さんがこの映画に絡んで女性が仕事をすることについてとかコメントしてたのにはかなり違和感が・・・(汗)
震災の直後に見たので、たくさんの遺体が並んでいる光景がこたえましたね・・・
ヒュパティアのキャラクターも良かったですね。真理を追究することに夢中で、学問の前ではリベラルな考え方だけれど、奴隷制度には何の疑問も持っていないという。そういう完璧な女性にしていなかったところとかが。
一方で自分の家の奴隷には優しかったり、でも彼らの本当の気持ちまで思いやることは思いも寄らないという。でも、そういう階級社会で自分が上位にいる場合、そういう考え方なのが普通なんでしょうね。
どんな状況におかれても真実を探求することに心をおき、ある意味浮世ばなれしてしまっていたのかもしれないけれど、純粋に真理を求めて研究したいという気持ちには共感できました。惑星の公転の軌道が楕円だということを実際にヒュパティアが発見していたかどうかはわかりませんが、なんだかそうあって欲しいような気がしてしまいました。
周囲に惑わされず、自分の信じるところを信じ、そのために身を滅ぼすことになっても信念を曲げなかった気持ちにも共感しましたが、生き延びるためには賢いやり方ではないですよね・・・。そのあたりを、ただ気高い人としてでなく、学問以外に興味がないある意味浮世はなれした純粋さから出たものとして描いていたのも、ヒュパティアを等身大に描いていて良かったと思いました。
その彼女の純粋さが、この時代の悲劇をより描き出させていたのではないかと思います。
理知的で活き活きとした、美しくて魅力的だけど色気とは程遠いサバサバ感?のあるヒュパティアを、レイチェル・ワイズが好演してました。イメージぴったりでしたね。
オリジナルキャラクターだと思われる奴隷のダオスの存在が上手かったですね。ちょっとフィクション感が強かったですが・・・
ヒュパティアの人をひきつけるところ、奴隷制度に無頓着なところ、などがダオスを通すことで自然に描かれていたと思います。同時にキリスト教徒側の様子を内側からも描くこともできたし。
ヒュパティアの最後については「陰陽師」でも文章では書かれていたのでおおよそ知ってはいましたが、あんな惨い最期だったなんて・・・映画でのダオスの最後の優しさには見ている方もせめて救われる気がしました。
全体としてヒュパティアよりもその時代を描いていた、とは感じましたが、ヒュパティアも魅力的に描かれていたし、他の登場人物たちも人間的に描かれていて、とてもヒューマニズムに溢れた作品だな、と思いました。
サントラも、異国情緒を感じさせつつ悲劇的な結末を予感させるようで、印象的でした。

てな訳で今年見た映画の順位。
1.アレクサンドリア / 2.グリーンホーネット / 3.GANTZ PART1

あと今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「ナルニア物語第三章 アスラン王と魔法の島」「紙風船」「エンジェル・ウォーズ」「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」
公開中「抱きたいカンケイ」「GANTZ PERFECT ANSWER」
5月11日公開「ブラックスワン」
5月28日公開「マイ・バック・ページ」
6月20日公開「赤ずきん」
6月25日公開「メタルヘッド」
7月2日公開「マイティ・ソー」「水曜日のエミリア」
7月15日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」
7月29日公開「トランスフォーマー3」
8月20日公開「うさぎドロップ」
10月29日公開「ステキな金縛り」
10月公開「三銃士」
12月1日公開「タンタンの冒険」
公開時期未定「ハッピーフィート2」
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11人いる!

2011年05月03日 | ミュージカル・演劇
2月の感想これでラスト・・・もう5月だって(汗)
萩尾望都の原作のStudio Lifeでの舞台版です。
原作一応読んだことあるけど特に好きってわけでもなかったのですが、萩尾望都作品とLifeは相性いいしな・・・ということで行ってみました。
元の話もとりわけて好きでもないので特にものすごく良かったとかはなかったですが、相変わらず原作のビジュアルの再現がすごいなーと。衣装とか髪型とか極力再現してましたから。タダの髪型とか「現実にもあり得るんだー」という感じで妙に感心してしまいました。
王様のロングヘアとかは予想どおりでしたけど(笑)曽世さんあの手の髪型ハマるよなあ・・・
ガンガも原作どおりの髪型と衣装でしたが、原作より大分カッコイイ人になっていたので、ちょっと印象変わりますね。なんかカッコイイ役になってました(笑)まあ逆に頑丈なイメージがあんまりなくなってましたが・・・キャストの中では比較的体格良い方かもですが普通の体型ですからね船戸さん。
他のキャラでわりと人間ばなれしてるようなのも普通の人になっていて、原作より見分けがつきにくかったかも。後で原作を読み返してみて、「このキャラはどの人だったんだろう・・・」という感じが(汗)
ただ、グレンとヌーは特殊メイク?で原作どおりのビジュアルでしたが。林勇輔さんずっと緑の顔のまんまでちょっと悲しかった・・・しかも結構変キャラだったし・・・最近そういう役多いよなあ。久々主演の次回作に期待・・・
女役に定評があるミカシュンのフロルですが、金髪巻き毛のロングはちょっと厳しかったかな・・・女装してるようにしか見えなかった(汗)(いやでも他の役の時は女の子に見えるという方がすごいんだろうけど)あのウィッグならマツシンの方が似合ったような気がしましたがどうかなあ。
そして、タダと比べて「僕より背が高い」とか「僕より肩幅が広い」とかいう場面がありますが、いやタダの方が華奢に見えるんですけど、という(汗)それでもやっぱりマツシンがタダだったのかなあ。
話の筋は、正直11人目が誰だったか、くらいしか覚えてなかったので、そこそこ楽しめました。逆に11人目がわかってみてると、話に矛盾がないのが確認できて面白かったかな。
というわけで、気軽に楽しめた感じでしたね。
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レ・ミゼラブルトークショー

2011年05月02日 | ミュージカル・演劇
まだ2月分の感想です・・・
現在公演中のレミゼ、開幕前にアンサンブルやプリンシパルでも初登場組のキャストによるトークショーをいくつかやってました。
そのうちの、アンジョルラス&グランテールの4人のトークショーに応募したところ、当選したので見てきました。
モーツァルト!のイベントも2回とも当選したし、東宝のこの手のイベント今のところ当選率100%・・・倍率低いのかなと思いきや、80人の定員に500人以上の応募があったのだとか。
なんで応募したかというと、グランテール役のStudio Lifeの石飛幸治さんの話が聞きたかったので。なんでまたレミゼのオーディションを受けたのかとか知りたかったんですよねー。
会場は帝劇地下の稽古場で、エレベーターでかなり降りました。地震とかあったら怖そう・・・(震災前だったからなあ・・・)
で、なんと土足厳禁で靴からスリッパに履き替えました。まさか靴脱ぐとおもわなくてロングブーツで大変そうな人多数・・・
会場はハガキの番号ごとに席が割り振られていて、ハガキ1枚につき一人の応募なもので、知らない人同士が並んでいるので会話もなくしーんとしてる感じ・・・(モーツァルト!のイベントもそうだったなー)
プレス用?のキャストプロフィールをバインダーに挟んだファイルをもらいました。プリンシパルについては今更・・・な感じでしたが、新キャストのプロフィールを見ることができて面白かったです。
特に、アンジョルラスの上原理生さんが芸大出たてと知って、これは見なきゃ! と思いました。プロフィールの段階で(笑)実際後で制作発表の歌とか聞いても見事でしたねー。
で、このプロフィールの紙が結構バインダーから外れやすく、あっちでバサッこっちでバサッと落ちていたのがちょっと笑えました(笑)いや私も落としたんですが(汗)
さて4人が登場してトークショーが始まりましたが、いやー皆さん濃いなーと。さすが役者さん。そんな中でもグランテールの二人がどっちが濃いか、と競い合って?いましたが、内心「いや皆濃いですから」と思ってました(汗)
アンジョルラスの阿部よしつぐさんとグランテールの土屋研二さんが話が長くて面白かったですねー(笑)
寡黙そうな上原理生さんは結構天然?なところを暴露されてました。稽古場でバリケードに見立てた段の上で「築け今バリケード♪」と朗々と歌った後段を踏み外して壊し、「あっすいません」といいつつそこから何段か降りてまた踏み外して壊したんだそうです(笑)
阿部よしつぐさんはアンジョルラスに対する熱い思いを熱く語ってましたね。発言するたびになぜか立ち上がるのがウケてました(笑)
今回のオーディションで一度落ち、もう役者をやめようと思って吹っ切れて、当時出演中だったキャンディードで精一杯頑張ろう、と皆を引っ張ってやって行ったところ、ジョン・ケアードに「もう一度受けないか」と言われて、最終的に合格したんだそうです。ちょっと感動的な話でしたねー。
土屋研二さんの話も面白かったですねー。石飛さんがヒゲを剃ったら怒られたのに、自分はそもそもヒゲ生やせと言われないとか(笑)
あと、オーディションは別の役で受けたのだけれど(石飛さんも別の役で受けたと言ってましたが、察するに二人ともテナルディエだったのでは?)、グランテールをやってみろと言われて「あれグランテールって学生だったんじゃ・・・もしかしてもっと歳行ってる役なのか?」とおじさんぽく?やったら「いやもう少し若い感じで」と言われたとか(笑)
実際、海外のグランテールって若くてカッコイイ人がやることも多いような・・・東宝のグランテールが年齢高めな傾向があるのって大谷美智浩さん以来って気がするんですが・・・(汗)(大谷さんのグランテール大好きでしたが・・・)
で、石飛さんがレミゼを受けた理由ですが、まず、東京に来て最初に通っていた専門学校の講師がなんとビリーさんこと山口也さんだったそうで、ちょうどレミゼ初演の準備の頃で、色々と裏話?を聞いていたんだそうです。
ビリーさん、当時と全然変わってないそうで・・・なんか想像できる(笑)今回のオーディションで久々にビリーさんに再会した石飛さん、思わず当時の同級生たちに「ビリーがいた! 全然変わってない!」とメールしまくったんだそうです(笑)
実際にオーディションを受けた理由は、以前Studio Lifeで音楽劇をやったとき(カリフォルニア物語かなー)、客演で(というか一応プロデュース公演だったんだよな)レミゼに出ていたキャストやスタッフもいて、レミゼに向いてるんじゃないかと勧められて、なんだそうです。
質問ではアンジョルラスとグランテールの関係性をどう演じるのか、なんてのが多かったようですが、4人とも役作りに関してはまだ稽古が始まったばかりでこれから作るので、ということでそんなに踏み込んだ話はなかったのですが、話を聞いているとそれぞれのキャスト全部観てみたいな・・・なんて思わせられてしまいました。
多分この一連のトークショー、レミゼマニアの人たちに新キャストを披露して、「あ、この人も観たいな」と思わせてさらにリピートさせるという戦術なのかなーと。実際私も上原アンジョルラスのために1回増やしましたからね・・・(汗)もう思うツボです(笑)
というわけで、まんまと思うツボに乗せられつつ(笑)楽しいトークショーでした。
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コール・ポーターガラコンサート

2011年05月01日 | ミュージカル・演劇
まだ2月分の感想です・・・
鈴木ほのかさんが出るというので行って見ましたが、正直コール・ポーターってあんまり好きではなく・・・エニシング・ゴーズとかキス・ミー・ケイトしかしらないし・・・
出演者の顔ぶれが不思議な感じでしたが、同じ事務所だったんですねー。なんか納得。
光枝さんすごい久々でしたが・・・お年取られたなあーという感じ(汗)でもあのお年であれだけ声が出るのはすごいですねー。
治田さんが案内役で、曲の紹介とともにコール・ポーターと奥さんの話を中心に色々とコール・ポーターについて話してくれました。
コール・ポーターも売れ線で簡単に作った曲と自分の好きに考え抜いて作った曲とがあるんですね。確かに「考えて作った曲」はなかなか良かったです。私があんまり好きじゃない、と思ってたのは、売れ線で簡単に作った曲、だったんですね。(リチャード・ロジャースもそうだったとか聞いたことが。ただしリチャード・ロジャースは「売れ線」の曲も好きですが(汗))
と言ってもキス・ミー・ケイトのSo in Loveは結構好きなんですが。ほのかさんが歌わないかなあと思ったけど違って残念。
ほのかさんはソロは3曲だけでしたが、そのうちのLove for Saleという曲がすごく良かったですねー。街角の娼婦が歌うという設定で、発表当時物議をかもしたというくらい際どい内容の歌詞らしく、日本語訳で歌うのは無理、ということで英語で歌ったということですが・・・
いや~すごく良かったです、ほのかさんのLove for Sale。単に艶っぽいというだけでなく、すごく情感がこもっていて。この1曲だけでも行った甲斐がありました。やっぱりほのかさんの歌好きだなあ。
衣装もステキだったんですが、なんとこの時の黒のファーのストール、岡幸二郎さんの私物だったということが福岡公演で明らかにされてたそうです。うーん岡さん相変わらずすごいなあ(汗)
あと面白かったエピソードとしては、原田優一くんの衣装にサスペンダーがついてなくて、仕方なく三越に買いに行ったら、さすが本店9000円のしかなくて泣く泣くそれを買ったとか。後で社長に交渉すると言ってましたが。
全体的に歌の上手い出演者が揃っていて、安心して見ていられましたね。和音美桜さんは初めて見ましたが、上手い方ですね。ファンティーヌ見られなくて残念・・・(原田優一くんのマリウスも・・・)
またこのメンバーでこういうコンサートやるなら、また違う作曲家のガラコンサートとか見てみたいかなあと思いました。それこそリチャード・ロジャースとか・・・ってメジャーすぎかなあ(汗)
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GANTZ PART1

2011年05月01日 | 映画
松ケンが出るので観に行ってみました。原作は全然知らず。
なかなか面白かったです。原作の設定がしっかりしてるからというのはあるでしょうが、原作が面白くてもそのまま面白く映画に出来るとは限らないですから、なかなか上手く作っていたのでは。
CGは粗い感じでしたが、まあCGで動かすのが田中星人だの無機質な仏像だのだったので、そんなに気になりませんでした。ネギ星人の子どものCGが粗かったのは敢えてなのかなあ・・・
事前に設定を聞いた時は、玄野の方が演じる上で面白そうな役だなあ、松ケンがやる加藤はストレートすぎてつまらないのでは・・・と思ってたんですが、実際に見てみたら、加藤の方がいい役に思えました。
ただきれいごとを言ってるんじゃなくて、過去に自分の犯した罪の重さを知っているからこそ・・・というあたりの苦悩が、白々しくならず、素直に共感できる感じになっていたのはなかなか良かったです。
一方の玄野は、等身大で共感できる感じになるのかと思ったのですが、なんか気持ちの揺らぎがわかりづらかったかなあ。想像では、正義のヒーローになりたかったという気持ちが、嫉妬も絡んで次第に傲慢な気持ちになってくる、という感じかなあと思っていたのですが、なんか最初から悪そうな感じで、ちょっと気持ちの変化がわかりづらかったです。まあ、原作を知らないので、原作どおりなのかもしれませんが・・・
話の展開にも素直に引き込まれました。続きが楽しみですね。


てな訳で今年見た映画の順位。まだ2つですが・・・
1.グリーンホーネット 2.GANTZ PART1
GANTZの方が話はちゃんとしてたと思いますが(汗)まあミシェル・ゴンドリー好きなんで・・・

あと今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「アレクサンドリア」「ナルニア物語第三章 アスラン王と魔法の島」「紙風船」「エンジェル・ウォーズ」「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」
公開中「抱きたいカンケイ」「GANTZ PERFECT ANSWER」
5月11日公開「ブラックスワン」
5月28日公開「マイ・バック・ページ」
6月20日公開「赤ずきん」
6月25日公開「メタルヘッド」
7月2日公開「マイティ・ソー」「水曜日のエミリア」
7月15日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」
7月29日公開「トランスフォーマー3」
8月20日公開「うさぎドロップ」
10月29日公開「ステキな金縛り」
10月公開「三銃士」
12月1日公開「タンタンの冒険」
公開時期未定「ハッピーフィート2」
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