ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

新文芸座LotR連続上映

2012年05月26日 | 指輪物語&トールキン
忘れないうちに書かなきゃ・・・と思いつつ時間が経ってしまい既に記憶があやふやなんですが(汗)
もう毎年恒例と言っていい5月の連休中の新文芸座のLotR SEE連続上映に行ってきました。毎年5月にやっていた気がしたんですが、昨年は8月にやってたんですね。もうすっかり忘れているという・・・
新文芸座の連続上映、一時は補助席が出るほどの盛況振りでしたが、最近入りが少なくなって来たかな、と思っていましたが、今回は当日分は最前列のみと、なかなかの盛況ぶりでした。
かならずしもLotRの熱心なファン、というわけではない人が多いな、と思った時もありましたが、今回はかなりファン率が高かった気がします。そして上映中のマナーがとっても良かったです。どこの映画館もこのくらい静かだといいのになあ。
ご飯モノは、近くのインド料理屋さんで作ったサグーンロールに加えてチャーハンもメニューに入ってました。予約すると休憩時に食べられるシステムも、買おうと思ったら売り切れてる心配もなくていいですね。私は食料持ってきましてたけど。
最近はオールナイトでなく昼上映なので、少しは眠くならなくて助かります。と言ってもなかなか日頃の寝不足が溜まって眠くなってしまうのですが・・・
でも、今回は比較的なんとか起きていられて、長時間意識を失うということはありませんでした。ありがちなファラミア出てこなかったとかエオメル出てこなかったとか、そういうのはなかったです(笑)
FotRが一番眠かったかな・・・TTT、RotKとだんだん目が冴えてきて、RotKはほとんど眠くなりませんでした。オールナイトだとRotKはまず寝てしまうので、こんなに意識はっきりしてる状態で集中してみたのは久々かも(汗)
連続して見ると、エオウィンの物語がいいなあ、と思いますね。最後駆け足で端折られてしまったのが残念ですが。全体としては仕方ないとは思いますけど・・・
長年映画のサムにひっかかって来ましたが、最近ようやく慣れたかも・・・10年もかかってますけど(汗)原作とは違いますが、ああいうサムもありかなと思えるようになりました。ただ、あのサムと比べて「フロドが何もしてない」という風にとられてしまうのは納得行かないですけど・・・
一方で未だに慣れないのはデネソールですねー。サムと違って明らかに原作より貶められてますからね・・・
デネソール自身もそうですが、ガンダルフのデネソールに対する態度がまたひどすぎで。久々に見たらなんか愕然としてしまいました。杖で殴るのはまだしも、ラスディネンでデネソールを火の中に突き飛ばしたのがどうもよくわかりません。ピピンを助けるためったって何も火の中にじゃなくても・・・
そして、自分で突き飛ばしておいて「エクセリオンの息子デネソールが逝ったか」って「あんたがやったんでしょ!」と突っ込んでしまう・・・デネソール、せめて自ら火の中に、という風にはできなかったんでしょうかね。まさかキリスト教的に自殺かまずいからというんじゃないだろうな・・・
ゴラムのレンバス捨て事件でさえ流して見られるようになりましたが、デネソール関係だけは慣れませんね~。
RotK意識がはっきりしていたからか、戴冠式でホビットに皆がひざまずく場面でなんかうるうる来てしまいましたね。久々に・・・この場面で泣けたのは本当に久々で、なんだか初心に帰ったような気がしました。
RotK冒頭の、ピピンを見送るアラゴルンとメリーの場面も好きだなあ。ここは絶対SEEで、という感じですね。
灰色港でのフロドの旅立ちもなんだか素直に泣けました。フロドにお別れを言われている気がしましたね。灰色港の別れは見るたびに悲しくなってしまいます。また最初から映画見ればフロドにもガンダルフにも会えるのに、最後まで観るとその度に彼らがいなくなってしまう、という喪失感を味わうんですよね・・・
そう言えばサムとメリピピが最後まで船を見送ってないのにもいつのまにか慣れましたね・・・
そして、やっぱりサントラがいいなあと。
音楽として独立して成り立っているのに映像にぴったり合っている、というのがすごいなあと。ハワード・ショアは「音楽に合わせて映像が動いているように見えるように作った」と言ってましたが、さすがに音楽に合わせているとは思わないけど(笑)
FotRだと「一行の離散」とか「ホビット庄の社会秩序」あたりがそうですが(「ホビット庄の社会秩序」はサントラ的には劇場版がいいな・・・)、TTT、RotKと進む?につれ、ますますそういう音楽で場面を物語るような曲が増えますね。「黒門不通」とか、Seige of Gondorとか(日本語タイトルなんだっけ・・・)。
圧巻は「王の帰還」ですかねえ。最初映画観る前にサントラ聴いて、どんな場面かだいたいわかってしまってものすごいネタバレだったくらい、音楽で場面を語ってましたね。
「黒門開く」もいいですねえ。久々に聴いたら、ティンホイッスルが出てくるところでグッと来てしまいました。あの場面でティンホイッスルであの明るいメロディというのがすごいなあと。LotRのサントラは単独で聴く方が好きだったりすることもありますが、この曲に関しては断然映像と一緒に聴いた方がいいですね。
ただ、やっぱり生演奏には敵わないなあと。シンフォニー聴きたいなあ・・・サントラ生演奏上映も一度聴いてみたい・・・(いいオケで・・・)「黒門開く」をいいオケの生演奏上映で聴いたらいいだろうなあ。
サントラもFotR、TTT、RotKと進化しているので、ホビットのサントラも期待大ですね~。すでにトレイラーのドワーフの歌だけで感動してますから。
そんな訳で、やっぱり年一回くらいは観るといいな~と。新文芸座さんには今後も続けて行っていただきたいですね。
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僕達急行~A列車で行こう

2012年05月08日 | 映画
松ケン&瑛太主演でちょっと楽しみにしてました。はからずも森田芳光監督の遺作となってしまいましたが・・・
森田監督は生前、ヒットしたらシリーズ化したいというようなことを言っていたとか。
趣味つながりで人間関係が広がるシリーズものと言えば「釣りバカ日誌」が思い浮かびますが、正直そこまでのパワーはなかったかな・・・と思うのは、やっぱり主人公二人が草食系男子だから、ですかねえ。そこそこ人情話っぽいところもあったのですが、何しろ主人公二人がおっとりしてるので、話もあっさりしていた感が・・・
逆に言えば、そのあっさり淡々としているところが心地良くもありましたが。
いくらなんでも話上手く行きすぎだろ、というのもありましたが、悪人も出てこないし、まったりのんびり観られましたね。どこかローカル線で旅してるような感じがあったかなー。
変に事件をつくって盛り上げて・・・なんてところがなかったのも良かったんじゃないかと。
私自身は全く鉄子ではありませんが、結構ローカル線で景色見る旅行なんかは好きなんですよね。昔遠野まで各停乗り継いで12時間かけて行ったことあったなあ。在来線で景色見ながら旅するの好きです。国内外問わず、できるだけ飛行機は使わずに列車で移動したいタイプです。(あ、船も好きだな・・・)高速バスも高速に乗っちゃうと景色見られないんで、できれば列車がいいですねえ。
音楽聞きながら景色見るのも結構好きなので、結構小町に近い? でも電車の種類とかには全く興味ないですけど(汗)
そんなわけで、結構風光明媚なローカル線の映像がたくさん出てきて、それだけでも楽しめてしまいました。まあ品川の陸橋の風景とかは全く興味ないですけど・・・(汗)景色の良いところで列車が通ると、鉄道好きでなくても思わず写真撮りたくなりますよねー。絵になるというか。(地元の踏み切りで電車撮ってる人の気持ちはあんまりわかりませんけど・・・(汗))
そんなつい撮っちゃった写真。一昨年イギリス行った時の、セントカーライル鉄道のリブルヘッド駅に列車がついたところ。

写真撮ってから急いで乗りました。次の列車一時間後だし(笑)本当は駅舎がかわいいんだけど全然写ってないし・・・ちゃんと撮るつもりなら1本逃す覚悟で線路の反対側から駅舎と一緒に撮るべきなんでしょうね。やっぱりちゃんと気合入れて撮る人とは全然違いますね(汗)
ってなかなか旅行写真upできないのでこんなところに載せてしまった・・・
話がすっかり逸れましたが(汗)
松ケンの小町はなんだかモテるタイプなのでまあいいんですが、小玉は別にイケメンでなくてもいいのでは・・・と思ったのですが。まあバランスとして二人ともイケメンの方が良かったのかなあ。
瑛太さんは内気でオタクっぽい役柄に見事になりきってました。ガラスの動物園では辛口評価しましたが、こういうの観るとやっぱり上手いな~と思いますねえ。
松坂慶子さんの女社長がなかなかかわいくてよかったです。最後に「私が(九州に)行った意味あったのかしら?」と言ってましたが、私も心の中で「ありますとも!」と思ってしまった(笑)なんとも言えないかわいさというかチャーミングさがあって、物語のいいアクセントになっていたと思います。なんか癒されました(笑)
あと、伊武雅刀さんが着てたスペイン代表のユニフォーム、トーレスのだったのがウケてしまった(笑)見た目どうみてもイニエスタなのにトーレスなんだ、というあたりが・・・(笑)この辺狙ってたのかそこまで考えてないのかわかりませんけど。
そんな訳で、ゆるゆると心地よく観られた映画でした。森田監督がご存命でもシリーズ化したかどうかはわかりませんが、シリーズ化したら観に行ってたかなあ。もう次が観られることはないと思うとちょっと寂しいです。

てな訳で今年見た映画の順位。
1.ヒューゴの不思議な発明 / 2.ものすごくうるさくて、ありえないほど近い / 3.日本列島いきものたちの物語 / 4.ヒミズ / 5.僕達急行~A列車で行こう / 6.善き人

そして今年観に行く予定の映画
公開中「オレンジと太陽」「テルマエ・ロマエ」「宇宙兄弟」
5月12日公開「レンタネコ」
5月19日公開「ダークシャドウズ」
6月15日公開「スノーホワイト」
7月7日公開「スープ~生まれかわりの物語」
8月11日公開「桐島、部活やめるってよ」
9月1日公開「コロンビアーナ」
9月公開「白雪姫と鏡の女王」
10月27日公開「009 RE:CYBORG」「王様とボク」
10月公開「フランケンウィニー」
秋公開「のぼうの城」「高地戦」「ア・デンジャラス・メソッド」
12月14日公開「ホビット 思いがけない冒険」
公開時期未定「ザ・ウーマン・イン・ブラック」
eiga.com見てたら色々公開決まったの発見してしまった。ミラー、ミラーこんな邦題になったんだー。スノーホワイトとの差がすごい・・・
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ガラスの動物園

2012年05月01日 | ミュージカル・演劇
実は一度も見たことがなく、キャストも良さそうなので見てみるかな・・・と見てきました。
(一度も見たことがないと言っても、同行のRちゃんによると高校の演劇部でやってたのを見たことがあるはずらしいですが・・・全く記憶にない・・・(汗))
さすがずっと上演を重ねられている名作、怖いくらいに現代にも通じる内容でした。過去の栄光に捉われて、自分の思い通りにならない子どもたちを理解することができない母親も、自信がなさすぎて外の世界に出ることができない娘のローラも、現代でもそのままありそうな設定でしたね。だからこそ今演じても全く色あせないのでしょうね。
1930年代には、母親が家計を支えることも現代よりは難しく、男の子に頼るしかない度合いもより強かったのかもしれませんが、それでも現代でも簡単に似たような状況になってしまうのは簡単なことだよなあと・・・意外に昔からあまり進歩してないんだな、人間て・・・と思いました・・・
ローラと母親はどうなってしまうんだろう・・・と胸が詰まるような思いでした・・・
ただ、テネシー・ウィリアムズは、ローラのモデルとなったらしい精神障害がある実姉を、成功してから引き取って最後まで面倒をみていた、ということを知って少し救われました。(その時にはロボトミー手術のため重い障害を持ってしまっていたそうですが)トムも、もしかしたら成功してローラの面倒を見てあげたかもしれないなと、そう思ったら少しだけ救われた気がしました。
特に二幕のローラとジムの会話が秀逸ですね。ジムは悪気もなく特別な好意でもなく、簡単に話しているだけなのに、ローラにはそれが唯一の救いのように嬉しく思えてしまう。でも結局は自分とは違う世界の人だと思い知らされる残酷な結末・・・多分こうなるだろうな、と予測できただけに、嬉しそうなローラが痛々しくてなりませんでした。
深津絵里さんは内気すぎるローラをイメージどおりの好演でした。やっぱ上手いですね。しかし小声でしかも劇場に通るように喋るのって結構大変な技術だよな、と思いました。
立石涼子さんの母親も、子どもの気持ちを顧みない無頓着な人に見えて、彼女なりの深い愛情があるのだなと感じられて良かったです。
瑛太さんのトムは、ちょっとキャラクターがはっきりしていなかったかな・・・語り手でもあるというフラットな立ち位置が、今ひとつトムの気持ちに感情移入しづらくしていたのかかもしれません。もっと語り手のトム(未来のトム)と物語の中のトムの演技が違っていてもよかったのかなと。
あと、語り手として話をひっぱって行く吸引力?もいまひとつだったかな・・・映像では上手いなーと思うんですが、舞台での見せ方はまだ経験不足というところかな、なんて思ってしまいました。
扉がいくつもある一つの大きな部屋のようなセットは、広い舞台で上手く閉塞感を出していたと思います。ところどころ、セットと同色の灰色っぽい肉襦袢のような衣装をつけた女性ダンサーたちが登場するのも、広い舞台を活かした演出だなーと思いました。
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