第一弾の予告はやや暗い重厚なトーンだった印象でしたが(とにかくドワーフの歌に興奮してましたね(笑))、今回はにぎやかな感じですね。ドワーフ13人がわいわいやってるのが嬉しかったですね。
正直、イケメンドワーフ数名にどうも馴染めないでいたんですが、13人揃ってると意外と違和感ないですね(笑)
なんかこうやって13人でわいわいやってると、「ああ、ドワーフたちだなあ」って嬉しくなってしまいます。私は「ホビット」の、自分勝手なドワーフたちに振り回されるビルボ、という前半のシチュエーションが大好きなので。(その前半から一気に壮大に展開して行く後半もまた好きなんですが、それも前半とのギャップあってこそですからねー)
イケメンドワーフ代表のフィーリとキーリですが、ちゃんと玄関のところでにこにこ笑いながらAt your serviceって言いながら揃ってペコっとお辞儀なんかしてくれると、意外なくらい原作どおりのドワーフって感じがして、ちょっとキュンとしてしまいました(笑)いやかわいいじゃない、と(笑)
トーリンもちょっとカッコよすぎで違和感あったんですが、なんか意外と原作っぽいかも。尊大で偉そうな感じが出てました。私としてはトーリンは頑固爺さんであって欲しかったけど、これはこれでありかも、と思えてきました。
・・・この映画のトーリンも袋小路屋敷の玄関でボンブールにつぶされたりするのかな・・・(汗)(←観たい(笑))
バーリンと頭突きで挨拶なワイルドなドワーリンもいいな~
あと、グローインがギムリとよく似ていてまたキュンとしてしまう・・・(笑)
この予告とはまた別の画像で観ましたが、オインとグローインの兄弟二人揃ったビジュアルが良いですねえ。鬚の編み方がお揃いで。
袋小路屋敷で騒ぐドワーフたち、わらわらと戦ったり走ったりのにぎやかなドワーフたちを観てたら、本当に嬉しくなってしまいました。
というわけで、5つのバージョンの予告ですが、私はやっぱり普通に劇場で使われるドワーフバージョンが一番好きだなあ。
あと、ラダガスト! 思った以上にひなびた?おじいちゃんな感じでしたが、動物かわいがってる感じが出ていて良かったですね。
うさぎそりはちょっと虐待っぽい気がしましたが・・・(汗)あんな小さいウサギに橇引かせるなんて!
ハリネズミをいじってる姿もかわいい~と思いましたが、よく観るとあのハリネズミ苦しんでるのかな・・・
はなれ山の地図がLotRで出てきた時よりも新しかったりとかするのも嬉しいし。なんかエルロンドとゴラムも若返っているらしいですが、指輪を失ったゴラムが老けるのはともかく、エルロンドはかわらなくていいのでは・・・?
そして、マーティン・フリーマンのビルボが見事にビルボそのものですね~!
先に画像で観ちゃってたんですが、置手紙持って(映画だともしかすると旅の契約書かも)走ってくビルボとか、もう原作そのものというか、原作から飛び出したようで、やっぱりキュンとしてしまいました(笑)
原作と違う場面では、ガンダルフのガラドリエルとの会話が良かったですね。なんで小さい人なのか、と問われ、「Maybe it is because I'm afraid, and he gives courage me.」(自分で全部聴き取れたわけではないですけど(汗))って素敵な台詞だなあ。ガンダルフのビルボへの、ホビットへの思いが伝わってきて、これもキュンとしてしまいますね(笑)
サントラは、多分映画オリジナルのでしょうね。8月20日にレコーディング始まったって話なので、もう録ってるでしょうし。(終わったって話は聞かないな・・・1ヶ月くらいじゃ終わらないんだっけ?)
なんかちょっとナルニアっぽいフレーズもあるんだけど・・・(汗)
第一弾のドワーフの歌に比べるとやや地味な感じもしてしまいますが、やっぱりLotRっぽいというかショアさんっぽいというかで、懐かしいような嬉しいような気分になりますね。相変わらずオリジナルのサントラを予告に使うクオリティの高さ(というのかな)がいいですねえ。
で、早速日本語字幕版も出ているんですが・・・
第一弾ほどひどい誤訳はないですが、なんとなく英語で聞いてた興奮をそがれる感じはありますかね・・・
予告なので、短時間で作品を説明しなきゃならないので、意訳が多くなるのはわからないでもないんですけど、色々とニュアンスが失われているのはどうしようもないのかな。
ひとつだけ、ゴラムが「いとしいしとが勝ったら」とか言うのは明らかに誤訳ですよね。ゴラムの台詞どうしても聴き取れないのではっきりと言えないのですが(汗)My Preciousっていうのはいつもの合いの手というか、いとしいしとに呼びかけてるんであって、主語ではないですよね?
At your serviceが「ご別懇に」じゃないのは仕方ないですが、「どうぞよろしく」も結構いいですね。言葉遣いのていねいな感じが出てるかな? その前の「バギンズさん」もいいなあ。
Merry gatharingsが「愉快な連中じゃよ」は、まあいいんですけど、「愉快な集まり」の方がいいのになあ。
奥方の言葉遣いが「なぜ彼なの?」ってのもちょっと・・・口調が砕けすぎですよね・・・
その後の、先に挙げたガンダルフの台詞も、意味は合ってるんだけど、なんとなくニュアンスがなあ。英語で聞いたほうが感動したなあ。Maybeが入るのと入らないのではこんなにニュアンス変わるんだなあと。
トーリンの(あの声トーリンですよね?)ドワーフたちについての「彼らは全て持っている」というのもなんだなあ。あそこはI can ask no more than not(?).というようなことを言ってると思うのですが、「(これだけあれば)これ以上何もいらない」って感じだと思うんですけど・・・
その後のガンダルフの台詞、まあ大まかにはそんな意味でなくもないんですが、これLotRに出てくるWalking Songの一部ですよね。RotK映画でピピンが歌ってたThe Edge of Nightの歌いだしにもあった「Home is behid the world ahead」から来てるんですよね。って私も他所様で訳されているのを見て「あっ」と気がついたんですが(汗)詩そのままではなくて「Home is now behind you, the world is ahead.」って普通の台詞っぽくはなってますが。
元の詩を知ってたらもちろんこういう訳にはならないですよね・・・
まあ原作知らない人にここに気がつけと言っても無理とは思いますが、(知ってても気付かなかった人もここにいるし(汗))せっかく原作のエッセンスを盛り込んで作ってくれてるところを、英語がわからないと伝わらずに終わってしまうのは悲しいなあと思うんですよね・・・
このあたりのことを考えると、やっぱり原作知らない人が訳すのはとても怖いですね。ちゃんとまた田中明子さんの下訳やってくれるでしょうか。(本当は監修してもらいたいところなんだけど)
他の4つのバージョンの字幕版も日本公式サイトに出てます。どうもこれも固まりがちで私はよく観られないんですが(汗)
エビータは最初に観たのがマドンナ主演の映画でしたが、これが好きだったんですよね~。
舞台版は四季のしか観たことがなく、いつか他の舞台を観てみたいと思っていたので、ようやく観られたという感じです。
演出は、すごく良かったというわけでもないですが、それなりに楽しめました。しかし、どうもタンゴをやたらと取り入れているのが気になりましたね・・・冒頭のエビータの葬儀の場面で、群集がゆっくりテンポのタンゴを踊りだした時はびっくりしました。軍人たちの権力争いの場面(四季だと椅子とりゲームの場面)も、なんとタンゴっぽい動きの格闘技?になっててちょっと気持ち悪いというか(汗)
この他にも何かというとタンゴが出てきて、まあ場面によっては面白い演出になるんだろうけど、ちょっと多用しすぎに感じました。
エビータとペロンの関係は、結構ずっとラブラブな感じでしたねー。すれ違って関係が冷え切ってたりとかはしない感じ。エビータの具合が悪くなってからもペロンはずっと心配して支えてる感じだし。まあ歌詞から解釈したらそういうのもありかなと思いました。
マドンナの映画の時に新しく作られたYou Must Love Meもナンバーとして入ってましたね。
冒頭のエビータの葬儀のあと、映画だとエビータが一人で歌っていたDon't Cry for Me Argentinaを、女達が歌ってたのはこの舞台のオリジナル演出なんでしょうか? (女達の中にエビータが混じっていて、最後だけソロになる)
あと、Santa Evitaの歌いだし、子どものソロだったっけ?
このソロ、一人だけ出てた子役の女の子が歌ったのですが、めちゃめちゃ上手かったです。
最後の方、回想のように色んな曲が出てくるのは四季版もでしたっけ・・・忘れちゃったなあ(汗)ラストが葬儀の場面なのは映画の影響なのかな。四季版だとちょっと抽象的な感じで終わってましたが・・・映画好きなのでこっちのラストの方が好きだなあ。
演奏は、編成は小さそうでしたが、随所にラテンっぽいアレンジがさりげなく散りばめられててカッコ良かったです。実は舞台観てた時はところどころラテンっぽいなと感じるくらいでしたが、CD買って(良かったので買ってしまった(笑))聴いてみたら、ギターが細かいフレーズ弾いてたり、パーカッションが入ってたりと、かなりカッコイイアレンジだということに気がつきました。
キャストですが、エビータのElena Rogerさんが素晴らしかったですねえ。ウェストエンドでもエビータやってた方だそうですが。
ちょっと下品かな・・・というところもありましたが(下品というかこぶし回ってるというか(汗))、キャラクターを考えるとそれもありかなと。歌はめちゃくちゃ上手くて、高い音域も軽々出して、難易度を感じさせませんでしたねー。
演技も素晴らしくて、力強い歌とともにエビータそのもの、という感じでした。
ものすごく強いエビータで、一切弱音なんか吐かない感じ。民衆は強すぎて怖そうとか思わないのかな、と思ってしまうくらい。
最後の放送の時も、弱弱しさを見せずに強い感じで歌っていて意外でしたが、その強さがかえって泣けました。ラストのThe choice was mine and mine completelyって歌詞にすごく説得力がありました。ああ、自分で選んで最後まで貫き通したんだな、と。
余談ですが、笑った顔(ちょっとアルカイックスマイルっぽい笑い)が誰かに似てるな・・・と思ったら、Studio Lifeの及川健さんが女装してる時に似てるんだ、と気がつきました(汗)
リッキー・マーティンのチェは、確かに歌は上手くて難しいフレーズもさらっと歌ってたんですが、なんかきれいに流してしまっている感じがしたかなあ。エビータのインパクトがすごかったので、なんか大人しい気がしてしまいました。もうちょっとアクの強い感じの方が私は好きだなあ。
ちょっと速いフレーズが苦手なのか、A New Argentinaだったかでちょっとフレーズ入りきってないというか遅れ気味だな、と思ったのですが、And the Money Kept Rolling Inではチェにあわせてかかなりゆっくりテンポになってました。トニー賞のパフォーマンスの時「随分ゆっくりだな」と思ったのですが、なるほどそういう訳だったのかと勝手に納得してしまいました。
マガルディの人は歌はすごく上手くて、One This Night~は良いのですが、その後のエバとのやり取りがあまりテンポに乗ってなくてちょっと残念でした。
何年も前から気になっていて、いつか観たいと思っていたCharles Rossの一人芝居One Man Lord of the Ringsをついに観ることができました!
数年前にネットで知って、その当時にサイトに上がっていた動画がすごく面白かったんですよね。今のもいいんですけど、なんか編集が良かった気が・・・
この舞台、俳優のCharles Rossさんが最初にOne Man Star Warsという、スターウォーズ旧三部作の一人芝居をやって、第二弾としてLotR三部作の一人芝居を始めたというものです。
一時期版権の問題とかで上演してなかったんですが、そのあたりクリアしたのか昨年あたりからかなり本数を重ねるようになってきて、旅行行ける時期と重ならないかな・・・と思ったらついにそのチャンスが。
最初に知ったのは、バーミンガム近郊で8月にやるReturn of the Ringというイベントでやるという話だったんですが、よく記事を見たら「エジンバラの合間に来る」というようなことが書いてあって、もしかしてエジンバラの演劇祭に出るの? と公式サイトというかブログをチェックしたら、7月末にサンノゼでもあるということがわかったという。
エジンバラはOne Man SWと交互上演だったし、アンソニー・ラップのWithout Youもやってたし、イギリス行きたいとこたくさんあるしで、本当はエジンバラに行きたかったのですが、結局日程の都合でサンノゼになりました。
サンノゼは実は何年も前にサッカー観に行ったことがあって、観光的には何にもないところだった印象がありましたが(ウィンチェスターミステリーハウスとかありますけど)、久々に行って、やっぱり結構さびれてる感じだったなあと・・・あんまり人が歩いてなかったですね。ちょっと行くと住宅街が広がってるはずなんですけど。
会場のSan Jose Repertry Theaterは、以前行った時にはあまり記憶になかったんですが、劇場前の広場ははっきり覚えてました。石のオブジェとか。
客席のキャパは600くらい?そんなに大きい劇場ではなかったのですが、客の入りは寂しい感じでしたね・・・真ん中の前の方のブロックはほぼ埋まっていたものの、あとは安い席にぽつぽつと人が入っているくらい・・・
ちょうど1年前にはOne Man SWをやっていて、劇場内のバーがカンティナの酒場仕様になってたらしいですが、今回は特に躍る小馬亭になってたりはしなかったです。チケットの売れ行きが今イチだったからかな・・・
少ないながらもコスプレしてるファンも来てたりしてました。家族で来てるのか、おじいちゃんがセオデン、おばあちゃんがホビット、孫?がアルウェンだったんですが、もう一人のお父さん?が誰なんだかよくわからず・・・もしかしてアラゴルンのつもりだったかも・・・(汗)しかし、セオデンが似合うような年代の人がLotRのコスプレしちゃうあたり、欧米でのLotR人気の歴史を感じますね。
The Best Exotic Marigold Hotel
出演がジュディ・デンチ、ビル・ナイと豪華なので観てみました。観てみたらマギー・スミスさんも出ていた・・・!
様々な理由で人生に挫折したり行き詰まりを感じたリタイア年齢の人々が、イギリスからインドのシニア用ホテルで老後を過ごすために集まったものの、到着してみたらホテルは資金が足りなくて中途半端に改装したボロボロの状態。そんな中、少しずつインドでの生活に馴染んで新しい人生を見つけていくシニアたちに、ホテルのオーナーの若者の話も挿入されて、という感じ。
インドは暑いから老後を過ごすにはなあ・・・と思ってしまいますが、イギリス人からしたら英語も結構通じるし(そうなのかな・・・)暮らしやすいと感じるのかも?
さすがに年齢を重ねた名優たち、新しい生き方を見つけて彼ららしく活き活きとして行く様が見事でした。
ビル・ナイの奥さんだけ、馴染めないまま意地悪キャラのままだったのがかわいそうだったな・・・