ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

良いお年を!

2010年12月31日 | 雑記
年内の感想積み残したままですが・・・昨年もそうだったけど、今年は積み残しが7つもあります・・・(映画の総括も入れると8つか・・・)12月にイベントが集中したのもあるんだけど。
というわけで今イチ区切りがついた気がしませんが一応大晦日ということで今年を振り返ってみたりして。
なんだか色々とあった年でした。身近なところでもそうでもないとろでも、不幸が多かった年でしたね。
そんな中、今年を漢字一文字で表すとしたら、「猫」ですかねえ。
6月に半年闘病の末17歳でメイちゃんが亡くなり、5ヶ月経った後、新しく子猫を2匹迎えました。きょうだいです。野良猫(最近は地域猫というんですよね)の世話や保護をしている方が保護した3つ子のうち2匹をもらってきました。
名前は・・・恥ずかしいんですがキジトラのメスがメリーで黒白のオスがピピンです・・・(汗)かなり名前と性格に違和感があるんですが、変える前に名前覚えてしまったので・・・まあメリーの方が頭がいいのだけは合ってるかな(笑)
野良出身ということで体も弱く、ピピンは来た時からずっと風邪ひいてますが、未だにくしゃみと鼻づまりが治らず、病院通いしてます。一時は食欲なくなってぐったりしてどうしようかと思いましたが、持ち直して今はとっても元気。(でも鼻づまり・・・匂い嗅ぐときフンガフンガ言ってます(汗))
でも、どんな病気を持ってるかもわからないし(3ヶ月超えないと血液検査できないのでまだ不明)、無事に大きくなってくれるかどうか心配ですが・・・
昨年末もメイちゃんの容態を心配し、今年はこねこsの心配をし、間5ヶ月空いているものの、なんか猫の心配に明け暮れた年、というような気がします。
悲しいことと言えば松澤さんのこともあるけど・・・まだ気持ちの整理がつかないというか、あまり考えたくないというかで、あんまり書けることがないですね・・・MAKE-UPサイトも年が明けたら少し整理するかな、と思ってるんですが、なんか手をつける気がしないですね・・・まあおいおい色々と整理できたらなあと思ってます。
舞台関係では、ついに韓国ミュージカルに手を出し始めてしまったなーというか。1月にはモーツァルト!、5月にはミス・サイゴンを観に行きました。来年もモーツァルト!とエリザベートを観に行くことになりそうですが。
あと、ほのかさんのおかげで四季を結構観ましたね。というかアイーダこんなに何回も観に行くことになるとは思わなかった(笑)ほのかさんのアムネリスはかわいかったです。
一番面白かった舞台はイリアスだったかな。なかなかよく出来てました。ちょうどウッチー不倫騒動の最中に観に行ったなあそういえば。
あとは最近ではモーツァルト!で育三郎ヴォルフがなかなか良かったですね。
映画については来年総括します・・・(汗)まだ1つ感想書いてないしなあ。
そうそう、忘れかけてましたが(汗)サッカーW杯でスペインが優勝したのも嬉しかったですねー。初めて応援してるチームが優勝したので。パス回し中心のサッカーで勝ったのも嬉しかった。まあ、個人技があるからああいうサッカーできるんだよな、とは思いましたが。
トールキン関連ではようやくイギリスに行けてバーミンガムのトールキンめぐりができました。旅行記全然upできてませんがそのうちに・・・(汗)オックスフォード編まではかなり出来上がってたんですが、止まってしまったなあ。
あと、The Music of the Lord of the Rings Filmsがようやく出た・・・のはいいですが、全然読めてないですねー。なんとかしないとなあ・・・せめてペーパーバックだったら持ち歩いて読めるんだけど・・・(汗)
トールキン関連かどうか、ですが、LotROもあんまりできなかったなあ。せっかく生涯課金したのに。まあこちらものんびり屋っていけたらいいかなあと思ってます。

そんなこんなで色々と変化もありましたが、基本的には相変わらずの1年だった・・・かなあ?
来年はどんな年になるでしょうかね。とりあえずこねこsが元気に成長して欲しいですね。
それでは、皆さん良いお年を!
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サンタクロースが歌ってくれた

2010年12月28日 | ミュージカル・演劇
キャラメルボックスに久々に上川さんと近江谷さんが出るというので行くことにしていたら、10日間限定バージョンなんてのもある・・・キャストを観たら阿部丈二さんが入っていて、これは近江谷さんの役をやるよな・・・と思ったらどうしても観たくて、両方観てしまいました(汗)
私はこの作品は初見なんですが、結論から言うと10日間限定バージョンの方が良かったです、総合的には。
全体的に、10日間バージョンの方がキャストが合ってたというか面白かった人が多かったように思えて。
芥川のキャラクターは西川さんより大内さんの方が合っていたように思いました。
あと、奥様とさよのキャラクターが強烈で良かったですね(笑)特に真柴あずきさんのさよがおかしかったー。「獅子舞のようなお嬢さん」とか言われてたし(笑)あのさよだからこそ宝石をキャッチしたところが爆笑でしたね。本公演(?)の渡邉安理さんもなかなか頑張ってましたが、ちょっとあの強烈なキャラクターには及ばなかったですねー。
奥様もあの独特の声とフォルムが強烈でおかしかったです(笑)
畑中くんの巡査も良かったなあ。彼は主役とかやりがちですが、主役よりああいう役やってる時の方が好きだな・・・というわけで久々に畑中くんも堪能できたし(笑)
そして、阿部丈二さんの菊池警部、面白かった! 近江谷さんと比べたらかなわないかな・・・なんて思ってましたが、またちょっと違う方向に行ってて、テンションも高くてすごく変な人で(笑)良かったです。
特に地下鉄のシーンが(笑)近江谷さんは正統派にパントマイムって感じなんですが、阿部丈二さんはちょっと反則技というか違う世界観?の一人芝居って感じで、いやー笑いました(笑)「風を継ぐ者」の銀太夫の一人稽古もそうだったよなあ。
しかし、近江谷さんは、自動改札をくぐり抜ける件での上川さんとの掛け合いがすごかったですねー(笑)毎回アドリブみたいですが、しつこくボケる近江谷さんに、私たちが観た回では上川さんが笑ってしまって、近江谷さんがガッツポーズをしてたら「勝負じゃないから」とツッこまれたりしてました(笑)
私がキャラメルを観るようになった頃は、ギリギリ近江谷さんがまだいたのですが、既に上川さんがほとんど出演しなくなっていたので、二人のキャラメルでの共演は初めてでした。見事なボケとツッコミで、このまま漫才できるよなーという感じですね(笑)
近江谷さんが退団した後に二人が共演した舞台は見ましたが。あの時の近江谷さん面白かったなあ。でもここまで激しいボケ・ツッコミはやってなかった気がするので、初めて見られて良かったです。
あ、300円で売ってた上川さんと近江谷さんの対談?の「同期のサクラ」、Rちゃんに読ませてもらうだけのつもりが、あまりに面白いので買ってしまいました・・・
あと本公演の方が良かった、というキャストは、前田綾さんのすずこですねー。前田綾さんはここ数年なんかすごくテンション高くで変なキャラ、というのがハマっていて、今回も面白かったです。
あとは坂口理恵さんのはなも面白かったですね。メイドというよりはちょっとばあや的な感じで(爆)
そして、終盤の屋上でのシーン、10日間バージョンでは「キャラメルらしいなー」と冷めた目で見ていましたが(汗)本公演ではちょっと感動するかな・・・と思いました。ここは演技力の差ですかねえ・・・
作品的には、芥川の思い、太郎の思い、芥川が好きなすずこの思い、などなどが上手く交差していて、よくできてるなあと思いました。個人的はに芥川とふみのエピソードはいらないんじゃ、と思いましたが・・・でもタイトルになってるくらいだからあれが重要なんだろうなあ(汗)
というわけで、個人的には10日間バージョンの方が好きでしたが、上川さんと近江谷さんのボケツッコミも見られたし、両方行って良かったかなあという感じです。
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ハリー・ポッターと死の秘宝Part1(ネタバレ)

2010年12月28日 | 映画
結構早く観に行ったんですが今頃の感想で・・・(汗)
イェーツ監督になってから結構好きなので、今回も暗い色調を楽しんで観られました。
色んな場所に逃避行する、というのを活かして、印象的な風景を使ってましたね。暗い色調ながら美しくて良かったです。
話の方は、2つに分けてすら駆け足だったのは仕方ないのでしょうが・・・駆け足にしては上手くまとめてたと思うし、時間ないながらオリジナルのシーンを入れたりしてたのも良かったと思います。ハリーとハーマイオニーがダンスするシーンとか。
ただ、原作ではハリーがこの期に及んでまだぐだぐだしてたのがすっきりカットされていて、原作ではこのあたり読みづらかったので観やすくはなっていたのですが(「不死鳥の騎士団」の時もそうでした)、その代わりに原作ではドビーの死をきっかけにハリーが変わったあたりが全くなくなってしまい、ドビーの死がただのベタなシーンになってしまってとても残念でした。
ここ原作で私が初めて感動したシーンだったので・・・正直、そんなに大事にも思っていなかったし、ちょっとうざいな・・・くらいに思っていたドビーが自分のために死んだことで、ハリーがすごく成長するのですが・・・
こここだわってる人あんまりいないかもなんですが、私はシリーズ中1,2を争う大事なシーンだと思ってたので、ちょっとがっかりでしたね・・・
まあ、原作どおりハリーがイライラし続けていたら映画としてあまり面白くならなかったかもしれないですが・・・
ドラコは期待どおり、原作よりも深みのある演技で観られて良かったです。後編にも期待。
スネイプも出番少ないながら良かったです。後編が楽しみだなー。
ルーナの父親がなかなかいい味出してました。予想外にカッコ良かったし(笑)
ハリーたちがポリジュース薬で変身して魔法省にもぐりこむ場面、実際に映像で観ると「こんなに長かったんだー」という感じでしたね(笑)ハリーたちが化けた大人の役者さんたちの演技はさすがでした。
でもやっぱりちょっと主人公たちがあの姿ってのは長かったかな・・・
時間がなかったから仕方ないですが、スネイプがグリンゴッツの金庫に行ってたとかいう伏線がカットされてたのが気になったのですが・・・これだと後編での展開が唐突にならないかなあ。
あと、ルーピンとトンクスに赤ちゃんが・・・という件、途中までしか発言させてもらえてなくてびっくり(笑)まああれだけでも後々の伏線にはなるかな。
というわけで気になる点はありましたが、全体的にはダークな雰囲気で映像もきれいで、なかなか良かったかなと。
後編で色々話が展開しますが、そのあたりがどう料理されているかが気になるところです。珍しく(汗)好きな場面も多いので・・・

1.トイレット / 2.ニューヨーク、アイラブユー / 3.9ナイン~9番目の奇妙な人形 / 4.ザ・ロード / 5.NINEナイン / 6.復讐者に憐れみを / 7.Dr.パルナサスの鏡 / 8.のだめカンタービレ最終楽章後編 / 9.乱暴と待機 / 10.ペルシャ猫を誰も知らない / 11.ハリー・ポッターと死の秘宝Part1 / 12.ガフールの伝説 / 13.コララインとボタンの魔女 / 14.ラブリーボーン / 15.かいじゅうたちのいるところ / 16.アリス・イン・ワンダーランド / 17.十三人の刺客 / 18.プリンセスと魔法のキス
なかなか良かったとかいいつつこの順位?(汗)

あと今年観に行く予定の映画。
公開中「ノルウェイの森」
いろいろ観損ねて、ロビン・フッドもなんか観に行く気がなくなって、結局今年あと1本です・・・20本行かなかったなあ。
年内に今年の総括できなさそうですが・・・
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モーツァルト!

2010年12月27日 | ミュージカル・演劇
4回見たんですが、感想書けないでいるうちに全部観終わってしまったのでまとめ感想で・・・(汗)
3演目までは芳雄ヴォルフ2回、アッキー1回だったんですが、育三郎ヴォルフ参戦で2回ずつ見る羽目に・・・(汗)
育三郎くんはマリウスで見て「おっこれは」と思ってその後の活躍を楽しみにしてたんですよね。歌も上手いしかなり役に入り込んだ演技ができるし、ルックスも良くて華があるので(これ重要。上手くても華のある人意外といない・・・)これは先が楽しみだな、と。
で、次はきっとミス・サイゴンでクリスとかやるだろうなーと思っていたらやらず、思ってた路線と違うな・・・と思っていたところに今回の抜擢で、とても楽しみにしていました。
でも、制作発表で「僕こそ音楽」を歌うのを聴いたら、今イチかなーと・・・(汗)まだ稽古も始まってなくて、本人も後で「何も入れない状態だった」と言ってましたから、本当にただ歌っただけ、だったんでしょうね。
そんなこんなでやや心配もあったんですが、ぜひここで一気に飛躍して欲しいなあ・・・という期待もこめて2枚取ったんですが。

そんな育三郎ヴォルフの前に、まず芳雄ヴォルフから観ました。
さすが4演目で、演技もますます深くなってるなーという印象でした。特にやっぱり「影を逃れて」以降の狂気が増して行く演技がいいですね。はじける場面も楽しそうにやってたし。
しかし、何か物足りなさを感じてしまったのは・・・本人もトークショーとかで言ってましたが、毎回全力でやっているけれど、それでも初演の時の必死さとはどうしても違ってしまう、と。
韓国版でパク・ウンテさんやジュンスのヴォルフガングを観て(ジュンスのは直接は見てないですが)、初演の全身全霊を打ち込んだ、演技を超えた必死さとか熱さを観てしまったので、どうしても何かが物足りなく感じてしまったのではないかと・・・
でも、父親との愛憎・・・というか、父親への愛情かな、そういうのは芳雄ヴォルフが一番好きかな。
しかし、最後に羽根ペンを見て「僕こそ音楽」をリプライズするところ、なぜかあまり来ませんでした。前回まで一番泣けたんだけどなあ・・・演奏が遅くなったから?

で、育三郎ヴォルフですが。
のっけから飛んだり跳ねたり元気なヴォルフガング。そして「僕こそ音楽」では制作発表とはもう全然違って、気持ち入っていてすごく良かったです。ちょっとうるっと来てしまった。
思えば、芳雄ヴォルフは初演から一貫して「僕こそ音楽」とか前半の自由への希求みたいなものが物足りなかったんだよなあ・・・一路真輝さんのエリザベートが「私だけに」より後半が良いのと似てるかも。
育三郎ヴォルフはその辺のフレッシュな気持ちの高揚が上手くハマってましたね。
今まで観たヴォルフガングの中では歌的には一番劣るかもしれないんですが・・・いや上手いんですけど、今まで観て来た人たちがメチャクチャ上手い人ばかりだったので・・・アッキーにしろウンテさんにしろ・・・
でも、とにかく気持ちが入っていて、良かったです。リーヴァイさんにも見てもらいたかったな・・・
全体的に、元気いっぱいでかわいいヴォルフガングでした。思わずレオポルトに共感してしまいそうな(笑)かわいいからこそ心配してしまうだろうなあという・・・
一方で、役の解釈がすごくわかりやすい部分もあったりして。アマデに対しては「影を逃れて」以降はっきりと憎悪の気持ちを出していて、わかりやすいというか、なるほどなーと。
悪夢の後の「お前が悪い」というのも、ちょっと狂ってしまって、ではなくて本当にアマデのせいだ、と思っている感じで。その後つっぷして号泣してたのにもらい泣きしました・・・
魔笛の曲ができた時も、すごい曲ができて喜ぶのではなく、ぞっとしたような表情でアマデを観ていたのが印象的でした。(もしかしたら2回目に見た時はこの演技してなかったかも・・・)
レオポルトと決裂した後の「大人は自分の足で歩かなければ」というのも、狂気に入っていくというよりは本当にそういう風に目覚めた、という感じに見えました。
皇帝の前でのコンサートでレオポルトのところに行く時に、髪の毛や服を直して、いかにも嬉しそうに誉めてもらいに行く演技をしてたのが来ましたね~。この前後のレオポルトの演技もまた良かったので・・・
というわけで、一生懸命でかわいくて、目が離せないヴォルフガングでした。
もう終わっちゃいましたが、どちらのヴォルフガングがおススメかと言われたら・・・まあどちらでもokだと思うんですが、個人的には育三郎ヴォルフかなあ。気持ちで見せてくれたというか。観られるものならもう一回観たかったです。

市村さんのレオポルトは、二演目が一番良かったと思ってたんですが、今回はそれに近い感じで、かなり気持ちが入ってました。
よく言われますが、実際に父親になって変わった面もあるのかも? 冒頭の子ども時代のヴォルフガングが熱を出して心配するところ、なんかすごくお父さんって感じになってました(笑)
大人のヴォルフガングに対しても、なんか父親らしい優しさが増した気がしました。育三郎ヴォルフだと余計にだったかも(笑)市村さん、ラ・カージュ・オ・フォールでは育三郎くんのママ役でしたし・・・(笑)
市村さんは確かに歌が今イチなので、嫌だという人がいるのもわかるんですが、やっぱりあの父親としての演技が好きなんですよね。なかなかあそこまでの演技できる人で歌える人っていないですよね。
韓国版でレオポルトやった方が、声質は市村さんに似ていながら歌激上手なので、市村さんがこのくらい歌えたらなあ・・・なんて思ってしまったりもしたのですが(汗)やはり演技的に市村さんには及ばなかったので。
市村さんの「私以外の誰ができる」ってところで曲調と声の調子が変わるところが泣けるんだよな~。
「星から降る金」での演技も泣けますねー。「王様は息子を愛していた」のところの表情とか。
ナンネルが「もし私が男なら-」と歌うところで顔をそむけるところとかも、細かい演技で泣かせるんですよね。
今回一番来たのは、皇帝の前で演奏して喝采を浴びるヴォルフガングを舞台裏から見ているところですね。後姿なんだけどすごく嬉しそうにヴォルフガングの後をよろけながら追ってるんだけど、ヴォルフガングを前にすると表情をすっと引き締めてしまうという・・・育三郎ヴォルフの「誉められたい」演技との組み合わせで観ると、よりいっそう来ますね。
後姿だけでそういうの表現してしまうというのもやっぱりすごいなあと。
そんな訳でやっぱり私は市村パパが好きだなあと思いました(笑)

高橋由美子さんのナンネルは、今回父親よりに変えたということですが、そんなに変わったという感じはしなかったかな・・・というか以前よりも自然になったかもしれません。3演目あたりから夫との場面とかちょっとやりすぎかなーと思ってたので・・・
しかし童顔というか、子ども時代をやっても違和感がないのはすごいですねえ。
今回、子ども時代のしゃべり方がすごく「子どもをやってます」という感じの幼いしゃべり方になってたんですが、ちょっと違和感あったかな~。
しかし、韓国版見たあとだと、高橋由美子さんのナンネルのさわやかさに救われるなあなんか(笑)

男爵夫人は4回とも香寿たつきさんでした。敢えてです。なんか香寿さんの歌声以外で「星から降る金」を聴くという冒険を犯す気になれなくて・・・(爆)
香寿さんは歌が上手いだけでなく、ちゃんと語りかけるように歌ってくれるので好きなんですよねー。冒頭とか、香寿さんの歌声聴くだけでうるうるしてしまう・・・
「星から降る金」も、一つ間違うと男爵夫人のリサイタルになってしまうんですが(汗)ちゃんとモーツァルト父子の心情を歌ってくれるので、安心してBGMとして聴きながらモーツァルト親子に集中できるというか(笑)
男爵夫人の立ち位置というか役作りも、もう安心してみていられますね。
一路真輝さんの男爵夫人も結構好きでしたが、やっぱり私は香寿さんかなあ。

アマデは松田亜美ちゃん2回、黒木璃七ちゃん2回と女の子ばかりでしたが、女の子はかわいくていいですよねえ・・・
亜美ちゃんの方が大きくて、演技も上手い感じですが、璃七ちゃんは演技もできて、さらに幼い感じもミックスされてる感じでした。どちらもかわいかったですねー。カーテンコールの挨拶がまたかわいかった(笑)

島袋寛子さんのコンスタンツェですが、随分良くなってましたねー。台詞回しはまだぎこちないものの、歌はかなり良くなってたし。
実は前回公演の時から、結構キャラクターは掴んでるな、今までのキャストで一番掴んでるかも・・・と思ってたんです。特に「ダンスはやめられない」ではかなり気持ちが入っていて、なかなかいいんじゃないかなと。
でも、前回は全体的に技術的な未熟さが目立ったんですが、今回はかなりそのあたりが気にならなくなってました。そうなってみると、やっぱり今までで一番コンスタンツェのキャラクターを自分のものにしてるな、というのがわかりましたね。
歌いながら涙ぐんで声が震えてた場面もあったし。本当にコンスタンツェに気持ちが同化してるんだなあと。
コンスタンツェのナンバーはロックというかポップスというか・・・なので、彼女の歌い方も合ってると思いますね。
ウェーバー家でも、一人だけプリンシパルがいる、という感じで浮くのではなく、ちゃんと4姉妹って感じに馴染んでいるのもいいかなと思いました。
しかしウェーバー4姉妹、メンバーが変わってますます4重唱、3重唱が弱くなったなあ・・・初演の松たか子さんの時が一番きれいだったなあ4重唱・・・

吉野圭吾さんのシカネーダー、4演目でまだまだ笑わせるのはすごいなあと。なかなかこういうキャラクターできる人いないですよね。

というわけで、演出がそんなに大きく変わらないので(振り付けとか変わってましたけど・・・)、ついキャストの感想ばかりになってしまいましたが。
育三郎ヴォルフが良かったなあ~というのが一番の感想かなあ。
やっぱりこの作品好きなので、また再演して欲しいですね。(すると思いますが)また育三郎ヴォルフ観たいなあ。
来年の韓国版再演も楽しみです。韓国版の演出にはちょっと馴染めないところもあるんですが、パク・ウンテさんのヴォルフガングが楽しみです。ジュンスもチケット取れたらみたいものですが・・・
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トールキンアンサンブルのコンサート

2010年12月24日 | 指輪物語&トールキン
トールキンアンサンブルの公式サイトを観たら、なんか来年1月にドイツ・フランスでコンサートがあるみたいです。
今年も1月にドイツでやってたんだよなー。後で気がついて悔しい思いをしたのですが・・・うーん、こんな直前に発表されても行けないよー(汗)こんな極東から行く人のことなんて全然考えてないよな・・・
一度聴いてみたいんですけどね・・・またクリストファー・リー様も参加するのかな。リー様の木の鬚一度生で聴いてみたい・・・
あと、来年6月にリヨンでTTTのサントラ生演奏上映、というのも発表になってました。このあたりの一連のコンサートはハワード・ショアの公式サイトに出てるんですがなんか今アクセスできないのでこの辺にまとめてみてますのでもし興味ある方いましたらどうぞ。
リヨンは今年6月にFotRサントラ生演奏上映をやってるんで、再来年はRotKかなー。演奏がリヨン国立管弦楽団とかなり良さげなんですが、もうちょっと行きやすい時期だったらなあ。てかロンドンフィルのに行きたかった・・・
ルツェルンやN.Y.でも予定されてますが、21th Century Ocrchestraってどうなのかなー。N.Y.とか結構行きやすい日程なんですが、どうも今イチ行く気にならなくて・・・
というわけで久々のサントラというかLotR音楽関係の話題でした。
The Music of the Lord of the Rings Filmsも結局1ページも読んでませんが・・・(汗)
指輪サイトにトールキンアンサンブルのコーナーも作りたいとか思ってるんですが、思ってるだけでもう何年越し・・・
正月休みに余裕があったらやってみたい・・・けど他にもやることいろいろあるからなあ。ブログに書くことも溜まってるし(汗)
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クリーヴランド管弦楽団

2010年12月23日 | 音楽(クラシックとか)
以前LotRシンフォニーを聴いてすごく好きになったクリーヴランド管が来日するというのでいさんで行ってきました。LotRシンフォニーも良かったけど、実は一番良かったのは当時副指揮だったアンドリュー・グラムス指揮のチャイ5だったんですが。(プロコフィエフのピアコン3番も良かった)
本当のクラシックファンなら指揮者とかオケとかでコンサートを選ぶんでしょうが、私はとにかく好きな曲じゃないとどんなにいいオケでも聴いてるの辛い・・・
そんな私ですが、クリーヴランド管はどうしても聴きたくて、初めて好きな曲が1曲もないコンサートに行きました。
前プロの「牧神の午後への前奏曲」は昔からなんか苦手だったし、中プロの武満徹の「夢窓」は予習で何度聴いても途中で意識が他に飛んでしまう・・・(汗)ブルックナーもなんかベタで苦手だし。
特に中プロの武満徹で意識失いそう・・・と思ってましたが、意外と時間短くて寝ませんでした。ブル7で意識失いましたが・・・(汗)
「牧神の午後-」も武満徹も、演奏というかソリストの技量にうっとりしながら聴いていたら楽しく聴けました。いやソリストだけではないですね。「牧神の午後-」の冒頭のフルートからしてもう素晴らしかったです。
クリーヴランド管は決して甘すぎないクールな演奏なところが好きですねー。
メストさんの指揮は実は初めてでしたが、動きがフツーだったのであまり指揮に目がいかず、管楽器ばっかり見てました・・・(汗)クールで繊細な演奏でよかったです。
あ、今回初めて本物のコンマスさんを観ました・・・(汗)ショアとか副指揮のアダムスさんでは出てこないんですねー(汗)
クラリネットの首席の人も今回初めて観たかも・・・
「夢窓」は、予習でCD借りたら、なんかオケ編成じゃなそうな?と思ってたんですが、実際牧神の午後-が終わったら一旦弦楽器の人たちは退場して舞台前方にピアノが入った他、かなりのセッティング変えがありました。
ピアノを囲むように管楽器のソリストが座って、後ろの方にオケもいる、という感じ。ソリストももちろんソロを吹いてましたが、結構オケの方の管の人もソロがあってなんだか不思議な編成でした。
LotRシンフォニーでホイッスル(っぽい横笛・・・)を吹いてたお姉さんがオケの方のトップでちょっと嬉しかったです。
曲の方は相変わらず私にはよくわからないものの(汗)一つ一つの音の美しさを堪能できる演奏でした。
メインのブル7では、セッティングの時チューバの杉山さんがホルンの後ろのワグナーチューバの後ろに椅子を用意していて、何かな・・・と思ったら、2楽章でワグナーチューバとアンサンブルがあるので、2楽章だけホルン側に移動して座るんですね。初めて観て面白かったです。
LotRシンフォニーでトランペットの首席のマイケル・ザックスさんの演奏に感動して、ブルックナーは金管活躍するので楽しみにしていたんですが、意外とソロがなくてアンサンブル的な出番が多くて、ちょっと残念でした。あ、マイケル・ザックスさんはブルックナーだけ登場してました。
ブルックナーはちょっと意識失いがちだったんですが(汗)硬質な演奏であんまりベタじゃなくて良かったです。やっぱり金管が良かったですねー。
確かアンコールなかったような。ブルックナー長いから???
というわけで、プログラムがやや苦手な曲ばかりでしたが、久々の生でのクリーヴランド管の演奏を楽しめました。LotRシンフォニーでみかけた方たちをまたおみかけできたのも嬉しかったですね。
またBlossom Music Festivalとか行きたいなあ・・・車運転できればなあ・・・
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マンマ・ミーア!

2010年12月09日 | ミュージカル・演劇
鈴木ほのかさんがドナをやるというので観てきました。
2年前名古屋で評判が良かった時にも行けたのですが、どうも私の好みではない作品じゃないかという気がして、名古屋まで行く決断ができませんでした。東京だったら行ってたと思うのですが。
その後映画を観て、ほのかさんのドナ見てみたいな・・・という気持ちになり、次の機会があったら・・・と思っていたところでした。
どうせ東京も出るのでは、という予測もありましたが、残席を見たら、端とはいえ結構前の席が取れて・・・東京だとこんないい席じゃ観られそうにないし、と思い切って仙台まで行くことにしました。
作品的にはやはりあまり好きじゃないな・・・と思いましたが、ダンシング・クイーンは3人の演技が楽しくて素直に楽しめました。映画も、キャストの楽しそうなノリで楽しめた部分がありましたが。でもまあ、そういうシーンはやはり映画よりは少なめでしたかね。
メインキャストはほとんど気になりませんでしたが、やはり若手のアンサンブルの人たちの不自然な発音が気になりますね~。ベテランになると、ちゃんと発音しつつも違和感ないしゃべり方できるのですが。(いやベテランでも約一名とても発音気になる方いましたが(汗)
熟女3人組?が良かったですねー。特に青山弥生さんのロージーがおかしくてかわいくて歌も上手くて最高でした。
八重沢真美さんはキャラクターはぴったりですねー。スタイルも完璧だし。もうちょっと歌が上手いとダンシング・クイーンも迫力があったと思いますが・・・でも3人の掛け合いがとても楽しかったです。
ほのかさんは、年齢的にもぴったりな役で、素直にかわいかったです。(いやアムネリスもすごくかわいいと思いますが)
他の人が演じているの見たことがありませんが(映画のメリル・ストリープを除く・・・)、はしゃぐシーン、サムの前で女性としてとまどうシーン、ソフィーに対する母としての思い、ドナの色んな面が全く違和感なくつながってました。ほのかさん的には当たり前と思いますが、ドナになりきってましたねー。
映画でメリル・ストリープの演技でちょっとほろっと来た、娘の花嫁衣裳を着せながら歌うシーンも良かった。
名古屋でやってた時、ほのかさんの歌がロックしてるという評判に、それはどうだろう・・・と思ってたんですが(アイーダの冒頭のナンバーもあんまりロックしてなかったし)、ABBAくらいならロックというよりはポップスなので、十分迫力たっぷりでした。
ABBAの曲って結構大人しいですよね・・・スーパートゥルーパーとか、あの派手な衣装でそんな静かな曲? と軽く違和感・・・(映画でどうだったかは記憶ない・・・)
とまあそんな訳で、ほのかさんのドナをいい席で堪能できたのでよかったです。
でも、やはり作品的にさほど好きではないので・・・もし東京にほのかドナが登場してもまた観に行くかどうかは微妙なところです。アイーダは大阪まで観に行く気満々なんですが(汗)
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東宝RENT

2010年12月05日 | ミュージカル・演劇
前回の公演を観てRちゃんはもう二度と観ないと言いました・・・(汗)
演出の違い等で色々とひっかかるところのあった東宝RENTでしたが、ソニンさんがミミをやると知り、観ておこうかなーと。
というわけで、なるべく初めてのキャストを観られるように、Anisさんがロジャーの日で1枚取っておいたのですが、Anisさんが休演で代役に藤岡正明さんがロジャーをやると聞いて、急遽藤岡ロジャーの日も取って2回観てきました。
結果ロジャー以外同じキャストで2回観ることになりましたが・・・2回観て全然OKでした。なかなか良かったんですよ。
演出も、前回気になったところがかなり直っていて、随分良くなってました。
謎の聖歌隊もいなくなったし(汗)サンタフェでマーク一人ブレイクダンス踊っちゃったりしてたのもなくなって、三人で仲良さそうにしてたのが嬉しかったなあ。
アンサンブルとか他の場面のメンバーが中心になってるキャストを見守ってる感じもオリジナルに近くなって良かったです。ライフサポートのメンバーも、前回はロジャーとミミとは全く別の空間にいる感じでしたが、今回はちゃんとロジャーとミミを見守ってました。
タンゴ・モーリーンでモーリーンが出てきちゃうのは変わってませんでしたが・・・でもあの時モーリーン結構面白いことやってるんですね。個人的にはマークとジョアンヌだけで十分なシーンだと思いますが。
不自然な部屋のセットはパイプの枠組みになって、オリジナルのセットにも近くなったし、遮蔽感もなくなって自然な感じになりました。
でも、あの長すぎる階段はやっぱり気になる・・・マークが走り降りながら歌わなきゃならないのが・・・エンジェルが昇っていく、という発想はいいかなあと思うのですが。
あと、RENTの時の台詞で「キャンドルに灯を」っていうのが復活して嬉しい・・・と思ったんですけど、もしかして前回もそうでしたかね?(汗)なんかあまり印象に残らなかったんですけど・・・2回観てるのに。

良かったと思った原因は、演出が変わったことだけでなく、カンパニー全体がすごくまとまっていて仲良さそうで、あったかい雰囲気だったことにあったと思います。RENTがいいかどうかって、ひとえにカンパニーの一体感にあると思う・・・
今回の東宝RENTのカンパニーの一体感はなかなかでした。ここ数年の来日公演よりはずっと良かった。(昨年のは除いてです、もちろん)前回からの連投キャストが新キャストを引っ張っていい感じに引き出している感じでした。
米倉利紀さんのコリンズとShihoさんのジョアンヌが良かったですねえ。
米倉さんはもうすっかり独特のコリンズを掴んでいる感じ。ロン毛でなくなってナルな感じがなくなったのも良かったかな(笑)エンジェルにはデレデレで、仲間にはおどけた感じもあって、今までにないコリンズなんだけどなんだかとてもハマっていて、仲間たちを支えている感じが出てました。文字通りカンパニーを支えているなーとも思いましたし。歌も申し分なく上手いし(下手な来日キャストよりよっぽど上手い・・・)、エンジェルの葬儀ではマジ泣きになっていて、本当にコリンズになりきっているんだなあと感心しました。全然役者さんじゃなかったのにねー。
Shihoさんは、台詞回しとかちょっと素人っぽい?んですが、なんかすっかりジョアンヌになりきってるんですよね。タンゴ・モーリーンでのキレっぷりがいい感じ(笑)Take Me or Leave Meもいいですねー。マークと意気投合してる感じも良いです。歌は申し分ないし。
アンサンブルの人たちも結構続投の人いましたが、特に男性陣が続投なんだか新しい人なんだかわからず・・・でも全体的にとてもまとまっていて、気持ちも入っていて良かったです。
スティーブもゴードンもすごく気持ちが入っていて、久々にWill I?で涙腺が緩みました。

そして、新キャストも彼らにひっぱられるようになのか、もともとなのか、なかなか良かったです。
福士誠治さんのマーク、制作発表を見た感じでは歌大丈夫かなあ・・・という感じだったんですが、歌はかなり上手くなってました。声もいいし、ほとんど気にならないくらいでした。まあもっと上手かったらなお良かったですけど。サンタ・フェのハモりも弱かったし・・・
しかしそれより何より、マークの役づくりが非常に良かったんですよね。真っ当なマークというか・・・ちょっと違うかなというところもありましたが、大筋正しい?マークでした。
いや、森山マークにどうしても納得できなかったので・・・前回の東宝RENTがダメだと思った最大の理由でしたかね・・・(汗)なんかマークが主演みたいな感じで、一人でブレイクダンス踊ったりして、La Vie Bohemではモーリーンとイチャイチャしたりとか、なんか全然マークらしくなくて・・・全体的に何を考えているマークなのかよくわからなかったし。
福士マークは、マークの立ち位置がしっかりしていて、わかりやすい役作りだったと思います。演出でもわかりやすくなってたかな。La Vie Bohemで他の人たちが皆カップルになっている中一人居心地悪そうにしているところとか。
Will I?が流れる中、ロジャーではなくマークが出て行くところ、前回は「なんで?」とわからなかったけれど、今回は、死の恐怖を見つめている人たちの中で自分だけ病気でないことがいたたまれなくなってだったんだな、というのがよくわかりました。
森山マークはこういうところもいちいちカッコつけすぎ、と思ったものですが、福士マークはマークが本来持っている優しさを感じさせる演技で、好感度大でした。
Halloweenのあたり、何もできない自分に苛立って熱くなってましたが、そのあたりはちょっと違うかなあと思いましたが、まあああいうマークもありかなと。とにかく真っ当なマークで嬉しかったです。
2回目に見た時は、La Vie Bohemの最初の方で、客席の最前列の空いてた席?に座って客席から手を振って盛り上げたりとかしてました。ホント楽しそうだったな~。
マークは皆の中で一人色合いが違う役ですが、実はやっぱりマークが仲間たちをつないでいるんだな、というのを、前回との比較でつくづく感じました。マークの優しさと仲間を思う気持ちが、ね。
しかし、衣装が割りと色が地味で、ただでさえしょうゆ顔な福士さん、ニューヨークのアーティストというよりはなんかガリ勉くんて感じに見えた・・・(汗)もうちょっとポップな色使いの衣装にはできなかったものでしょうか。全体的に渋い色使いの衣装で、それはそれで悪くなかったんですが。

ソニンさんのミミは、期待どおり、いやそれ以上にミミそのものでした。どの役をやっても全力でその役になりきるソニンさんですが、ここまでミミがハマるとは。
歌はもうちょっと上手くてもいいかなという感じでしたが(特に問題はなかったんですが、ミミはメチャクチャ上手い人たちをたくさん観てきたからなあ)演技というか気持ちの入り方が半端なかったです。
Out Tonightがすごい、とは聞いてましたが、確かにすごかったです。激しい踊りがこれまた半端なく、ミミそのものでした。

エンジェルの中島卓偉さんは、小柄でかわいくて、女装したら普通にかわいい女の子っぽかったです。初演のKojiroさんのエンジェルをちょっと思い出しました。日本人らしいかわいいエンジェルでしたね。そして、演技初めてとは思えないくらい、エンジェルになりきってました。姿形だけでなく、女っぽいしゃべり方も自然にかわいくて。歌も上手いし。Today 4 Uでは男に戻るタイミングなんかも見事に掴んでいて、ホントに女装も初めて、という風には見えませんでした(笑)
正直エンジェルは前回は不満だったので・・・やっとハマり役のエンジェルに出会えて嬉しかったですね。
コリンズともラブラブだったし・・・これは米倉さんのリードも大きいと思いますが(笑)
最後のToday 4 Uも、生きたいという気持ちがとても入っていて、泣けました。素晴らしかったです。

モーリーンのキタキマユさん、素人っぽいぎこちなさ?もやや残るものの、不思議なテンションで、セクシーだけど元気いっぱい、皆に愛されるのが当然と思っていて、それでもやっぱりかわいい、というモーリーンになりきってました。ホント見事にモーリーンを掴んでましたね。
演技初めてでああいうテンション高い役って大変そうな気がするけれど、前回見たMizrockさんといい、皆なかなか良いですね。むしろ初めて演じる新鮮さが役になり切っていて良いのかも。
歌はもちろん申し分なしだし、ジョアンヌとの絡みも自然なレズビアンのカップルに見えました。

そして楽しみにしていた藤岡ロジャーですが、意外なことに、「演技が上手すぎて違和感」だったという・・・(汗)
いや、急な代役で時間もなく、ロジャーの気持ちに完全に入りきれないまま演技してたんだろうなあ、と思います。いや気持ちの入り方が足りなかったとかではなくて、ロジャーになりきる時間が足りなかったんだろうなあというか。
もしかするとこのロジャーという役は、あまり他の役をやったことのない人がやった方がハマるのかもしれないなあ、なんて思いました。・・・藤岡さんもミュージシャンなはずなんだけど・・・(汗)すっかり役者が板について来てるんですねえ。
それにしてもこんなに演技の上手いロジャーは本当に初めて観ました・・・(笑)それが逆に「演技してる」という風にも見えてしまったのかもしれないけれど。
でも、Halloweenでマークと言い合うところの激しさなんかはさすがだなーと思いました。
歌は文句なしに上手かったし。One Song Gloryは泣くほどではなかったけれど、彼のOne Song Gloryが聴きたくて観に行ったようなものだったので満足でした(笑)
あと、Your Eyesが今まで聴いた中で一番良かったような気が・・・(アダム・パスカルよりもさえ・・・(汗))単に彼の声が好きなだけかもしれないけど。

そして、もしかしたら観られないかな・・・と思っていたAnisさんのロジャーも観ることができました。
フライヤーで見た時から、女の人?と思うくらい端正な顔立ちですが、実際に観たら谷原章介さんに似てた・・・(笑)
彼も、他の役をやったことがない新鮮さ故の気持ちの入り方が良かったですね。Kさんは観てないですが、前回観たRyoheiさんも良かったし、やっぱりロジャーは演技経験のないミュージシャンがやったほうがハマるのかなあと思ったりした。それにつけても渡辺忠志さんのダメっぷりって・・・(汗)
強いて言えばHalloweenでのマークとの言い合いの場面はもうちょっと感情激しく出てもいいかな、と。この辺は藤岡正明さんさすがでした。って彼ミュージシャンだったはずなのに(汗)

そんなわけで演出も改善されてたし、キャストも皆役になりきってたし、予想外にRENTらしい感動を素直に得られた舞台でした、2回とも。もちろん昨年の来日公演には及びませんが、このくらいならまた観に行ってもいいかな、と思えるレペルになってました。また再演があるようならきっと行くと思います。
オフブロードウェイでも新演出でやるらしいですが、どんな感じですかね。ブロードウェイが一昨年でクローズして、もうRENT観ることもないのかな・・・と思ったら昨年の来日公演もあったし、まだRENTを舞台で観られるんだと思うと嬉しいです。

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