ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Koji YAMAMOTO 35th Anniversary Live

2012年02月25日 | ミュージカル・演劇
山本耕史さんの35周年(生誕35周年ね)コンサートに行ってきました。
ジョナサン・ラーソンの命日に合わせて、ジョナサン・ラーソンの享年と同じ歳でのコンサートと、どう考えてもRENT歌うだろ、というので楽しみにしてました。
私にとっては初めてのマークが山本耕史さんだったので、私にとってのマークのイメージは山本耕史さんなんですよね。彼の「クリスマスイブから始めよう」でRENTが始まるというか。もう一度彼のマークが聴きたいと思っていたので、嬉しかったですね。
東宝でRENTをやることになった時、もしかしたらまた山本マークが観られるかなと思ったのですが、その当時の来日公演のプログラムに書いていた文章から、ああ出ないんだな・・・と。山本マークが観られないのは残念でしたが、彼の気持ちにも共感するものがあったので、仕方ないかなあと。
本当は自分でRENTを再演したかったんじゃないかなあ、とその時から思っていましたが、昨年Team Yamamotoとして自身のプロデュース・演出でGODSPELLをやった時、いつかはRENTをやるためのスタートなのかな、なんて漠然と思ってました。
あと、35周年記念というのにも感慨?がありましたね。
何年か前に「オーラの泉」に出た時、「35歳より長く生きる気がしない」というようなことを言ってたんですよね。ジョナサン・ラーソンや土方歳三、モーツァルトなどの自分が演じてきた人物が35歳で亡くなっていることを挙げて。
そして、それは歳を取ってカッコ良くない自分になるのが嫌だからだ、みたいな指摘をされていたんですが(正確な発言はおぼえてないのでニュアンス違ってたら申し訳ないです)、昨年Team YAMAMOTOの活動を始めたことを知って、歳をとったからこそできることがあるんだと判ったのかな、と思ったんです。
そしてそれは、やっぱり自身の手によるRENT上演なのかな、と勝手に思ってるんですけど。
そんなこんなでの今回のコンサートなので、期待は高かったのですが・・・
実際席についてプログラムを見たら、なんかRENTチームとか言ってかなり豪華な初演キャストのオンパレード・・・まさかこの人たち全員出るの?! と思ったら本当に出てびっくりでしたね~。
2部構成で、1部は今まで出演したミュージカル作品のナンバー、2部がジョナサン・ラーソントリビュートということでTick,Tick...Boom! とRENTのナンバーをやりました。
オケピの曲は別にやらなくてもいいんじゃ・・・と思ったけど、後から三谷幸喜さんが来ていたと知って、そうか仲いいんだったよなと(汗)
カフェソングもまあ良いのですが、やはりジョナサン・ラーソン作品の気持ちの入り方と大分違うよなあと(汗)(いや私山本マリウス好きでしたけどね)どうせならガヴローシュやって欲しかった・・・ってないない(笑)
ヘドウィグは観ていたら感動したかもと思うんですが、結局一度も観なかったんだよなあ・・・
GODSPELLは1曲だけなのに出演メンバーが集まっていて、人望だなと・・・。中山眞美さんがコーラスで参加してたので、一人だけマイクのところにいたのがちょっと寂しかったな。GODSPELLの時だけでも皆と一緒に前に出ていたらよかったのに。
そして2部のRENTのナンバーですが、RENTとWhat I OwnとSeasons of Loveだけというのが寂しかったなあ。せっかく初演キャストがあんなに揃っていたのに。
特にTSUKASAさんとKojiroさんはソロパートなしなのに来ていたのがすごいなあと。やっぱり人望ですかねえ。
でもTSUKSAさんせっかくいるのにソロ歌わなかったのは本当に残念でした。Out Tonightは何年か前にGenerationsで聴けたので、せっかくロジャーもいたことだしAnother Dayが聴きたかったなあ。(初めて聴いた時、TSUKASAさんが歌いだしたとたんに涙が出てきたもんだなあ)
初演キャストで一番びっくりしたのは坪倉唯子さんでしたが。初演しか出てなかったので、まさかここで来てくれるとは、という感じでした。これも人望ですかねえ。
しかし、Generationsをやっていた頃は、山本耕史さん出ないのかな、マーク歌ってくれないのかな、と思ってましたが(MCでもよく山本耕史さんの名前が出てましたね(笑))、こっちにはよばれたら出るんだな石原さん(笑)いい人だ・・・
プログラムに「天国から」と書いてあって渡辺健さんの名前があったのですが、申し訳ないけど誰だっけ・・・と思っていたら、結樺健さんのことだったんですね。
Seasons of Loveの時にはちゃんと渡辺健さんの分のマイクがあって、そこだけ空けてあったのが切なくも暖かい感じでした。お元気だったら絶対出ていたでしょうね・・・
山本マークでHalloweenとかも聴きたかったな・・・最近はHalloweenで泣かせてくれるマークもなかなかいないからなあ。昔はあそこで泣けるのは当たり前、と思っていたけれど。
あと、RENTもSeasons of Loveも、昔の歌詞で聴けたのが懐かしくて嬉しかったなあ。(What I ownの歌詞はあまり記憶になかった(汗))RENTは「払えはしない/払う気はない/払えるはずがない・・・」とか「誰が払うか」とかの件好きだったので。あと「キャンドルに灯を!」とかね。
そんな訳で、山本耕史さんのコンサートではあったんですが、どうにもJAPAN RENTが聴けた嬉しさが先に立ってしまいましたね~。まあRENTを愛する山本耕史さんなら許してくれるんじゃないかという気がしますが(笑)
短い時間でしたが、夢のようなひとときでした。
またいつか山本マークが聴けることを願って・・・(今度はぜひHalloweenを(笑))Team YAMAMOTOの活動も頑張って欲しいなあと思いました。いつかTeam YAMAMOTOでのRENTの上演が実現したらいいなあ。
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ボニー&クライド

2012年02月23日 | ミュージカル・演劇
なんだかあまり面白そうな気がしなかったのですが、岸さんが出るので行ってみようかなと。(岸さんが出てるの全部行くわけではないので、やはり少しは気になってたというところかな)
ブロードウェイで早々にクローズしたという話を聞いてますます期待が持てなく・・・(汗)
実際観てみて、そんなにテンポも悪くないし、曲も悪くないし、特に悪いことはないかなと思ったんですが、特にすごく良くもなかったかな・・・
特に、主人公二人に感情移入できなかったのがなあ。オリジナルの映画を知らないので、元々私の感覚に合わないのか、ミュージカル版の脚本が良くないのかわかりませんが。
主人公二人よりも、クライドの兄夫婦の話の方がちょっといい話だったような。
キャストは豪華で、歌的にはレベル高かったんですが。ちょっと豪華すぎというか・・・岸さんとか戸井さんとかほぼアンサンブル扱いじゃないですが・・・しかも岸さんはかろうじてソロパートあったけど、戸井さんはソロなし! あり得ない・・・勿体無い!
テッドは藤岡正明さんで観に行きましたが、彼は観るたびに「いや~上手いなあ」と思いますね。(観るたびに忘れているという(汗))
見た目真面目なテッドには向かないような気もしましたが、歌だけでなく真面目で心優しいテッドの演技も良かったです。
思わずチラシが入ってたTRAILに行くことにしてしまった・・・(笑)
しかし、テッドの純愛はいいように見えるけど、絶対ボニーはあんたには合わないって、というのがわからないようじゃ彼もダメだな~と。
そんなわけでキャストは豪華だったけど、なんだか色々と勿体ないな~という感じのある作品だなと思いました。
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モンティ・パイソンのスパマロット

2012年02月21日 | ミュージカル・演劇
トニー賞作品で気になっていつつも英語で観てもわからないだろうなあ・・・とブロードウェイでは観なかった作品、日本語で観られるとあって観てみたいかなと思いつつ、キャスト的にミュージカルとしてはどうなんだろう、と思っていたのですが、演出が勇者ヨシヒコの福田雄一氏と知って観に行くことに(笑)
観てみて、ある程度期待どおり笑えたので良かったです(笑)
おそらくブロードウェイのモノをそのまま忠実に日本人が演じるのは不可能だし、それなら笑いを優先して日本人がちゃんと(?)笑えるように笑いを優先したのは、まあ正解だったかなと。
ミュージカル出てる人で笑いを取れる人も結構いるけど、そういう人を集めてそれっぽく作っても多分違う感じになるだろうしなあ。
ただ、確かに笑えたんだけど、これがトニー賞獲った作品? と言われるとちょっと・・・かなあ。BW版は歌やダンスの場面ももっと笑えたのではないかと想像。
もともと歌でも笑わせる作りにはなってたんですが。だんだん無茶に音程が上がっていくとか。でも、技術のある人がやるからこそ笑える、というのもあるなあ、と感じましたね。
キャメロットがラスベガスみたいなとこだった、という場面のダンスも、アメリカだとウケる設定なのかも、というのはありましたが、もっと笑えても良かったんじゃないかなと。ダンスもそつなくこなしてはいましたけど。(そういう意味では冒頭のフィンランドは結構良かったかもしれない・・・(笑))
「ボイストレーナーにいくら払った?」とか、歌に慣れてないからこそのネタもありましたけど。あと、彩吹真央さんの後に同じメロディで歌うとか(笑)
でもまあ、今の日本だと「どちらか」しか取れないのかなあ。それで笑いを優先した選択にした、というのは、今の時点では正解だったのかな、と思いました。
本筋と全く関係ない、どうでも良さそうな場面が面白かったのが良かったですね(笑)特に二幕の沼地の領主と家来のしつこいやりとりがおかしかったなあ。ホント話の筋と何の関係もない(笑)
その間所在無く窓辺に立ち続けていたムロツヨシさんの領主の息子もおかしかったです。ムロツヨシさん騎士じゃなくてちょっとがっかり、と思ってたんですが、いやいやオイシイ役どころでしたね。
あと、メインの人数が限られてるので、誰か新しい人物が出てくるとその役をやってる人が演じている騎士が脈絡もなくいなかったりとか、そういういい加減なところも面白かったですね。
ところで、観ていてヨシヒコと似た場面が結構あってびっくりしたのですが、後でシアターガイドの福田雄一氏のインタビューを読んだら、そもそもヨシヒコ自体がスパマロットのオリジナルである「モンティ・パイソンのホーリーグレイル」の日本版をやりたくてやったんだ、と知ってなるほど、でした。
主が出てくる場面がヨシヒコの仏が出てくるシチュエーションと似てると思ったのは、こっちがオリジナルだったんですね。(でも声がメレブなところがなんとも(笑))
かわいい動物が実は凶暴、というのをぬいぐるみを使ってやってるところも(笑)ここはホントにヨシヒコのままだったので観ていて「えっ!?」と思いました。BW版もあんなだったんでしょうか。というよりそもそもモンティ・パイソンっぽいネタ? オリジナルを知らないのでなんともわかりませんが。
BW版で「ブロードウェイで成功するにはユダヤ人でないとダメ」だったのが日本向けに「日本で成功するにはコリアンスターじゃないとダメ」という設定に変わってたそうですが、それで「屋根の上のヴァイオリン弾き」の曲が流れてたのか~と納得。このあたりはちょっとK-POP風のフレーズを入れたりとかしたら面白かったんじゃ、と思いますが、曲は変えたらさすがにまずいんですかね。
そんな訳で、それなりに笑えて楽しかったです。おおよその話はわかったし、いつかまたBWで見る機会があったら観てみたいかな。
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善き人(ネタバレ)

2012年02月14日 | 映画
正月休みで感想追いついたと思ったらまた溜まってきてしまったなあ・・・
というわけで今年の映画第一弾。
ヴィゴ・モーテンセン主演ということで行ってきました。いやそんなすごいファンでもないんですが、彼の出演作はあまりハズレがないから観て損はないかなと。(ショーン・ビーンと真逆・・・(汗))
あと、ナチスに加担することになった普通のドイツ人の話というのにも興味ありまして。もし自分がその立場になったらどうするだろう、と考えてしまうんですよね。なんか他人事と思えないというか。
で、観てみたのですが、なんか思ったよりもあっさりしていたというか、やや肩透かしな感じでしたかね。
もっとリアルに戦時中のドイツの様子が描かれるのかと思っていたら結構あっさりしていて。戦争の影やナチスの恐怖もあまり感じられなかったかなあ。
ラストもあそこで終わるのか、とびっくり。戦後彼がどうなったのかまで観たかったかなと思ってしまいました。
一番違和感があったのは名前が英語読みだったことかもですが。アンやヘレンはまだしも、ドイツ人でジョンはないでしょうという・・・
やっぱりドイツ人が作ってないからかなあ、と思ってしまいました。
でも、見方を変えると、描こうとしたのはリアルな当時のドイツの姿ではなく、突然世の中が変わってしまった時に「普通の良い人」はどうするのだろう、ということなのかなと。それをナチス時代のドイツを題材に描いた作品なのかな、と思ったらちょっと納得しました。
ラストも、最初はあっけない印象でしたが、悪夢の中に放り込まれた、というイメージなのかな、と思ったら、それもいいかも、と思うようになりました。
リアリティに欠けるとか書きましたが、主人公のハルダーにしろ、ユダヤ人の友人モーリスにしろ、すごく「普通の」ドイツ市民だったのだろうな、と思いました。
物語が1938年になっても、モーリスは今まで築いた財産を失うのを怖れて、何もかも棄ててまで国外に出ようとはしないし、ハルダーも危険を犯してまでモーリスを救うために動こうとはしません。
現代から観ると、1938年はドイツ国内の著名な文化人たちは続々と国外脱出をしていた時期でした。ハルダーと違い、ナチスに作品を発禁処分にされ、直接に身の危険を感じた人たちでしたが。(でもケストナーみたいに亡命しなかった人もいたんだ、というのは「国民の映画」で初めて知りましたが・・・)
むしろヒトラーに著作を気に入られたハルダーには、まだそこまで危険な状態になっている、という危機感はなかったのでしょう。
モーリスにしても、そこそこ裕福ながらも、著名な作家たちのように国外に脱出しても暮らして行けるようなつても特にない、普通の人だったからこそ、無一文になってまで国外に出る勇気は持てなかったのでしょう。
1938年にトーマス・マンがドイツを脱出してから住んだチューリヒの家を一昨年見て来ましたが、結構な豪邸でしたよ・・・金持ちだったんだなあ、という感じ(汗)やはり「一般人」ではなかったからこそ早い時期に脱出することができたのでしょうね。
そういう意味では、モーリスのような理由で脱出できなかったユダヤ人は結構一般的だったんだろうなあと・・・
そして、当時ドイツを生きていた大部分の普通の人たちにとって、いくらなんでもあそこまでのことをするなんて想像することができなかったのじゃないかと。そのあたりは、当時のドイツの状況として、というよりは、今現代を生きている私達にとってリアルな状況だな、なんて思いながら観ていました。
もし、こんな状況に陥ったら、自分だったらどう行動できるだろうかと・・・今現代の私達はその後ナチスが何をやるかを知っているけれど、その当時の先がどうなるかわからない状態でだったらどう行動するだろうかと。そんなことを考えずにはいられませんでした。
ハルダーは違和感を感じつつも流されるようにナチスに身を置きますが、一方で疑問を持たずに体制に迎合する人々もまたたくさんいたのでしょう。その代表がアンだったと思いますが、彼女の描き方がいまひとつ物足りなかったように思いました。まあ、単純にナチスに迎合する普通の市民、の代表だったのかもしれませんが。
ハルダーの妄想の中の歌、全てマーラーの曲のメロディだったんですね(汗)最後のタイタンの3楽章だけはわかりましたけど・・・この選曲が面白かったし、ラストのタイタンの3楽章は見事に場面に合ってました。
ヴィゴはやや気が弱い普通の良い人(と言っても大学教授で学部長の候補になるくらいのひとですが・・・)を見事に演じてました。とてもヒストリー・オブ・ヴァイオレンスとかイースタン・プロミスで肉弾戦繰り広げてた人と同一人物に思えない・・・(汗)やさ男でむしろかわいい感じになっていたので新鮮でした。今まで観た中で一番カッコイイと思ったかも(笑)


1本目なので順位はなしで。
そして今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「ヒミズ」
公開中「日本列島いきものたちの物語」
2月18日公開「アフロ田中」
3月1日公開「ヒューゴの不思議な発明」
3月24日公開「僕達急行~A列車で行こう」
4月4日公開「オレンジと太陽」
4月28日公開「テルマエ・ロマエ」
5月5日公開「宇宙兄弟」
5月公開「ダークシャドウズ」
8月公開「桐島、部活やめるってよ」
10月公開「フランケンウィニー」
秋公開「のぼうの城」「009 RE:CYBORG」
12月14日公開「ホビット 思いがけない冒険」
早くも行くの挫折したのが何本か(汗)
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