ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

RotK SEE上映

2005年02月28日 | 指輪物語&トールキン
昨日は諸事情により(笑)8:10の回のRotK SEE上映を見て来ました。
それまでのFotRやTTTは結構空いていたのでたかをくくってましたが、朝8時というのにかなり入っていてびっくりでした!
前日は13時の回は売り切れてしまっていたそうです。やっぱりRotKは違うのかな・・・
ところで公式サイトのニュースを見たら、東劇の看板の上にゴラムがいたそうで。
全然気がつかなかったんですけど・・・(汗)

さて、そんなこんなで観たRotK SEE、しかも字幕初見(笑)でしたが、いやー、大画面で観ると全然違いますね!
FotRやTTTのSEE上映でも同じように思ったはずなのですが、すっかりその感動を忘れていたりして・・(汗)
まあうちのテレビが小さすぎというのはあるんですが(汗)それでも大画面で見ると、表情がじっくり見られて、かなり印象が違いました。
相変わらず音が途切れるところがあるのが残念でしたが・・・。特に灰色港に向かう場面、いきなり最初のティンホイッスルの音が欠けてしまってたのには呆然としてしまいましたよ!(汗)

字幕では初見だったのですが、吹き替えを見てしまうと、字幕の言葉遣いのぞんざいなところがとても気になってしまいますね。愛がないというか。
RotK劇場版では「家へ帰れ」のところが吹き替えかなりヤバイのと(汗)「死のう~」とか「私は女!」とか、ちょっとカッコ悪いところがあったので吹き替えのイメージダウンしてましたが、SEEで挽回しましたね。私的には。
その中でもひとつ衝撃の場面が。
フロドとサムが十字路で王の像の頭に花の冠があるのを見る場面、事前情報ではサムが「王が冠をかぶっておられる」と言うと聞いていてかなりがっかりしていたんですが、吹き替えで観たらフロドがその台詞は言っていて、かなりホッとしてたんです。
ところが他の方の感想を見ていたら「サムの台詞になってて残念」と書いてあって、あれれ??と思っていたんですが、昨日見たらやっぱりサムが言ってたんですよね・・・
帰宅してからDVDで吹き替え観たら、やっぱりフロドが言ってるんですよ、吹き替えでは! サムが「あれを見て」と言った後に、フロドが「王が冠を被っている」って。
うーん、そういうことしていいんですか吹き替えって(汗)と本来なら疑問を呈するところですが、もう今は「吹き替え万歳!」と言いたいです(笑)
どうしてこんなことになったんでしょうねえ。原作のイメージがあったので、フロドが喋っていると勘違いしたとか?(顔は映ってないですもんね)でもどう聴いてもショーンの声ですけど・・・(汗)
もしかしたら原作どおりにしたくてわざわざ変えたんだったらすごいけど(汗)でもまあとにかく急に吹き替えの株が上がってしまったのでした(笑)

細かい表情が見えて印象が変わったシーンはいくつかありました。
まずはサルマンのシーンですね。DVDで観るよりも、サルマンの声に皆が惑わされそうになっているのが表情に出ていて、ちょっとサルマンの名誉回復なったか、という気になりました。
でもやっぱり一般ロヒアリムがいた方がなお良かったと思うんですが。そして無理にオルサンクの屋上なんかに立たせないで、2階?のバルコニーに立たせておけば、レゴラスがグリマを殺すという謎の展開にならないで済んだように思うんですが・・・(汗)
あ、グリマはやっぱり良かったです! あの表情を見ると、多分TTTで涙を流していたあの時から、自分のやったことを悔いていたのだろうな、と思えました。
セオデンがグリマに慈悲を見せるのも、その表情が見えたからだと言いたいところですが、あんな高いところじゃ見えませんな・・・(汗)やっぱりバルコニーにしときゃ良かったのに・・・

ピピンを見送った後のメリーとアラゴルンの会話はやっぱりいいですね!
メリー絡みでは、エオウィンとの会話の場面もやっぱり良かったです。
でも個人的にはあの場面、エオウィンを癒してしまったのはメリーで良いわけ? というのがややひっかかってしまうんですよね。いや映画のエオウィンはとても好きなんですが。
あと、メリーがモグモグやりながら話しているのがどうも気になってしまう(汗)食べててもいいけど、飲み込んじゃってから話しなよ~って(汗)あんないい台詞言ってるんだし・・・
まあそんなに気に入らないわけではないんですが。メリーが「ピピン」というところでふっと表情を和らげるのがやっぱりいいです!(笑)

あと、どういうわけか、ピピンとファラミアの会話で、ピピンが「あなたには違う強さがおありです」と言う場面で泣けてしまいました(汗)どうしたんだ自分、と思いながら泣いてました(笑)うーん、ファラミアがホビットに認められたのがそんなに嬉しかったんだろうか・・・?(笑)
このところピピンに逆恨み気味?だったのですが(いやメリーの出番食ってたんで(汗))、「やっぱりピピンもいいよな」と久々に素直に思えました。ここも表情がよく見えたからかも。
この場面、ホビット好きにとって嬉しい場面でもあります。私が好きな「ホビットに優しい人」というのは、単にホビットに対して優しいだけでなく、力はないけれど明るくて強靭なホビットの存在に、心を暖かくされたり、勇気付けられたり、そう感じる人のことなんですよね。「ホビットの存在の素晴らしさを理解している人」とでもいうか。原作のセオデンもそうだったのになあ・・・(溜息)
「ファラミアのホビットに優しい度~映画と原作の違い」については、長くなるのでいずれ指輪サイトでじっくりと語りたいと思います(笑)

死者の道の場面は、なんかもうどうでもいいって感じなんですが(汗)大画面で見ていて、ジョン・リス=ディヴィスの演技の素晴らしさに感動してしまいました(笑)そうかあ、それでこのシーンのギムリ素直にカワイイと思えるんだなあと・・・
幽霊フーフーもかわいいんですが、「下を見るな」と言われてみちゃうあたりの演技がもう最高! 素晴らしい役者さんですね、ホントに(笑)
映画のギムリ、彼のお蔭でやや乱暴で下品になってしまった感もあるのですが(汗)それでも彼以上に魅力的で存在感のあるギムリを演じられる人はいなかったかもしれませんね。キャスティングで悩んだ末にジョン・リス=ディヴィスの名前が出たというのにも納得してしまいます。

演技が素晴らしいと言えばジョン・ノブルも。SEEを見て、ようやく映画のデネソールにも折り合いをつけられるようになりました。
劇場版では、敢えてデネソールが哀れに見えるシーンは排除して、話を分かり易くしたんでしょうねえ。
しかし、デネソールのかわいそう度が増すにつけ、デネソールのこと散々言ってるガンダルフに疑問が。確かに映画のデネソールは一国の執政として失格かもしれませんが、彼があんなになったのはサウロンのせい(のはず(汗))だし、なんでデネソールにだけは全く慈悲を見せないのかガンダルフ(汗)よくわかりません。やっぱり最後デネソール殺してるのガンダルフだよな・・・

それから、サムがエアレンディルを見る場面ですが、DVDで見ていてもなんだか違和感があったのですが、大画面でしっかり見て、やっぱり違和感が。
原作ではあそこは、エアレンディルを見ることでサムの心から一時不安が拭い去られる美しい場面なのですが。フロドにも唸ってないで安らかに眠っていて欲しかった・・・
PJは多分あの場面、原作とは違った意図で入れているのでしょうね。残念ながら今のところPJの意図にハマれないです。もっと感動的な場面にできたはずなのに・・・残念ですね。

エオウィンとファラミアの場面には大分馴れました(笑)エオウィンがペレンノール野に着く頃にはもう悟って?いるので、ファラミアに癒される必要はさほどないんだなあと。癒された同士がめぐり合って普通に?恋に落ちてるだけなんだよ、ということで一応納得しました(汗)
でもやっぱり窓の外からストーカーなファラミアは笑える・・・(汗)
そして、最後は二人の世界に入っちゃわないで、やっぱり黒門に行く皆を二人で見送って欲しかったりするのですが・・・

サウロンの口の場面ですが、1回だけ見た時には「なんで『フロドは生きている!』と言い切れちゃうの?」と疑問でした。
でも今回見ていて、ああそうか、サウロンの手に指輪渡ってないのがわかるからだよな・・・(原作どおり?)と思ったのですが・・・それにしてはガンダルフうるうるしすぎだし、アラゴルンのあの熱血首刎ね(汗)も理解できません・・・(汗)
もっと原作みたいに知性を見せて欲しかったなあ。映画では観客は皆フロドの生死をわかっているから、というのはあまり関係ないと思いますね・・・

追加シーンではないですが、灰色港では、最後のフロドの笑顔が明るすぎるように思えました。久々に。
でも、珍しくサムが家に帰ってからが泣けました。なんで泣いたのかよくわかりませんが(汗)
久々に見て、やはりその時々によって感じることが違うんだなあと思ったりしました。

エンドロールでは、ヴォーカルのソリストのところに、リヴ・タイラーの後にやっぱり「シセル」の名前を発見。
でもやっぱり本編では歌ってませんよね・・・。
シセルがサントラで歌う情報のソースを久々に見てみましたが、やはり「ペレンノール野の終わりの方」と言われていて、療病院のはずだったのかなあと・・・(汗)
まあファンクラブクレジットで使われているようですが、スクリーン上映の場合はそこまでやらないし、クレジットに入っていていいのか?とちょっと思ってしまいました・・・(汗)

なんだかだらだら長くなってしまいましたが(汗)そんな訳でやっぱり大画面で見ると良かったです。
あああと2回しか見られないなんて残念・・・やっぱり宇都宮行くっきゃないのでしょうか(笑)
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アレキサンダー(ネタバレ)

2005年02月26日 | 映画
昨夜レイトショーで見てきました。
どうも前評判が良くないので、ドキドキしながら行きましたが、なるほどなーという感じです。
きっちり3時間なんですが、3時間くらいの映画よく観ますけど(笑)こんなに「長い!」と思ったのは初めてでした(汗)LotRにしても「トロイ」にしても、3時間あっという間に感じましたから・・・(終わってからフラフラになってるのに気がつきましたけど(笑))
レイトショーで行くのは辛いかも・・・と思ったら、案の定ヒンドゥークシ山脈を越えたあたりから何度も舟を漕いでしまいました(汗)アレキサンダーとオリンピアスの言い争いとか、肝心なところ見てなかった可能性あり(汗)話がわからなくなるほどではありませんでしたが・・・
いやでも、「金返せ」と思うような映画とは違うんですよ。キングアーサー」はかなり許せなかったけど・・・(汗)
なんというか、安っぽい表現がほとんどなくて、そういう意味で興ざめすることはありませんでした。
例えば、「トロイ」でのプリセイスのエピソードなんかは「???」と思ってしまったんですよね。とても安っぽく思えて。
ただ、アレキサンダーがブーケファラスを馴らす場面はちょっと安易だったかなあ。なんで大人しくなったのか説得力がなかったです。これならアラゴルンがブレゴを大人しくさせる場面の方が良かったですねえ。まあ子供がやってるから仕方ないか・・・
話の筋としても、共感したり感動したりはしなかったのですが(汗)作品の意図しようとするところは理解できたので、良かったかなあと。思ったよりも押し付けがましくなかったですし・・・(いや「プラトーン」のオリバー・ストーンだと思うと・・・(汗))
でも、老年のプトレマイオスが語りすぎでしたね。特に最後。やっぱり「プラトーン」の監督だなあと思いましたよ。
男同士の愛?というような話だというのは先に知っていたのですが、やはりアメリカでは同性愛は厳しいのか、男同士はキスさえない(あ、一箇所あったか)とってもプラトニックで、片や愛してはいない女とのベッドシーンはしっかりあったりして、そういうとこはなんだかなーと思ってしまいましたけど(汗)
そうそう、何度も「アキレウスとパトロクロス」の話が出て来て、「トロイ」見て「イリアス」読んどいて良かったあ、と思いましたよ(笑)「トロイ」見損ねた友達は「パトロクロスって誰?」状態だったそうです。
いやしかし、アキレウスとパトロクロスが恋人同士という解釈にはなるほどなあ、と思ってしまいましたよ。確かにパトロクロスの死で気も狂わんばかりの様子がただ事じゃなくて、他の人が死んでも平然としてるのになあ・・・とちょっと不思議でしたもん。
映画ではパトロクロスをアキレウスの庇護を受ける存在にしてしまってましたけど、「イリアス」だと本当にこの映画でのアレキサンダーとヘファイスティオンのように同等の勇士同士、という感じなので、なんだか納得してしまいました。
そして、「トロイ」のおかげでアキレウスにちょっと思い入れができていたので(映画のアキレウス結構共感できるキャラクターなんですよね、私には)、アキレウスに自分を重ねようとしていたアレキサンダーの気持ちは理解できるように思いました。共感するところまでは行かなかったんですが。このあたりのアレキサンダーのキャラクター作りは上手く行ったのではないかなーと思いました。
(「キングアーサー」ではアーサーのキャラクターが意味不明だったのが最大の失敗だと思います・・・(汗))
結局父親と同じような形で妻を娶ってしまう因縁なんかも上手くできていたと思います。

キャストではコリン・ファレルが微妙~と思ってましたが、実際見てみると、やっぱり上手いなあと思いましたよ、コリン・ファレル。一緒に行った友達はダメだったみたいですが(汗)
アンジェリーナ・ジョリーのオリンピアスもとてもハマっていたと思います。
へファイスティオン(でしたっけ?名前忘れた(汗))のジャレッド・レト(これも名前あやふや(汗))ってカッコイイですねえ。「パニックルーム」に出てたらしいですが記憶なし(汗)子役の子がまたすごい美少年でしたが(笑)
ヴァル・キルマーはさすがに年とりましたねえ。「ウィロー」のイメージしかないんですが(汗)

映像は素晴らしかったですねえ。これは文句なしです。
あの辺の時代って世界史でやってる時も好きだったので(その割にはおぼろげにしか覚えてませんが・・・(汗))、その世界を映像で観られるだけでワクワクでした。
ペルシア人が、よく彫刻とかに出ているように、鬚クルクルカールになっていたのには「おおっ」と感動してしまいましたよ!(笑)
そして、戦闘シーンが素晴らしかったです。
特に、あのペルシア軍との戦い(ガウガメスの戦いとかでしたっけ?(汗))の素晴らしさには息を呑みましたね!
LotRを見ている時は、戦闘シーンつまんない、と思ってたし、自分が戦闘シーンが好きなんて思ったとこはあまりなかったのですが、「トロイ」で初めて戦闘シーンを良いと思って、描き方次第なんだなあと。(つまりLotRの戦闘シーンはダメダメだと・・・(汗)「キングアーサー」はそれ以下(汗))
ガウガメス(?)の戦いは、「トロイ」を上回る素晴らしさでした。本当に美しさに息を呑みましたから。
駱駝部隊とかいたのにも感動しましたし(笑)
マケドニア軍の、ギリシア風なんでしょうか?長槍を見て、「イリアス」でヘクトルの槍のことを訳注で「5メートルの槍ということになるが、ありえないことではなかったらしい」と書いてあったのは本当だったんだなあと感心したり。(人間の身長の倍以上の長さでしたから、5メートルくらいでしょうね)
インドでの象軍団との戦いは、どうしてもRotKのペレンノール野の戦いを思いだしますが(笑)オリファントに観なれていると、「象ちっちゃい~」と思ってしまう自分が怖いです(汗)まあインド象だから余計小さめなんでしょうが・・・
でも小さいのにむしろオリファントよりも無敵な感じでしたね。それにしても象の戦闘シーンなんて、ホントにどうやって撮ったんだろう、と感心してしまいますよ。
このアレキサンダーの大帝国の時代って映像化されることは珍しいそうですが、確かにこういう映像を見ているだけでも嬉しくなってしまいます。
ただ、戦闘シーンが美しいあまり、戦闘の悲惨さは意外に感じられませんでした。「トロイ」や「ジャンヌ・ダルク」の方がそういうのは感じたかも。
戦闘が終わった後の陰惨な光景で十分そのあたりは補っていたとおもいますけどね。

そんな感じで、つらつらと感想を書いてみましたが、この映画「面白かったかどうか」と言われると・・・うーん(汗)
ただ、映画館まで観に行って良かったかな、とは思えます。映像の素晴らしさだけでもそうですし、話の内容も決して悪くはなかったと思います。ただ長すぎたかなあ・・・。
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LotR組曲とLotRコンサートのことなど

2005年02月26日 | 指輪物語&トールキン
前々回の日記に書いた、ジェームズ・ゴールウェイの「ウィング・オブ・ソング」(前に日記に「ウィンズ・オブ・ソング」とか書いたのですが、間違いでした(汗)「歌の翼」なんですね)というアルバムに入っているLotR組曲を聴きました。正式名称?は A Lord of the Rings suite for Sir James Galway(サー・ジェームズ・ゴールウェイのためのロード・オブ・ザ・リング組曲)だそうです。このアルバムのために作られた?感じですね。
で聴いてみると、いきなりティンホイッスルで「ホビット庄のテーマ」が流れ(「王の帰還」でホビット庄に帰る場面のようです)、続いていきなり「旅の仲間のテーマ」に。そして続いてこれまたいきなり「王の帰還」の最初のフロドが目覚めるところになり、(最初の部分はアルトフルートから普通のフルートに持ち替えてると思うんだけど・・・これは生演奏不可ですよね(汗)もしかしてフルート1本で吹いてたりして!?)サムが入ってきたところでいきなりホビット庄に戻る場面になり、そしてまた唐突にサムの結婚式に突入(ティンホイッスルがメロディになっていたのは新鮮)、そしてサントラそのままに灰色港に突入するのですが、かなり飛ばし飛ばしで、最後にはチェロが弾いていた「灰色港のテーマ(INTO THE WESTのサビ)」をフルートで吹いておしまい、でした。
う、うーん、このアルバムのこと教えていただいた「ひっくり返ったオリオン」さんでも評判は悪かったのですが、確かにちょっとこの編曲というか、つなぎ方は唐突なような・・・(汗)もうちょっと上手くつなげなかったんですかねえ。
最初の「ホビット庄のテーマ」~「旅の仲間のテーマ」が更に唐突で(汗)いっそ「王の帰還」~「灰色港」をそのままやって、メロディをフルートに変えるとかすれば良かったのに・・・それでは長すぎだったんですかね。
あと、なんだかつまらないなあ、と感じるのは、サントラではゴールウェイのフルートにしろルネ・フレミングのアカペラにしろ、要所要所でアクセントのように現れるのが効果的で美しかったからではないかなあと。無理やり全部フルートのメロディにしてしまうと、メリハリがなくなってしまうのかもしれません。選曲?も同じような雰囲気の曲ばかりで、ますます平板な感じになってしまっていたかも。LotRサントラの肝って緩と急、動と静のメリハリだよなあ、とコンサートを聴いてすごく思ったのですが。
いやでも、ゴールウェイの演奏は素晴らしいですよ。フルートって吹く人によってはこんな綺麗な音が出るんだなあと感心してしまいます(笑)ティンホイッスルもLotRサントラの時よりも手馴れた感じに聞えましたし。
サントラ本編では他の楽器が主旋律なところをフルートやティンホイッスルに変えているのは新鮮でしたね。サムの結婚式の場面でティンホイッスルが主旋律になっていたのもいい感じでしたし。
でも、なんだか楽曲に対してもゴールウェイの演奏に対しても勿体無い編曲になっていたと思いますね・・・残念です。

ちなみにこの「ウィング・オブ・ソング」というアルバム、ゴールウェイが歌曲などフルート以外の楽曲をフルートで演奏しているというアルバムです。ポピュラーでとても美しい曲ばかりなので、楽しんで聴けました。やっぱりフランス物にフルートは合うよなあとか。
ギターのための「アランフェス協奏曲」をフルートで吹いていたのが意外にハマっていてカッコ良かったのがびっくりでした。ドヴォルザークの弦楽四重奏「アメリカ」は、やっぱり弦楽器のねちっこさには適わないかなーという感じでちょっと違和感でしたけど(汗)

それから、LotRコンサートの日程ですが、TORnにも出ていましたね。ショアの事務所が公式発表したもののようです。
うーん、6月のカナダのコンサートの場所が今ひとつ謎なんですけど。キッチナーとトロントではなくて、トロントで2日ともなんでしょうか? キッチナー・ウォータールー交響楽団の公式サイトではしっかりキッチナーとトロントって書いてあるんですけどね。LotR交響曲の公式サイトまであったりして・・・うーん。
それからソリストですが、ふと思いたってシセルの公式サイトを見てみたのですが、やはり7月までは全くLotRコンサートの予定は入ってませんでした。しかも7月22日には地元でコンサートのようで、ピッツバーグには絶対に来ませんねえ。
となると、やはりアメリカ国内の歌手で済ますんでしょうねえ。やっぱり評判の悪いあの二人になるのかな・・・(汗)
やっぱりピッツバーグに行くのはやめとこうかな~と思い始めました(汗)もうアメリカは当分いいです。行きたいところないし・・・(なんだかんだで毎年のようにアメリカ行ってたからなあ・・・)
ヨーロッパで夏にやってくれたらいいのになあ。あ、以前アムステルダムであったらしい、トールキン・アンサンブルやLotR交響曲、ヨハン・デ・メイの交響曲第一番、しかもクリストファー・リー様の木の鬚の歌つき! のコンサートやってくれたら絶対行くんですが。トールキンアンサンブルの生演奏聴きたい・・・
そう言えばトールキン・アンサンブルのアルバムはどうなったんだろう・・・などなどと考えているとまたSEE特典映像を観る暇がなくなるのでした(汗)明日はいよいよ東劇でRotK SEE上映なのに・・・(汗)
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LotRコンサートが続々~(汗)

2005年02月24日 | 指輪物語&トールキン
今日は一昨日日記に書いたLotR組曲が入ったジェームズ・ゴールウェイの「ウィング・オブ・ソング」が届くと思ったのですが、まだ届いてません。うーん、昨日発送してるのになんで今日届かないの? うちって東京じゃないんだろーか(笑)
困ったなあ、CDの話書くから日記のネタはいいや、とSEEの特典映像全然見てないのに・・・(そんな理由で観るんか(汗)やる気ないな~)と思いながらネットサーフィンしていたら、ほとんど更新停滞していたHowardShore.comにLotRシンフォニーの予定がどかっと出てました!
詳細はこちらにまとめてみましたので、興味のある方はどうぞ。
いやー、こんなにやるんですねえ。びっくりです。アメリカばっかりですが。
さすがにショアの指揮はほとんどないですが・・・リッチモンドは本当にショアが指揮なんでしょうかねえ?
まあオケのレベルはヒューストンやピッツバーグがいいと思いますが。でも同じMichelthwate氏指揮での昨年のヒューストンでのコンサートは良くなかったというレビューもありましたが・・・
となると、LotR交響曲に深く係わっているジョン・マウチェリー氏指揮のピッツバーグがいいかなあと思いますね。ホールもいいし。昨年のコンサートが良かったので、指揮が変わっても良い演奏してくれると思います。
あ、もちろんショア指揮らしいクリーヴランドが一番いいですけど、日程的にちょっと行きにくいので・・・。ピッツバーグはまた行き易い日程なんですよね~。夏休み取れるので。
ああでも今年の夏はバーミンガム行くんじゃなかったのか(笑)バーミンガムも行きたいんですが・・・うーん悩みます(汗)ショア指揮なら間違いなくピッツバーグ行っちゃうんですが・・・
もうピッツバーグは昨年4日もいたから観光するところないし(笑)またニューヨーク行ってRENTと「屋根の上のヴァイオリン弾き」見てくるか? もっと面白いのブロードウェイでやってれば心惹かれもするんですが。
うーん、でもこれならまたロンドンでも再演あったりして。ロンドンで見られたら一番いいんですが、でも夏休みシーズンにはやらないだろうなあ・・・。
まあ、まだピッツバーグも公式サイトには出てませんし、もう少しいいコンサートが出て来るか待ってみようかな・・・
もしピッツバーグ行くことになったら、バーミンガムは来年まわし?!
うーん、いつまでも指輪で楽しめるのはいいんですが・・・いつまでやってんだ、という感じですね(笑)
しかし、女声ソリストはどうなるんでしょうねえ。シセルだったら嬉しいけど、こんなにスケジュールが入ってたらちょっと無理っぽいですよねえ。
最近アメリカ方面ではクラシックの人とブロードウェイに出ている人2人のセット?でやっているようなんですが、あまり評判良くないんですよね。東京ではシセルとケイティ・ヌーナンでかなりラッキーだったと思いますよ、ソリストに関しては。
しかし、またコンサート情報を集めてワクワクすることになるとは思わなかったですねえ(笑)最近映画も終わりモードになりつつあってちょっと淋しかったんですが、またちょっと盛り上がって来ましたよ(笑)
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SEE特典映像その5撮影風景&「ロード・オブ・ザ・リング組曲」?

2005年02月22日 | 指輪物語&トールキン
昨日はようやくハリポタも読み終わったので、特典映像を見てみました。
(どうでもいいですが、私「特典映像その2」ってタイトル2回使ってましたね・・・(汗))
今までは一番楽しかった撮影風景ですが、贅沢な話ですが、もう撮影風景も見慣れてFotRの時のような新鮮な感動はなかったですねえ。本当にバチあたりな・・・(汗)
TTTの時は新登場のキャストたちが何人もいて、バーナード・ヒルやミランダ・オットーを観るのがとても楽しみだったんですが、RotKでは新登場キャストはもういないですもんね・・・
場面ごとの撮影秘話?も、個人的にひっかかっているシーンが多かったので、素直に楽しめなかったような(汗)
でも、デネソールがピピンを放り出すところとか、ラス・ディネンの炎とか、ローテクな技術には「ほほう」と感心しましたが。
エオウィンの格闘シーン?のあたりの映像は、やっぱりボストンのLotR展で流れていた映像と同じでした。
でも、キャストたちの最後の撮影のもようなんかが出ていたのは良かったですねえ。特にイライジャのラストが袋小路屋敷の場面だったなんて、ちょっとじーん。しかもPJと抱き合う場面に灰色港でサムとフロドが抱き合う場面のサントラ使ったりして(笑)
(でも追加撮影だったんですね、あそこ・・・(汗)やっぱり時間をかけたらもっと原作に近くなったのではという思いはぬぐえませんねえ)
そうそう、サルマンのシーンで、イアン・マッケランとバーナード・ヒルが台詞で付き合ってくれたので一人で(グリマもいるじゃん・・・)撮影しないで済んだ、とか言ってましたが、すっかりくつろいで椅子に座ってる二人を相手にするのも結構気が抜けそうな気がするんですが・・・(汗)そのあたりはやっぱりプロですねえ。
撮影に付き合ったと言えば、ホビット4人がお辞儀する場面、ヴィゴが変な紙の冠をとっかえひっかえ付けていたという話には笑いました(笑)いやーかわいかった(笑)
そして、あちこちで話題になってましたが、ヴィゴとビリーのディープキス(笑)キスしたというのは聞いてましたが、まさかアラゴルンとピピンの格好のままとは知らなかったので(ビリーはローブ着てたけど)「うっ」と笑ってしまいましたよ(笑)
そのあと1テイクでOKが出たということなので、ショーンをリラックスさせるためにやったことなのか?(笑)
とにかく、キャストたちの仲の良さには嬉しくなってしまいますね。
そうそう、戴冠式は撮りなおしたそうですが、最初はあの歌、詩だけ読み上げていたんですね。ヴィゴが歌いたいと言い出したのは追加撮影の時だったんですね。そう言えば、サントラができる過程の話を聞いていても、本撮影の時に歌ができていたとはとても思えなかったし。
でもあの歌のおかげでいい場面になったなあと思います。
あと、アラゴルンとアルウェンのキスシーン、最初の方がまだマシじゃん! あれだったらまだ許せたのに~・・・・・・となんか脱力してしまいました(汗)

ところで、今日ひっくり返ったオリオンさんで、ジェームズ・ゴールウェイがロンドン交響楽団(ちなみに映画のサントラの演奏はロンドンフィルハーモニー管弦楽団です)と一緒に演奏した(レコーディングした?)「ロード・オブ・ザ・リング組曲」なるものが入っているCDが出ていることを知りました!
ユニバーサルクラシックから「ウィング・オブ・ソング」というタイトルで発売されています。早速Amazonで申し込んでしまいました。(500円のギフト券、トールキンの朗読CDに使うつもりだったのにこっちになってしまった・・・さやかさんごめんなさい(笑))
どこも在庫は少なめのようで、Amazonは私が注文したら在庫残り1になっちゃいましたよ(汗)
ユニバーサルクラシックスのサイトHMVで試聴できます。
私はなぜかHMVの方しか聴けないのですが、こんなちょっとでは訳がわからん(汗)でも、LotR交響曲とはまた違ったアレンジというか編集をしているようです。ティンホイッスル吹いてますね。(そしてサントラの時よりも大分馴れて来ているような(笑))
「ひっくり返ったオリオン」のふらっとさんによると、ゴールウェイの出番を中心に編曲した組曲のようです。クラシックに詳しいふらっとさんには満足の行く編曲ではなかったようですが。誰が編曲したのかなあ?
それにしてもこんなものがレコーディングされていたなんてびっくりです。明後日あたりには届くと思うので、ちょっと楽しみです。
あと、このアルバム検索していてこんなものをみつけました。ミュージックバードという衛星デジタルラジオ局の番組で「LotR組曲」が流れたようです。
でもこの番組、特集のタイトルが“クルト・ヴァイルと両大戦間の音楽”って・・・LotRって「両大戦間の音楽」か!?と疑問符が飛び交ってしまいました(笑)しいて言えば原作が書かれたのが「両大戦間」になるかなあ? 第二次世界大戦中から戦後って気がしますが・・・(汗)
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(ネタバレ)

2005年02月21日 | 読書
昨日ようやくハリポタ5巻読み終わりました。読む気がある人で今更読んでいない人もいないと思いますが(汗)一応ネタバレしてますので警告しておきます。
今回、最初から色々といつものパターンを崩しているところがあって、いつもならダーズリー家~学校に着くまで、あたりはたるいのですが、かなり読みやすかったです。
今回の印象は「ハリーがようやく主人公らしくなった」。
以前から「ハリーが成長していない」というのがよく批判されていましたが、5巻にしてようやく、周囲の大人たちの思いやりに気付かず、自分の自惚れから挫折を経験し、そして成長を遂げる、という「王道の主人公路線」(?)になったなあという感じです。7巻中5巻目でこれって遅くない?という気もしますが(汗)作者としては計算の上なんでしょうね。
私自身、特に1作目、2作目で、「大人が子供に都合よい大人になっている」ような気がしてどうも好きになれないでいたのですが、5巻に出てくる大人たちはそういう大人ではありませんでした。
ハリーは周囲の大人たちが彼のためを思ってやっていることが我慢できず、今まで無謀な行動が全て良い結果になっていたことに自惚れたための行動で、友達を傷つけ、大切な人を亡くします。今までのハリーに都合の良い展開は全てここまで来る為の伏線だったのかな、と思えました。長い伏線だなーと思いますが・・・(汗)
ただ、ハリーがそうやって主人公らしくなったことで話が面白くなったかというと、それは微妙なんですが・・・(大汗)
やはり、子供向けの話だなあというのは否めませんし。かと言って、1巻2巻あたりが好きな子供が5巻のハリーに共感して感動するかどうかも疑問ですよね・・・。まあ、余計なお世話なのでしょうが(汗)作者としても別に万人に受ける物語を作るつもりではないでしょう。
ただ、最後の方の、ダンブルドアの言葉、そして「ほとんど首なしニック」とルーナ・ラブグッドとのハリーの会話にはちょっとほろっとさせられるものがありました。
ダンブルドアが言った、「年老いたことで若かった頃のことを忘れてしまうのは罪だ」という言葉は、作者の考え方なんでしょうね。「難しいよ、それ!」と思いましたが、大切な言葉として受け止めたいかなあと思いました。
そして、ニックとルーナとの「死」についての会話は良かったですね。特にルーナとの会話が。悲しみと怒りで一杯だったはずのハリーが、ルーナに「かわいそうだ」という気持ちを呼び覚まされたこと。ルーナが「二度と会えないわけではない」と信じているということ。
思えば、4巻の最後、ディゴリーが死んだ時から、この物語の底辺に「死」という新しいテーマが流れ出していたのだなあと思いました。ハリーのニックやルーナとの会話、そして最後にキングスクロスで皆が待っていてくれたことで、ハリーの心が死の悲しみから癒されて行った様が、とても上手く描かれていたように思いました。今までにない読後感でしたね。
多分、この物語は、「ゲド戦記」が1冊で描いたことを7冊かけて描くつもりなんだなあという気がしました。
「ハリポタ」って、どうしても「ゲド戦記」の「影との戦い」を連想させます。魔法学校という設定、稲妻型の傷跡、そして敵(?)が主人公の影のような存在であること・・・(これはちょっとこじつけかな(汗))
4巻を読んだ時、「これは7冊全部読まないとこの作品の評価はできないかも・・・」と思ったのですが、どうやらそのようだな、という印象が強くなって来ています。
と言っても、相変わらず好きになれない点もありますね(汗)嫌な奴はとことんいやらしく描写するのは相変わらずですし・・・
そもそも、「ハリポタ」世界の魔法や魔法生物に魅力を感じられないので、あの世界に入り込むのは私には難しいですから・・・
それでも、キャラクターたちにも大分情が移ってきまして。今回はスネイプとフレッド&ジョージの活躍が嬉しかったです。スネイプの個人授業なんて羨ましすぎだハリー(笑)このあたりは映画になったらどこまで描いてくれますことやらですが・・・
あと、ルーピンが出て来て嬉しかった(笑)出番少なかったですが・・・
今回、「誰か重要な人物が死ぬ」というのは聞いていて、最初はダンブルドアだと思っていたのですが、さすがにまだダンブルドアが死んだら話が続きませんね(汗)
(でもダンブルドア7巻あたりで死にそうな気が。どうも「影との戦い」のイメージが強いようで(汗))
以前どこかで「あのキャラクターの出番がこんなに短いとは」なんて書いてあるのを読んで、これはシリウスかルーピンだな、とピンと来まして。
最初はルーピンの幸薄げな様子とやつれ方と落ち着き方に「もしやルーピンでは」と思ったのですが、読み進むうちにシリウスとハリーのイライラぶりに「シリウスだな・・・」と見当がつきました。あールーピンでなくて良かった・・・(おいおい(汗))
まあ、シリウス以外は皆命に別状も後遺症もなし、というのがまだまだ甘いなあ、と思いましたが、子供に負わせる重荷としてはこれで十分でしょうね。子供の読者にとっても。
あと、ハーマイオニーとロンに何の進展もなかったなあ(笑)ロンがあんなにお子様ではやむを得まいという感じですね。ハリーもフリーになっちゃったし(笑)ロン大丈夫か!?(笑)
いやー、小中学生の間で「ハーマイオニーが好きなのはハリー」という説があると知ってびっくりしたことがあるのですが、案外侮れない読みなのかも・・・。でも映画ではハーマイオニー&ロン、というのを2作目くらいからやってましたが・・・原作者がクレームつけてないってことはそれでいいのか?
などとどうでもいいことも考えつつ、果たして6巻を読む頃までに5巻の内容をどこまで覚えていられるか疑問な私でした・・・(マッドアイ・ムーディとかリータ・スキーターとかすっかり存在も忘れていた・・・)
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SEE2作連続上映

2005年02月21日 | 指輪物語&トールキン
昨日はFotR TTTのSEE連続上映に行って来ました。
FotR、TTT単独の時はかなりガラガラだったのですが、昨日は満席ではなかったですが、そこそこ埋っていました。当日チケット買っている方も結構いらっしゃったようです。

さて、まずは大画面最後になるであろうFotR。
2週間前に見たばかりなのに、なぜかまたガンダルフの墜落で涙が・・・。ガンダルフ復活するのわかってるのになんで泣けるのか不明です。灰色のガンダルフとはやっぱりお別れだからでしょうか。でも「映画では白のガンダルフの方がカッコイイ」とか言ってるくせに・・・やっぱり謎。
サントラ条件反射の可能性もかなり高いんですが・・・(汗)
そして、ボロミアの死~ラストまでまただらだらと泣いてしまいました。やっばりFotRのボロミアはいいです。会議では悪人か?と思えるところも、その後見せる葛藤も・・・
カラズラスで指輪を拾って「不思議だな。こんな小さなものが・・・」と呟く場面、大画面では最後だぞ、としっかりと目に焼き付けて来ましたよ。
そして、追加シーンのアラゴルンにつめよる場面、指輪に囚われているようにも見えるけれど、実はあそこでもうアラゴルンを王として認めていたのでは、と思えました。こんなこと考えたの初めてなんですが。「影に隠れて生きていくつもりなのか」とか言うのを聞いて。
その言葉を素直に受け取れず、八つ当たり気味に「お前の故郷には絶対に指輪は近づけさせん」というアラゴルンもいいかなあと・・・
アラゴルンが迷う王なのは私はいいと思うんですよね。でも、ボロミアに誓った時点で迷わなくなっているのかと思ったのに・・・というのがちょっと残念でしたかね(笑)
アラゴルンと言えば、RotKまで観ると、ロリアンでの別れがやっぱりガラドリエルとの今生の別れだったんだなあと思って、ガラドリエルの「お別れです」という言葉にじーんとしたりしました。(ここは前からちょっと泣き所でしたが)
FotRと言えば、先日お会いした時にままよさんが「サムは荷物持たずに湖に入ったのに、サムのあの荷物はいつ舟に積んだのか」という話をされていたのですが(まああの鍋つき荷物背負って湖に入ってたら二度と浮かんで来なかったでしょうが・・・(笑))、今回の上映で、最初にフロドが舟に乗った時からサムの荷物は積まれていた事実を確認してくださいました!
フロド、サムの荷物勝手に持ってくつもりだったのか・・・確かに食料皆サムが持ってたもんなあ、料理するのに鍋もフライパンもいるし、なんて話を休憩中にしながら爆笑してました(笑)
いや、きっと何も考えずにただ舟出しちゃっただけなんですよね、きっと・・・(汗)

続いてTTTですが、やっぱり長いですよねえ、TTT SEEは・・・(汗)
でも、TTTはまだ追加シーンに良いシーンが多いので、特に木の鬚、メリピピ好きな私としてはやはりSEE観ずにはいられないのですが。
メリピピの追加シーンなんて、確かにカットされて当然だなあと思うのですが(汗)でも一番心が和むのはメリピピの場面なんですよね。エント水もそうだし、アイゼンガルドも・・・
そういえば、劇場版だけ見た時には、メリーがあまりにも成長してしまって、ホビットらしくなくなるのではと心配だったのですが、追加シーンを見てとてもホッとしたのを思い出します。やっぱりホビットはこうでなくては!
そして、TTT SEEではエント女の詩の場面がとても泣けるのですが、その話を終わってからしたら「それはかなり少数派では・・・」と言われてしまいました(汗)そ、そうでしようか・・・(汗)
そしてその後のアラゴルンとガンダルフの台詞も泣ける、と言ったら、あそこはガンダルフがサムのこと忘れてたらしいのが笑える、と言われてしまい・・・いや確かにそうなんですが~(汗)
オスギリアスのサムの独白シーンは、台詞を聞かずにサントラに意識を集中する習慣が身についたようです(笑)サントラ聞いてると、ファラミア登場のあたりのクラリネットの「ホビット庄のテーマ」でグッと来ますね。
ああそして、あのかわいかったゴラムはどこに行っちゃったんでしょうね~>RotK(涙)
そんなこんなでエンドロールを見ていて、最後のローハンのテーマを聴きながら、「ああ、ローハンのテーマを大音量で聴くのもこれが最後だなあ・・・」なんて思ったら、急に映画もいよいよ終わりなんだなあ、という気持ちになりました。
いえ、まだ当分東劇には通いますし(汗)SEEの特典映像も観終わってないんですけど。

終了後は、ご一緒してくださった方たちと夜だったので軽く、それでも2時間弱おしゃべりさせていただきました。遅くまでありがとうございました!
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サムと私

2005年02月18日 | 指輪物語&トールキン
またしても特典映像観られていなくてネタがないので(汗)久々にキャラ語りをやって見たいと思います。誰も覚えてないと思いますが(笑)キャラ語り第三弾はサムです。
サムとの出会いは、原作の緑竜館・・・だったと思います(汗)
最初のうちは、とにかく瀬田訳のサムの喋り方にびっくりでして、「英語だとどうなってんの?」というのが気になって仕方なかったものでした。
でも、最初からサムは好きでしたね。エルフに会えると喜んで、「次いでどっと涙をあふれ出した」ところも好きでしたし。
「旅の仲間」で一番感動したのは、やはりバルス・ガレンのあたりでの活躍ですね。皆がフロドのことで話し合っている中、「お天道さまみたいに明らかなのによ。だがサム・ギャムジーがここで口を挟むことはなんねえ」とか「旦那様は迷ってなさるんではねえ。そうではねえだ!」とか、そしてフロドの考えを読んで舟のところまで行くところとか。サムのフロドへの深い理解と愛情にグッと来ましたね。
そして、舟を追いかけて「今行きますだよ、フロドの旦那!」ボッチャ~ン、「助けて!」のあたりでは、可笑しくなりながらもとても暖かい気持ちになったものでした。あの場面は本当にフロドの気持ちがよくわかります(笑)
「二つの塔」では、ゴクリの出現に不愉快な思いをしつつも、優しくてロープの結び目をきつくしなかったり、悪く言った後「言い過ぎたかな」と後悔したり、兎シチューをゴクリも食べないかと何度も声をかけたり・・・フロドへの愛情だけでなく、そういうサムの優しさもとても好きになりました。
指輪を棄てることよりもフロドを助けること(しかもその時点では死んでると思ってたのに!)を選んだサムも感動でしたね。
そして、「王の帰還」でモルドールを進みながら、予想もしなかったレベルで活躍して行くサムに本当にびっくりしました。
「フロドの旦那はおらが背負って行く」のあたりも感動しましたが、エアレンディルを見上げて心静かに眠りにつくサムにも感動しましたね。私の「指輪物語」初読時の感動の原点はサムだったなあと思います。
という訳で、映画化にあたって最も期待していたのはサムだったのですが・・・・・・(汗)
FotRはまだしも、その後の映画のサムが私の心に染まなかったのは、私が先にあげたサムに感動した場面を読めばおわかりいただけるかと・・・RotKのフロドを背負って行く場面、エアレンディルを見る場面以外は映画では出てきませんからね~(汗)まあ、今までさんざん書いて来たので今更言いますまい・・・(汗)
残念なことに、映画のサムの印象が強くなるにつれて、原作では一番好きだったはずのサムの自分内順位がどんどん下がって行ってしまいました(汗)まあ、映画を観たのと、何度か原作を読んだので、メリーが浮上して来たせいもあるのですが・・・
でも、しばらくはエオウィンやセオデン、ピピン、木の鬚あたりにまで抜かされていたサムなのですが(汗)映画騒ぎが落ち着いて来ると、やっぱりサムはいいなあ、という思いが強くなって来ました。やっぱりサムは「指輪物語」の大きな核を担うキャラクターですよね。フロドやガンダルフと共に・・・
まだSEEの特典映像も全部は見終わってないし、当分は東劇に通いますけど(笑)映画が本当に一段落したら、またじっくり原作に戻ってもう一度「私のサム」を取り戻したいなあと思っています。
というわけでキャラ語り第三弾でした。いつやるかわからない次回第四弾はエオウィンです。
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シセルの歌疑惑!?と来年のLotRコンサート

2005年02月17日 | 指輪物語&トールキン
以前から、RotK SEEのサントラに、LotRコンサートのソリストで好評をはくしたシセルが参加した、という話を聞いていたのですが、実際にSEEを見てみたら、そういうシーンはないみたいで「あれ???」と思ってました。
Music from the MOVIESのLotRサントラ特集号では、「ピピンがメリーを見つける場面」とまで具体的に書いてあったのですが、フタを開けて見たら劇場版と全く変わりなし・・・
と思っていたところ、指輪サイトのbbsでさやかさんに「オフィシャルファンクラブクレジットで流れている歌がシセルかも?」と教えていただいて、早速昨日確認してみました。
ディスク時間2時間10分くらいのところで、確かに劇場版では流れていなかったシンダリンらしき歌詞の女声ソロが。シセルの声と確信はできませんでしたが、なんかそんな感じに聞えました。少なくともルネ・フレミングとは違う声です。
その直後に例のピピンがメリーを見つける場面の曲も流れたので、やっぱりそうかなーと思いました。
しかし、わざわざシセルに参加してもらったのにどうして使われなかったんでしょうか・・・
ひとつ考えられるのは、ピピンがメリーを探す場面がもっと長かったのに結局カットされてしまったということ。
そしてもうひとつ考えられるのは、もともとはあの場面の直前の療病院の場面のためにレコーディングされたのに、リヴ・タイラーの歌を使うことになって、トコロ天方式でお蔵入りになってしまったのではないかということです・・・(汗)
メリピピの場面に女声ソロというのもヘンですし、後者の方が可能性高いような気がしています(汗)
あ、療病院の場面の時間と、ファンクラブクレジットのところの曲の時間照らし合わせてみたらわかるかも(笑)後でやってみよー。
まあ、友達に歌ったと言いふらしていたらしいリヴ・タイラーと違って(笑)シセルはどこの場面で使われるかもよく分からずに歌ったらしいですし、DVDも多分観ないでしょうから、気にしないかもしれませんねー(笑)
シセルは原作も読んでいないし、映画も多分みていないらしいです。コンサートに参加することが決まってから友達に原作を読むように勧められたけど、とても時間がないからと読まなかったとか。でも「音楽から物語を理解している」と言っていたのが印象的でしたね。
そう言えば、リヴ・タイラーの歌はとてもいい曲だと思うんですが、なんでアルウェンの歌なのにシンダリンでなく英語で歌ってるんでしょうねえ。リヴ・タイラーはエルフ語大好きらしいですから喜んで歌ったでしょうに。
英語なのって、やはり字幕がなくても直接的に歌詞がわかるようにしたかったのでは、という気がします。(時間がなかったということも考えられますが・・・(汗))ちょっと「挿入歌」的なスタンスで作られた曲だなあと思います。
その時点で、アルウェンのイメージとは違うんじゃないの?と思ってしまいますが・・・(汗)やっぱりアルウェンの場面で使われなくて正解だったような気がします。

シセルの話が出たついでではないのですが、6月のトロントとキッチナーで最後だと思っていたLotRコンサート、なんと来年2月にクリーヴランドでやることが決まったそうです。しかもショアの指揮で! 詳しくはこちらをご覧くださいませ。
まだ来年にもコンサートがあるなんて、嬉しくなってしまいます。
うーん、行きたいなあ・・・でも今度の冬はロンドンに指輪ミュージカル見に行くから無理だなあ・・・あーでも行きたい! ちょうど昨日もシンフォニー聴きたいとか言っていたところだっただけに・・・(笑)
SEE特典映像もみずにだらけ気味???でしたが、コンサートとかサントラ関連の話題があると元気になる???私でした。やっぱりLotRサントラ好きだ~(笑)
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サントラつれづれ話

2005年02月16日 | 指輪物語&トールキン
まだSEE特典映像見てません・・・(汗)
なのでネタがないのですが、久々にサントラの話などしたくなったので書いて見ます。
RotK SEE、どこでもあまり評判よくないですが(汗)私もSEEを見てからちょっとPJ映画から心が離れてしまいがちなんですが(汗)
そんな時帰りたくなるのがサントラなんですね。
今とてもLotRシンフォニーが聴きたいです。CD出して欲しい!
コンサートに何度か行って思ったのは、「映画見てるよりもサントラだけ聴いてる方が感動できるなあ・・・」ということでした。
これは実は前から思っていたことで・・・。TTT、RotKは映画観る前にサントラCDを聴きまくっていたせいか、サントラだけ聞いている時の方が泣けたりするのです。
もちろん、映画見てからの方が感動するようになった曲もいくつもありますけど。
RotKでは、「黒門開く」なんかは映像を見てからの方が衝撃度が高かったですが(あんな場面だなんて!)、「王の帰還」は音楽だけ聴いてた方が泣いたなあ。あの、フロドが目覚めてからサムの結婚式までの流れは、音楽として完璧な流れが出来上がっていると思います。追加シーンがなくて良かったかも・・・
流れが完璧と言えば、FotRの冒頭のガンダルフとフロドが馬車に乗っている場面「ホビット庄の社会秩序」もそうだと思います。SEEでの追加シーンは嬉しいことは嬉しいんですが、劇場版の音楽の流れが完璧だったから、あそこは追加シーンなくても良かったかなあと。(別にCE観ればいいだけの話なんですが(汗))
特典映像でもショアが言っていますが、ショアは映画に音楽をつけるだけでなく、原作からイメージを喚起させて曲を作ったのだと言います。ショア自身も60年代に「指輪」を読んでいたそうですし。そんなにマニアではなさそうですが(笑)
その原作から得たイメージが、映画が原作から離れても、音楽を聴いていると救われる=原作に近いイメージに脳内補完できる、という結果になっているのかなあと思います。
本当に、サントラだけ聴いていると、原作どおりの素晴らしい映画だったような気がして来るのですが(笑)
「指輪物語」をイメージした音楽も色々あって、映画騒ぎがひと段落したら色々聴きたいなあと思っているのですが、その中でもやはりショアのPJ映画サントラは格段のレベルにあると思います。まあ、あれだけお金と時間をかけて作られた音楽はそうそうないですからねえ・・・
LotRシンフォニーは、そのサントラをまとめて聴けるサイズに縮小してくれた、かなりありがたい作品でした。カットされた場面が色々あるのは残念ではありますが、あの長さが続けて聴く限界なのでは。サントラCD3枚続けて聴くのだってなかなか大変ですから(汗)
各映画のいい曲、ハイライトがどんどん聴けるのも嬉しかったし・・・本当にCD出してもらいたいものです。
そして、究極のサントラコンプリートボックスセット9枚組み(笑)は今年発売されるとか言ってましたが、本当に出るのでしょうか。CD未収録の曲をじっくり聴きたいので、ぜひ発売してもらいたいものですが。
なんてことをいいつつ、指輪サイトのRotKサントラ考察(とりあえず劇場版(汗))がそろそろ出来上がりそうです。と言ってもまだラフなので、DVD観ながら確認しなきゃなんですが・・・ペレンノール野のあたり、場面の順序の記憶がいい加減で、適当に書いてるし(汗)
なんとか26日のSEE上映までに完成できたらいいのですが、まだテーマ考察も書かなきゃだし、それはちょっと難しいかな。まあとにかく、近々完成予定です。
これが終わったらまだSEEの分があるけど(汗)ようやく新コンテンツにかかれそうです。映画終わってから新コンテンツとか言ってもあれかもしれませんが・・・(汗)
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