きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

政権しがみ付き内閣

2009-02-20 10:36:07 | Weblog
政権しがみ付き内閣      (009.02.20.)

現状の麻生内閣は、総理の椅子を掴んだら絶対に離さない「しがみ付き内閣」である。
国家の窮状がどうであれ、いま、解散をやると、大敗を喫する事は目に見えている、だからどの様な状況であろうとも、解散は絶対に遣らない。

また、党内総理の入れ替えをして継続する事も、さすがに選挙無しで4度目の入れ替えは党内でも世間の批判を想定して出来ないとの事、そして後を継ぐ人材も居ない事が、どうしても今は麻生総理で行くしかないと決めているようである。

しかし中川財務大臣のG7国際会議での記者会見で、大失態を演じて結局辞任に追い込まれた事は、麻生内閣の決定的な崩壊に繋がったと世間は見ている。

それでも党内幹部は、政権を手放す事は絶対に出来ないと、麻生総理を擁護することに決め、此れに批判する者には、厳しい制約を賭けることで乗り切ろうとしている。

その中で、元総理の小泉さんは、公の場で、公然と麻生総理を批判し、定額給付金の問題も、「若し法案が参議院で拒否されても3分の2勢力を使ってまで、通す様な事ではない」との意見から、党がどうしてもこの手段を使って通すと言うのなら、「私は欠席する」と言い切った。

この発言は、元総理の発言だから、党内に大きな動揺をもたらしたが、厳しい党内規制が一斉に敷かれ、更には、元総理と言えども、これに対しては「統制違反」で処分をする事を明確にし、党員の行動に対して、見せしめ的な強い制約が賭けられた。

他の党員も、もはや行動や批判は無論、口を封じられた、ピエロ同様、何もする事なく大人しくしている状態だ。
自民党と言う政党の恐ろしさの、片鱗を見る思いだ。

結局、中川財務大臣の後任は、与謝野経済財政相が兼務する事になり、従って財務も金融も一人で経済関係の閣僚を全部兼務する事になり、今までにない異例の事態である。

与謝野さんの健康状態も心配されるところだが、予算編成を控え、金融危機を控え、国内的にも、国際的にも大変忙しいポジションを一人でこなす事は不可能に近い事だと思われる。

これから行なわれる、G20会議、G8サミット、等についても出席が出来ない事もあり国際的に、日本の立場が薄れることは避けられない問題だと思われる。

また、此れからの国会答弁も、国民への説明開示も十分に行なえるとは思えないから、ただ与党に拠る強硬手段だけが続く国会が行なわれるのではないでしょうか。

当然野党も「問答無用」の国会運営には其れなりの抵抗を示すだろうが、結局は3分の2の勢力を持つ与党の力ずくには勝てないから、9月の任期満了選挙まで持って行かれるのではないでしょうか。

それにしても、「国民の為を思わない政府与党」選挙の当落しか考えない与党議員、国家のことなど「二の次」としか思わない今の内閣では、次の選挙の時には絶対に落選させる様にしなければこの国は絶対に救われません。
(えびなたろう)