きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

残り半月、揉める国会運営で閉幕か!

2010-05-30 12:25:20 | Weblog
残り半月、揉める国会運営で閉幕か!         (010.05.30)
 
普天間基地の移設問題で、やっと政府の閣議決定で辺野古の決まり、アメリカも合意したと言うから、先ずは一段落と言う事だが、実際には辺野古に建設できるかどうかは、住民の反対で、恐らく困難だろうと言う事である。

民主党に期待していた国民も残り国会が6月16日までと言う、約半月になって、もはや当初の期待は薄れて、諦めに近い状況である。

前半の国会で、比較的スムースに行ったのは、今年度予算の92兆円だけで、新政権の目玉とも言われている、「政治主導確立法案」「地域主権改革法案」も一向に俎上に載る傾向も無い状態が続き、「国家戦略室」を局に格上げする事もまだ出来ていない。

この様に重要な法案が審議もされないまま、放置されているのも、小沢幹事長の内閣法制局長官等の国会答弁の禁止が元で、官僚は、すべて政治主導の運営に押さえ込まれ、「指示待ち症候群」の状況におかれている。従って、官僚は口出しする事が出来ず、今まで「能動的」に遣ってきた仕事も、「受動的」な仕事振りに変わり、それも指示が無ければ何もせず、いたずらにスタッフの陣容と時間の無駄を生じている、と言うことです。

今までの国会運営には、各党幹事長による協議もあって、運営のルールも決められていたが、小沢流の遣り方では、騒乱を生むばかりである、郵政民営化の見直しについても充分な審議も行われていない。

結局今まで、国会で討議されているのは、小沢・鳩山の「政治と金」に関する疑惑問題と「普天間移設問題」で、重要な法案についての政府説明も審議も無く強行採決だけである。

現状では、鳩山総理も国会延長はしない方針の様だから、6月16日まで、何をどれだけ決めるのか解らないが、相当に揉める国会が予想される。

恐らく、次期参議院選では、民主党の大敗は免れない事でしょう。
(えびなたろう)

辺野古移転に閣議決定 

2010-05-29 11:16:49 | Weblog
辺野古移転に閣議決定         (010.05.29)
 
普天間基地の移設問題は、28日日米の共同声明を出す事に成っており、事前の閣議決定で政府方針に各閣僚の署名が必要であるがこの段階で、社民党の福島党首はあくまで党の方針通り辺野古への移転反対を表明し、署名の拒否を示した為、鳩山総理も福島党首の消費者行政担当相としての職を罷免せざるを得ないと罷免を決意して閣議決定に持ち込んだ。
これに寄って、日米共同声明でも移設先がキャンプスワッブ辺野古先地区と発表されたのである。

アメリカ側の要望に応えて、28日の期限に追われ、地元の意向を無視し、3党連立の合意も破綻させ、強引に決めたこの決定は、将にアメリカへの従属行動そのものである。

罷免された福島党首は「犠牲を払ってきた沖縄の人たちに、これ以上の負担を強いるわけにはいかない」と述べ、「私を罷免する事は沖縄を切り捨てることだ。国民を裏切る事だ」と強く非難している、全く其の通りである。

社民党は30日に全国幹事会を行う事になっておりこのまま連立政権に止まるかどうかを論議する方針だとしている。

鳩山内閣も日米共同声明で発表したからには辺野古案で進めて行くだろうが地元の合意を得ずして、進める事は、恐らく不可能ではないかと思われる。

“金”に物を言わせた手法で反対者の“切り崩し”を考えて居るのであろうが、これも昔の政権が愚民を押さえつける汚い遣り方で、その様な事で、今まで、歴史的な苦痛を強いられてきた沖縄住民には、それ以上の強烈な反発が感じ取れる。

小沢・鳩山ラインは、もはや誰も信用しない「疫病神」である。即刻退陣することが国を救う唯一の道である。
(えびなたろう)

愚かな首相には付いて行けない

2010-05-28 11:02:54 | Weblog
愚かな首相には付いて行けない       (010.05.28)
 
いよいよ切羽詰まった、状態になって、国の安全保障問題だからと、普天間基地問題に関する、各都道府県の知事さんを集め、ただただ「お願いする」の一点張りで“協力お願い”の全国知事会を開いた。

鳩山首相は、自分から「愚かな首相かも知れませんが」と言っておられるが、一国の行政を預かる首相には、先ず国民の意向を十分斟酌した中で自分の考と融合させた決意政策を持って、説得に当たれば、国民は付いてゆくのが通常である。

其の為には、基地問題に付いて、先ずアメリカと安全保障に関する基本的な話し合いがあって、それに即した軍事基地の必要性と配置問題が浮上して来るのである。
その様な手順を全く踏まず、ただ米軍の基地を、「普天間だけに今まで苦労かけたから何処かで持ってくれないか」と言っても何処でも反対するのは、当然の事である。

アメリカとの合意は、自民党時代に合意した物があって、其れが宜野湾市のキャンプシュワブ問題である。日米合意はそれ以外には無いから、鳩山総理がそれ以外の移設案を望むのであれば、先ずはアメリカと合意案の見直しを行わねばならないのは当然の事である。

その様な話は1回も行わずに先の合意をぶち壊して、国外や県外等々、の話を自分ひとりで遣っていて、話が纏まるはずが無いのは誰でも解ることである。
其れだけに、頭の良い鳩山さんだから、国民を“あっ!”と言わせる素晴らしい奇抜な腹案を期待し、また其れを信じていたのである。

5月末も、刻々と近づくに連れて、“まだか!まだか!”と思っていたが、此処へ来てやっと出てきた物が、前回合意と同じ案で、お詫びとお願いだけの物であったから、国民の落胆は、限りなく大きい。

昨日の知事さんの集まりも40%が欠席し、難しい問題には関わりたくないと言う姿勢だ、鳩山総理は、完全に「愚か者扱い」にされている。

無論、国の防衛問題であるから、自国を守るためには、自治体の長である知事さんも責任を感じておられるが、鳩山総理からは、何の具体的な説明もなく、長期的なビジョンも示されない事に、石原都知事は「尖閣諸島をはじめ、本当に日米安保は日本の領土を守る抑止力があるのか?」、松沢神奈川県知事は「安全保障の戦略について、首相の方針が示されない中で、基地分散に協力してくれと言われても出来ない」、また橋下大阪府知事は「大阪は基地を負担していないので真っ先に汗をかかないといけない。出来る限りのことをしたい」。と言う意見も出ている。

従って、国の防衛負担は当然国民である以上、ある程度の負担は当然であるが、其の前に日米安保の総合計画と基本的な考えがあって、首相として各県へ分担すべき具体的な提案が無ければ、意味の無いただの集まりだけに終わってしまうのである。
あれだけ、国民を“其の気”にさせて置いての“ひっくり返し”であるから将に「愚かな首相だ!」と言わざるを得ない。
(えびなたろう)

やってはいけない「裏切り」をやった民主党

2010-05-24 11:08:56 | Weblog
やってはいけない「裏切り」をやった民主党       (010.05.24)

政治家が国民に対して絶対にやってはいけない事は「裏切り行為」である。其れをいとも簡単に裏切っておいて、「お詫びを申し上げる」の一点張りで誤れば収まると思っている鳩山総理に沖縄住民は“怒”の一文字のプラッカードを掲げて、強い反発の意思を表明している。

その言い訳の、一番の理由は、「代替地は辺野古付近にお願いせざるを得ないとの結論に至った」の一言である。
沖縄住民にとって、一番の関心事は、「結論に至らせるまでの条件で最も優先する条項は何か」と言う事である。鳩山総理は、優先すべき条項の第一に「沖縄住民の民意を重視する」と言ったではないか。そして日米対等の立場で交渉に当たり沖縄住民の意向を反映させた結論を出すと述べた上で、「最低でも県外移転」を約束したのである。

この約束事項は沖縄住民が長年苦しめられた基地問題に大きな希望と勇気を与え、鳩山政権に対し、熱い期待を持たせたのである。

昨日の総理の説得は、“おねがいせざるを得ない結論に至った”と言う物で、「問答無用、せざるを得ないので、言う事を聞いてくれ」と言うだけの“言明”である。

アメリカ側との交渉は、何処で、どの様に、何回交渉をしたのか、其の経過も何も明らかにされていない。 其の上で、沖縄住民の強い願望をどの様に説明した交渉をしたのか、何も話していない。

「話していない」と言うより今までの状況を見る限りでは何の交渉もしていないのである。アメリカとの交渉を何もしなければ、アメリカ側は前政権で合意したキャンプシュワブの辺野古案以外には何も考えて居ないことは、始めから解っている事である。

あたかも、何回かの交渉の末「せざるを得ない結論に至った」と言うのは全くの“嘘”ばかりで、自分で5月末までに結論を出すと言った手前、其れが出せず、どうしようもない息切れ状態のため、前回の合意に戻した事で、納めようとした事としか考えられない行為である。

鳩山首相にとっては、前回合意したものに戻ればプラス・マイナス“ゼロ”と言う思いかも知れないが、住民の気持ちを一旦「その気にさせて置いて」また「大きな期待をもたせておいて」“遣ったがダメだった”が、事実は、“遣りもしないでだめだった”のであるから、これほど住民を愚弄した話はありません。

結局は、アメリカ一辺倒の事しか出来なかったという事で、馬鹿馬鹿しい限りです。
(えびなたろう)

民意に反した政治は必ず潰れる

2010-05-23 11:35:05 | Weblog
民意に反した政治は必ず潰れる         (010.05.23)

鳩山首相が、普天間基地の問題で、前政権が合意した物を、あれは必ずしも民意を反映した合意ではない、とし改めて政権交代した鳩山政権の元で、沖縄の住民の本当の声を聞きたいと、昨年から半年以上かけて、“すったもんだ”を繰り返し、結局は日米合意の「名護市辺野古への移転」と言う結論に戻ったのである。 そして、其の説得に前回断られた上で、再び沖縄を訪問し今度は何としても納得して貰いたいと言うことである。

鳩山新政権が、この問題に取り組んだのも、「前政権と違うのだ」と言うところを住民にアッピールし、其の為に沖縄住民は、それなら今度こそ米軍基地が沖縄から無くなると信じ、全面的に信頼し、大きな期待に燃えていたのである。

我々も政権が変わる事により、アメリカとの交渉が、今までのような従属的な関係ではなく、対等の立場で、日米関係を協力・協調する外交の元で、基地移転問題が計られる事を信じ、今までと違った合意が行われる物と思っていた。

鳩山総理も「少なくとも県外へ移転する」と言う言葉、「アメリカ海兵隊の抑止力としての問題」等々、の発言が、日本国民の大きな期待になっていた事は事実である。

しかし、その後アメリカとの外交交渉や、話し合い等々が一向に行われない事に、一体どうなっているのか、疑わしい思いはあったが、何処かで、日米両国の国防に関する基本的な話し合いは行われていると思っていたのである。

今年に入っても一向にオバマ大統領とも、クリントン長官とも話し合われた形跡もなく、ただ、国内の各地の自治体に話を持ちかけては断られ、何処へ持っていっても断られ、其の中でもサイパンやグアムへ関係者が行き来する事に多少の期待はまだ残っていたが、いよいよ5月に入り、更に下旬に入ったこの時期に、やっと出てきた物は、結局前政権が合意した沖縄キャンプスワッブへの移転に戻った話である。

一体今までの半年間は、「何であったのか!」が問われる大きな失態問題で、沖縄住民が怒るのは当たり前のことである。

「住民の意向を尊重する」という何回も聞いた言葉は、全くの空言で、住民の意向をもてあそび、ほんろうさせた責任は、取り返しの付かない重大犯罪に等しい物と思います。

もはや、新政権には何の期待も持てないので、小沢幹事長の疑惑問題と共に即刻「内閣総退陣」することが必要である。 国を救う唯一の道は其れしかないでしょう。
(えびなたろう)

事業仕分け第2弾(宝くじ)

2010-05-22 11:59:12 | Weblog
事業仕分け第2弾(宝くじ)         (010.05.22)

21日の午後行われた、事業仕分け第2弾で、年間1兆419億円の売り上げのある宝くじの内、当選金に支払われるお金は45,7%で後の54,3%は、経費と収益金である。

当選金は当然買った人に払われる賞金で、宝くじの当選確率として、買い手が最も期待するところである。
後の54,3%は経費と収益金であるが、経費と称する公益法人に支払われて居る費用は326億円が計上されている。
「日本宝くじ協会」へは183億円、「自治総合センター」へは98億円、「全国市町村振興協会」へは45億円で合計326億円である。

経費の主な費用は、宝くじの普及宣伝活動や調査研究費、振興事業への助成金などで、それぞれの必要性や、効率等が問題となり、喧々諤諤の議論が交わされた様である。

中でも自治総合センターが都心の一等地に年間1億8000万円で借りているオフィースは職員たった15名のために費用が支出されている。また普及宣伝のあり方も効率が悪く無駄が多い事から、最終的には、見直しを十分に行い、改善が見られるまでは宝くじの販売を凍結するという事に決まった。

人件費にしても、OBの天下りで、年間2000万円と言う民間では考えられない金額で、金額の査定理由が、天下り官僚の退職時の給料に倣って決めていると言う物で、異常な高額人件費には、根本的に考え方を改めない限り国民の納得は得られないのではないでしょうか。OBとして退職すれば、第二の人生は年収800万円以下で十分で、民間との比較になりません。

官僚時代の贅沢三昧が、そのまま法人に天下っても、高額で、向かい入れられる事が当たり前になり、特権階級を作り上げている。

従って、事業仕分け作業が現状の国家国民の窮状と、財政難への危機意識に対して、「今、この現状で良いのであろうか」と言う反省が官僚側に全く視られません。

サラリーマン川柳の第一位は「仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い」で、厳しく無駄を削減する事業仕分け人と、有無を言わさず家計を節約する妻の怖さを比べた川柳である。
(えびなたろう)

金星探査機「あかつき」の打ち上げ 

2010-05-21 12:49:39 | Weblog
金星探査機「あかつき」の打ち上げ         (010.05.21)

今朝午前6時58分、日本初の金星探査機「あかつき」など6基の実験宇宙衛星を乗せて、H2Aロケット17号機が種子島宇宙センターから打ち上げられた。

今回打ち上げられた「あかつき」は順調に行けば今年の12月7日に金星を周回する軌道に到達し、金星の雲の動きなどを観測する計画になっている。

日本が、惑星探査に打ち上げた衛星は12年前に火星探査機「のぞみ」を打ち上げたが途中故障によって火星軌道に到着出来ず失敗に終わったが、今回は開発に146億円をつぎ込み2度目の挑戦である。是非とも成功させたい事である。

金星に対する謎は、世界でも殆ど知られていないが、地表は二酸化炭素を主成分とするガスで覆われ、大気圧は約90気圧(地球では水深900m相当)もあると言われている。
地表の温度は、二酸化炭素による室温効果が生じ平均400℃~500℃と高温である。
また、金星は自転と公転の向きが逆方向で、金星の1日は地球の約117日に相当すると言われている。

これらの事も、誰も行った事の無い金星の状態を、望遠鏡で眺めながら調べた物で、おそらく想像を絶する状況に探査衛星がどの程度情報を送信してくれるか解らないが、夢の世界が又一歩開く事が出来る事に期待したいと思います。

また、「あかつき」と同時に打ち上げられる、「イカロス」と言う薄膜鏡を巨大な帆として、太陽などの恒星から発せられる光やイオンなどの反射力を使って推進するソーラーヨットが実験に使われる。これも日本の最先端技術の一つで、燃料を持たない宇宙船による惑星間、移動を可能にする夢の宇宙船の実験である。

今回は「イカロス」によって「あかつき」とともに金星付近まで行き更に2年半かけて太陽の裏側へ向かわせると言うことである。
何処まで、成功するかこれも期待したい成果の一つである。
(えびなたろう)

宮崎の口蹄疫問題

2010-05-20 11:31:03 | Weblog
宮崎の口蹄疫問題         (010.05.20)

宮崎県での口蹄疫問題は、最初から、初動の遅れが問題を大きくしている。
1例目の感染疑いが確認されたのが4月の9日宮崎県都農(つの)町で口内がただれている牛1頭を発見している、県は直ちに獣医を派遣しているが其の報告では「症状は軽い」と言う事で口蹄疫とは断定せず「経過観察」と言う事にしている。
そして、1週間後の16日に他の牛にも症状が出たからとして、初めて「経過観察」としていた牛を口蹄疫の1例目と認定したのである。

実際には都農町では3月、水牛に風邪のような症状が出た牛が居て、其の検体を採取保存していたが口蹄疫が問題となった4月に分析したところ陽性であることが解ったと言う。
この様な経過を見ても対応が遅く、また、口蹄疫と言う病名と其れによる風評を恐れて居たのではないでしょうか。1例目の判定も農水省職員は「1例だけの症状では見抜けなくても仕方が無い」と同情的な発言をしているが、畜産業を主体とする町では、“口蹄疫”と言う病名を、何とか表沙汰に成らない内に納められたら、と言う思いも働いたのでは無いかと思われる。

そこへ持って来て、政府の対応は更に悪く、たまたま、平野官房長官が普天間問題で鹿児島に行っており、其の帰りに急きょ宮崎に寄って、東国原知事と会談している、状況を聞いた官房長官は帰京後直ちに首相官邸に報告に及んでいる。そして翌日の17日に政府の対策本部が設けられている。

1例目の認定から約1ヶ月を経過している。国の担当、当事者である、赤松農林大臣は、その間、一体何をしていたか。
今日の新聞報道によると、5月の連休中にキューバなどの外遊を続けゴルフを楽しんでいた」と言う事で、これでは只では済まされない問題ではないでしょうか。

1例目が発見された時点で全頭殺処分しておればまだ被害も少なくてすむが今日現在では32万頭の処分が決まっている。

赤松農相は、今月10日に宮崎入りし、畜産農家に対し、当初から保障の話ばかりして「全額所得保障」を約束している。
無論保障の問題は畜産農家として、重要ではあるが、地元が切望する防疫対策をどの様にするかが大きな問題で、農林省として政治の見地から、早く現状の回復と今後の畜産業態のあり方の指導発展を示唆することが、事業者彼らを勇気つける事に繋がるのである。

長らく、野党と、労働組合の幹部しか経験の無い人が、大臣になり、やって貰うのではなく、チャンとしたポリシーを持って、自分が遣らねば成らない立場の大臣としては真にお粗末と言わざるを得ない。
(えびなたろう)

政治主導が全く出来ない内閣だ!

2010-05-19 11:01:30 | Weblog
政治主導が全く出来ない内閣だ!         (010.05.19)

新内閣は、今までの官僚主導から「政治主導へ」と改革する事が唯一の行政改革だと思っている、それは其の通りだが、今まで、官僚体制の中で、行われていたシステムをいきなり政治主導と称して、官僚を排除しても、それに抵抗を示す官僚が反発を示すサボタージュを決め込んでいれば、その影響は到る所で躓きを生ずる。

「事務次官会議を無くした」と言ってもそれに変わる会議は、官僚を外した政務3役が中心で遣っていても、政務3役の下部システムが一連の行政施策に繋がっていてこそスムースニ事が運ぶが、頭だけ「政務3役会議」があっても官僚機構の下部まで、神経が行き届いているのかが、疑問となるところだ。

例えば、宮崎の口蹄疫騒動の対処の遅れ問題は、宮崎県から農林省への報告があっても、赤松農林大臣は何の対策も指示せず外国へ出向いている。留守中の官僚たちは政治主導のもと、「政治家からの指示待ち」と決め込んでいるから対策が遅れてしまったのである。

今までなら、大臣が居ても居なくても事務次官が先頭に立って指示が出されていたが「政治主導」の元では大臣自らが先頭に立って、動かなければ動きが取れない状況に成っているのではないでしょうか。

その辺の血流がスムースに流れていないのは、鳩山政権下では、閣僚の内部でも夫々の大臣の言う事が、違っている、特に小沢幹事長の発言になると、党のマニフェストも総理の発言も一瞬にしてコロコロ変わり、国民はその動揺に振り回されている。

「普天間基地の問題」「暫定税率廃止問題の廃止」「高速料金問題」も無料と有料の間を行ったり来たりしている。
国民は、つくづく鳩山・小沢体制の民主党に愛想を尽かしている。

「脱官僚」「政治主導」を貫くのであれば、それによって血流が止まってしまう事の無いような、法的処置をしておいて、更に官僚を含めた改革の必要意識を持たせた体制を作らないと、何処かで、血流が止まったり、うっ血したりするのではないでしょうか。

「事業仕分け」も、何故わが国に今「事業仕分け」が必要かを、官僚にも十分説明し、その気にさせた上で、実施しないと、一方は隠し続け、一方は暴き続けると言う手法は決して上手く行くとは思いません。
官僚の抵抗も、仲間意識と省益を考えての抵抗であると思うが、「国民のため」とか「国益のため」とかを強調し、国民の奉仕者としての官僚の自覚を確り持った官僚を育てる所から始める必要があるのでは無いでしょうか。

従って、官僚の採用は、今のような湯水の如く沢山を採用するのではなく少数精鋭で行い、一旦採用したら、定年まで、働いて貰い、天下りや渡りは皆無にするべきである。
今のような中途半端な改革で、官僚の反発の中では、良い政治は出来ないのではないでしょうか。無論時間の掛かる話ですが、一貫した政治哲学が通っておれば国民はそれを支持し、それに向かって協力すると思います。
目先の、選挙受けする政策しか考えていない政党は、見向きもされないでしょう。
(えびなたろう)

ギリシャの経済危機

2010-05-18 11:57:04 | Weblog
ギリシャの経済危機         (010.05.18)

ヨーロッパの小国ギリシャは国内総生産(GDP)約40兆円ぐらいで、日本の神奈川県程度の規模の国である。其の国の経済問題が、いまや全ヨーロッパを混乱状態に落としいれている。最もニューヨーク市場で、誤発注もあって、一時はパニック状態にもなったが、ギリシャ財政ついては、過去も何回か破綻の歴史があり債務不履行と債務条件変更の常習犯であると言われている。

ユーロー圏では、ポルトガル・イタリア・ギリシャ・スペインと其の頭文字を取って“PIGS”(ピッグス)と言う“ブタ”を意味する呼び名で、国の財政的には軽蔑の目で見られていたのである。其の中でもギリシャは、最も素行の悪い国として見られてきた。

其の国が、巨額の経済赤字が膨らんだ事に、米国の信用格付け会社が国際の格付けを引き下げた事が引き金となり一挙に経済不安が広がったのである。
其の上、ギリシャの国債はCDS取引(信用リスクを移転するデリバティブ)市場で拡大を続け、財政危機に対する不安は止まる所を知らない状況になったのです。

ギリシャの財政危機を招いたのも行政のあり方が、怠慢で、所得の把握が十分でなく、脱税の横行、無駄使いの放置、汚職の横行等々、欧州の中でも金が無いのに屈指の公務員天国の国であったそうである。この点は日本と全く良く似ている。

日本の場合は債務の多くは国内で引き受けられている為、国家財政の破綻の程度はギリシャ並みそれ以上かも知れませんが、一応国債の引き取り手があり、金利も安定しているから良いが、これが金利が上昇したり、税収不足体質が続けば、いつ何時、ギリシャの二の舞になるかも知れません。

日本における官僚天国の状況は、国民との比較において、大きな差があり、今日の「事業仕分け」のニュースでも、食塩を扱う国有企業が、1兆円近い利益を上げ、取引している小売店には、無税の特典を与えると言う、民業を圧迫して営業を続けている。

そして、天下りのOBの年収は1400万円と民間の数倍の報酬を得ている。この様な事も「事業仕分け」の中で、初めて発見される事で、遣らなければ発見されず、彼らは、“バレ”なければ永遠に隠し続けるつもりで居るのです。

日本の財政再建は、官僚天国の状態をなくす事と、税金の補足率の向上を行えばそれだけでも数十兆円の増収は確実に増える事になる筈である。

ユーロー通貨の問題も今後どの様に展開するか解らないが、ドイツの労働者が「なぜ我々の税金で、ヨットに乗って優雅に遊んでいるギリシャ人を助けなければ成らないのか」と言った“苦情”が、耳から離れないで居る。
(えびなたろう)