きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

森田健作氏の当選は当然だ

2009-03-31 14:29:30 | Weblog
森田健作氏の当選は当然だ      (009.03.31.)

千葉県知事選挙で森田健作氏が当選した事は、最初から本命と目されていたから当然の事でしょう。

新聞紙上では、民主党の大敗が報道されているが、地方自治体の選挙では政党の意向より候補者自身の政治姿勢の方が最優先される傾向があるから、森田氏の当選は別に自民党が良いからとか、民主党が良くないとかの問題ではないのでしょう。むしろ2番手に民主党推薦の吉田氏が善戦したと見るべきでしょう。

世界経済の大不況になった今日、此れからの世の中は、今までの様な物作り優先の経済ではなく、地に足の着いた実生活優先の体質に変化する事が求められている。
地方自治体においても、中央からの一括した指令で動くのではなく、もっと独自色を出した、地方の特色を生かした、行政が県民の活性化を生み出し、その先頭に立って旗を振る知事が、嘱望されている。

その面からも森田氏の県政は、生活の原点から、見直し「中央には積極的に物申す知事でありたい」と言っている。そして千葉県に住んで「自然と人情にほれ込んだ」とこの地に惚れ込んでいる。

この所、宮崎の「東国原知事」、大阪の「橋下知事」とタレント知事が中々の活躍を見せている。それは生活者「庶民」の心がタレント業の人には良く解るからで、自民党はハナから「タレント知事」は応援していない事からも見て、今回の選挙は、「庶民有権者」の勝利と解釈するのが本当である。

地方自治体の首長はこの様な「物申す知事」が出てこないと、中央から、ただ、押し付けの公共工事の分配金が課せられ、橋下知事の言では「奴隷扱いだ!」と言われている。

此れからの国の政治は、地方自治体に主導権を与え、県民自治の行政を行い、中央はその調整役のみにとどめるべきである。
そうすれば、無駄な公共工事は無くなり、必要の無い特殊法人も無くて済むから国の行政体質は、ダイエットしたスマートな体質の日本の国に成るのではないでしょうか。

「物作り」と「ばら撒き」しか対策が考えられない、自民党内閣では駄目だと言う事はハッキリしている事である。
(えびなたろう)

小沢代表の辞任は官僚の「落とし穴だ!」

2009-03-30 07:29:14 | Weblog
小沢代表の辞任は官僚の「落とし穴だ!」     (009.03.30.)

政権交代後の内閣が取り組む最大の問題は、官僚政治の打破である。

来るべき次期の総選挙は単なる「自民党」と「民主党」の選挙戦ではありません。自民党にも、民主党にも腐敗した官僚政治の改革を唱えている政治家は居ますが、反対に官僚と癒着した官僚擁護の族議員もいて、利権のネットワークの中にドップリ浸かっているのが現麻生政権であります。

だから今度の選挙は「脱官僚で国民主導の政治」か「官僚擁護で官僚主導の政治」か、と言う二者択一の選挙戦であります。
この様な時期に官僚が最も恐れている小沢一郎氏を、民主党の党首から外す事が何としても必要で、今回の西松建設問題も彼等が仕組んだ「落とし穴」だと思われるのである。

今回のやり口は、グレーな疑いを掛ければ、いくらでも引っ掛けられる「政治献金規正法」を使って、小沢代表の第一秘書を逮捕すると言う挙に出たのである。

小沢氏はこの様な姑息な手段で辞任させようとする「落とし穴に」断固として反発し、政権交代を成し遂げるまでは、自分の「政治生命を賭けて行なう」と言っている。

選挙の勝敗だけを考えれば、民主党に取って、菅氏や岡田氏に代わった方が国民受けをするだろうが、脱官僚の政治を行なうためには、小沢代表の存在が欠くことの出来ない必要条件なのである。

民主党にとって政権与党の経験の無い事が一番の弱点であり、再び細川政権の二の舞にならぬことを最も注意することが大切であります。

民主党にとって政権交代が本当に実行できるのは、先日発足した渡辺善美氏や江田健司氏による「国民運動体」や、同じく江田憲司氏・高橋洋一氏他の「脱官僚の会」など内閣に精通した人材の助が絶対に必要で、小沢氏はその先頭に立って過去の経験を十分に生かした行動をやってもらわなければ、今の官僚機構の改革は出来ません。

小沢の居ない新政権では官僚の望むところで、彼等は結束して、潰しに掛かってくる事でしょう。
民主党幹部もその点を理解して、小沢続投に大きな期待を持っているのです。
岡田克也氏も本日のニュースでは小沢の続投を容認したということで正解だと思う。

西松建設問題も重要ではあるが、目先の大目標をそのために達成できなければ、国民は大きな悔いを残す事になります。
決して、官僚の落とし穴にはまらない様充分な注意が必要である。
(えびなたろう)

政権交代に掛ける小沢の執念とは

2009-03-29 10:21:44 | Weblog
政権交代に掛ける小沢の執念とは      (009.03.29.)

小沢一郎代表は、今回の西松建設問題で、代表の座に異常なまでに固執している。と言うのは、彼は自分の手で日本の行政のあり方を転換し、政治を国民の手に取り戻す事に異常な熱意を示しているからである。

従って、小沢が総理になって、一番手強いと思っているのは、他ならぬ、官僚である。
官僚連中は、早くも次期政権交代を予測して、自らに降りかかる権力制限に今から異常なまでの警戒心を持っている。従って、その場合、一番怖れているのが小沢一郎で、彼だけには総理に成ってもらいたくない、と思っているからだ。

今回の小沢降ろしの「国策捜査」は、兎も角小沢だけには総理に成ってもらいたくないからで、後は岡田がなろうが、菅がなろうが、官僚がこぞって、反旗を振り上げれば民主党政権なんかは、赤子の手を捻るものだと、見くびっているからである。(細川政権の二の舞)

従って、官僚には、もはや自民党政権ではなく、野党に政権が交代した中で、官僚の力を何処まで、温存し、維持出来るかを最大の課題としてあらゆる手段を考えているのだ。

小沢にはそれが分かっているからで、異常なまでに執念を燃やしている。

小沢と言う人は、本来政権に執着する人ではなく、今までも総理になる可能性は何回と無くあったが、すべて拒否してきた人である。

今回彼が、執着するのは、自分が先頭に立って、官僚に対峙する決意で望んでいるからである。

単に、次期選挙だけを考えると、岡田や菅に交替した方が、民主党にとっては有利で、自民党にとっては不利にと思われている。確かに、国民の多くの人もその様に思っていると思うが。官僚にとっては一番小沢が恐ろしい存在なのである。それは、あの大自民党時代の幹事長を経験し、政権の酸いも、甘いも知り尽くし官僚の扱いに秀でているからである。

民主党の執行部が、選挙の不利を承知の上で、小沢で行くとした考えは、軽々に口では言えない部分が、多分に在ると思われる。

たかが、西松建設程度の問題で、選挙後も、再び官僚支配から抜け出せない政権が出来れば、またまた国民は浮かばれない事になるのではないでしょうか。
(えびなたろう)

給料のボッタクリ

2009-03-28 06:50:28 | Weblog
給料のボッタクリ      (009.03.28.)

農林省のヤミ専従隠しで秘書課の課長:松島浩道氏ら2名の更迭を発表した。内容は調査結果を改ざんし、報道機関の取材に対し虚偽の説明をしていたと言う。

組合の役員などが、組合活動をやるときは、本来業務から離れる為に所属長の許可を得てやる物で、その間は当然無給である。

然るに「ヤミ専従」とは本来業務に従事する形態のままで、組合活動を行い、給料を貰っていながら無許可で、組合の業務をやっていると言う事であり、大阪の橋下知事の表現を借りれば、将に「給料のボッタクリ」である。

当初、社会保険庁で発見された問題であったが、農水省でも、内部告発を受けて、疑いが持たれ、昨年4月から3回に渡って調査が行なわれた。

最初は、ヤミ専従の疑いのある職員が142人いたが、秘書課が組合側に再調査を通告して2回目の調査では48人に減り、3回目にはゼロになったと報告している。
調査の方法も事前に調査通告をしておいて行っているから実態の調査とは言えず不適切な調査であると言わざるを得ない。
その上、秘書課長は取材に対しヤミ専従の人数や日付けを改ざんし、ヤミ専従の疑いが48人だったと虚偽の説明をしたのである。

国家公務員の管理職である秘書課長が組合のヤミ専従問題を改ざんして虚偽説明をした事は、国家公務員法の重大な違法行為で、国民を裏切る大問題である。
石破農林大臣は「私が関与して実態を徹底的に明らかにする」とのべた。

農林水産省は、昨年汚染米でも大きな失態を犯している、問題の取り組みに対しても当事の大田農林大臣自身が、全くやる気の無い対応で、結局は大臣の辞任にまで行ったが、幹部が変わっても結局、省内の永年のマンネリ化が堕落を生み、それに組合組織が乗っかって、人事課長までが、丸め込まれていると言う姿である。

この様な堕落は、おそらく他の全省庁にも蔓延しているものと思われる。
それが、今の日本の行政の体質になってしまっているからである。

自民党の半世紀以上にも及ぶ一党独裁体制が、官僚の堕落を生み、政治の堕落を生んでいるので、改革が叫ばれているのもそのためである。

此れも早く総選挙によって、新しい政権政党が、誕生し「国民主体の」政治が行なえる体制を作る事以外に改善の道は無いのでは無いでしょうか。
(えびなたろう)

「大臣規範」認識の低さ!

2009-03-27 10:55:22 | Weblog
「大臣規範」認識の低さ!      (009.03.27.)

平田耕一財務副大臣が閣僚在任中に株取引等の自粛を求める「大臣規範」に抵触して居た事が判明した。
大臣規範と言うのは、01年に政府が中央省庁再編に合わせて、大臣・副大臣・政務官を対象にした倫理規定で、1)営利企業役員との兼職禁止、2)株式などの有価証券・不動産・ゴルフ会員権の取引自粛、3)大規模な政治資金パーティーの自粛、が定められている。

従って、平田氏の場合も在職期間中は内閣官房に株式を信託しておく必要があったのだがそれをしておらず、自分の持っている株(チヨダウーテ株)112万株(市場価格1株290円)を市場を通さず約2倍の550円で売却し、市場売買より3億円多い取引を行なったというものである。

記者から「大臣規範に抵触する事の意識」について質問したが、「何ら後ろめたさはありません」と言うことで、初めは全く辞任の考えはなく、辞任するのも「民主党が審議しないと言うから、国会審議の停滞を考えて辞任する」「小沢代表は辞任しないが、私は辞任します」と言い切り、大臣と言う公職にいる、閣僚モラルが感じられない対応であった。

麻生総理の任命責任についても、辞めさせるつもりはなかったようであったが、野党の追い込みによって、辞任も仕方がないと言っている。

自民党の笹川総務会長は、最近行なわれた、塩谷立:文部科学大臣の政治資金パーティーで大臣規範にたいして「閣僚になると会をやってはいけないのだが、誰かが掟(おきて)を破って、貰わないと後から続く人が困る。『塩谷先生がいいならオレも』と言う人が出てくれば、ぜひ物心ともにご支援を」と言う発言をしたそうである。

大臣規範には罰則はない。とは言え、与党の幹部が「掟」破りを奨励するかの様な発言をしている事に、倫理意識の低下は、与党内に蔓延しているようである。

民主党狙いの西松建設問題も、とばっちりが、二階大臣に飛び火し、調査すればするほど問題が大きくなり、二階経済産業大臣の政治団体「関西新風会」事務所費が西松建設から支払われていた事が判明、現職の大臣の不祥事として、ただでは済まない問題に発展しそうである。

麻生内閣も、もがけば、もがくほど深みにはまり込み、何をやっても浮上できないのは、基本的に国民の信任を得ていないからで、国民を甘く見ていた証拠である。
(えびなたろう)

一丸野球の強さ証明

2009-03-26 11:58:20 | Weblog
一丸野球の強さ証明      (009.03.26.)

野球の世界一を決める「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で昨年の北京オリンピックの金メタルチーム韓国と決勝戦を戦い、延長10回で勝利に導いた「侍ジャパン」の戦いは、見事なものであった。

原辰則監督を中心に、選手全員は、今までの戦いとまったく質の違う気迫のみなぎりを、感じさせる戦いであったと思います。
その原因は、夫々の選手が、自分の持ち味をフルに発揮し、全員が一丸になって戦う、いわゆる「全員野球」の賜物で、あったと思います。

最初の予選を戦っていた時は、まだ少し硬さがあって、失敗を恐れる守りの戦いが、かえって選手の100%持ち味を発揮する事が出来ずに苦戦を強いられ、先取点を取られたときは、そのまま負けてしまうと言う悔しい戦いで、内容も相手チームより安打数が多いのに得点が得られない傾向が続いた。 その点韓国チームは攻めの戦いをやっていたように思う。

しかし、最終の決勝戦では、相手が韓国との5度目の勝負だけに、みなぎる闘志が観衆にも感じさせる迫力があった。
先取点は取ったものの、同点に追いつかれ、その後また突き放したと思っていたら、再び9回に同点にされたが、あの時守りで見せた、レフト内川選手のファインプレーは、ライナー性の飛球を、ショートバウンドで捕り、セカンドに送って走者をアウトにした、プレーで、あの気迫は物凄いものを感じた、そしてその気迫が全ナインにみなぎり、その後の粘りと攻撃に現れ、最後はイチローのヒットで得点し、締めくくりはダルビッシュの三振で決着をつけた事は“素晴らしい”の一語に尽きる展開であった。

今回のWBCの試合を見て、やはり野球は「チームワーク」のゲームで、全員が一丸となる事が勝利に繋がるので、アメリカチームの様に、いくら大リーガーのメンバーを集めても勝つ事は出来ません。
個々の選手の力はあっても一丸となった、チームの力が勝利に結びつく、これが野球の面白さではないでしょうか。

時あたかも、春の高校野球が行なわれているが、日本には他国にない全国高校野球の制度がある。
若さ溢れる、高校生の力一杯の戦いぶりは全国都道府県の国民は、昔はラジオに今はテレビに噛り付いて応援する姿こそ日本の国民性を表しているが、野球を通じてチームワークの大切さを、大事にする意味において、野球の更なる発展を大いに望みたいと思います。
「民族の祭典」と呼ばれるオリンピックに於いても、野球を排除するのではなく、世界中に普及する事によって、世界の民族が、平和のために、共存共栄のチームワークの大切さを知る良いスポーツだと思うのだが。
(えびなたろう)

民主党を狙った国策捜査か

2009-03-25 09:39:11 | Weblog
民主党を狙った国策捜査か      (009.03.25.)

東京地検特捜部の捜査は、政治資金規正法の虚偽記載が問題になっている。小沢代表の秘書が逮捕された、原因は、秘書が受領した金の出所が「西松建設であることを承知して受けていた」と言うこととで、秘書は「認識していなかった」と供述しているが、特捜部は「認識している証拠を掴んでいる」と言う事で逮捕になっている。

この問題は、罪としては金の流れの形式的な問題だけで、本来、金による贈収賄罪とか、貰った金の不正使途による犯罪と言うことではなく、政治献金の入金形式の問題だけである。

従って、小沢代表の政治団体「陸山会」が受け取った政治団体の出所が西松建設のダミーの団体であったと言うところから、それを「知っていたか」「知らなかったか」の違いが争点になっている。

「政治と金」の不正行為を正す「政治資金規正法」としては、抜け道の多い「ザル法」で、「法の解釈」とか「事実の認識」とかのグレーな供述の部分によって罪状が左右されるという点が問題とされるところである。

従って、特捜部が本気で、この部門にメスを入れるのであれば、民主党よりも自民党のほうに疑いが掛けられる、政治家は非常に多い。二階経済産業大臣・森元首相・尾身元財務相等で彼等も西松から、資金の援助を受けていながら、彼等は「西松のダミー団体を認識していなかった」と言うことを認めると言うのだろうか。
100万円以上の多額の援助を受けて、西松のダミー団体である事を認識していない筈はないと思われる。
この点、特捜部の追求が自民党には及んでいないところを見れば、明らかに民主党を狙った「国策捜査」と言わざるを得なくなる。

事件そのものも、大犯罪に結びつく問題ではないのに、この時期を狙った特捜部の摘発は漆間氏の発言「自民党には及ばない」と言う言質が物語っている。

決して、民主党の小沢代表を擁護しているわけではないが、こんな姑息なやり方での攻撃では小沢氏も腹の虫が納まらないのも無理からぬ事かもしれない。
(えびなたろう)

不動産価格の下落が示すもの

2009-03-24 09:52:30 | Weblog
不動産価格の下落が示すもの      (009.03.24.)

世界的な不動産価格の下落が景気の落ち込みを物語っているが、その影響は日本でもマンションが売れなくて、価格の下落が急激に落ち込んでいるようだ。

日本の場合、バブルの崩壊が終わって少し持ち直してきたと思っていたが今回の世界的な不況の波は、再び日本の不動産価格の下落にその影響を及ぼしてきた。

不動産は、金融の担保物権の代表的な存在だから、この物件の下落は、経済全般の指標を示すもので、ここへ来て急激な下落は、業界関係者の想定外の事として深刻に受け止めているようである。

昨年までは2年連続で地価上昇しており、長かった地価の下落に歯止めがかかったかと思われたが、今年の国土交通省発表では、全国の住宅地で3.2%、商業地で4.7%前年に比べて下落している。

下落の原因は海外から多額の融資をしていた投資ファンドの撤退が大きく響き不動産業者の資金繰りを一気に悪くしている、また、国内の銀行も融資の絞込みを行なっているから、この様な状態が続けば、景気の悪化は更に悪循環に陥る可能性がある。

金融庁も融資の絞込みをしないように指導をしている様だが、銀行としても不良債権残高の増大する傾向に、融資に慎重にならざるを得ないと言っている。

この様な銀行の貸し渋り傾向は金融庁の指導だけでは実効性は無く政府としても何等かの対策を採らないと更に深刻さを増すばかりだ。

不動産に対する、税制上の優遇措置を行なう等の迅速な行動が求められるところである。
(えびなたろう)


次期選挙は「官僚主導」か「国民主導」かの選択肢だ!

2009-03-23 10:25:53 | Weblog
次期選挙は「官僚主導」か「国民主導」かの選択肢だ!    (009.03.23.)

我が国の政治が「官僚主導」の政治になったのは自民党の一党支配が半世紀以上も続き政・官の癒着状態になり、それが嵩じて政治家が官僚に「マル投げ」する様になった事が今日の「官僚主導」の政治形態を創っている。

その原因の大半は、総理大臣をはじめ、各省庁の大臣も短期間でコロコロ変わりもはや形式的な大臣ばかりで実質の政治業務はすべて「官僚」任せにして来たことが今日の政治形態を成しているのである。
それはと言うのは、一度でも大臣をやったと言う肩書きが地元に帰って有権者から沢山の支持が得られ、選挙には絶対に強い力を発揮するからである。

それが、また2世代、3世代の政治家家系を作り連綿と続く政治の力が、地元の業界との癒着を生み、其処にまた、大きな利権の構造が出来上がるのである。

今の自民党の族議員と言うのは、その利権構造の全国版で、国家権力を牛耳るネットワークになっている。
この様な、構造は国家国民と言うよりも自分たちの利権擁護を優先した動きをするから、それに異を唱える自民党員は、何らかの形で、自民党を離れている。
従って、現在の自民党員は、古参の党員ほど何らかの利権紐付きの人たちである。

野党の人たちは、自民党のこの様な状態を打破する事によって本来の「国民主導」の政治に変えたいと思っている人で、その先頭にたって動いている人を見れば、殆どが元自民党員(又は与党の党員)で「国民主導」の政治を求めて、野に下った人たちが非常に多い。

民主党の小沢代表は「元自民党の幹事長」、鳩山幹事長は「元自民党員で祖父が自民党の創設者」、菅副代表は「元橋本内閣の厚生大臣」エイズ問題で、官僚が隠していた資料を出させた人だ、その他元自民党員やさきがけ党員が非常に多く、元官僚で脱官僚を唱える人達ばかりが、今の野党勢力になっている。

公務員改革に象徴される「国家公務員制度改革推進本部」の人事問題も局長ポストのランクでいろいろと揉めている。
此れは如何に、官僚の抵抗が強いかが伺われる証拠である。

従って、次期選挙の争点は、「官僚主導か」「国民主導か」の2者択一の選挙であって国民には投票権が一票しかありません。
従って、国の体質を変える為にも、脱官僚型の「国民主導の」政治を行なえる人に投票する事が必要ではないでしょうか。
(えびなたろう)

自民党は国民から嫌われている

2009-03-22 11:44:45 | Weblog
自民党は国民から嫌われている      (009.03.22.)

世論調査でも国民が望んでいる事に真正面から取り組まず、背を向けた政策行動を強引に推し進めてきた、自民党。
後期高齢者からは、医療保険制度を年齢で区分けし、保険料は年金から天引きし、サービスは低下し、「姨捨山」と批判され、それでも改善する姿勢を示さず、「見直しする」と言っておきながら、名称だけを変える程度の誤魔化しで国民を愚弄している。
厚生年金についても、杜撰な管理が未だに解決の見通しも立っていない。
それで居て、今選挙をやれば、民主党に負けてしまうからと、先延ばしをしている。

この様な状況の中で、毎日新聞がインターネットを使った「自民党のイメージ」調査を行なった。
結果は、「傲慢」と答えた人が72%(06年調査より15ポイント増加)、「不信」と答えた人が67%(同じく28ポイント増加)、「期待」は9ポイント減の13%、「信頼」は8ポイント減の9%であった。
調査の方法は2月20~22日、gooリサーチのモニターから無作為に20歳以上を対象に1034人から得た回答だと言う事です。

結果は、まさしく、国民の意向を無視して、自民党の一方的な考えだけで押し通し、全く他を顧みない姿勢を示している物で、「傲慢」と言う一語はその通りであるといわざるを得ない。

今回この結果から、特に感じられる事は、自民党の党員自身の思いにこの数字が物語る意味合いを良く理解されていないのではないかと、思われる事である。

それは、党内でも改革に熱心だった渡辺善美元行政改革大臣が、改革の先頭に立って孤憤奮闘してきた事に、国民はある程度期待を持って見守っていたが、結局自民党内部の「異端児」と言う事で、簡単に放り出してしまった事が、決定的に自民党の体質改善が自浄できない政党である事を明確に示している事である。

そして邪魔者を排除した自民党の方向は、「官僚主導」の政治に逆戻りし、官僚に対しては、一旦入庁すれば死ぬまで面倒を見る制度の上に「天下り」「渡り」を許し特殊法人と言う就職安全機構を作り、高額の給料・ボーナス・退職金は国民の税金から、とり放題で、クビを切られる心配は無く、民間では考えられない無駄な費用の総額は12兆円とも言われている。

この様な状態に何のメスも入れず、3年先には更に消費税アップの約束を国民に強要している。この「不満」「不信」に国民は、政権交代を望んでいるのであるが、選挙もさせないと言う麻生総理の居座りを決め込んだ態度は、「傲慢」と決め付ける事は当然の事ではないでしょうか。
それでも、自民党にかじりついている党員は、神経が麻痺状態にあるのではないでしょうか。
(えびなたろう)