きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

麻生首相の所信表明演説

2008-09-30 11:19:05 | Weblog
麻生首相の所信表明演説       (008.09.30.)

 昨日午後から行なわれた衆参両院の国会本会議で、麻生首相の所信表明演説が行なわれた。

演説に先立ち福田前首相の突然の辞任や、中山国土交通大臣の失言問題について不適切な発言であった事を陳謝し任命責任をも認めた。

所信表明演説では、麻生新内閣の今後の政策に対する具体的な内容説明と言うより、対向する民主党との対決姿勢を鮮明にして、2008年度補正予算の賛否に付いては「焦眉の急である」として「イエス」か「ノー」かの返答を要求し「ノー」の場合はその「論拠を代表質問で示せ」と要求する異例なものであった。

また、外交問題についても「日米同盟強化が第一だ」と表明し、民主党の国連重視の姿勢に対し、「日米同盟と国連とのどちらを優先劣後させるか」を問うている。
インド洋の給油についても、手を引く洗濯はあり得ないとまで言い放っている。

後期高齢者の医療に付いては、従来までかたくなに改善を拒否していたが、「1年をめどに必要な見直しを検討する」としている、しかし何処をどの様に見直すのかは、示されていない。

総体的に麻生総理の民主党を意識した挑戦的な姿勢が示された内容で、当面の選挙を控えて、国民へのアピールを意識した所信表明演説であった。

明日からは野党による代表質問に移るが、これに対向した小沢一郎代表の質問がどのようなものになるのか、期待されるところで、もはや事実上の選挙戦の様相である。

従って、内容に付いては、おおいに関心を持って選挙の参考にするべき所である。
(えびなたろう)

改革を放棄したのか小泉さん

2008-09-29 14:41:53 | Weblog
改革を放棄したのか小泉さん       (008.09.29.)

小泉総理の人気は、「改革を、やるのか、やらないのか」を迫る劇場型選挙で国民からの絶大な支持票を受け止め、一昨年の選挙では3分の2を超える議院を獲得する大勝利を果したのである。

そして、5年5ヶ月間の任期をおえて、辞任をされたのであるが、改革の目的は未だ道半ばであり、進むべき方向性にも、党内反対勢力の抵抗もあって、一時の勢いは無く、折角掲げた、道路公団の民営化や、郵政民営化についても妥協を迫られ、看板だけ架け替えて、見た目は改革をした様な形だけで終わり安部政権に後を譲ったわけである。

この時点で、小泉さんは疲れ果てて、当初の意気込みは見られなかった。後を継ぐ若き安倍さんに託したのであるが、これまた、行き詰まり、健康上の問題もあって、政権放棄されてしまったのである。

本来は此処で、総選挙をやるべきだったが、それを遣らず、党内での総裁選挙をやり、約一ヶ月の政治空白の後、福田政権が発足したのである。

この辺りからは、もはや小泉時代の改革は、何処かへ無くなってしまい、官僚と、族議員による、旧体制の自民党に戻ってしまい、わずかに、道路特定財源の一般財源化と公務員改革法が成立したが、此れも結局は、福田総理の政権放棄で骨抜きに成ってしまうことであろう。

今回の麻生内閣は「反小泉」を唱える、内閣であるから、もはや、自民党の中には小泉色は消えて無くなる事になる。

小泉さんはこの時点で、引退を決意された事は、いままで遣ってきた改革は果してなんであったかが問われる、すべて中途半端に終わり、自分の跡継ぎを次男に任せることを後援会に紹介し、「宜しくお願いします」では、国民は、敵前放棄で逃げ出す様なものとしか思わないのではないでしょうか。

いまの自民党に、愛想が尽きたのなら、小泉チルドレン等の賛同者を伴って、分裂し新党旗揚げを遣れば、自民党の中でも中川・小池等の改革賛成派も同調するでしょう。

そして、民主党とも話し合いが出来る政党として、協調していけるのではないかと思う。

そして、国民が期待している、官僚支配の政治からの脱皮、中央集権政治からの脱皮、国民主体の新しい、体質の日本国を作ってくれる事を期待していたのだが。
(えびなたろう)


中国宇宙船「神舟7号」の打ち上げ

2008-09-28 01:42:58 | Weblog
中国宇宙船「神舟7号」の打ち上げ     (008.09.28.)

中国の有人宇宙船「神舟7号」が27日午後、打ち上げに成功し高度約350キロの軌道上で船外活動を行い、国内向けにテレビ中継を行った。

自主開発した宇宙船から、船外活動を行なった事は、アメリカ、ソ連に次いで3番目の国として国際社会に対して、中国の「宇宙大国」をアピールした。

船外活動をする宇宙服の開発は難しいとされているが、中国は4年の歳月と、約3000万元(約4億6000万円)を投じて開発に成功したと言う、宇宙服の重量は120キロもあるそうです。

そして、カメラを搭載した40キロの小型の衛星を放って、28日の夕方3日間の飛行を終えて、内モンゴル自治区に帰還する予定である。

中国の宇宙開発は軍が主導している分野であるから、当然軍事目的に関連するものとして、利用される事が考えられる。

昨年には、宇宙衛星を弾道ミサイルで破壊する実験に成功しているだけに、アメリカ始め各国は、神経を尖らせて、注目しているところである。

中国の宇宙産業の規模は、1200億元(約1兆9000億円)と言われている。そして、この分野の関連技術についても研究が進められていると言う。

国内的には、まだまだ後進国の域を出ない中国だが、軍事的には明らかにアメリカに対抗意識を持った行動を、着々と進めている。
共産党の独裁国家中国の今後は、世界に脅威を与える国に成る事を心配する。
(えびなたろう)


失言内閣の行方は

2008-09-27 12:16:17 | Weblog
失言内閣の行方は       (008.09.27.)

麻生内閣の発足は華々しい演出の中で発足したが、行く末をあんじられるのが「失言問題」である。

早速、国土交通省担当大臣の中山成彬氏(中山恭子さんの旦那)の失言問題が起こっている。
成田空港反対闘争を「ごね得、戦後教育がわるかった」発言、「日教組の子供なんて成績が悪くても先生になれる、だから大分県の学力は低い」発言、「日本は単一民族」との発言でアイヌ先住民族を刺激する発言等が持ち上がり、本人にとっては、良く解っていないのか周りからの忠告で、事の重大さに慌てて謝罪に転換、発言の撤回と弁明に努めている。

失言と言うのは、本来、普段から心のどこかに存在する物で、それがチョットした心の緩みから飛び出す物で、その人の本心と受け止められる部分でもある。

中山大臣は、大蔵官僚のエリートで、夫人の恭子さんは拉致問題担当大臣として有名である。夫婦とも、東京大学卒業し大蔵省に入省すると言う、人も羨む超エリートである。

従って、庶民の気持が何処まで解っている人なのか疑問である。ご夫婦とも立派な人で悪い人とは思わないが、何せ苦境に喘ぐ庶民の境遇を経験してないから、理解しろと言う方が無理なのかもしれないが。少なくとも一国の大臣になられた政治家として、国民の気持を逆なぜする様な発言は、厳に慎む必要がある。

麻生総理自身も失言の多い人で、子供の時から、庶民の窮状なんか経験した事のない人である。昔なら、失言があっても庶民には、不満を言う事は絶対に許されなかったが、今の時代は、一人の人間として、人権が平等に評価され尊重される時代だから、それだけ大臣と言えども、国民一人一人の人権を尊重する意識が要求されるのは当然である。

今回麻生内閣には二世議員やエリート議員が多い、その為か、特に「国民の目線」を強調して麻生総理も「国民本位」とか官僚には「省益でなく国益を」とか大臣には「官僚を使いこなせ」とかを述べられている。

それでも、「彼等の目線」が「国民の目線」と相当の格差があるところがまだまだ理解されていない様に思われる。

何時か大前研一氏の論文のなかで、日本の官僚は優秀だが大学を卒業してそのまま官僚の社会で過ごしているから、民間企業の経験がないそこが大きな欠陥だと言っている。
官僚の登竜門に、民間企業の経験者を採用する条件を設けてはどうだろうか。

特に大学を卒業した若いうちに、おおくの経験をさせ、体験の中から、学び取らせる研修が必要である。
歴史上でも大成をなした人は、人生の何処かで、辛酸を舐め、苦行の体験をした人が多い、それが人生の転機になって大成を成し遂げているのだ。

歳を取り年長になったら、経験から来る自分の哲学を大いに論じる事が必要である。
後期高齢者を邪魔もの扱いにする、いまの政治の有り方は、いずれ国を滅ぼす道に進んでいる事を悟るべきである。
(えびなたろう)


小泉元首相の引退!

2008-09-26 10:57:37 | Weblog
小泉元首相の引退!      (008.09.26.)

小泉元首相の引退情報が、昨夕政界を駆け回った。突然の引退に驚いた人、ガッカリした人、小泉さんらしいと肯定的に言う人、等々で、彼の総理時代の所業が、及ぼした影響力が非常に大きかった事を物語っている。

確かに彼は「自民党をぶっ潰す」と言う言葉に象徴されるように、長年政権与党としてマンネリ化された行政のあり方に、効率の悪い税金の使われ方や、利権に絡んだ、国政の運営に真っ向から、立ち向かい「改革」を唱えた、首相として国民から絶大な支持を得て85%と言う歴代最高の内閣支持率を得ていた。

しかし、それに抵抗する勢力もまた凄まじく、その中核をなすものが、官僚勢力であり、それに同調する党内族議員勢力であった。

5年5ヶ月と言う歴代総理の中では、長期政権であったが、外交面では、靖国神社の参拝にこだわり、中国との体制悪化が、彼をより窮地に追いやった事もあって、疲労困憊の状況の中で、任期を満了し、安部政権に後継を託して辞任したが、その時点でも70%台と言う高い支持率を得ている。

特に終盤の衆議院選挙では「郵政改革」を謳った劇場型選挙で3分の2以上の議員勢力を擁する大勝利を果したのである。

彼の人気は、強引なまでの行動力と、国民を引き付ける劇場的な演出が大衆を引き付け其れによって改革を進めてきたが、抵抗勢力も強く、道路公団民営化等では、一応看板の架け替えは出来たが、中身に付いては、実態に則した改革までには至らなかった。

彼の後を受けた安倍内閣も改革志向ではあったが、不幸にして年金問題が大きく足を引っ張り、参議院選挙において、大敗を喫し、過半数を野党の勢力に取られ「ねじれ国会」状態を作ってしまったのである。

その結果、今まで与党内で隠されていた、ムダ使いの実態や、厚生年金の杜撰な管理の実態などが国民の前に晒され、閣僚自体も「政治と金」関する不透明な経費使用の実態が次々と現れ、安部総理も辞任に追い込まれてしまったのである。

本来、この時点で、解散総選挙をやればよかったのだが、折角小泉時代で得た3分の2勢力に引かれ、解散をする事無く、再び福田政権に引き継がれたが、この時点あたりから、小泉時代に追いやられた旧勢力が力を復活させ、離党した議員も戻り、昔の自民党に復活して行ったのである。従って、自民党内も、「改革派」と「守旧派」に大まかな分裂現象を起こしてしまった。

今回の自民党内総裁選挙においても「改革派」の代表小池百合子氏の敗退は、反小泉勢力に軍配が上がったことになり、小泉氏自信も、もはや自分の存在はいまの自民党内には無用なものとなってしまった事を悟ったのではないかと思われる。

今回総裁になった麻生太郎氏は、自民党内では小さな派閥で、ハッキリした「改革派」とも「守旧派」とも態度が明確ではなく、言っていることは、改革的な事も言っているが、真偽の程は全く解らないので国民の期待も迷いの中に居るのではないかと思われる。

どちらにしても、自民党政権の末期的な状況の中に居ることは事実で、まずは解散総選挙で結果を見ないと動きが出てこないのではないでしょうか。
(えびなたろう)

麻生新内閣の発足

2008-09-25 09:42:07 | Weblog
麻生新内閣の発足       (008.09.25.)

昨日の国会で、衆議院では麻生氏が、参議院では小沢氏が首相に指名されたが、その後の両院議員協議会でも結論が付かない事から、憲法による衆議院の議決を尊重すると言う規定に従い麻生太郎氏が第92代の内閣総理大臣として決定した。

早速、組閣人事に入った麻生総理は、夕刻までにあらかじ決めていたメンバーによる閣僚人事が発表された。

今回の人事の発表は、何時もなら官房長官による発表が通例だが、麻生総理自らが記者団の前で夫々の大臣に託す意気込みと同時に発表された。

此のあたりの演出は、真に麻生さんらしいパフォーマンスで、また閣僚人事についても派閥の均衡よりも、麻生さんのお気に入り人事のような傾向で、「オレオレ内閣」とか「お友達内閣」との批評もある様だ。

福田さんのときと違って、自分の遣りたい人事内閣だから、麻生さんとしては満足であろう。しかし、各派閥にしてみれば、入閣人事の数に不満の声も上がっている。

野党民主党は、誰が総理になろうとも自民党の内閣には換わりはないとして、解散総選挙を見込んだ、「政権奪取の秋」として、選挙態勢を整えている。

解散時期に付いては、当面の補正予算の審議での野党の出方次第だと明確にはしていない、自民党の中には、来年度の予算審議の行なった後まで、解散時期を延ばす考えもあるようだ。

麻生新総理は、本日、早速国連総会出席のためニューヨークへ出発する。外交は得意の分野でタイミングも良いから何かアピールする演説でも行なって帰ってくるのではないかと思われる。

帰国しても早々山積する課題にどの様に対応するかが注目されるところだが、選挙をやらずに3人目の首相交代と言う負い目は、やはり早晩選挙はやらねばならないのであるから、早いほうが自民党に取っては得策ではないかと思われる。

長引けば、「汚染米問題」「年金改ざん問題」「後期高齢者見直し問題」「拉致被害者問題」それに「公明党の竹入氏の訴訟問題も」出てくる事も予想され、与党にとっては収拾の付かない混乱状態が予想されるからだ。
(えびなたろう)

中国の汚染粉ミルク問題の波及!

2008-09-24 11:30:09 | Weblog
中国の汚染粉ミルク問題の波及!       (008.09.24.)

中国で起きた粉ミルク汚染事件は、大きな問題として国内に波及しており、商品を取り扱っていた全国の卸売り業者などが、返品した商品の代金の返済を求めて「三鹿集団」本社に詰めかけ大混乱が続いている様だ。

汚染粉ミルク問題は、接着剤や塗料に使われるメラミンを混合し、水を加えて増量して販売していた物で、最大手の「三鹿集団」社を筆頭に他にも23社に及ぶ乳業メーカーが同じ様にメラミンを混ぜて偽装して販売していたものである。

そしてこの商品を飲んだ乳児たちに腎臓結石の被害が広まり1万数千人の入院患者と5人の死者を出している。一人っ子政策を執っている中国では母親たちの怒りは計り知れないものがある。

調べによるとこの問題は、三月時点から消費者からのクレームとして出ていたが、八月の五輪開幕への影響を配慮した当局が隠蔽していた疑いがもたれている。
従って、その対応の遅れが、全国への広がりになったようである。
その間、業者も、政府当局も汚染を知っていながら販売を許していたことになる。

日本でも、汚染米問題は農林省の無責任さが大きな問題を起こしているが、問題が起きると両国とも当局者への責任問題として取り上げられるから、クレームや事件に対して初期段階ではどうしても隠蔽を計ろうとする傾向がある様に思われる。
特に中国は、当局者への責任は厳しい様で、異常なまでの隠蔽工作が行なわれるようである。

今後日中間に於ける輸入食品の問題は、止める事の出来ない重大問題だけに、システムとして食の安全が保たれる制度を両国が協調して取り組まなければならない問題であります。

両国が、両国国民の食の安全のために第三者機関によるチェック体制を作っては如何なものだろうか。
(えびなたろう)


麻生自民と小沢民主の対決

2008-09-23 09:36:53 | Weblog
麻生自民と小沢民主の対決       (008.09.23.)

昨日の自民党の両院議員総会で麻生幹事長が23代の総裁に決まった。此れで次期選挙には麻生自民と小沢民主の対決となる。

早速中日新聞が100人アンケート調査をした結果「どちらが首相にふさわしいか」の質問に麻生氏が59人、小沢氏が36人、その他が5人と言う結果が出た、その一方で政権交代を希望する人の割合は、「交代を希望」が51人で、「政権維持」が46人と言うことである。

町の声からも、交代を希望する人は、「今度は民主にやってもらいたい」と言い、政権維持を希望する人は、麻生人気に期待して「麻生さんにやってもらいたい」と言っている。

しかし今回の自由対民主の争点の違いは、官僚支配の政治体制に乗っていた自民党と、官僚を抑え政治支配の体制にしようとする民主党の根本的違いがある。

麻生対小沢と言う面では、両者の人気が焦点になり明るさと若者に人気のある麻生氏の方が優位であると思う。しかし、政治体制の改革の点から比較すれば民主党の改革案に乗る事に民衆は傾いていると思われるのである。

此処へ来て舛添厚生大臣が、「後期高齢者保険制度の見直し」を提案している。また、小池百合子さんは、「霞ヶ関をぶっ潰す」と言っている。石原氏は「天下りの廃止」と言い出している。これ等は、むしろ民主党が提唱している事で、自民党員の言葉とは思えない意見が出ている。もし此れを言うのなら自民党を離党して言うべき事ではないでしょうか。

麻生氏自身も舛添氏意見に同意していると言うが、本当かどうかも解らない。一番解らないのが麻生新総裁自身で内政・外政についての確固たる見解が示されないのが非常に物足りなさを感じる。

その点民主党の方が比較的はっきりとした改革の方向付けが出来ている。官僚制度改革は無論地方分権制度への方向付け、その先は道州制まで、外交はいままでのアメリカ一辺倒からの脱却、国連を中心にした自主外交をはっきりと示している。

従って国際貢献のあり方も国連を重要視する姿勢のなかで行なわれる事になる。

此れに対し自民党は財源問題ばかりを追及して、遣ると言う意欲は全く示されない。税金の無駄の排除にしてもすべて消極的で、改革をやってこなかった事が、今日の慢性化した官僚の仕事振りに表れ、年金記録の改ざんや、ご記入、杜撰な管理になっている。

その他、公共工事の談合・特殊法人の無駄な費用・補助金の誤魔化し・居酒屋タクシー
教員採用の不正・汚染米の放出・防衛庁不祥事問題等々、マンネリ化が起こした不祥事続きの実態は、誰が、どの様に改革するのかが、次の選挙に問われているのであります。

郵政選挙のような、お祭り騒ぎに乗じた演出で、流れに乗せて選挙をリードするやり方では、今度は国民も「騙されないぞ!」と思っているのでは無いのでしょうか。
(えびなたろう)

小沢民主党に国の体質改善を!

2008-09-22 12:25:13 | Weblog
小沢民主党に国の体質改善を!       (008.09.22.)

昨日の民主党臨時党大会で小沢一郎氏の無投票3選が承認された。小沢氏は早速、次期衆議院選での政権交代の決意を表明し選挙に臨む民主党政策構想を掲げ格差社会の是正に向けた「日本型セーフティーネット」の必要性を強調した。そして官僚主導の統治機構を根本的に変えることを訴えた。

そして、当面の優先課題として、1)高速道路の無料化、2)農業者の戸別所得保障制度、3)子供手当ての創設の三つを掲げている。

その他、9項目にわたる重要政策を今月中に細部にわたるマニュフェストを作って発表するとの事で、政策実行に伴う必要な財源についても22兆円が必要であることも明らかにし、財源捻出にも現在の特別会計212兆円の一割削減を目標にした意欲的な政策行動が必要であると訴えている。

素晴らしい決意であると思う。

此れに対する、与党やマスコミの一部では、早速財源の問題を先ず取り挙げ、22兆円もの金の捻出に疑問を掲げて、選挙目当てのお題目との批判をしている。

とかく、企業でもお役所仕事しか出来ない組織では、何か事をやろうとすると、その出来ない理由に掲げる第一は、「金がない」「人手が足りない」等々である。

特に官僚は、財源の不足を必ず言い出すのである。民間企業での生き残り競争では、如何に、「金がなくて」「人手がなくて」その状態でどれだけ「多くの仕事が出来るか」の競争であります。

金や、人手の心配をした事のない官僚たちにはとても理解できない事で、民間では一つの仕事をやるのにも、色んな「アイデアー」を出し、効率を上げる「技術」を考え出します、その上に従業員がその気になって意欲を持った仕事をするのです。

民主党が掲げた「高速道路の無料化」は、一般の人は“夢”の話のように受け止めているかもしれませんが、ヨーロッパの国々の高速道路は無料の所が当たり前になっている。
建設当初は通行料を徴収しても原価消却すれば無料化するのが当然である。

日本のように通行料金徴収が常態化している事こそ疑念を持つべきで、実体は料金収入に対する利権構造の存在が無料化できない原因になっているからであると思う。

従って、今までの政権与党の中で、誰一人「高速道路の無料化」を唱えた人は居なく、むしろ値上げをして利権構造の温存を続けてきたのが実態である。

今回民主党が掲げた政策は、国民が強く期待するところで、此れの実行に当っては財源の心配より、官僚の抵抗の方が余程困難な問題であると思います。今の官僚の遣りたい放題に手を付けない政権では、考えられない政策である。

今回小沢一郎が、命を掛けてやると言うのは、小沢だから遣れることだと思う。小沢以外の人では誰も出来ない大仕事です。だから、代表選挙でも野田氏は“俺の出る幕ではない”と代表選候補を取り下げ、全党一致で再選を果したものであると思う。

この大仕事は、無論自民党ではとてもできない事で、麻生氏が掲げている公約や政策とは次元の違う大仕事だから、この際は小沢に任せて、国の体質改善をやらせることが必要で、その後は、誰がやってもある程度の安定した国政が保たれると思うのである。
(えびなたろう)

中国の粉ミルク汚染問題

2008-09-21 01:57:20 | Weblog
中国の粉ミルク汚染問題       (008.09.21.)

中国での粉ミルクにメラミンが混入されていると言う問題は7月中旬にミルクを飲んだ幼児に腎臓障害が出ている事が報告されていたが、中国当局は食品安全の調査に着手していなかったといわれている。

問題の乳業業者は中国最大の乳児用調整粉乳を製造しているメーカーで「三鹿集団」(本社・河北省石家荘市)で、テストでもメラミンの存在を確認していたが安全に対する意識が低く消費者に警告をしていなかったと言う。

その間製品は全国に出回り、各所で、乳児たちに腎臓結石の症状を起こし死者も出る騒ぎとなった。

調べが進むに従いメーカーは「三鹿集団」だけではなく、他の大手業者でもメラミン混入されたものが判明し全国22社の粉ミルク製造業者で作られていた事がわかった。
中には、海外に輸出している業者もある事も判明している。

公安当局も甘く見ていたことに慌てているようだが、中央政府レベルでも責任がおよぶ見込みである。

この影響は、日本でも昨日大阪の丸大食品(大阪府高槻市)が中国山東省にある同社の子会社が製造した饅頭のつなぎ材料に中国の大手製造メーカーから購入した「伊利集団」製牛乳にメラミンが入っている事が解り急きょ5品目について回収する事にしたようである。

日本でも汚染米問題で、行政の甘い管理体制に偉そうな事は言えないが、まだまだ中国での食品に対する安全面では信頼出来る体制ではないので、輸入に対する中国製には徹底した受け入れ検査を行なう必要があると思う。

この他、長野県での菓子業者で輸入に「あんこ」に異物が混入しているニュースも入っているが、今後、輸入に対しては、中国に頼らざるを得ない日本の国情を考えれば、輸入検査体制に充分な協議を中国と交わし、日中両国民の食の安全に対する意識の高揚と検査体制にも完璧なものにする必要があると思います。

中国の「毒ギョウザ事件」が、切欠で両国が改めて協調して安全対策に前向きになったことは、大変良い事で、今後は、事故の情報を隠蔽する事無く、お互いが強調して防止に努め、信頼を高めていって貰いたいと思います。
(えびなたろう)