きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

情けない自民党員の揺れる心境

2009-02-14 11:57:41 | Weblog
情けない自民党員の揺れる心境      (009.02.14.)

一昨日の郵政民営化推進派の集いで、小泉元総理が、麻生現総理の民営化見直し発言に対して、痛烈に批判したことは、国民は無論党内でも不満の燻っていた党員に今までの閉塞感から解放された心境を得たのではないでしょうか。

自民党内での言論統制は、大変厳しく党の趣旨に反する者は「村八分」的圧力が掛かる事は当然で、国内通信メディアに対しても政治的圧力が掛けられていることは衆知の事になっている。

いわんや、小物議員は直ちに、党紀委員会に掛けられ処分される。それが怖くて意にそぐわなくても党に不都合なことは絶対に口を閉ざして言わないのである。
テレビ討論でも、与野党の国会議員の議論を聞いていて与党議員は核心部分に触れるとハッキリ物が言えない、何処で党の幹部が聞いているか解らないからで、言論統制には相当に気を使っている。

しかし、小泉元総理ともなれば、郵政民営化選挙で、自民党に大勝利をもたらし、現在の「3分の2勢力」を得ることが出来た大恩人である。従って小泉発言は党内を揺るがす大きな発言である。

国民の信任を得ないまま、誰のお陰で総理になれたのかも忘れた麻生総理は、「郵政民営化は反対だった」と言ったかと思えば「賛成した」と言い、「見直しが必要だ」と言ったかと思えば、「見直しの中身を言う立場に無い」と言う。

国民も呆れ果て、信頼できないと支持率14%にまで落ち込んでしまった麻生政権、それでも、自民党員は、「反麻生」を表明できず、口を開く事も出来なかったのである。

今回の小泉発言は、明確に麻生総理を批判し、更に2兆円の定額給付金の問題にまで触れ、「法案が通らなくても、『3分の2勢力』を行使してでも通すほどのものではない」とまで言い切った。

党の執行部も相当慌てたようだが、それでも執行部は麻生総理を擁護する体制を崩さず、一層の統制を強化する方向で、進めようとしている。

この様な党内の重大事になぜ、正々堂々と党員は口を開き正面から論議をしないのか、まことに「情けない党員」と言わざるを得ない。
此れが、自民党の「体質だ!」と言うのであれば、もはや分裂以外に考えられないのではないでしょうか。

自民党に変わる、民主党も素晴らしい人材は居るが、今の民主党に政権が回ってきても「マニフェスト」は殆ど賛成するが、実行段階でまだまだ不安が残るところである。
それは、官僚との戦いが目前にあるからである。民主党はそのことを充分考えた上で未来の国のあり方を、国際的にも、国内的にも確りした方針を持つことが必要である。
(えびなたろう)