きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

苦境に対応する力が必要

2009-02-05 10:24:33 | Weblog
苦境に対応する力が必要      (009.02.05.)

アメリカの自動車会社ビッグ3の再建は、オバマ大統領にとって、大変な重荷だ。
誰でも、景気が良くて、贅沢の方向には簡単に向うが、不況になって今までの生活を切り詰め、縮小に向わせる事は、かなりの苦行を覚悟しなければならない。

今日もテレビで、アメリカの自動車会社労働者の生活実態が報道されていたが、普通の労働者でも大きな家に住み、高級な車や、オートバイなど数台を持っており、我々から見ればお金持ちの生活をしている。

今、その人たちが、人員削減や給料の削減しなければ会社が立ち行かないと言う危機に対し、労働組合は反対の気勢を挙げて対抗している。この様な姿勢は、経営者自身にも救済を求める会議に、自家用ジェット機で乗りつけると言う常識はずれの危機意識の低さが表している。

ブッシュ大統領は、昨年ビッグ3の危機に、即座に1兆5500億円の緊急融資を行なう事にして、何とか暮れの年越しは乗り越えた、オバマ大統領に成っても国が救援する事を謳っては居るが、そのためには、当然再建計画に基づいた救援でなくてはならない。

しかし、アメリカビッグ3の労使は、再建計画の中で、どのくらいの厳しさを覚悟しているかが問題で、オバマ大統領の考えとは相当な隔たりがある様に思われる。

確かに、ビッグ3の崩壊は、国の経済の崩壊にもつながる、何としても救わねばならない事ではあるが、ビッグ3の労使が現状の様な意識では、とても救える状態ではないと思う。

ビッグ3の内、2社は潰し、経営者も総入れ替えして、従業員給料も大幅削減が出来ない限り再生の道は無いのではないかと思う。それが乗り切れるかどうかに全てがかかっている。

日本においても、失業者の状態は、日に日に増加の一途を辿り6月がおそらくピークではないかと言われている。

この様な状況の中では、与野党が胸襟を開いた話し合いをする事が第一で、そのためには、政権与党が野党の言う事に耳を傾ける姿勢が無い限り話し合いの基礎も出来ない。

麻生総理の野党に対する姿勢は、最初から敵愾心丸出しであるから、全てがけんか腰である。どちらが良いか悪いかの問題ではない、喧嘩をしている場合ではないのである、早く解散総選挙をやって、国民の審を問う事が何を置いても最大の必要事である。

早くやらないと、日本は世界から大きな後れを取ってしまう事になるでしょう。
(えびなたろう)