きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「ズレ政策」と「ブレ発言」の麻生総理

2009-02-11 11:02:43 | Weblog
「ズレ政策」と「ブレ発言」の麻生総理      (009.02.11.)

「ズレ政策」:麻生総理の政策のズレは、現実に中小零細企業の倒産件数に表れている。多額の救済資金を準備していると胸を張っているが、実際に資金を必要としているのは、大企業ではなく、中小零細企業なので、銀行はこの際に自行の不良債権を少なくするために汲々とし、貸し渋りに走り零細企業は黒字倒産に追い込まれている所もある。

日本の産業は、大手企業だけで成り立っているものでは無く、中小零細企業が土台の所で、支えているから成り立っているので、この分野に於ける、技術的ノーハウの蓄積は永年の産業構造の中で、作られてきた物で、中小零細企業の壊滅は、産業基盤の崩壊に繋がり、未来に向けて再起不能に陥れるものである。

麻生総理の経済救済策は、肝心の中小零細企業の所で、効果が発揮されていない。
失業者の増大にしても、今なお増大の一途を辿っている。

零細労働者の救済が一向に効果を挙げていない、地方の自治体が見るに見かねて種々対策をしてくれているが、麻生内閣の政策としては、効果もタイミングも悪い「ズレ政策」としか思えない。
6月頃には最大の失業率に達すると言われていても、国会答弁の中でその様な見通しも無く、何の策も示されていない。

「ブレ発言」:麻生総理の発言のブレは今まで数え切れないほどあるが、今回小泉内閣以来遣ってきた、郵政改革に根底から引っ繰り返す「改革反対」発言には自民党内でも混乱している様である。

総理は、自民党の総裁選の討論会で、小池百合子候補の「あなたは民営化に反対か」との質問に、「私は郵政民営化の担当大臣です、忘れないで下さい、総務大臣として担当していました」とハッキリ述べている。

それが、先日の予算委員会で「みんなは勘違いしている、私は郵政民営化の担当大臣ではなかったんです」「担当は竹中さんだ」と「ぬれ衣だ」とまで言って否定している。
この「ブレ発言は」総理としては大変重要な問題で、全ては、自分のご都合主義で自分の立場をわきまえない発言としか思えない。

郵政民営化は、郵政族と言う郵政ファミリーが、全国に跨る郵政事業を独占的に運営し、その強大なネットワークが、国政を支配していた事にメスを入れ、此れを分割して民営化するという物で、国民の大半は、それを歓迎したのである。

しかし、それが此処へ来て、昔の郵政族の「利権よ、もう一度」と言う復活を求める動きが活発化しているとの噂もある。郵政4分割の見直しも多分にその匂いが強い、国民は絶対にその点を注視し、利権に繋がる、郵政ファミリーの復活を許してはいけない。
麻生総理は、官僚主導型だから、その様な昔の利権政治に絶対に戻してはいけない。
(えびなたろう)