きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

農政改革の実行が必要

2009-02-02 11:00:54 | Weblog
農政改革の実行が必要      (009.02.02.)

政府は米価の維持のために生産調整(減反)を行って来たが、減反が及ぼす影響は米の作付け面積を減らし、更に米の消費も減少して、米価格は維持できても自給率は40%にまで落ち込んでいる。そして、休耕田や耕作放棄地の面積は110万ヘクタールと東京都の3倍近くになると言われている。

米価の維持は、生産農家の保護育成のためと言うことだが、世界貿易機関(WTO)から日本の米に対して778%の関税がかけられている事に強い批判が寄せられている。今後は義務的輸入量(現在:年77万トン)が更に増大の要求が求められる可能性がある。

この様な状態が続けば、我が国の農政は壊滅に繋がる方向に向わざるを得ず、早急な改革が望まれている。

一方に於いてはもっと米を作りたいと言う農家もいるが、減反を迫られる「締め付け」が行なわれていると言う矛盾があり、若者による農業への進出意欲を阻害している面もある。

農政に於いては、古い地域の慣行や生産農家の保護育成の為に多額の税金を投入して来たり、色んな規制で守られてきたため、新規の参入も少なく、若者には見放され、農業従事者も現在では大半が老人で行なわれている状況である。

この際、根本的に見直した大改革が必要で、若者に魅力を感じてもらえる農業にする事が大切である。

世界的にも、今後は食料危機に向う傾向にあるのだから、我が国の農政も食料自給率を上げる必要に迫られる事は、明らかであります。無論企業の農業参入も実現する事が必要であると思います。

政府は、いつも問題を先延ばしにし、追い詰められて切羽詰った状態で、仕方なく遣っている状態では、どうしようもないのではないかと思う。
(えびなたろう)