今年最もやってはいけない事 (2011.12.27.)
今年も後4日になりました、1年を振り返って見ると、色んなことがありましたね。でも何と言っても3月11日に起きた、東日本大震災が、最も大きな事件ではないかと思います。地震に加えて原発事故による放射能汚染は、今後どこまで人間生活に影響を及ぼす事か全く想像が付きません。
そこで、私は今年1年で最も遣ってはいけない事に原子炉の炉心溶融=「メルトダウン」を挙げたいと思います。
「メルトダウン」は原子炉を扱っている技術者の間では、「絶対に起こしてはならない事」の第一に挙がっている。それは、炉心が溶融する事に寄り核分裂の連鎖反応が起こり、人間技では制御し切れない高温と共に放射能が発散するからである。
次から次へと起こる核分裂は安定物質に変質するまで、核分裂が続きその期間が何十年・何万年、物質によっては何十万年以上も続き、同時に発生する放射能汚染は、人類の存続まで脅かすと言われている。
「メルトダウン」さえ起こらなければ、「冷温停止」が行え、こんなに放射能汚染で、国中が「除染だ!」「避難だ!」と騒ぎ立てる事は無かったのである。
その「遣ってはいけない事を」遣ってしまった事は、東電の技術者のミスであったことが調査の結果次第に表面に出て来ている。「天災ではない、人災だ!」と言われる所以は、原子炉の設計段階で、冷水による自動冷却装置が付いていながら、わざわざ、冷却水バルブを手動で閉めて居た事が判明した事である。
此の事も、「操作手順報告書」という資料書の提出を拒み、更には墨塗りをして提出し、オープンにせず、隠ぺいしていた事から、東電では早くから知っていた事では無いかと思われるのである。そしてその責任の転嫁を「不可抗力による天災」とする事ばかりを考え、事故が与える被害住民の事より、自己責任の回避を優先する行動が返って、被害を大きくしたと思えるのである。
TBSが報道した、原発事故の一部始終は、当時の東電側と、菅総理の率いる内閣府との間の不和が顕著に出ており、常識では考えられない行動が次々出て来ている。
問題は、原子力の事であるから、原子力事故に対する対処は、専門家集団である東電側が積極的行動で対処すべきで、其の為に原子力保安委員等の専門家が国民の信託を受けて任に当たっているのである。しかるに見ていると、指示をした事しか遣らないと言う、素人集団の集まりとしか思えないのが今回の事故を大きくしている。
何の為に高給を取っているのか、国民の怒りは留まる所を知らない。悔いても、悔いても、残念で、全ては、「メルトダウン」を止める事が出来なかった、東電の責任である。
(えびなたろう)
今年も後4日になりました、1年を振り返って見ると、色んなことがありましたね。でも何と言っても3月11日に起きた、東日本大震災が、最も大きな事件ではないかと思います。地震に加えて原発事故による放射能汚染は、今後どこまで人間生活に影響を及ぼす事か全く想像が付きません。
そこで、私は今年1年で最も遣ってはいけない事に原子炉の炉心溶融=「メルトダウン」を挙げたいと思います。
「メルトダウン」は原子炉を扱っている技術者の間では、「絶対に起こしてはならない事」の第一に挙がっている。それは、炉心が溶融する事に寄り核分裂の連鎖反応が起こり、人間技では制御し切れない高温と共に放射能が発散するからである。
次から次へと起こる核分裂は安定物質に変質するまで、核分裂が続きその期間が何十年・何万年、物質によっては何十万年以上も続き、同時に発生する放射能汚染は、人類の存続まで脅かすと言われている。
「メルトダウン」さえ起こらなければ、「冷温停止」が行え、こんなに放射能汚染で、国中が「除染だ!」「避難だ!」と騒ぎ立てる事は無かったのである。
その「遣ってはいけない事を」遣ってしまった事は、東電の技術者のミスであったことが調査の結果次第に表面に出て来ている。「天災ではない、人災だ!」と言われる所以は、原子炉の設計段階で、冷水による自動冷却装置が付いていながら、わざわざ、冷却水バルブを手動で閉めて居た事が判明した事である。
此の事も、「操作手順報告書」という資料書の提出を拒み、更には墨塗りをして提出し、オープンにせず、隠ぺいしていた事から、東電では早くから知っていた事では無いかと思われるのである。そしてその責任の転嫁を「不可抗力による天災」とする事ばかりを考え、事故が与える被害住民の事より、自己責任の回避を優先する行動が返って、被害を大きくしたと思えるのである。
TBSが報道した、原発事故の一部始終は、当時の東電側と、菅総理の率いる内閣府との間の不和が顕著に出ており、常識では考えられない行動が次々出て来ている。
問題は、原子力の事であるから、原子力事故に対する対処は、専門家集団である東電側が積極的行動で対処すべきで、其の為に原子力保安委員等の専門家が国民の信託を受けて任に当たっているのである。しかるに見ていると、指示をした事しか遣らないと言う、素人集団の集まりとしか思えないのが今回の事故を大きくしている。
何の為に高給を取っているのか、国民の怒りは留まる所を知らない。悔いても、悔いても、残念で、全ては、「メルトダウン」を止める事が出来なかった、東電の責任である。
(えびなたろう)