きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ダボス会議で自己PR

2009-02-01 09:50:14 | Weblog
ダボス会議で自己PR      (009.02.01.)

麻生総理は31日スイスのダボス会議で30分の演説のため政府専用機で飛び立った。
ダボス会議と言うのは、スイスのジュネーブに本部を置く世界経済フォーラム(WEF)が毎年1月にダボスで開催される年次総会で国際的な非営利団体である。

各国の政財界のリーダーによる世界の経済・社会の現状の改善に向けて取り組むことを目的としている。現在では「世界経済フォーラム」と称している。

麻生総理は、国内での支持率低下・不人気を多少でも払拭する思惑もあって、僅か30分の演説にスイスに飛び、演説が終わった今日には帰国する予定だ。

演説内容において、また何か失言や、間違いがあっては、国の恥に成るから心配はしていたが、内容は自分の発言のPRばかりで、昨年11月に表明した国際通貨基金への融資のほか、事業規模75兆円の景気対策、中東問題ではアフガニスタンでの民生支援など、過去の実績をアピールする事に終始した。

地球温暖化問題では、我が国の2020年までの中期目標を6月には表明する事をやっと明らかにし程度である。

また、自分が2年前に日本の外相として「自由と繁栄の弧」と言う考えを出して自己PRしたが、「自由と繁栄の弧」とは、北東アジア、中央アジア、東欧、バルト諸国と言う自由主義国の弧状に連なった連帯を意味し、中国にとっては、「包囲網」と受け止められ兼ねない配慮に欠けた麻生総理の自己中心的な軽率な発言が少し気になるところである。

そして最後には、世界的な金融危機に日本としてアジア諸国の経済支援に1兆5000億円の援助をする、とまたまた、金のバラマキで、良い格好をして来たわけである。

総理の支持率は国内では、崩壊寸前の状態だから、外国で発言しても皆、眉に唾を付けて聞いていることでしょう。

昨年のダボス会議で、福田首相が出席して8ヶ月で退陣し、今年は秋の選挙を前にした、麻生総理が色んな約束をしても、政権が不安定な日本の言うことを各国は何処まで本気で受け取っているか、疑問が持たれる所ではないでしょうか。

外交に於いては、国民の信任を受けた基盤の確りした首相でないと何処の国も信頼を持って聴いてくれる事はないでしょう。
麻生総理はそれが解らないから、始末の悪い困った総理であるのだ。
(えびなたろう)