きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

橋下知事の不払い宣言に続け!

2009-02-10 11:33:40 | Weblog
橋下知事の不払い宣言に続け!      (009.02.10.)

今日の朝日新聞の情報で大阪の橋下知事が政府の行なう公共事業で地元自治体に費用負担を求める「直轄事業負担金」に対し「僕の責任で2割ストップさせてもらう」。と言う発言をし、支払い拒否を宣言したという事です。

大阪府の知事は歴代府民の期待に答えて、財政の建て直しに努力して来たが、年々増え続ける赤字財政に、どの知事も匙を投げた形で、退任して行くが、昨年橋下知事が、自ら進んで財政建て直しを公約に掲げて選挙に立候補し見事に当選を果された事に、傍で見ている大阪府民でなくても「頑張れ!」とは言うものの、本当に出来るのかと言う疑問視する声もあった。

と言うのも、前任の太田知事も女性ではあるが、中央官僚出身で政治に精通して中々のやり手知事と言われていたから、橋下さんで大丈夫と言う声も上がっていた。

知事就任後、次々に打ち出す改革の発言と行動は、府内の市町村からも批判が出たり反対の嵐に出会い、やっぱり少しやり過ぎではとも思われたが、話し合いの中で筋を通し、役所内の職員に対してもボーナスカットや給料の削減まで、打ち出し、涙と怒号の団体交渉の末に遣り通した意気込みには、此れは本当にやる知事だなあ!との思いを強くしたのである。

その間、当然周りが考えられないような大胆な発言が次々と飛び出したが、今回も直轄負担金不払い発言は、新聞でも「また大胆な発言」と紹介している。
そして、この発言に、前とは違った期待感を持たれた発言として受け止められている。

今回政府のやる公共工事の対象に上がっているものは、国土交通省が遣ろうとしているダム事業についてのようだが、それは淀川水系の河川整備計画に挙がっている「大戸川ダム事業」の事だと思われる。

大戸川ダムに付いては、第三者委員会では「不要」と言う結論が出て、三重・京都・滋賀・大阪の4県でダム工事の中止を申し立てているものである。
国土交通省は、それでも、答申を無視して事業を継続しておりその地元府県への負担金の支払いを要求してきた物と思われる。

橋下知事にしてみれば、今まで、財政建て直しのために血のにじむ思いの節約に不要と言われているダムの工事費の請求に「応じられない」とするのは当然の事である。

全国知事会では毎年、負担金の廃止を要求して居る様であるが、府県によっては、国土交通省に楯突くことの仕返しを恐れて、自治体に執って急務と言われる「福祉」や「教育費」を削ってまで、支払って居る所が多いようである。

この様なところにも、地方自治体の実態がわからず、無用な負担金を請求して来る中央集権的な行政を改革し、国民の生活に直結した、地方自治の政策には財源と権限を委譲する事が必要である。

就任から1年今や府民の高い支持率を集めている橋下知事に拍手を送ると同時に全国の知事会が、一致して地方の自治確立を求める動きを強めて行くことが必要である。

中央にゴマすりして、見掛けだけの東国原知事とは雲泥の差である。
(えびなたろう)