きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

出来ない事の空約束か

2008-08-31 12:32:19 | Weblog
出来ない事の空約束か      (008.08.31.)

定額減税問題で、「財政再健派」と「改革派」の衝突が予想されたが、福田総理はどちらを採用するのか、国民は関心を持って見ていた。

その結果、公明党の強い提案で、「言う事を聞かないのなら勝手にしろ!」と突き放された態度に福田さんも屈した形で、定額減税案を呑まされたと言うことになっている。

国民は、此れでは、内閣の要である、「財政再建派」の面々が猛烈な反対するのではないかと思い、其の成り行きを注視していた。

そかし、今日のサンデープロジェクトのなかで、当の与謝野財務大臣は、困惑の表情は全くなく、改めて、「定額減税は本当に遣るのですね」の質問に「約束だから遣りますよ」と言う返答には何も変化は無かった。

田原氏の更なる追及で、「赤字国債を出さず、財源は如何するのか」の質問に、与謝野大臣は「そうですね、そこが問題なのですよ」と言う担当大臣とは思えない発言に私も耳を疑ったが、与謝野大臣は「遣る事は決まったが、三つの約束が守られた上での実施だ」と言うことの発言があった。

一つは「一年と言う短期的な減税である事」、二つ目は「財源を何処から持ってくるのか勘案して行なう事」、三つ目は「税制の抜本改革案が出た段階でそれに合わせて行なう事」であると言う事です

この三か条が書かれた文書で公明党との約束が、出来たものであると言う事です。
私も、其れを聞いて、所謂官僚の書かれた、抜け穴文書で、公明党も引っかかったのではないかと思いました。

福田さんは、はっきりと「赤字国債は発行しない」と言っている。与謝野大臣は「埋蔵金なんてありません」と言っている。

此れでは、事実上出来ない空約束で、公明党自身が、何処からか財源を持ってきてくれない限り出来ないと言うことに落ち着くようである。

江田憲司氏が「官僚の文書には、抜け穴がある事に注意しろ」と言われる事は将にこの事かもしれない。

道路特定財源の一般財源化約束も、文書の中に、「必要な道路は作ること」の一文がある。今後の交渉の中で、道路族が道路つくりの約束事項として、攻勢を掛けてくる一項であることは見え見えだ。

与謝野大臣も困った様子を見せないのも、空文の約束なら、涼しい顔も出来るはずである。この手で、国民は今まで、何回騙され続けてきたことでしょう。
従って、定額減税が出来たとしても「財政再建派」が許容する、お茶を濁す程度のものではないでしょうか。
(えびなたろう)


選挙目的の「パラ撒き」減税

2008-08-30 11:21:11 | Weblog
選挙目的の「パラ撒き」減税      (008.08.30.)

自民・公明両党の幹事長が、一昨日深夜に及ぶ協議を行い、財政規律を守る立場から「減税に反対」する政府自民党を、公明党が、目下の緊急課題として「定額減税が必要で臨時国会では、実施を決めるべきだ」と主張し、遂に公明党に押し切られ、政府幹部も首相の了承をえて減税実施に踏み切る事になった。

減税の細部は決まっていないが、総額2兆円規模を公明党は考えているようであるが、実施期間が、来年1年と言うことで、明らかな選挙目当ての「バラマキ」減税の批判が叫ばれている。(「バラマキ」と言うほどの金額ではなく「パラ撒きだ」という人もいる)

定額減税の過去の実績から見ても減税の効果が、即需要に繋がる様であれば、景気上昇に影響を与える事になるが、物価の上昇機運の中では、貯蓄に回る傾向が強く、景気への影響は、余り考えられないので、結果は、単なる選挙目当ての有権者への“目くらまし”と思われる対策だ。

此れが、いまの内閣が取れる「総合経済対策」であるならば、将に目先だけの事しか考えていない消極的保身政策と言わざるを得ない。

物価の上昇の最大の要因は、原油高騰に拠る物であるから、原油価格に係るすべての価格が直接・間接に影響してコストを高めている。従って、其の対策として最も良い手段は原油そのものに掛けている、税率を下げる事を考えるべきであると思う。

然るに、漁業者がストライキ的な操業停止を行い、市場に混乱を与えるからと、補助金で其れをカバーし、今度は運送業者がストライキを遣れば運送会社に補助金を出すと言う、その場その場の「パチ当て」的な対策で、「泣く子」には飴玉で、黙らすと言う遣り方であるから、あちらでも、こちらでも、「泣く子」が出れば夫々に補助金を出す事になる。
業界も「泣かねば損」と言う経済の流れを乱す補助金政策は不公平を産むばかりである。

最初から、軽油・ガソリンの暫定税率を1リター当り約25円増税していた税率を廃止しておれば、此れにかかわるすべての業態に万遍なく影響が行き渡るので、対策としては最も良い対策であるのに其れを遣らない、その理由は、天下りのある業態へ補助金と言う飴玉政策が、彼等の恩を売る目的であるように思えてならないのである。

いまの内閣は、本当に国民の為を思ってやっているとは、到底思えないことを、補助金政策で、あたかも、財政難の中から此れだけ出して遣っているではないかと、うそぶいて居る事が、見え見えだから腹立たしい気持がどうしても治まらないところである。
(えびなたろう)

自民党内「戦略本部」が活動開始

2008-08-29 11:39:02 | Weblog
自民党内「戦略本部」が活動開始      (008.08.29.)

福田新内閣の発足で閣僚人事を見た限りで、改革に消極的な「財政再建派」で占められていて、「改革派」に対して、明らかに反対のカラーを示す陣営であった。

しかし、党内での批判を恐れたのか、口封じ的な役職配分に「国家戦略本部」(本部長:福田総理)の本部長代理に改革派を鮮明にしている、中川秀直元幹事長を当てることで、乗り切るつもりで居たらしいが、中川氏にしてみれば、口封じ的な役職配分に活動の枠が嵌められる事に返って猛烈な反発を感じたのではないでしょうか。

国家運営にただ手をこまねいている事では無く、早速改革を必要とする、経済・財政運用などの「中長期ビジョン」作りに着手する事をぶち上げ、武部勤元幹事長、渡辺善美前行革相、小池百合子元防衛相などのメンバーを副本部長に起用し、更に本部長ポストには、27人のメンバーを配する陣容でビジョンの原案作りの活動を始めた。

策定委員会の委員長には小池百合子氏があたり、副委員長には小泉チルドレン等の議員52名を含む130人もの陣容である。

改革路線に消極的な陣容での福田内閣にしてみれば、猛烈な反対攻勢が掛けられた事になり、今後の成り行きがどの様になるのか国民の関心の目が注がれる事になる。

民主党の方も次期衆議院選挙に向けて、「年金と医療保険制度の一元化」「高速道路の無料化」など、選挙の争点を明確にしたビラ作りを遣っているようである。

当然与党側の自民党には、其れでなくても「中長期ビジョン」は示されなくてはならない事で、当然遣ることではないでしょうか。

結局は、党内統一が出来ない事が、ビジョンも政策も決まらない現状を右往左往している状態で、福田さんの思いが決まっているのは、インド洋の給油活動の延長だけの様である。

9月の臨時国会は、与党としての明確な筋書きが示す事も出来ない常態で、ただ突っ込んで行けば、混乱するだけで、何も決まらない、時間の浪費に過ぎないと思います。

中川さんからの「中長期ビジョン」がどのようなな物であるか解りませんが、改革を見込んだビジョンであれば、民主党とも共通するところもあるかも知れないが、福田内閣のいまの姿勢を貫くつもりなら、全く噛み合わない、国会論戦で終わることになるのではないでしょうか。
(えびなたろう)

伊東和也さんの死

2008-08-28 11:04:38 | Weblog
伊東和也さんの死      (008.08.28.)

アフガニスタンで活躍されているペシャワール会の代表、中村哲医師が現地の農場が戦乱と旱魃で破壊され農民は土地を捨て難民として各地へ非難している現状に、医師として医療活動する目的が、それどころではなく、先ず現地の農民が安心して農業に専念できるようにする事が、最優先課題であると、少ない資金を使って、現地人を雇い水路を作る活動から始められたことは、昨年書いたBlogでも紹介した。

そして、其の成果が大きな収穫に結びつき、出て行った農民達が村に帰ってきて、村民全員が協力して成果を挙げておられると言う話をされ、国会でも其の活躍が紹介され、其の時に中村医師から、日本の国際貢献の援助として是非取り上げて欲しいと懇願された事を思い出す。

そのペシャワール会の一員として、農業関係の技術者として伊東和也さん(31)が現地の紛争の中で、戦闘に巻き込まれ、殺害されたと言う情報に接し、無念の気持で一杯である。

中東での民族紛争の根幹は、「貧困である」と言われた、緒方貞子難民高等弁務官が言われていたが、その為にもと、アフガニスタンで農業振興のために5年間も貢献してこられた若い伊藤さんが殺害された事は、何かの間違いであって欲しいと願っていたが現地での遺体の確認で中村代表からの連絡があったようである。

現地では、中村さんの遺体の捜索に村の住民たち約1000人が動員されたと言う報道に如何に土地の住民から、慕われ、信頼されて居たかが想像され、其れがせめてもの救いの気持であるが、決してこの死を無駄にしてはいけないと思います。

アフガンでの戦争では、アメリカ軍とアルカイダがお互いに無益な戦いを遣っているが、その、とばっちりを食うのが、一般住民でありアメリカ軍の誤爆もあるそうです。
そして、この戦争が、住民の生活を奪い若者たちの稼ぎは、軍隊へ志願兵となる事か、麻薬のケシ栽培に拠る収入かであると言う。
地域の平和は、其の地域に住む「住民の平和と安住」が安定をもたらす物であるはずである。

今回の事件で、NOP法人の国際貢献活動にも影響を及ぼすと言われているが、伊藤さんの死を無駄にすることの無いよう、人道主義に基付いたこの様な国際貢献は更に積極的に進める事が大切で、アルカイダと言えども、善意の活動に反対するとは思いません。

インド洋の給油よりこの際ペシャワール会の活動に振り向けては如何でしょうか。
そうすれば、アルカイダも少しはびっくりするのではないでしょうか。
(えびなたろう)

国民の総意を得た内閣つくりを!

2008-08-27 11:08:09 | Weblog
国民の総意を得た内閣つくりを!      (008.08.27.)

「政治と金」の問題で不明朗な経費の支出が槍玉にあがり一時は自民党には「金」に関する潔白な人材が居ないのではとまで言われた。

それは、政治に対するお金の使い方に、国民とは掛け離れた感覚がもたらした物で、特に政治家に対しては、国民の税金の一部として「政党助成金」が払われているだけに使途の内容に付いては、一層の潔白さが求められるのは当然である。

昨年は松岡農相の自殺事件にまで及んだ、金に纏わる潔白度は、大臣候補に対して「身体検査」と称するチェックが行なわれているようだ。

今回、福田内閣の新体制発足人事で、大臣になった太田誠一農林大臣は、人事のドタバタ劇の中でチェックが充分に行なわれなかったのか、事務所経費の計上に不明な点が判明し大臣に対する説明が求められている。

問題点は、例によって「事務所経費」の計上であるが、政策秘書の自宅を事務所として届け、其の経費として05年06年分約4800万円を計上している。
しかし、政策秘書の自宅と称する事務所は、家族以外の人の出入りは全く無く、事務所とは名ばかりの実態の無い物であると言うことです。

太田大臣の弁では「問題があるとは思っていない」の一点張りで、通そうとしているが、内容に付いても明確にしていない。
任命責任者である福田総理は「太田農相が一政治家としてきちんと説明すべきだ」と何時もの調子でひとごとの様な答弁である。

太田氏は消費者に対する食の問題の取り組みで「消費者がやかましいから」と言う問題発言をしている。

彼の一般国民に対する姿勢が如何に「ものぐさ役人的」と言うか、消費者を馬鹿にした発言は、最初から農林大臣としての資格が欠如している事を示しています。

消費者を馬鹿にした「ものぐさ的態度」は、福田総理にも内在しており、明確な説明をせず、ごまかしで通し、決断をせず、先送りで済まそうとする所は、良く似ている。

「良く似ている」と言うより、其の通りが現内閣の性格そのものである。

9月12日から臨時国会が始まる事が決まったようだが、ただ、ムダに時間を浪費する事はやめ、一国も早く解散総選挙を遣り、国民の総意を得た内閣を作り、国の土台から作り直す事をしないと、この国の未来はありません。
(えびなたろう)

伝統捕鯨は地域の文化だ

2008-08-26 12:48:44 | Weblog
伝統捕鯨は地域の文化だ      (008.08.26.)

今日の毎日新聞に「伝統捕鯨に危機」と題してインドネシア東部レンバタ島ラマレラ村の捕鯨の事が掲載されていた。

ラマレラ島の住民には、16世紀から続く捕鯨に拠る食の文化があり、彼らは鯨と共に生きてきたのである。
鯨に対する敬虔な気持は祖先から受け継がれ、「鯨は祖先の生まれ変わりで、村を支える為に回遊してくる、だから銛を撃つ時は祖先への敬称をつぶやく」との事である。

そして、鯨の油も・肉も・皮も・骨も余すところ無く利用し、干し肉は物々交換の貨幣代わりになっている、と言うことです。

其れを、イギリスに拠点を置く「反捕鯨団体」が遣ってきて、国際環境団体の資金を受けて、漁民への経済支援を提示しながら、「脱捕鯨」計画を推し進めようとしている。

島民達は、当然歴史的な文化の中で、遣ってきた捕鯨を無くす事は出来ないから、村中が動揺しているとの事である。

もともと、反捕鯨の活動は、欧米に於ける鯨の脂を取るのが目的で、大量に鯨を虐殺し、脂だけを取って、肉や骨は全部捨てていたのである。
此れによる鯨頭数が激減し絶滅が心配されて反捕鯨が叫ばれる様になったのである。

従って、絶滅を心配して制限するのは理解出来るが、世界には、捕鯨を食の文化として取り入れ、脂だけでなく、皮や骨に至るまで、利用し尽くしていた国もあり、脂だけが目的で虐殺してきた捕鯨とは全く違い、鯨との共存の上に成り立たせて来た国々もある事に理解を示すべきである。

先日も、「グリンピース」とやらの団体が、鯨の調査船を襲うと言う「海賊まがい」の行為を行なったが。日本としても厳重に抗議をするべきであると思います。

欧米を主体とする「反捕鯨団体」のバックには、畜産団体が資金を出していると言う話がある。彼等は、牛肉の需要拡大のために「反捕鯨団体」を支援していると言われている。

アメリカでも欧州でも牛肉の元売業者団体は、政治力を持った強力な団体で、日本でも韓国でも政治力を使って、強引に輸入させられている事でも明白である。
韓国は、国民が騒いで、李大統領も困っているが、日本はアメリカ一辺倒だから、黙って輸入していると言う事です。

本来は、買い手市場が自然の流れである筈が、生産者の意向の方が強いと言う関係は、自然な経済の流れではなく、人為的な力が働いて、曲げられた流れを作っていると言うことです。

世界中が、いまや、力による流れに住民が流されようとしているのは、食肉だけではありません、全ての諸問題が、力により支配されようとしている事に日本の国民も目を見開き確りした対処の姿勢が必要ではないでしょうか。

アジアに於ける日本は、多少の経済力と力強い技術力が世界から嘱望されています。この力を、使って、アジアのリーダー役を果して欲しいと思います。
(えびなたろう)

人生に「我慢・我慢・我慢」を!

2008-08-25 12:48:52 | Weblog
人生に「我慢・我慢・我慢」を!      (008.08.25.)

北京五輪のフィナーレを飾る男子マラソン競技で日本選手は、一人は棄権、後の二人は13位と76位に終わった、今回のマラソン競技の走り方は、最初から速いスピードで飛び出し、従来の様に、お互いの選手が牽制しながら走り、後半に勝負を掛けると言う走り方ではなかった。
従って最初から、力勝負のスピードで、走られたから日本の選手は終始着いて行けず、惨敗に終った様である。

優勝したのは、ケニア出身のサムエル・ワンジル(21歳)で、何と彼は高校時代、留学生として台育英高校の陸上競技部に所属していた選手であった。

仙台育英高校と言えば、高校駅伝では有名校であるが、優勝した彼の第一声のコメントが、「高校時代に渡辺先生に教えられた、“我慢・我慢・我慢“のお陰です」と言う言葉であった。そして「我慢をしたのですか」の質問に「“我慢・我慢・我慢“をした、完璧だった」と言って金メタルの喜びを満面に浮かべていた。

マラソンと言うのは、長い距離を走る間に、選手はその間、色んな事を考えるものだそうです、其れが、いま走っている自分の体に圧し掛かる、“苦しみ”や“つらさ”を少しでも紛らわせればと思って走ると言うのだそうです。
あたかも、人の人生の荒波を超えて生きてゆく力と同じではないでしょうか。

だから、生きるという事は、自分との戦いの中で、「我慢・我慢・我慢」では無いかと思います。
最近ワンジル君と同じ世代の青年が、自分自身との葛藤の中で、安易に“キレる”人が多く、犯罪に結びつく事件が多いが、其の時こそ、「我慢・我慢・我慢」を貫き、自分を冷静に見直すことが大切ではないでしょうか。

21歳のワンジル君はマラソンから得た、「“我慢・我慢・我慢”」と言う素晴らしい哲学を心に刻んで、此れからの人生を、力強く送って行かれることでしょう。
(えびなたろう)

難航する国会の運営

2008-08-24 10:56:45 | Weblog
難航する国会の運営      (008.08.24.)

北京五輪も今日で閉幕となる。期待していた、星野ジャパンの活躍は、見事に国民の期待を欺いた。孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百選危うからず」と言うのがある。

星野監督は、メダルに付いて「金以外はいらない」とまで公言し胸を張っていたが、結局、銅メタルすら取れなかったことは、敵の力を知らず、己の力を買被っていた結果であったと言わざるを得ない。

今日で北京五輪も終わって、明日から国内政局の話題に移ってくると思うが、取り合えず目前の臨時国会を何時開催するのか、会期の延長は何日にするのか、いまだに決まらず難航しているようである。

公明党も、連立を組んで自民党と協調していたが、此処へ来て、強気の姿勢に転じ国会日程に付いても独自の主張を全面に押し出し、「首相の決断だ」と言うのなら「勝手にしろ」と突き放している。

孫子の兵法ではないが「自民党の実力も此れまでだ!」と見抜かれたのではないでしょうか。福田総理の方は果して自分の力をどの程度自覚しているのか今後の運営次第では
何時解散が行なわれるか、わからない状態に成ってきたようである。

福田さんの実力対しては、早くから、国民からの支持率が示すように「決断力がない」「何も遣らない」「先送りばかり」「ビジョンがない」「アメリカ一辺倒で」「中国にも弱腰で」等々。此れで、公明党から見放されれば、完全に腑抜けの内閣になってしまう。

しかし、それでも福田さんと言う人は、自分の置かれている状況の全く解らない“能天気”な人だから、そのまま流れに逆らわず、遣れるところまで遣るのかもしれない、決して自分から身を引く事をしない所があるからだ。

この状態を何処まで自民党が許しておくのか、周りもただ見守るしか無いのかも。
(えびなたろう)

韓国に負けた日本の野球

2008-08-23 11:17:18 | Weblog
韓国に負けた日本の野球     (008.08.23.)

日本の野球は必ず金メタルを取ってくれると思っていただけに、韓国に敗北を喫したのは、本当に残念であった。

どうも、試合前から、勝てるような予感はしていなかったが、それでも、日本が揃えた各選手はプロ野球の各チームから選抜された一流選手で固めているから、「キューバ」や「アメリカ」チームとは苦戦はしても、韓国チームに負けたのは、大きな誤算であったと言うべきだろう。

今回日本チームの戦いぶりを見ていても、本来の力が出し切れていないように思われた。
五輪への壮行試合の時も送り出すチームに大敗を喫したが、星野監督も「五輪ではあんなブザマな負け方は致しません!」と誓った言葉が、いまだに耳に残っているが、其の時から「大丈夫かな?」と言う気持は感じられた。

其の思いが、今回の試合で他の国のチームと闘っていても、払拭されなかった。
第一に「元気が無かった」第二に「打撃が全くふるは無かった」様に思います。

個々の選手は、オリンピックに選抜された事を名誉に感じ、夫々に自分の持ち味を、遺憾なく発揮しようと思っているとは思うが、チームとしての纏まりが無かった様に思われた。

打撃においても、見逃しのストライクが多い事と、ボールを振らされた三振が多く、その選手の普段の力を知っている物から見て、伸び伸びとした野球が出来てないように思えたのである。
従って、見ていて、感動が伝わってこない野球で面白く無かった。甲子園で遣っている高校野球の方が一球一球に感動が伝わってくる野球で、本当の野球の姿をみる思いであった。

星の監督以下出場選手には、つい残念な思いが辛口の評価になってしまったが、野球と言うスポーツが、如何にチームワークの大切なスポーツであるかを感じさせるものである。

其の反対に、女子のソフトボールは、見事な金メタルであった。このチームには上野由岐子投手と言うスーパー選手を中心にして全員に闘志がみなぎっていた事が見ている者にも感動を与えた。

今回日本の野球チームは、星野監督と言う大物監督を擁立し過ぎて、選手も固くなったのではないでしょうか。其れと結団してから後、チームワークの取れる合宿を充分に行なえなかったのも原因の一つかもしれません。

金は取れなくとも、今日は3位決定戦に勝って銅メタルを取ってかえって来てください。
(えびなたろう)


選挙目当ての国会運営

2008-08-22 14:56:39 | Weblog
選挙目当ての国会運営      (008.08.22.)

経済対策を巡って与党内は混乱している。自民党内でも「財政再建派」と「景気対策派」が争っている。

両派とも次期の選挙を戦うに当って、今の状態では敗北は間違いないとの見通しから、選挙民に向って、受け入れられる好材料をマニフェストとして掲げて闘う事を第一に考え、「財政再建派」は国の財政運営を健全にする事を掲げ、現状では将来増税もやむなし、と言う説であるが、「景気対策派」は埋蔵金を使ってでも現状の景気低迷に梃入れをする事を第一に遣るべきだと提案している。

従って、野党が言っている、税金の無駄をなくして、効率の良い財政運営を掲げる面では「景気対策派」の方がやや積極的のように思われるが具体的には何も示されていない。

福田首相の「ムダゼロ政策」は口では言うが、目下の官僚機構の中で、官僚の反発を買わない程度に進めてゆこうとする程度の物で、其れこそ、口やかましい国民の口封じ的な誤魔化しである。

国民の大半は、目下の官僚機構の中では、「ムダ使い」に対する官僚の意識が、余りにも低い事が問題視されている、例えば、タクシー代にしても、タクシー券を一時廃止して、必要な時は乗車しても立替払いにして、後から現金で支払う制度にしただけで、10分の1程度に少なくなったと報じられている。

此れなどは、タクシー券と言う回数券のような物で、安易な感覚で使われ、それが、無管理状態で長年放置されていたから、有価証券的な働きを呼び、居酒屋タクシーにまで展開して言ったのである。

民間企業では、考えられない事である、この様な感覚で国民の税金が湯水のように使われている現状を正すように言っているのだが、正す事をしない現政権に愛想を付かしているのが実態なのである。

特に財源をムダに食いつぶしているのは、必要の無い特殊法人をたくさん作って、そこにOBを天下りさせ、高給を払って雇い入れ、しかも国家が行なう公共事業に絡ませた利権構造を作っていたことは、国民側としては絶対に許すことの出来ない捨て金を放置している様なものである。

しかし、官僚側の人達は、自分たちの「特権」と思っているようで、そこが国民感覚と大きく掛け離れているところである。

民主党は、政権交代の必要性を唱えているが、国民も政権の交代は願っているが、必ずしも民主党に賛同して言っているのでは有りません。

いま、日本の政治は、官僚支配に寄って腐りきっています。其の体制を正し、中央集権体質を出来るだけ地方に委譲するように変え、外交的にはアメリカ一辺倒から離れ、独自の外交を世界に示せる「平和国家」を望んでいるのである。

今の各政党は、目先の国民受けするお題目を並べて、選挙に勝つことだけしか考えていないが、そうではなく、日本の政治体系を変える、改革を唱えたマニフェストを国民の前に提示し、国民に訴えることが第一で、選挙の勝ち負けはその結果で自然と表明される物である事を忘れてはなりません。
(えびなたろう)