エジプトの改革を求める騒乱! (011.01.30.)
アラブ随一の大国であるエジプトで、30年と言う長期独裁政治を続けてきたムバラク大統領の退陣を求めるデモ活動は、首都カイロの中心部タハリール広場で25日に始まり、エジプト全土に波及する反政府騒動にまで発展した。
ムバラク大統領は、取りあえずデモ鎮圧のためナジフ内閣の退陣を求め、更に全閣僚を更迭し、「民主化や経済改革の推進を約束する」と公言したが、自身の退陣は拒否し、後継者には次男を就任させると言う、「世襲」に向けた行動に出たのである。
此れには、民衆も更なる反発を呼び、「形だけの民主主義」で国民を欺く物だと反発を強め、エルバラダイ元国際原子力機関の事務局長も、辞職を拒否した大統領に失望しデモに参加する事を表明したため、事態の波及は、更に燃え上がった。
元来、「従順な国民性」と言われてきたエジプト国民が強い怒りで立ち上がったのは、物価の高騰や、失業率が高く、貧富の格差が大きく、其の中で、言論の自由が制限され、幹部の腐敗など目に余るものが一挙に噴出したものと思われる。
政府は、ともかく武力を使ってでもデモを押さえ込もうとしているが、鎮圧命令を拒む者もいて、警官隊の中には制服を脱いでデモに参加したりしている。
デモ組織関係者は「ムバラク政権打倒」「政府が変わるまで運動を続ける」と主張している。
アメリカのオバマ大統領もムバラク大統領に電話で、改革の実行を強く促したようであるが、鎮静までは、まだ時間が掛かりそうだ。
エジプトの政情不安は、独裁国の多い、アラブ諸国に与える影響は大きいものがある。エジプトはアラブの盟主を辞任しているだけに、世界から関心をもって、注目を集めている。
(えびなたろう)
アラブ随一の大国であるエジプトで、30年と言う長期独裁政治を続けてきたムバラク大統領の退陣を求めるデモ活動は、首都カイロの中心部タハリール広場で25日に始まり、エジプト全土に波及する反政府騒動にまで発展した。
ムバラク大統領は、取りあえずデモ鎮圧のためナジフ内閣の退陣を求め、更に全閣僚を更迭し、「民主化や経済改革の推進を約束する」と公言したが、自身の退陣は拒否し、後継者には次男を就任させると言う、「世襲」に向けた行動に出たのである。
此れには、民衆も更なる反発を呼び、「形だけの民主主義」で国民を欺く物だと反発を強め、エルバラダイ元国際原子力機関の事務局長も、辞職を拒否した大統領に失望しデモに参加する事を表明したため、事態の波及は、更に燃え上がった。
元来、「従順な国民性」と言われてきたエジプト国民が強い怒りで立ち上がったのは、物価の高騰や、失業率が高く、貧富の格差が大きく、其の中で、言論の自由が制限され、幹部の腐敗など目に余るものが一挙に噴出したものと思われる。
政府は、ともかく武力を使ってでもデモを押さえ込もうとしているが、鎮圧命令を拒む者もいて、警官隊の中には制服を脱いでデモに参加したりしている。
デモ組織関係者は「ムバラク政権打倒」「政府が変わるまで運動を続ける」と主張している。
アメリカのオバマ大統領もムバラク大統領に電話で、改革の実行を強く促したようであるが、鎮静までは、まだ時間が掛かりそうだ。
エジプトの政情不安は、独裁国の多い、アラブ諸国に与える影響は大きいものがある。エジプトはアラブの盟主を辞任しているだけに、世界から関心をもって、注目を集めている。
(えびなたろう)