きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

防衛庁の腐敗構造

2007-11-30 10:58:13 | Weblog
防衛庁の腐敗構造      (007.11.30.)

特捜部の捜査で次々に疑惑の実態が明るみに出てくるが、守屋元事務次官は、防衛庁が庁から相へ昇格する過程であり、また沖縄ではアメリカとの基地問題移転等多数の重要事項がある中で、事務次官として、4年1ヶ月君臨し、「天皇」とまで言われ、その間のすべての事項に関与してきた事、また彼にそうさせて来た事に、歴代首相はじめ大臣にも大きな責任があるのではないでしょうか。

通常なら、2年ぐらいで交代する事務次官職を4年も続けられた事は何故なのか、また彼がなぜ他の先輩や同僚を飛び越して次官に成れたのか、等々を克明に調査する事が腐敗の実態を明らかにする事になると思う。

また、此れに取り入る山田洋行の宮崎専務は癒着・腐敗の機能関連を動かす資金として価格を水増し、見積もりを書き換え等の操作をして、裏金による資金を作り出していた、それを守屋氏も幸子夫人も知っていながら黙認していたと思われる。

だから接待されても、接待とは思わない当たり前の事という感覚で、「山田洋行に付けておきなさい!」と言う調子である。

この様な、所業が外部に洩れない筈が無いと思うが、それが洩れなかったと言うのが防衛庁の体質なのであるとすれば、まさに大改革を行なう必要があると思う。

小池百合子大臣の時、守屋次官を更迭したが、その時も小池派と守屋派の軋轢は凄まじい物があった。
もしその時の守屋氏を庇った側の人は、今回不祥事の関連調査をする必要があるのではないでしょうか。
また、小池大臣ほか小池派の人は、知っている不正情報があれば全てオープンにする必要があると思うのだが。

その時も、喧嘩両成敗と言うのに、小池さんは更迭、守屋氏は次官は辞めたが顧問室を作って防衛庁に留まったではないか。(8月18日と19日の私のBlog参照下さい)

特捜部の調べによっては、自民党内部に相当に影響する人が居るのではないでしょうか。

諸悪の根源は「天下り」にあるのだが、この改革には福田総理はじめ内閣府は全く消極的である。   
       これには国民は騙されませんよ! 「見逃せない!!」

                         (えびなたろう)

守屋前次官と妻も逮捕

2007-11-29 11:04:26 | Weblog
守屋前次官と妻も逮捕      (007.11.29.)

収賄容疑で東京地検特捜部は、昨日(28日)の午後、守屋武昌前防衛事務次官と其の妻幸子の両者を逮捕した。

此れにより、特捜部も本腰を入れて防衛相内部の腐敗の実態を解明してくれる物と思われる。
国会での証人喚問も守屋・額賀両氏の喚問が決まっていたが、守屋氏の逮捕により額賀氏だけの喚問となるが、此れに対し自民党側は中止を求め額賀氏だけの喚問に反対している。
自民党は更に民主党の辻議員の額賀氏に対する追及が「偽情報」に寄るものではないかと情報の根拠を問う「参考人招致」を要求すると言う、自民・民主の泥仕合の様相を呈している。

福田総理は、守屋氏の逮捕について、「日本の防衛信頼を失う」と遺憾の意を示したが、この事件は、国家の信頼を失墜させる重大問題である。
対外的には真に恥ずかしい事ではあるが、国民の立場は、党利党略に関係なく徹底した真相究明をして、膿を出し切ってもらいたいと、東京地検特捜部に大いに期待をしたいと思います。

ところが、この真実の解明に対して、自民党はどうして消極的態度を示すのか、この様な不祥事は内閣自信が、率先して解明に努力するのが当たり前ではないか、然るに究明しようとする、質問者(民主党の辻泰弘議員)に対し自民党の鈴木政二議員は情報の出所を疑って、「参考人招致」を要求すると主張している、まったく本末転倒である。

額賀氏は、一人でも証人喚問に応じ、潔白であればその場で潔白を表明すれば良いではないか、写真や、当時の予定表を出して、「アリバイ」の成立を主張しているが、一方の守屋氏は、額賀氏の出席を承認喚問の場でハッキリ証言して居るのだから、自ら進んで喚問に応じるのが筋ではないか。

今回の問題は、思わぬ方向へ、どんどん広がっている、守屋氏の奥さんまでもが「身分なき共犯」として逮捕、山田洋行の元宮崎専務に「宮ちゃん私を山田洋行の重役にすれば、希望通りに防衛庁の仕事を受けられるようになるわよ」と言っているとか。
呆れて物が言えない。

この様な防衛庁の実態の中で自民党の防衛族が何の関係も無く、無傷で居るとはとても考えられない事ではないでしょうか。

防衛予算約4兆円、此れに群がる「死の商人」とハイエナの様な官僚と族議員。
国民は、とても「だまってはおけない!!」。
                        (えびなたろう)

福田総理に期待するのは無理かも

2007-11-28 10:56:35 | Weblog
福田総理に期待するのは無理かも      (007.11.28.)

独立行政法人の改革を検討している「行政減量・効率化有識者会議」の座長は千葉県野田のキコーマン醤油会長茂木友三郎さんで、私も信頼している人の一人だ。

その茂木さんが座長で遣っておられる有識者会議で、廃止または民営化など合理化計画の対象になる独立行政法人の名前を含めた基本方針を福田首相に報告した。

ところが、福田首相へ報告書が届くまでに内閣府の町村官房長官のところで、法人名を削除したものにされてしまい、マスコミへの発表の場で、間違えて出してしまった為、急きょ法人名リストの回収に職員のドタバタ騒ぎがあったとの事です。

皆さん此れをどう思いますか?

この裏には、各省庁からの猛烈な反発があり、合理化対象法人の名前の削除が官僚からの抵抗で、行なわれた事がわかりました。

しかしマスコミには、既に回っていたから、本日の新聞にも出ていますが、この後、更に有識者会議のほうから、個別に法人の改革案が盛り込まれたものが答申される予定になっていたが、行革推進本部から「有識者会議の能力を超えている」と言うことでストップになってしまったそうである。

此れには、茂木さんも「此れではやってられん!!」と言うことのようです。

この様な事は、当初から今の官僚機構の中では予想された事で、「自民党では改革が出来ない」と言われる所以はそこにあるのです。

それは、今の内閣の顔ぶれが、昔の族議員体質に戻ってしまったからで、其の中に、舛添大臣、渡辺大臣の二人が居たところで、族議員旋風に吹かれれば、一溜まりも無いのが実情です、道路特定財源問題もその一例です。冬柴大臣はダメです。

福田さんもアメリカに行ったが、何の成果も揚がらず、またアメリカも期待しておらず、
国民が最も期待している、改革もこの調子では先に望みはありません。
既定通りの増税路線をただ、流れに流されながら行なわれてゆく事になるでしょう。

福田さんは、「自民・民主の話し合いを重視」と言っていたが、つまらない新テロ特措法に拘ったり、額賀問題で、「ガサネタ騒動」で争っていて、何が話し合いか。
国民の期待に答える行動が成されていない。

此の侭で、来年のサミットまで、民意を問う事も無く自民党のご都合に付き合わされるのは耐え難いことである。
                      (えびなたろう)

反撃に転じた額賀疑惑

2007-11-27 11:19:51 | Weblog
反撃に転じた額賀疑惑      (007.11.27.)

額賀財務相が昨年の12月4日に料亭「濱田家」で山田洋行元専務の宮崎氏らとの宴席に同席していたとして追及していたが、額賀氏は仔細に調査した結果その様な事実はないと否定していた。
それに対して、民主党の辻泰弘参議院議員が其の宴席での着座の位置まで明らかにして、更に追求したが、額賀氏は「其の日は家族と外食を取った後、安全保障協会の勉強会に行った」と宴席への出席を完全に否定している。

守屋氏の喚問で久間氏と額賀氏の名前が、はっきり出たのに額賀氏がこれほど強行に否定している事から、真実は守屋氏の発言か、額賀氏の発言かどちらかが嘘を言っている事になる。

これ等の発言を巡って、聞いている方は全く解らないのだが、守屋氏が嘘を付いたとすれば偽証罪に問われる、額賀氏は証人喚問の場での発言ではないので、間違えても罪には問われない、従って、どちらかと言えば、額賀氏の発言を疑うのだが、あれだけキッパリト否定している。

自民党側は、首相も、官房長官も、額賀氏の発言の方を信じて、民主党の質問を「ハッキリと事実に基づいて、質問しないと前回の永田発言の様になるぞ!」と反対に脅かしてきている。

此れには、民主党も用心しないと、引っ掛かる恐れがある事を注意すべきだ。
「信頼あるヒトから聞いた」と言へども、確証が無い発言は信じてはいけません、人の良い人ほど騙されて、その気になって「徹底追求したら乗せられていた」と言うことがあるから。

政界の場は、狐と狸の騙し合いの様なところで、驚くほどの事も無いが、それにしても、防衛庁と其の周りは、普通の人間の倫理観では考えられない所のようだ。

                       (えびなたろう)

アメリカ一辺倒外交からの脱却

2007-11-26 12:27:13 | Weblog
アメリカ一辺倒外交からの脱却      (007.11.26.)

 オーストラリア総選挙によって今までのジョン・ハワード政権からケビン・ラッド政権に交代した事は、アジア各国はじめ世界の国々から大きな注目を集めている。

 ジョン・ハワード氏は永年アメリカ一辺倒の外交を遣ってこられ、イラク戦争にしても、環境問題の「京都議定書」にしても、アメリカと歩調をあわせて今日まで遣ってこられたようである。

 此れに対しケビン・ラッド氏は外交官の経験もあり、今、世界の常識から見て環境問題は「京都議定書」を批准する事が、先進国の常識だと考えられた事。
 また、イラク戦争にしても大量破壊兵器を持っていなかったイラクを一方的に攻め込んだ、大義無き戦争だと判断した事も等、アメリカにとっては、批判的な考えを表明しておられる。

確かに今までのハワード氏と違いはあるが、基本的には、豪・米関係の重要性を認識されていて、対米重視の姿勢を持っておられるようだ。

従って、アメリカのブッシュ大統領も「新しい豪州政権と今後も重要な関係を維持してゆこう」と呼びかけている。
此れによって、アメリカと豪州は新たな真の同盟関係が、維持されてゆく事になると思う。

ラッド氏は、外交官時代中国に赴任し、中国語は堪能だそうで中国通である。
従って今後のアジア外交にはリーダー的存在を発揮されるのではないだろうか。

日本の外交も、アメリカ一辺倒から脱却しなければイケないと思う。
今の状態ではアメリカの、従属国で、真の同盟関係ではないように思う。
アメリカは日本を子供の様に頭を撫ぜるが、真剣に対応する国とは思わず、カネだけは出させて、本当のアジアの外交は、中国と、オーストラリアを重要視して行くのではないだろうか。

福田さんも完全に舐められている。インド洋の給油問題なんかアメリカに取っては無いより有った方が良いぐらいにしか思ってないのに日本国内では、大騒ぎしている。

どっちに転んでもお金だけは良く出してくれるので(米軍のグァム移転費用6760億円)、それなりの対応はしておけば良いと思っているに違いない。(拉致問題も「忘れていないよ」とだけ言っておけば、納得して帰るだろう)。

何と悲しい日米関係だ! そして何と多額の税金を垂れ流しているのか、日本はアメリカ一辺倒ではなく、日本独自の国際貢献を打ち出し、世界から認められる働きをすれば、其の影響力が、周りを動かす力になる事を忘れてはならないと思う。
ただ、アメリカの尻にくっ付いたウンコの様なものでは、誰も相手にしないでしょう。
                     (えびなたろう)


オーストラリア総選挙で野党圧勝

2007-11-25 10:14:20 | Weblog
オーストラリア総選挙で野党圧勝      (007.11.25.)

オーストラリアの総選挙は24日開票が行なわれ、今まで政権与党であったジョン・ハワード首相の保守連合に対し、野党であるケビン・ラッド党首の労働党が圧勝したと報じた。

ハワード首相は、アメリカのブッシュ大統領の盟友で、日本の小泉元首相やイギリスのブレア前首相ともに対テロ戦争に積極的に協力してきた人物である。

ラッド氏の方は、外交官出身の党首で、アフガンでの豪州部隊の派遣は認めているが、イラク戦争に付いては大義なき戦争と非難し、選挙の公約に戦闘部隊の撤収を掲げて戦ってきた。

更に、環境問題についてもハワード首相は、アメリカと同じく「京都議定書」には反対を表明しており、ラッド氏は、「京都議定書」には即時批准を表明している。

その他の、経済政策に付いては両者とも全く同じで、両者の違いは対アメリカに対する姿勢がハワード氏のアメリカ一辺倒に対しラッド氏は若干距離を置く姿勢を示している。
其の上で「豪州の繁栄にとって、正しい指導者を選ぶ選挙だ!」と強調して戦った。

その結果、オーストラリアの国民は、5期連続、続いたハワード政権に見切りをつけ、ラッド氏を支持し、11年振りに政権交代が実現した。

此れによりラッド首相は、来年半ばまでに、イラク周辺に駐留させている戦闘部隊1600人を段階的に撤退させる見通しである。従って此れに伴うアメリカのイラク戦略にも多少の影響を与える事になるであろう。

この様な状況は日本の自民党と民主党の状況に良く似ている。
特に、外交問題でアメリカとの姿勢についてもアメリカ一辺倒に偏らない姿勢は、民主党の小沢代表の考えに良く似ている。

新テロ特措法の問題も、中東の問題を総合的に捉えて、考え直す必要があるのでは無いでしょうか。「日本の今後にとって正しい方向を選ぶ岐路に立つ選挙」という事で衆議院を解散し国民に真を問う総選挙を行っては如何でしょうか。

                       (えびなたろう)

額賀氏の強気発言大丈夫?

2007-11-24 10:50:42 | Weblog
額賀氏の強気発言大丈夫?      (007.11.24.)

額賀財務相の「山田洋行」元専務宮崎元伸容疑者との宴席で同席していた問題で、民主党は22日の参議院財政金融委員会で、この件に付いて厳しく追究した。

しかし額賀氏は、「日程表を、夜を徹して調査をしたが宴席に出席した記録も無く記憶もない」と完全に否定している。
さらに其の上「民主党の質問は推測に基づくもので国会の品性を欠く」とまで発言し質問に対する批判までしている。

全く強気な答弁に質問者の方もびっくりしている様だが、以前民主党の永田議員が裏づけの無い質問で、結局謝ってしまった、苦い経験もあるので、聞いてる我々の方まで大丈夫かな?と思ってしまった。

しかし、この問題は、守屋元事務次官を含む宴席で、着座した席の位置まで裏づけのある証拠があると迫ったが、それでも額賀しは「それでは其の内容を明らかにするべきだ」と民主党を批判し、全く認めていない。

そのほか防衛庁仙台で施設局の発注工事に口利きがあったと言う件も記憶に無いと否定している。

いまや、防衛省は国を食い物にする、政官業の腐りきった利権構造が、明るみに出ようとしている、購入装備見積もりの改ざんや、部品の水増し請求等々の見逃し、業者との接待ゴルフや飲食等々、その中心的存在である防衛大臣の経験もある額賀さん、一度のゴルフは認めているものの、そんなものでは無いでしょう。

久間氏はある程度認めたのか、観念している様だが、額賀氏はカエルの顔に小便とでも言おうか、相当の「悪」かもしれない。
                       (えびなたろう)

福田総理の民主への党首会談

2007-11-23 10:31:50 | Weblog
福田総理の民主への党首会談      (007.11.23.)

昨日福田総理は民主党の小沢代表に党首会談を申し込み、シンガポールでの東南アジア諸国連合の内容報告等の話もしたが、会談の主要議題である「新テロ特措法」の成立に向けて「何とか頼む!」と繰り返し要請した様である。

此れに対し、小沢代表からは「日本の自衛隊を海外に派遣することについて、無原則な当面の必要性や、当面の利害だけで派遣する事は国を誤るもので、憲法にも反するとの基本的な考えは変わらない」と述べ更に「いくら首相からお願いされても、ほどほどに折り合いをつけることは出来ないともうしあげた」と拒否した事を明らかにした。

この問題の根本は、自衛隊派遣に対してのわが国における明確な基本方針が示されておらず、インド洋での給油活動も、「テロ特別措置法」と言う一時的な法律を作り、アメリカの戦略の後方支援を行なってきた物で、アメリカに対して集団的自衛権の無い日本がこのような支援活動をする事が、憲法に違反するものであると小沢氏は主張しているのである。

だから、其の基本的な考えの部分を明らかにする論議をせず、ただ「頼む!頼む!」だけでは党首会談にはならない事は当然である。

従って、自衛隊派遣についての確固たるわが国の基本的考えを確立する事が必要である。

小沢代表は、自衛隊派遣について国連を中心とした考え方を持っておられ国連が公認するものでなければ、自衛隊派遣はするべきでないと主張されている。(必ずしも民主党内の一致した意見ではないが、国連を中心とした考えである)

それに対して、自民党には、その辺を明確に主張出来る考えが無く、アメリカ一辺倒のアメリカ中心とした考えになっているようだ。
これでは、アメリカの戦争に巻き込まれる危険性が生じて日本に取って大変危険なことである。

「平和国家日本」を世界にアピールするのであれば、まがいなりにも国連を中心とした考えでなければ、世界の国々は認めてくれないでしょう。

                        (えびなたろう)

再生医学に新たな光

2007-11-22 11:06:33 | Weblog
再生医学に新たな光        (007.11.22.)

再生医学は夢の医学と言われ、移植医学を推し進めたものですが、移植に対して提供する「ドナー」の不足問題と移植しても体質が合わない場合には「拒絶反応」が生じる事が大きな問題としてこの分野の進展を阻んで来ています。

其の為に、ES細胞と言う人工的に作られた「万能細胞」を用いて行なう方法が開発されましたが、この「万能細胞」を作るのには受精卵を使って作られる事から倫理問題に発展し、悪用すれば人間の「クーロン人間」が作られる可能性もある事から厳しい規制が掛けられています。

今回、京都大学再生医科学研究所の山中信弥教授による「万能細胞」と言うのは、ヒトの皮膚の細胞から作成される胚や卵子を使用しないもので「ヒトiPS細胞」と命名されたものです。従って、患者さんの皮膚から作れば「オーダーメイドES細胞」が出来る事になるわけで、「ドナー」の提供も「拒絶反応」もなく移植医学に大きな展望が開ける事になるわけです。

同じ様な研究は、米国でも行なわれていて「万能細胞」の作成に成功しているようです。
現在の所、アメリカと日本だけですが、今後はこの分野の開発競争は烈しくなることと思われます。

海外メディアでも大きく報道し「パーキンソン病や糖尿病」の治療に大きく役立つ事に期待を寄せています。
日本もこの分野の国際的指導的地位を発揮できるよう、国を挙げて応援する事を望みたいと思います。

                      (えびなたろう)

諫早干拓完工式典とは!

2007-11-21 10:56:28 | Weblog
諫早干拓完工式典とは!        (007.11.21.)

国営諫早湾干拓事業の完工記念式典が昨日(20日)地元の漁業関係団体の抗議活動の中で行われた。反対団体は、「宝の海を返せ」「有明海SOS!」などの横断幕を並べて抗議を続けた。

諫早湾干拓工事は1997年4月「ギロチン」と呼ばれる、あの鉄の板が次々と落とされ長さ7キロの潮受け堤防が閉め切られて行く映像が思い出されるが、あの時点から干拓の工事が開始されたのである。其の当時から、地元住民からは強い反対の意見が出されたが、農林省をはじめ地元の行政機関の公共事業に対する、多額の事業資金の投入を歓迎して、強引とも言える手段で施行されて行った。

86年の計画から21年をへて昨日の完工式典となったが、その間諫早湾の自然は破壊され、二枚貝のタイラギや我々もお馴染みだったムツゴロウなどは絶滅し、特にのりをはじめとする漁獲高は大きな痛手を蒙っている。
地元の漁業者にとって、諫早湾と言う自然の恵みによって生計を立てていた住民の立場からは、反対は当然で、生活が掛かった耐えられない物があると思います。

工事の途中2001年に赤潮や、のりの色落ち等で一時中断をし、見直しをした事もあったが、翌年2002年1月に農林省は、漁民の反対を押し切って工事を再開し、有明プロジェクト研究チームの「生態系への悪影響がある」との報告があっても、強行され続けたのである。

2004年8月には赤潮による養殖アサリに壊滅的被害があり佐賀地裁からの工事指し止め命令もあったが、結局、行政が決めた公共工事計画は何が何でも施工されてしまう、今の行政体質の中では、続行され続けたと言う事である。

文部省の外郭団体「科学技術振興機構」がまとめている「失敗百選」と言うのがあるが
諫早の干拓事業はまさに「失敗百選」に選ばれている事は国も認めている事ではないか。
この様な、失敗が各所から言われていながら、止めることの出来ない公共事業は税金の無駄遣いの最も大きな分野を占めている。
其の例が、目下進められて居る国内各所のダム建設である。

また、道路にしても特定財源の権利だけで、あればあるだけ道路に使うと言うのは国民が許さない。今もっと最優先でカネを投入しなければならない所は山ほどある。

自民党・民主党の党利党略で喧嘩はいい加減にして、税金の無駄をなくし、効率の良い使い方で論議を行い両党協力して、官僚に丸投げするのでは無く、政治主導で、国民(生活者)が納得する政治を行なって欲しい。
                       (えびなたろう)