きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

変心したのか麻生総理

2009-02-04 12:04:13 | Weblog
変心したのか麻生総理      (009.02.04.)

昨日の国会審議の中で、麻生太郎首相が官僚OBの「天下り」や「渡り」について年内禁止を明言した、そして「1年以内に『天下り』と『渡り』の禁止の政令を出す」とまで言った。

この答弁に野党側は、今までの麻生総理の強硬姿勢が一転した事に驚き「評価する人」「まだまだ信じられない」とする人、意見が交錯している。

麻生総理と言う人は、「官僚寄りの思考」を貫く人だと思っていたが、此処へ来て急に変心し、野党側も戸惑いを見せる発言を、いとも簡単に発する面白い人だ。
この様なところが、「総理には定見が無い」といわれるところなのかも知れない。

「公務員制度改革法」の問題にしても官僚側の代表とも言われる谷人事院総裁の抵抗にどの様に対処するのかと思っていたが、人事院の抵抗を抑えて「工程表」の推進に一歩前進をさせた。見違える様な変心振りである。

野党側も騙される事を怖れて、民主党の菅氏は「法律を出し直すか、渡りを認めた政令を廃止するなどしない限りだめだ」と言っている。また、国民新党の亀井氏は「いかに麻生政権が揺れているかを示している」と言っている。

確かに自民党内は、国民から最低の不信任表明を突きつけられている、このままでは選挙をしても大敗は間違いないとわかっているようだ。

従って、今は執りあえず野党と同調しておこうとしているのではないでしょうか。
目前に選挙を控え、民意に逆行する事を並べて政権を明け渡すよりは、先ずは国民の気持に同調して、政権の維持を最優先にする方針に転向したのではないでしょうか。

自民党は過去において、政権維持のためには社会党とも連立が組める政党であったことを思い出せば、そのぐらいの事は平気でやる政党である事を忘れてはいけない。

しかし、今回は脱官僚政治が、争点になる事を思えば、今までの自民党の行なってきた数々の不祥事続き実態を、選挙前の一時的な「目くらまし変心」で国民を煙に巻くことはなかなか出来ないのではないでしょうか。

渡辺善美行革担当大臣が、公務員改革法を作り、「天下り」「渡り」の禁止を政治生命を賭けて麻生総理に進言していたものを、一向に聞き入れず、遂に離党に追い込んだのは、一体何であったのか。
(えびなたろう)