すごく面白い! ちょっと驚いた。有栖川有栖の長編ばかり読んでいて、こんなものかと退屈していたが、短篇は目の覚めるほどの完成度の高さ!!
表紙に「誠実にして精妙なる有栖川本格」と書かれてあったがうなずける。
同じ新本格派の法月綸太郎に似ているね。
実は、私は名探偵役の火村英生が好きではない。長編ではどうしても火村のうざったい性格に付き合わなければならなくてウンザリするが、短篇ではそういうこともなく、作品のトリックそのものが前面に出てくるから読みやすい。
私の中では、きびきびと仕事をする英都大学社会学部助教授の臨床犯罪学者・火村英生の好感度は大幅アップ!
いつもこうだといいのに。
表題作のほかに3篇収められていて、勿論これらも出来が良い。でもダントツはやはりこの表題作「スイス時計の謎」。
2年に一度開かれていた、仲間6人だけの同窓会当日。メンバーの1人が殺害され、被害者のしていた腕時計が消えていた。どうも犯人が持ち去ったらしい。いったい、なぜそんな事を?
物証はほとんどないが、火村が犯人を論理的に追いつめる。そう、犯人はこの人でしかありえない。
時計の有無だけでよくもまあ5人の中から犯人1人を特定できるものだ。有栖川先生は将棋がお好きなんだろうか?
表紙に「誠実にして精妙なる有栖川本格」と書かれてあったがうなずける。
同じ新本格派の法月綸太郎に似ているね。
実は、私は名探偵役の火村英生が好きではない。長編ではどうしても火村のうざったい性格に付き合わなければならなくてウンザリするが、短篇ではそういうこともなく、作品のトリックそのものが前面に出てくるから読みやすい。
私の中では、きびきびと仕事をする英都大学社会学部助教授の臨床犯罪学者・火村英生の好感度は大幅アップ!
いつもこうだといいのに。
表題作のほかに3篇収められていて、勿論これらも出来が良い。でもダントツはやはりこの表題作「スイス時計の謎」。
2年に一度開かれていた、仲間6人だけの同窓会当日。メンバーの1人が殺害され、被害者のしていた腕時計が消えていた。どうも犯人が持ち去ったらしい。いったい、なぜそんな事を?
物証はほとんどないが、火村が犯人を論理的に追いつめる。そう、犯人はこの人でしかありえない。
時計の有無だけでよくもまあ5人の中から犯人1人を特定できるものだ。有栖川先生は将棋がお好きなんだろうか?
はじめまして。
おじぁまします~☆
さてこの短編集ですが、面白かったですね。表題作がやっばり圧倒的に好きですね。
被害者の腕から消えていた腕時計。そこから展開される火村の推理。その論理の精巧さ…。
素晴らしいと思いました。
有栖川有栖は長篇より短編でこそ、その力量を発揮する作家だと、思ったりします。
この「スイス時計の謎」は最高傑作ではないでしょうか。全作品を読んだ訳ではないので、断定はできませんが…。
「はなちゃん」か…。懐かしい名前です。実は子どもの頃、近所に「はなちゃんや」という駄菓子屋があったのです。冬は焼き芋も売ってました。おいしそうな匂いがしてたなぁ。