ケイの読書日記

個人が書く書評

野田聖子「私は産みたい」

2008-01-04 10:40:19 | Weblog
 皆さんは野田聖子ときいて、その顔をパッと頭に思い浮かべる事ができるだろうか?
 そう、郵政民営化の是非が問われた時、民営化に反対して刺客『佐藤ゆかり氏』を岐阜一区の自分の選挙区に送り込まれ、死闘を演じた、あの野田聖子である。
 
 その衆議院議員・野田聖子が40歳をすぎてから、同業者・鶴保氏と結婚して、不妊治療に取り組んだ赤裸々な記録。

 残念ながら鶴保氏と離婚したため、今現在は治療していないと思われる。


 ほとんどの不妊カップルがそうであるように、野田・鶴保夫妻も、不妊治療に妻が積極的で夫は消極的。
 特に体外受精については「なにもそこまでしなくても」「途中で事故があったらどうする」「本当にオレの子?」などと、ブレーキばかりかけ、大ゲンカが絶えなかったらしい。

 不妊治療をしても、皆が皆、赤ちゃんに恵まれHAPPYという訳にはいかない。40代の場合、体外受精が成功する確率は一割程度らしい。
 でも野田さんたちは成功して妊娠にこぎつけるが、3ヶ月で流産してしまう。

 野田さんは自分を責める。「仕事をセーブしなかった私のせいではないか」
 でも、実際は3ヶ月ぐらいまでの流産は受精卵自体が弱かったり問題があったためらしい。


 彼女はこうも書いている。「生命を大切にしてください。子どもを産める時期というのは限られています。卵を作り出せる年齢も限られています」

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