富山県美術館の東山魁夷展を鑑賞しました。
唐招提寺に来て見ているようでした。
五度の挫折の末に視力を失いながらも、ようやく6度目にして来日された鑑真和上がご覧になることができなかった日本の山景と海景の障壁画には、東山魁夷の鑑真への深い想いがこもっているようで感動しました。
澄んだ波が泡立ち、荒々しい日本海の荒波が本当に押し寄せてくるようでした。
素晴らしい筆跡、表現です。このような素晴らしい絵画を残してくださった東山魁夷に大感謝です。
鑑真和尚のふるさと揚州の水郷風景、中国を代表する桂林の墨絵も幻想的でした。
木の香りいっぱいのモダンな美術館からは秋晴れの立山連峰、野外彫刻が望め、最高の癒しの空間を楽しめました。