家族を食べさせるためだけに働き、旅行など一度もしたことのない99才の母を74才の息子が手持ちのわずかなお金で母を乗せるリヤカーを作り、周囲が心配する中自転車の旅に出る。死ぬ前にこの世を思いっきり母に見せてやりたいという一心で。
広い広い中国の大地を北の端からまず海南島をめざす。終着地はチベット。それは大変な苦難の旅であったが、うどんや餃子を作りながら、おもらしをした母の衣類を川で洗濯をしながら、旅は続く。
二人の心の交流がすばらしく、心洗われる。涙、涙の本である。
この孝行息子のことがマスコミで報道されると、各地でこの親子に暖かい手をさしのべたり、そっとお金を握らせたりする人々が現われる。
親孝行したかった人々かもしれない。母が病気になったときも、親切な医者に命を救われる。
南の海を見たときの母の喜び、桂林の美しさからなかなかその地を去ろうとしなかった母。おとぎばなしのような美しい場面が続く。
ついに最後は母は病気になり、飛行機でふるさとにもどる。彼は亡くなった母の遺骨を念願のチベットで大地にまく。
あの蓮池薫さんの訳です。
広い広い中国の大地を北の端からまず海南島をめざす。終着地はチベット。それは大変な苦難の旅であったが、うどんや餃子を作りながら、おもらしをした母の衣類を川で洗濯をしながら、旅は続く。
二人の心の交流がすばらしく、心洗われる。涙、涙の本である。
この孝行息子のことがマスコミで報道されると、各地でこの親子に暖かい手をさしのべたり、そっとお金を握らせたりする人々が現われる。
親孝行したかった人々かもしれない。母が病気になったときも、親切な医者に命を救われる。
南の海を見たときの母の喜び、桂林の美しさからなかなかその地を去ろうとしなかった母。おとぎばなしのような美しい場面が続く。
ついに最後は母は病気になり、飛行機でふるさとにもどる。彼は亡くなった母の遺骨を念願のチベットで大地にまく。
あの蓮池薫さんの訳です。