大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

遺言 鶴見和子

2007-06-21 21:09:36 | 
図書館に予約していた本がようやくきた。脳溢血で倒れてからも、リハビリを続け、最後の一瞬まで病気と闘い、痛みと戦いながら短歌を読み、自分を表現し続けた著者の生き様に頭がさがる。
「死への道も新しい体験。人生は最後まで面白い」と痛みに果敢に挑戦した彼女。とても勇気のある人だ。「日本の行く末が心配。9条だけは、残してほしい。」と最後まで日本の政治の右傾化を心配し続けた彼女。残された私たちは彼女の意思を尊重していきたいものである。
 大切な命のかてであるリハビリを医療改革の名の元に打ち切られた時の彼女の怒り「リハビリは老人にとって生をつなぐ大切な道具。これがあるから著作をしたり、歩いたりできる。これをなくすととたんに車椅子になり、寝たきりになる。老人に死ねというのか。アメリカと一緒に戦争する国では、老人はいらないものね。」彼女の叫びに対策を講じれる政府を早く実現させたいものである。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする