大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

書評 ウルトラダラー

2006-05-05 20:09:01 | Weblog
 さすが国際情勢にくわしい前NHkワシントン支局長が書いた本だけあって、息をもつかせぬスケールの大きい展開である。続発する偽ドルをめぐる攻防。極小マイクロチップの開発をめぐって、北朝鮮と中国の動き。その背後にあるウクライナのミサイルを北朝鮮に輸送させ、日本の脅威にしようという中国政府の老獪な外交政策。フランスの運河でのウクライナと北朝鮮との接触を必死でとめようとするフランスの警察と主人公。大変迫力があった。最後の場面は大変衝撃的であり、美しかった。ぜひ、映画化してもらいたい。                                このようなことが世界で本当に行われているように感じ、中国の老獪さに日本人も十分気をつけて外交をしていかなくてはならないと思った。 
コメント
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