首都圏の騒動

　茅ヶ崎に住む友人のメールによれば、その地でもペットボトルが消え失せたとある。
　川崎在住の家内の妹から、やれ米、やれ乾電池、やれローソク、やれ野菜送れとけたたましい。被災地を思えば、少しは我慢してほしいものだ。
　とにかく、首都圏ではちょいとしたアクシデントでも過大なパニックを引き起こす。

　首都圏は超巨大消費エリアだからブレーキが効かなくなると買いだめに走り、高齢者世帯は不利になる。年寄りには赤いネオンや青いネオンの歓楽街はどうでもよいだろう。大都会から離れた地産地消の田舎に移住してはどうだろう。

懇親会

　自治基本条例策定の市民ＷＧの次の会議が近々あり、引き続き懇親会を催すことになっている。懇親会も事務局である市の職員が手配し、出席するわけだが、この未曾有の大震災の折、市にとって懸念はないものかと思った。

　そこで、「もし、逡巡するのであれば、座長の私の申し入れを口実に、延期してはどうか」という趣旨のＥメールを事務局に送った。

　返答は予定どおり実施するとのことだ。市民との交流なので問題ないという判断のようだ。
たしかに、どこかの県の警察署が津波警報が出ているのに歓送迎会をやってヒンシュクを買ったのとは違うだろう。
　余計な気の回しだったか。

放射線の年間許容量

　人が浴びる放射線の年間許容値は、１ミリ・シーベルトとなっているという。といわれてもイメージが湧かないのだが、なんでも、定期健診であのやっかいなバリュームを飲んで、胃のレントゲンを撮れば2～４ミリ・シーベルトを浴びることになるそうだ。その年１回の検診だけで年間許容値を超えてしまうではありませんか。

　ところが、診療行為による放射線量はカウントされないらしい。小生、去年なんぞ内科で年２回も胸部レントゲンを撮られ、歯科でも口の周りを２回撮られた。つまり、診療行為ではやり放題だ。放射線は診療の場合は無害、その他は有害となるわけではあるまい。となれば、年間許容値はなんの意味のない指針ではないか。

　Ｘ線技師の場合は、５０ミリ・シーベルトが許容値という。一般人の５０倍相当だが、それでも被爆障害の話は聞かない。
　あまり、大騒ぎすることもないように思う。

　それはそれとして、東京電力副社長が原発からの避難所を巡ってお詫び行脚をしていた。なぜ、社長が出てこないのだろう。
　トップが表（世間）に対する顔だろう。副社長はトップの留守中を代行すればよい。逆ではないか。

義援金の拠出

　公民館の財源から義援金１０万円の拠出が決まった。
　さて、どこの窓口に寄託するか。市役所を始めコンビニやら銀行のカウンターやらどこでも受け付けているが、購読数の多いブロック紙の支局に寄託してきた。

　理由は、新聞に掲載されるからだ。義援金の拠出を自慢するつもりはないから伊達直人、すなわち匿名でもよいのだけれど、掲載を見て、うちの自治会等も拠出しようというトリガーになるかもしれないと思った次第。

　ちなみに、寄託窓口によっては預かり証を出すところもあるが、正式な領収書は求めれば日本赤十字社が発行するそうだ。ただし、発行まで相当の日時を要するとか。公民館のカネもいわば公金ではあるが、預かり証か新聞掲載で寄託する者がネコババしていないことが証明できる。
　私企業の義援金が、もし、損金参入できるとなればエビデンスは必要となろう。しかし、３月決算が目前だ。預り証で損金処理してもよいのではないか。
　後のちの税務検査でアウトにならないと思うのだが。

うりぼう

　私は「うりぼう」なる言葉を知らなかった。イノシシの子をいうのだそうだ。かみさんに「オレはシティ・ボーイだ」と負け惜しみを言った。
　こちらに転居するまで、シカはもちろんイノシシも出現するなんぞ思いもしなかった。

　畑に植えた３キロの種芋が見事に食われて全滅した。足跡を見て、隣のおやじさんが「うりぼうだな」と教えてくれた。畑は山のきわにあるので金網やトタン板で防いでいるのだが、隙間だらけで効果はなかった。
　いや、厳重に防護しているはずの知人の里山では、金網の下を掘り起こして侵入し、若竹を食い荒らすとか。テキのさるものだ。なにしろ、春到来で、山の動物も必死に食い物を求めているのだ。もう、野菜作りはやめた。

　ところで、うりぼうはわかったが、成長したイノシシはどうしているのか。この時季、発情期で食い気より色気らしい。