本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

竹島のこと2

2018-12-27 08:56:51 | Weblog
前日の日記を再掲する。
 「石州の澳(おき)ニ、竹島トイエル地アリ。朝鮮ニ近シ。其地ニ刀剣類ヲ持行、韓人ト八幡ス事覚、家老二名切腹。公儀ノ吟味甚厳ナリ。切腹ニテハ不済、必削地ナルベシト申事ナリ」
 
 ここにある「竹島」は江戸時代に呼んでいた呼称という。現在の「鬱陵島」(韓国語のウルルン島)のことだ。今の竹島は、その当時「松島」と呼んでいた。
 
 「其地ニ刀剣類ヲ持行、韓人ト八幡ス」の「八幡」は「ばはん」と読み、国禁を犯して海外との密貿易のこと。つまり、刀剣類を交易品として韓国人と密貿易をしていたのだ。

 「家老二名切腹」以下は、二人の家老が切腹し、藩は削られて添封となったいきさつである。
 以上は島根県の竹島担当セクションからEメールで知った。

この史料がなぜ重要かと言えば、公儀は韓国領土の鬱陵島への渡海はご法度としていたが、竹島は日本領土だから別段渡海を禁止されていないという裏付けになっている。
たまたま見つけた史料だが、これ以外に竹島が我が領土である事実については外務省のHPには詳しい説明がある。