本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

2014-08-16 10:01:12 | Weblog
 側溝で小さなかえるが飛び跳ねていた。雨が続いて喜んでいるのか。
 
 かえると言えば小林一茶の「痩せ蛙まけるな一茶ここにあり」が思い浮かぶ。
 相撲に興ずる痩せがえるを応援しているイメージだ。鳥獣戯画の蛙と兎の相撲の図を彷彿させる。一茶はそれを知って作句したのか、後世の解釈なのか知らない。
 
 現実的な解釈では、蛙が相撲を取るわけがないから、メスの蛙をめぐるオス蛙同士の争いのことのようだ。
 滑稽味のあるのどかな句と思いきや、実は生々しい争奪戦というわけだ。強いオスだけが子孫を残すことができる。痩せ蛙なんぞに勝たれるはずがない。