本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

メダルの価値

2008-08-25 12:52:22 | Weblog
 オリンピックのメダル金、銀、銅を勝手に江戸時代の貨幣で価値を比較してみたい。
 
 かの時代の貨幣の単位は、金を両(この下に分と朱の単位がある)、銀を匁、銅を文といった。金1両=銀60匁=銅銭4,000文になる。
 ちなみに、4,000文なんぞいちいち勘定は面倒だから、千文単位で紐とじし、これを1貫とした。だから1両は4貫となる。加えると、この銅銭は「寛永通宝」という和製の粗悪品、それ以前には「永何銭」といわれた輸入ブランドの「永楽通宝」があって、こちらの価値は4倍高い。つまり、寛4貫(4,000文)は永1貫(1,000文)である。今の怪しい中国輸入品とはあべこべですな。

 さて、金1:銀60:銅4,000の等価は、何となくメダルの価値にも通じそうに思う。しかも、銅メダルには「寛永通宝」並みと「永楽通宝」の価値がありそうだ。期待裏切りの柔道の谷選手の銅メダルは前者、期待以上の4百リレーは後者としては叱正があるかな。 
 ただ、野球は鐚(ビタ)銭にもならなかったことは確かだ。