本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

五輪の柔道

2008-08-15 09:28:41 | Weblog
 五輪の柔道を観戦していると、日本選手は組みたいとの一心に見える。投げの一本勝ちを宿命とでも思っているのでしょうか。とはいえ、自分の都合のよい組み手にできるわけがない。それでも組み手にこだわるから技がでない。技がでないから消極的という「指導」の反則がくる。つまり、相手に「有効」を与える自殺行為を犯す。

 今の柔道はあきらかにヨーロッパ型になっている。反則のポイントで勝てばよいという戦略である。だから、組むことに拘泥していない。組まずに朽木倒し、掬い投げ、ちょうと袖をつかめば巴投げなど、一本勝ちを狙うというより多彩に技をかけたと見せる戦術で時間を消費させる。
 日本選手のほとんどはこれで負けた。有効ひとつの僅差で敗れたなどと言っているが、とんでもない。相手の戦略に嵌まった大負けだろう。まだしも鈴木選手の一本負けは納得できる。実力差で負けたのだから。

 はっきり言えば、コーチも選手も発想を転換する能力に欠けている。