ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

♫ 春のうららの隅田川

2022-03-13 06:49:45 | 日記
  ♫ 春のうららの隅田川
    のぼりくだりの船人が
    ・・・・・・・・・・
だーれもいない田んぼ道に佇んで、空を見上げて歌いました。
たった一人で歌いました。
いいえ、Yちゃんと一緒かも。

親友のYちゃんが亡くなっていました。
知人からの情報で知りました。
昨年、亡くなられたとのこと。
コロナの世情でなければ、亡くなった時点で知らせが届いたであろう関係の方でした。
知人の情報によれば、Yちゃんのご主人も施設に入られて暮らしていらっしゃるとのことです。
たまたま、知人は病院でご主人に遇われて訃報を知ったとのこと。
Yちゃんの子どもさん達も、それぞれ独立して他所で暮らしていたはずですし、このご時世ですから、多分、家族葬という事だったのでしょう。

昭和27年4月。
70年前の春です。
私もYちゃんも、新制中学校を終えて、15歳で郵政省の下部機関へ入局しました。
「中卒新規者」と呼ばれ、悔しい思いなども共に味わった間柄です。 
働きながら共に夜間高校へ4年間通いました。
昼の休憩時間には、局の庭の隅にあるベンチに腰を下ろして、二人でよく歌を歌ったものでした。
私はソプラノを、
Yちゃんはアルトを、
季節、季節の歌を、ハモって。

40年以上、職場を共にしました。
退職後Yさんは体調をくずしがちとなり、電話にも出られなくなったのです。
その後、次第に疎遠になっていったのですが、Yさんの事は気にかかっていた友人の一人でした。
Yちゃん逝っちゃったんだね・・・

  ♫ ・・・・・・・・・・
    櫂のしづくも花と散る、
    ながめを何にたとふべき。

歌っているうちに涙が・・・
空に向かって合掌しました。

それだけ。それっきり。
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