ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「おやすみなさい」

2023-02-08 08:02:56 | 日記
明け方の冷え込みも少なく、雲が広がり勝ちな日でしたが穏やかな一日でした。
所用があって、午前中街中までバスで出かけましたが滅法疲労感を覚えました。
この疲労感、以前(数年前までは)には感じることは無かった様な気がします。
昨年の初め頃から、しばしば感じる様になりましたので、加齢に由る自然現象かもと捉えていましたが、倦怠感に近いこうした疲労感は、何かしらの原因があるものかしらんと、不安も覚えます。

そんなわけで、ぼんやりと午後の時間を過ごしました。
疲れを覚えた時は、やっぱり好きな詩人の詩が何よりの妙薬です。

2015年に永眠なされた長田 弘さんの「おやすみなさい」と言う詩。
3・11福島第一原発事故の後に書かれたセレナードのための詩で、湯浅譲二さんが作曲し、福島市音楽堂で初演されたものです。

  おやすみなさい森の木々
  おやすみなさい青い闇
  おやすみなさいたましいたち
  おやすみなさい沼の水
  おやすみなさいアカガエル
  おやすみなさい向日葵の花
  おやすみなさい欅の木
  おやすみなさいキャベツ畑
  おやすみなさい遠くつづく山竝(やまなみ)
  おやすみなさいフクロウが啼いている
  おやすみなさい悲しみを知る人
  おやすみなさい子どもたち
  おやすみなさい猫と犬
  おやすみなさい羊を数えて
  おやすみなさい希望を数えて
  おやすみなさい桃畑
  おやすみなさいカシオペア
  おやすみなさい天つ風
  おやすみなさい私たちは一人ではない
  おやすみなさい朝(あした)まで
   (長田弘『幼年の色、人生の色』
         みみず書房 2016・11・10刊)より


どうして、疲労感が残るの?
体のどこかに「病む」ところがあるんじゃない?
そんな、埒もない疑問詞など投げ捨てて、今日は、ゆっくり休みましょう。
『おやすみなさい』って、言う優しいことばに包まれて。
コメント
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