ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《死亡した多くの兵士たちも、まだ若かっただろう。》と。

2022-03-05 06:45:58 | 日記
春が来た様な陽気。
そのせいでしょうか、今日、私は元気でした。
昨日は桃の節句で、長女が届けてくれた美味しい和菓子をいただき、かなり疲れを溜め込んでいた私でしたが、心がゆったりしました。
そして、
  コロナ・・・・・・あっ、そのハナシまた後で、
  ウクライナ・・・・何とかなるでしょうよ、
そんな感じに、なっていた私でしたが、テレビから溢れ出るニュースを見ますと、そんな呑気なことを言ってもいられません。
《ウクライナ南部のザポロジエ原発がロシアの砲撃を受け、火災が発生している》
等のニュース映像に接しますと、福島第一原発事故に遭っている私などは怖さに総毛だってしまいます。
IAEA(国際原子力機関)は、「原発の放射線レベルに変化は報告されていない」としていますが、もし爆発すればチェルノブイリの10倍の被害が出るとか。
恐ろしい話です。
電力源を断つことが狙いで、原子炉そのものを狙うのではないとしても、危険極まりない行動です。
自国の安全まで脅かすつもりでしょうか。

のんびり、桜饅頭を頬張っているばかりではいけないと。
私に、今できる事は何なのかと。
そんなことを考えています。

私の好きな作家・中村文則氏は、
【中村文則の書斎のつぶやき】「平和」は曖昧と葛藤の中に
               (毎日新聞( 2022/3/3 地方版)
で、次の様に述べています。
《ロシアがウクライナに侵攻してしまったが、一連の流れを見ると、国家間の取り決めなどが、いかに効力が疑わしいか改めて思い知らされる。
・・・・・・中略・・・・・・
ウクライナは主権国家で、NATO加入は自由だ。
でもすぐ隣にそれを嫌がる国(ロシア)がある場合、葛藤が生まれる。
ロシアからすれば、隣国(ウクライナ)にNATOに入ってほしくないから、加入しない確約を迫っている。
この長年の問題をとうとうはっきりさせようとして、このような事態になってしまっている。
ウクライナからすれば、戦争をしたくないから抑止としてNATO加入を望んだのに、その結果戦争になったから悲劇極まりない。
・・・・・・中略・・・・・・》

そして
《ロシアの作家トルストイの小説「戦争と平和」には、戦争が始まる時の人々の高揚と、その後の残酷極まる実際の戦闘、その悲しみが描かれる。
戦争は終わると和平条約があるが、その結果で国が得たものと、失われた膨大な人の死が釣り合うのかという痛烈な問いが投げかけられている。
今回の戦争の結果がどうなろうと、これまでに死亡したウクライナ人とロシア人の人生が失われたことに変わりはない。
死亡した多くの兵士たちも、まだ若かっただろう。》

と。
少し、長く引用させて頂きました。
私も、この解説に共感いたします。
コメント
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