ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

お墓参り

2013-09-23 10:54:32 | 日記
晴れの日が続いていましたが、やはり、季節は移っていくようです。
日中の気温は高くても、日没を過ぎると、秋の気配が濃くなりました。
お彼岸なので、墓参りに行ってきました。
祖父・父・母・姉などが彼岸の住人ですが、もう他界してから半世紀ほど経っていますので、手を合わせても、悲しみは伴ないません。
マッチもライターも忘れて行きました。
火をつけない線香を数本、お線香台に手向けて合掌。
「いつでも、どこか、空気が抜けてるみたいだね……」と、亡母の声が聞えました。
よく叱られていた私には、そうした声は懐かしさだけが響いてくるのです。
「私たち夫婦も年齢なみに元気。子ども達も、孫もグーです」と報告します。
月並みな報告に、ご先祖様は、
「それは、良かった、何よりですよ」と応えてくれているはずです。
若い頃とは違って、お墓参りは心が安らぐので、ゆっくりと、墓参りをします。

余談ですが。
安倍首相は、たしか今年のお盆の頃、地元の山口県長門市を訪れ、父・晋太郎さんの墓参りをし、自身の後援会の会合で、次の様に話されたとのこと。
『将来に向かって、憲法改正に向けてがんばって行く。これが私の歴史的使命だ』
また、支持者らを前に、童謡「ふるさと」の一節を引き、
『私は、まだ志を果たしたわけではない。これからが、私の仕事の正念場になってくる』
と強調したことを、新聞で読みました。
多分、父・晋太郎さんの墓前でも、〈憲法改正が私の使命〉と言ったことでしょう。
墓前で、子や孫の近況報告をする私などに比べれば、人種が異なっている感がします。

一休さんは、言っています。
『親死ぬ、子死ぬ、孫死ぬ』は、めでたいと。
戦争が無くて、順番に、生まれたり、亡くなったりを繰り返し、喜び、悲しみを繰り返すことができる社会こそが、生きやすい世の中のような気が私はいたします。

『志』とも言えない私の「願い」。
福島原発の事故による、放射能の危険が無くなること。
お彼岸には、それぞれの故郷で、ご先祖様の墓参りができること。
今日の日の『今』を大切に生きられること。
「願い」をこめての合掌です。
                              〈ゴマメのばーば〉

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする