ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

三日目…クリアしました

2013-09-14 09:47:14 | 日記
「…ったく、いつも三日坊主なんだから」。
幼い頃、親からよく小言をいわれました。
ブログ三日目、「三日坊主」との汚名返上…と思いきや。
「三日坊主」とは、三日しか続けられないという「厭きっぽい性質」の意味。三日目をクリアしたことで、汚名返上ができたことにはならないという、当たり前のことに気づいて、ガックン。

汚名の「汚」から連想してしまった原発事故汚染水に関することがらを少々。
安倍首相が、IOC総会で「状況はコントロールされている」と断言した時には、ただただ唖然としました。
そして、東電の山下和彦フェローは、汚染水問題対策本部の会議で、「今の状態は、コントロール出来ていないと我々は考えている」と、述べたのです。
首相は、日本の安全性を強調したかったのでしょうが、こうした異なった発言は、政治の世界はともかく、常識的には通らないのではないでしょうか。

しかし、『発言』は世界的な公約ですから、様々な施策を講じて下さることを強く願っております。
施策アピールだけの「三日坊主」にだけはしないで下さい。

重松清さんの近著『きみの町で』から少々の引用を。
《……雁は木の枝をくわえて海を渡ってくるという言い伝えが、青森県の津軽地方にある。渡りの途中で休むときには、海に浮かべたその枝にとまるのだ。……略……雁が帰ってしまったあとも、海岸に残された枝がある。冬の間に死んでしまった雁がくわえていた枝なのだ。津軽のひとたちは、その枝を集めて風呂を焚き、死んだ雁を供養したのだという。》
被災地で瓦礫の処理に当たっているダンプの運転手は、バイトにきて共に働いている青年に、そう語りかけるのです。
《俺たちが毎日毎日運んでる瓦礫は、死んだ雁の木の枝と似てるんじゃないかって、ときどき思うんだよなあ》
《瓦礫ってのは、大きく見れば、あれ、ぜんぶ遺品なんだよな……》
ダンプ運転手の鈴木さんは、目を空に向けたまま、つぶやくように、言ったのです。
死んだ雁の供養のために、雁の落としていった木で風呂を焚き『雁風呂』というそうです。

二日前、私は被災地の海に行ってきました。
子どもの手袋の片方が、波打ち際の岩かげに残されていました。
小さな瓦礫の一つです。海風の冷たい日、子どもの手を温かく包んでくれたことでしょう。
そっと、手を合わせました。
九月の海辺。
白い貝がらを一つ持って帰りました。
                                     〈ゴマメのばーば〉

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