golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「ファゴット協奏曲」オンニュ、グシュルバウアー

2009-11-26 21:45:11 | Weblog
今日は、定年をちょっと前に早期退職される方の送別会でした。

同じ職場の方ですが、直接一緒に仕事させて頂いたことも無く、また一緒の職場だった期間も短く、職場で言葉を交わしたり、たまに昼食をご一緒する位でした。

しかし、とても熱い方で、最後のご挨拶も仕事への取り組みなどについて、決して説教臭く無く、熱い思いの丈を述べられた素晴らしいものでした。

自分など会社を退職する時、こんな挨拶は絶対出来ないな。きっとバカ話の一つもして(それもうっかりすると、受けを狙ったものが滑って(笑))終わっちゃうんだろうなあ、などと考えながら聞いておりました。

ポール・オンニュ(ファゴット)、テオドール・グシュルバウアー指揮バンベルク交響楽団(ERATO盤)

傑作揃いのモーツァルトの作品の中で、特に何が大傑作かと言われれば、「魔笛」などいくつかのオペラ、後期のピアノ協奏曲、クラリネット協奏曲、グラン・パルティータ辺りを挙げたくなる私です。

しかし、愛すべき作品、大好きな曲ということになると、このファゴット協奏曲などはかなり上位に入って来ます。

若き日の幸福感に満ちたモーツァルトですね。

ユーモラスなファゴットの音色、第1、第3楽章の躍動、第2楽章の安寧、そして曲全体に満ちる幸せモード、全てが大好きであります。

以前も別の演奏を取り上げたことがありますが、今日は昔から名盤と定評のあるこの演奏で。

鈍重なイメージもあるファゴットを舌を巻くテクニックで吹きこなすオンニュ。

そして、やはり鈍重なイメージ?(失礼、そこがまた好きだったりもするのですが)の録音当時のバンベルク響。このオケからグシュルバウアーは何ともしなやかで優美な音楽を引き出しているのです。この演奏が名演と言われるのは、オンニュは勿論のこと、グシュルバウアーの手腕に負うところも大きいと思います。

素晴らしい演奏ですが、オンニュのファゴットの音がちょっと強いような印象が前にあって、それが微かに不満でしたが改めて聴いてみると、決してそんな事はありません。柔らかいフランスの管であります。何で強過ぎる音という妙な印象を持ってしまっていたのでしょうか?

この曲、以前聴いて是非とも欲しい演奏があるのですが廃盤?最近ショップで見掛けません。今度きちんと探してみましょう。

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