golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

シューマン「ヴァイオリン・ソナタ第2番」ブラッハー、カニーノ

2009-11-28 22:09:48 | Weblog
あっ、オレオレ。
オレ今度携帯番号変わったからさ。新しい教えとくね。090-XXXX-XXXXだから宜しく。

それだけ言って電話は切れた。

おいおい、遂にウチにも掛かって来ちまったよ。

バカな野郎だぜ、同業者の家に電話して来るなんて。

暫くするとまた電話が鳴った。

今さあ、警察に連れて来られちゃって…、あっ。

お電話代わりました、××警察署生活安全課の山田と申しますが、実はお宅の息子さんが問題を起こしましてねえ。

(警部早く電話代わって下さい、という声が受話器越しに聞こえる)

ちょっと弁護士の方に代わりますね。

息子さんの今回の事件を担当させて頂くことになりました弁護士の浅田です、宜しくお願い致します。実は息子さんが詐欺まがいの事をされて逮捕されたのですが、私が八方手を尽くしまして、示談ということで相手と話が着きました。ついては、示談金50万円を大至急振り込んで頂きたいのですが。

「息子役」にまた代わった。

オヤジ頼むよ、一生懸命働いて金返すからさあ。

また「弁護士役」に。

相手の方もお忙しい方で、この件で色々時間を取られたく無いご様子で決着を急がれています。大至急A銀行、普通口座×××××、□岡△男名義に50万円の入金をお願いします。

有無を言わせない口調だった。

はあ。

イイですね、A銀行、普通×××××、□岡△男で50万円ですからね。

電話が切れた。

おい、どうする?

どうする、ってお前、これ俺達と同じモロ振込詐欺じゃねえか。まさか金振込もうかっていう相談じゃねえよな。

当たり前だろ。いや、勿論そうじゃ無くて、逆に何とかあいつらを騙せないかなあ、と思って。

えっ、振込詐欺を騙して金を巻き上げようって言うのか?

そうだよ、こっちの方が上手だって事を見せてやろうじゃないか。

それは面白そうだけど、どうやるんだい?

え~となあ、まず…。(手口を説明する)

う~ん、ちょっとセコイけど、まあ騙せれば俺達のプライドも保てるってものか。

さっき聞いた携帯番号に電話を掛ける。

駅前の銀行まで振込に行きたいんだけど、手持ちのお金が無くてタクシーも乗れないですよ。コンビニで降ろそうかと思ったら、たまたま631円しか残額が無いんですよ。私クレジットカードも持っていないし。
勿論、別の銀行にお金は一杯ありますよ。でも、そっちの口座はキャッシュカード作っていないし。
だから、大至急今から言う口座にタクシー代5千円を振り込んで下さい。5千円だけでいいですよ。大至急ですよ。
そうしたら、コンビニでタクシー代降ろして、駅前の銀行からお金振り込みますから。50万にお借りした5千円を加えて50万5千円を振り込みます。
大至急5千円お願いしますよ。

洋一、お前5千円立替て置け。

えっ~、俺が立て替えるんすか?兄貴、大丈夫ですか、騙されてやしないですよね?

だって、50万5千円振り込むって言ってるんだろ。取り敢えず信じるしか無いじゃないか。それに釣りだって餌代が掛かるもんよ。

10分後、近くのコンビニで5千円を降ろしたもう一方の振込詐欺グループ。

まあ、収穫は少ないけど、酒とツマミでも買ってって、祝杯でも上げるか。

皆がほろ酔い加減になった頃、先ほどの振込詐欺グループから電話が掛かって来る。

弁護士の浅田ですが、まだ50万円が振り込まれていないようで…。騙された相手がお怒りで早く振り込みお願いします。

騙されたって、ところで何やったんですか?

振込詐欺の容疑です。

えっ、振込詐欺?あっ、こりゃ本当にうちの息子だ~。分かりました、すぐ50万円振込みます。

受話器を置くや否や、先ほどのコンビニATMに向け、一目散に走って行った。

オヤジ~!という息子の声を尻目に。


皆様も、飲んだ時も飲まない時も、怪しい電話にはくれぐれもご用心を。

コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)、ブルーノ・カニーノ(ピアノ)(ARTE NOVA盤)

シューマンは決して苦手な作曲家では無いし、むしろ「交響的練習曲」や「クライスレリアーナ」は古今のピアノ曲の中でもとびきり好きな作品。交響曲だって好きですよ。気質的には結構好きな作曲家であります。

しかし、聴く機会が意外に少ない。

来週末の「合同クラヲタ大忘年会」(参加者募集中!、現在10名ほど参加予定)で、シューヲタのはるりんさんとお初にお目に掛かるというのに。

これは、ちょと予習して置かないといかんかな。

という事で取り出したCD。

シューマンの曲(と言ったって、ほとんど知らないのですがm(__)m)の中で珍しく、苦手意識のあった作品。

神経質で晦渋な感じで、どうも馴染めなかったのです。

聴き直してみると…、これは良いです!情熱と浪漫溢れる力作。

なんでこんな素晴らしい曲に馴染め無かったのだろう?、唯一持っているこのCDも今まで何回か聴いていたというのに。

つくづく、自分の審美眼が怪しいものだと思いました。(先日のカザルスのバッハのブランデンブルグもそうでしたし)

力漲り浪漫充溢の1、2楽章。そして3楽章の甘く優しい歌。ちょっとクセのある、何モノかに憑かれた様な4楽章がまた凄いです。

今日は、ロマン派ど真ん中の室内楽の傑作を再発見した一日でした。

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