golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

フォーレ「レクイエム」チェリビダッケ

2009-11-08 22:58:38 | Weblog
巡り合わせの悪い?CDというのがあるのか、先日来、記事に取り上げようと聴いている3枚組が1枚目でいつも挫折。

別に、曲や演奏に問題があって聴き通せないという訳では無く、超名曲だし演奏もなかなか素晴らしい。

問題は、横になって聴いている内についうとうとと昼寝してしまって、結局時間が無くなってしまうことであります。

ということで、そのディスクはまた先送り。

時間の無い時は、馴染みの比較的短い曲を取り上げるに限ります。

マリー・マクローリン(ソプラノ)、グイン・ハウェル(バス)、セルジュ・チェリビダッケ指揮ロンドン交響楽団、合唱団(海賊盤)

20年近く前に買った2枚組の海賊盤があったことを思い出し、引っ張り出して来ました。

2枚組1,000円という、当時としては超激安。

1982年のライブ録音との記載ですが、怪しげな音源か録音が悪く、このフォーレの名曲を聴くには耐えないと感じ、うっちゃってありました。

しかし、本当に久しぶりに聴いてみると決して鑑賞に耐えない音質ではありません。

そして、非常に遅いテンポで丁重に紡ぎ出される演奏は異色ながらもなかなかの名演。

第2曲「奉献唱」、激遅の弦が大きなうねりを描き、合唱がそれに載って歌う所など感動的。

マクローリンのソプラノも澄んだ美声で優しい「サンクトゥス」を聴かせてくれます。やはりこの曲は、ボーイソプラノでは無く女声で聴きたいです。

ハウェルはちょっとオペラ的かな?とも思いますが悪くは無い。

そして、合唱がとても澄んだ響きを聴かせてくれます、録音は悪いけど。

チェリビダッケがこの曲に尊敬と慈しみを持って指揮しているのが感じられる演奏で、思いがけず良い音楽を聴きました。

昔から大好きな曲ですが、演奏によってはこの曲の「構成力の弱さ」を感じてしまうことがありますが、チェリビダッケのゆったりとしてスケールの大きな演奏はそれを感じさせません。

弱音の使い方も巧いなあと思います。ふっと吸い込まれて聴いてしまいます。

録音が悪く音が濁ってしまう箇所も多いのがいかにも残念。音質改善されたディスクも出ているようですので、聴いてみたくなりますね。

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