golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ゼレンカ「エレミアの哀歌」シャンドス・バロック・プレイヤーズ

2009-11-18 22:48:14 | Weblog
「台詞を忘れた~~」

書くネタが思い付かない~~、と思ったら、昔テレビの歌舞伎中継での一場面をふと思い出しました。

遥か昔中学生のある日、学校から帰って来ると祖母が歌舞伎のテレビ中継を見ておりました。

私は特に歌舞伎とかの趣味は無いのですが、ボケ~っと何となく一緒に見ておりましたら、冒頭の台詞が。

隈取をした歌舞伎役者が、大見得を切って堂々と「台詞を忘れた~~」。

少年の私は大変驚きましたね。

歌舞伎とかでは、こういうのはありなのでしょうか?

「書くネタが無い~」、中年の私は、ふと思い出した大昔の話で誤魔化すことに致しましょう。

マイケル・チャンス(カウンターテナー)、ジョン・マーク・エインズリー(テノール)、マイケル・ジョージ(バス)、シャンドス・バロック・プレイヤーズ(Helios盤)

2、3日前に購入したCD。

極私的注目度No.1の作曲家、ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679~1745)の声楽曲。

ルネサンスやバロックの作曲家達が心血を注いで来た聖書の一節をテキストとする「エレミアの哀歌」。

復活祭に先立つ下記の3日間の哀歌で、そのそれぞれが2つの哀歌から成り立っています。

・聖木曜日のための哀歌
・聖金曜日のための哀歌
・復活祭前夜のための哀歌

聴き始めて直ぐに、わあ~ゼレンカだ~、と思いました。

哀調を帯びた古楽器の伴奏に載って、バスの悲哀の歌が始まるとゼレンカの世界に引き込まれて行きます。

まだCD数枚聴いただけの作曲家ですが、いずれも暖かい、場合によっては熱い血の通った音楽で、ハマると抜け出せない様な魔力があります。

「ボヘミアのバッハ」と称されるだけあって、バッハとも通ずる所もあるように思いますが、静かな語り口の中にも「情念」の様な物も感じます。

マイケル・チャンス、マイケル・ジョージという古楽系お馴染み歌手と古楽器オケで、安心して聴け、私的には最も落ち着く響きであります。

私にとって、ツボ中のツボの曲、演奏であります。

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