golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

吉松隆「ファゴット協奏曲《一角獣回路》」馬込、小泉

2009-07-18 22:18:41 | Weblog
私の住んでいる辺りは、住宅地と農地が交ざりあった様な地域でして、裏道など歩いていると、そこかしこに無人の「農産物直売所」があります。

今の季節だと、キュウリやトマトなどがビニール袋に入って金額が表記され、傍らに代金入れの箱が設置してあります。

市場に出せない曲がったキュウリや形の悪いトマトなどを安く提供してくれているのですね。

ところが、ここ1~2ヶ月位の間でしょうか、この「農産物直売所」の様相が一変して来ています。

鍵が掛かっていて、コインを入れると取り出せる自販機型にほとんど変わってしまいました。

治安が悪化している証左の一つなのでしょうか。

いつも行くゴルフ練習場の正面入口前にも無人販売所があるのですが、ここも「有人」に変わってしまっています。

あれ、今日はいないかな?と思いましたが、今日も農家の娘さんなのか、アルバイトなのか、若い女性が着いていました。

変な時代になって来ちゃったなあ、とも時々感じます。

馬込勇(ファゴット)、小泉和裕指揮京都市交響楽団(DENON盤)

昨日の矢代秋雄「ピアノ協奏曲」と同じCDに収録の曲です。(もう1曲、尾高尚忠「フルート協奏曲」も)

以前、「リトマス・ディスタンス」というギター曲(ギターを弾きながら風鈴を鳴らすという大技も加わる作品)を当ブログでも取り上げたことがありますが、「分かりやすい現代音楽」を書く作曲家です。

クラシックの紹介本などもお書きになっていらしゃるので、そちらでご存知の方も多いかとも思います。

この曲は、だいぶ前に図書館でCDを借りたことがあるのですが、「曲名に惑わされて」真面目に聴いておりませんでした。

「一角獣回路」?、何かダッセエ名前だなあ~(失礼)という感じで。

今日始めてライナーノーツを読んで、名前の由来を知り、得心が行きました。

「京都をイメージした作品」として1988年に京都市交響楽団から委嘱された作品。

祇園祭の長刀鉾に一角獣が描かれていたことから発想されたとのこと。

ファゴットの形が一本の角をもイメージしているそう。

秋から春の季節を題材にしているとのことで、急・緩・急の3つの楽章が、秋〈入力〉、冬〈バイアス〉、春〈出力〉というように、取り込まれ→変換され→放出されるという一種の音楽回路に見立てている(作曲家解説より)のだそうです。

工学部出身の作曲家らしいですね。

ファゴットのおどけた音を、随所に日本情緒を感じさせるバックのオーケストラの美しい響きが支えます。

ファゴットは最初から最後まで大活躍。奏者はさぞ大変でしょうね。聴いている方は大変心地良いですが…。

かなりの難曲だろうと思いますが、馬込さんのファゴット巧いですね。モーツァルトの協奏曲なども是非聴いてみたくなります。

偶然、来週京都出張を画策じゃなかった調整中の私です。

もし1泊になれば、朝の京都の町を散策しながら聴きたい音楽です。

秋から冬の澄んだ、凛とした古都の空気の中で聴いたら特にしっくり来るでしょうね。

まあ、実際は宿泊になっても前夜飲んだくれて朝起きれんでしょうが(笑)。

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